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Entry 2020/03/28
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映画『護られなかった者たちへ』あらすじ/キャスト。佐藤健が連続殺人事件の容疑者役で阿部寛と共演!

  • Writer :
  • 石井夏子

映画『護られなかった者たちへ』は2021年10月1日に全国公開。

中山七里のミステリー小説『護られなかった者たちへ』を瀬々敬久監督が実写映画化します。
(C)2020映画『護られなかった者たちへ』製作委員会 (C)中山七里

佐藤健が主演を務めるほか、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都という実力派キャストが集結

映画『護られなかった者たちへ』は2021年10月1日より全国公開となります。

原作小説『護られなかった者たちへ』とは?

参考:中山七里 デビュー10周年のツイッターアカウント

原作となった小説『護られなかった者たちへ』は、東日本大震災から時を経た宮城・仙台を舞台に、貧困や格差の問題を描く社会派ミステリー小説で、2018年に出版されました。

“どんでん返しの帝王”の異名を持つ小説家・中山七里が、日本の生活保護受給制度の限界に挑んだ問題作です。

市の福祉保健事務所職員と現役県議が、全身を縛られたまま放置され、餓死させられるという驚愕の連続殺人事件を軸に、物語は展開していきます。

事件の犯人はわかっても、物語の犯人は読み終えた後も誰にもわからない」と著者本人が語る、犯人探しが目的ではなく、読者の心に残る傑作小説です。

中山七里のプロフィール

参考:中山七里 デビュー10周年のツイッターアカウント

『護られなかった者たちへ』の作者・中山七里(なかやましちり)は1961年岐阜県生まれ。血液型はA型。

幼い頃から読書家で、高校時代から創作を始めるも就職とともに中断。

2009年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、48歳でデビュー。構想のストックは常時30近くあるとのこと。

当初は会社員との兼業小説家でしたが、連載を複数抱えるようになり両立が難しくなったため、専業作家となりました。

著書は他に『連続殺人鬼カエル男』『贖罪の奏鳴曲』『テミスの剣』等。

読みやすくて引き込まれる文章、取り扱うジャンルの広さ、早い発行スピード、主役級の登場人物たちによってリンクする作品同士など、確かな執筆力とその世界観は多くのファンを引き付けています。

映画『護られなかった者たちへ』について

映画化にあたり、監督を務めるのは『64-ロクヨン-』(2016)『菊とギロチン』(2018)『楽園』(2019)などの瀬々敬久

知人を助けるために放火、傷害事件を起こして服役していた利根泰久役を演じるのは、瀬々監督作『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017)で主演した佐藤健です。

阿部寛は宮城県警捜査一課の刑事・笘篠誠一郎役として、容疑者の利根を追い詰めます。

清原果耶は福祉保健事務所の職員でケースワーカーの円山幹子役、倍賞美津子は東日本大震災で被災した遠島けい役、吉岡秀隆は国会議員の上崎岳大役、林遣都は笘篠の後輩刑事・蓮田智彦役で出演。

脚本は『糸』(2020)でも瀬々監督と組んだ林民夫が担当しています。

映画『護られなかった者たちへ』の作品情報

【日本公開】
2020年(日本映画)

【原作】
中山七里『護られなかった者たちへ』(NHK出版)

【監督】
瀬々敬久

【キャスト】
佐藤健、>阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都

映画『護られなかった者たちへ』のあらすじ

東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生。

捜査線上に浮かび上がった容疑者は、利根という男。彼は、知人を助けるために放火、傷害事件を起こした後、刑期を終えて出所したばかりでした。

宮城県警の刑事、笘篠は殺された2人の被害者から、ひとつの共通項を見つけ出し利根を追い詰めていき…。

まとめ

殺人事件の容疑者役として主演する佐藤健は「生活保護というシステムの裏に潜む人々の様々な思い、その中でも途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています」とコメント。

また、 「未だゴールは見えていませんが、キャスト、スタッフ共にこの大変な状況の中で、映画を作る意味を考えながら粛々と突き詰めていきたいと思っています。それが僕らの仕事であり、生きていくことだと思っています」と、現在の世界の状況も踏まえ、映画製作に込めた思いを語りました。

撮影は4月から5月にかけて行われる予定とのことで、完成が楽しみですね。

映画『護られなかった者たちへ』は2021年10月1日より全国ロードショー。続報をお待ちください。



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