第73回ヴェネツィア国際映画祭「監督・ばんざい!」賞受賞作!
アミール・ナデリ監督作品 『山〈モンテ〉』がついに公開決定しました。
解禁されたメインビジュアルと場面写真もあわせてご紹介します。
神や自然、人間からも見棄てられたその男は、すべてを苦しめる忌まわしき山と対峙する―。
映画『山〈モンテ〉』は2019年2月より、アップリンク吉祥寺にて公開!以降全国順次ロードショーです。
映画『山〈モンテ〉』の作品情報
【公開】
2019年(イタリア・アメリカ・フランス合作映画)
【原題】
MONTE
【監督・脚本・編集・音響】
アミール・ナデリ
【キャスト】
アンドレア・サルトレッティ、クラウディア・ポテンツァ、ザッカーリア・ザンゲッリーニ、セバスティアン・エイサス、アンナ・ボナイウート
【作品概要】
西島秀俊主演『CUT』(2011)も記憶に新しい現代イラン映画の巨匠アミール・ナデリが監督した『山〈モンテ〉』(英題:MOUNTAIN 原題:MONTE)。
何十年もの間、イタリアで映画を撮ることを夢見ていたナデリ監督が、遂にイタリアでのオールロケを敢行した本作。
2016年度、第17回東京フィルメックスでも招待作品として上映され、第73回ヴェネツィア国際映画祭では、監督・ばんざい!賞も受賞しています。
映画『山〈モンテ〉』あらすじ
中世後期イタリア。
南アルプスの山の麓にある小さな村の外れで暮らすアゴスティーノと妻のニーナ、息子のジョヴァンニ。
この村は、壁のようにそびえる壮大な山に太陽の光を遮られており、思うように作物を育てることができずにいます。
他の家族はよりよい暮らしを求めて去っていきましたが、アゴスティーノとニーナは彼らの説得にも応じず、先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れようとはしませんでした。
飢えた家族となんとか生き延びるため、アゴスティーノはあらゆる手を尽くしますが、周囲の村の者達からは異端者として差別され、遂にはそこに暮らすことさえも禁止されて離れ離れになってしまう家族。
もはや手立てはありません。
神や自然、人間からも見棄てられたアゴスティーノは、たった一人で彼らを苦しめる忌まわしき山と対峙し―。
巨匠アミール・ナデリがイタリアでオールロケを敢行
現代イラン映画の巨匠アミール・ナデリがイタリアでのオールロケを敢行した本作は、肉体を過剰に酷使しながら孤立無援の人間の限界突破を描く孤高の傑作です。
監督は、天涯孤独の少年を、圧倒的な映像美で描いたイラン映画の金字塔『駆ける少年』(1985)、近年は西島秀俊主演『CUT』(2011)も記憶に新しい現代イラン映画の巨匠アミール・ナデリ。
何十年もの間、イタリアで映画を撮ることを夢見ていたナデリが、遂にイタリアでのオールロケを敢行。
ナデリの、肉体を過剰に酷使しながら孤立無援の人間の限界突破を描くスタイルは本作でも引き継がれ、宗教・自然・人間のすべてと対峙する一人の男を描き出しました。
またイタリア・ネオレアリズモ映画にインスピレーションを受けてきたナデリ監督の、その愛情は本作へ結実。
それはまるでイタリアの風土や歴史、芸術へと捧げられた、イタリア・ネオレアリズモの精神で描かれた彫刻作品のようです。
本作は、第73回ヴェネツィア国際映画祭「監督・ばんざい!賞」を受賞。
2018年度の東京フィルメックスでも回顧上映が特集されるなど、今まさに各国で注目を集めるアミール・ナデリが作り上げた孤高の傑作です。
まとめ
アミール・ナデリ監督の映画『山〈モンテ〉』が2019年2月よりアップリンク吉祥寺(12月14日(金)オープン予定)にて公開されることが決定しました。以降全国順次ロードショーも予定されている本作。
ナデリ監督ががイタリアでのオールロケを敢行し、ヴェネツィア国際映画祭「監督・ばんざい!」賞を受賞した、濃厚な作品です。
解禁されたメインビジュアルや場面写真からも、一人の男の生き様が伝わって来ます。
肉体を過剰に酷使しながら孤立無援の人間の限界突破を描く孤高の傑作、映画『山〈モンテ〉』にご期待ください。