映画『のさりの島』は2020年秋に渋谷ユーロスペースにて公開。
京都造形芸術大学映画学科が、プロの映画製作スタッフと学生の混成チームで劇場公開映画を製作する【北白川派】プロジェクト。
これまで『カミハテ商店』『正しく生きる』『嵐電』(2019年5月公開予定)ほか、6本の劇場公開映画を製作してきました。
2019年に単館系の映画としては異例の大ヒットとなった『嵐電』(監督・鈴木卓爾)に続く、京都【北白川派】が送る最新作『のさりの島』が2020年秋に渋谷ユーロスペースにて公開が決定しました。
また、7月にはロケ地天草での先行上映も予定されています。
映画『のさりの島』について
参考動画:『のさりの島』プロモーション映像
本作『のさりの島』は、日本の地方が現在抱える課題と未だ後を絶たない「オレオレ詐欺」をモチーフに、「誰もが、何かを信じたい」という人間の「希望」を描きます。
主役の「オレオレ詐欺」の旅を続ける若い男に、映画『his』、ドラマ『すじぼり』など話題作への出演が続き、本作が長編映画単独初主演となる藤原季節。
男と同居する老女・艶子には、TVから映画まで数多の作品で活躍した原知佐子。残念ながら映画の公開を待たず急逝され、本作が遺作となりました。
また京都造形芸術大学映画学科俳優コースから、杉原亜実が本作でデビュー。さらに柄本明、吉澤健、外波山文明、野呂圭介、水上竜士らが、どこか不思議な世界の住人を体現します。
プロデュースは小山薫堂(『おくりびと』)、脚本・監督は海外でも高い評価を得た『カミハテ商店』の山本起也です。
映画『のさりの島』のティザーチラシ
くすんだ青と橙色が目を惹く本作のティザーチラシ。
デザインの中に溶け込む藤原季節と『のさりの島』の題字。
それらに対比して、『NOSARI』の文字と、“Granny,it`s me”というオレオレ詐欺のお決まりのセリフが印象的です。
プロデューサー・小山薫堂のコメント
公開決定にあたり、本作『のさりの島』にてプロデューサーを務めた小山薫堂は、以下のようにコメントを寄せました。
「のさり」とは、この映画の舞台になる熊本県天草地方に古くからある言葉です。
自分の今ある全ての境遇は、天からの授かりものである、という考え方です。
だから目の前にあるものは否定せずに受け入れる――
天草の優しさの原点がそこにあります。
本作には、小山薫堂自身の故郷でもある熊本県・天草市への想いが込められています。
映画『のさりの島』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【プロデューサー】
小山薫堂
【脚本・監督】
山本起也
【音楽】
谷川賢作、小倉綾乃、藤本一馬
【製作】
北白川派
【製作協力】
熊本県天草市、京都造形芸術大学
【キャスト】
藤原季節、原知佐子、杉原亜実、中田茉奈実、宮本伊織、西野光、小倉綾乃、酒井洋輔、kento fukaya、水上竜士、野呂圭介、外波山文明、吉澤健、柄本明
映画『のさりの島』のあらすじ
群れから離れるように一人「オレオレ詐欺」の旅を続ける若い男。
都会から遠く離れた熊本の天草で、彼の電話に一人の老女が出ました。
受け子として金を受け取りに行った男を、老女は「孫」と思い込み、そのまま奇妙な同居生活が始まります。
そこでの時間は、これまで彼が経験したことのない「自分の人生から抜け落ちていた」穏やかな時間だでした。
古びた街の映画館で「昔の8ミリ上映会」を企画する若者グループとの関わりなども絡みながら、彼の嘘は、いつしか本当へと変わってゆき…。
まとめ
本作は、全編ロケを天草で行いました。
熊本県天草から、目まぐるしい日常を生きる貴方へ、そっと優しく香る「のさり」の風をお届けします。
映画『のさりの島』は2020年7月にロケ地天草での先行上映、秋に渋谷ユーロスペースにて公開です。