「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督が贈る戦争の記録。
100年前の戦場の真実が、色鮮やかによみがえります。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの名匠ピーター・ジャクソン監督によるドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』が、2020年1月25日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開されます。
映画公開に先駆け、ティザービジュアルがお披露目となりました。
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映画『彼らは生きていた』について
参考:「14-18 NOW」公式ツイッター
We are delighted that Peter Jackson's #TheyShallNotGrowOld has won the #FocalAward for Best Use of Footage in a Cinematic Feature! @FOCALint #FocalAwards2019 pic.twitter.com/V0KTnQvDwx
— 14-18 NOW (@1418NOW) June 21, 2019
本作は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで知られるピーター・ジャクソン監督による、戦争ドキュメンタリーです。
第一次世界大戦の終戦から100年を迎え、イギリスで行われたプログラム「14-18NOW」にもとづき、帝国戦争博物館とBBC放送局の共同制作で、同博物館に保存されている記録映像を再構築することで制作されました。
100年前の記録映像を、現代の最新デジタル技術で修復
本作は、2200時間以上あるモノクロ、無音、経年劣化が激しく不鮮明だった100年前の記録映像に、修復、着色、3D化という3段階の作業を400人以上のアーティストを動員し実施。
その修復作業には、バラバラのスピードで撮影されていた古い映像を現代の24フレームに修正するために、足りないフレームを新たに作成するなど、今までにない最新のデジタル技術が施されています。
つまり、昔の18フレームのカクカクした動きが、デジタル技術でなめらかに見やすくなっているのです。
また、大戦当時は録音技術がなかったため、BBCが所有していた600時間以上ある退役軍人たちのインタビュー音声や、兵士たちが話す口の動きを、読唇術のプロが解析した言葉や効果音まで追加されています。
まさに“現代の魔術師”ジャクソン監督による魔法が、驚異の映像を生みました。
映画『彼らは生きていた』のティザービジュアル
このほど解禁となったティザービジュアルは、「これぞ、映画の力!」というキャッチコピーが示す通り、古い記録映像の一部をカラーリングを施したデザインを全面にフィーチャリング。
軍隊の列の中で、1人振り向く兵士の部分のみをカラーリングしており、その表情からも、戦場の過酷な状況下がよく表れたビジュアルに仕上がっていおり、期待値が高まる内容となっています。
映画『彼らは生きていた』の作品情報
【日本公開】
2020年(イギリス ・ニュージーランド合作映画)
【原題】
They shall not grow old
【監督】
ピーター・ジャクソン
【製作】
ピーター・ジャクソン クレア・オルセン
【製作総指揮】
ケン・カミンズ テッサ・ロス ジェニー・ウォルドマン
【編集】
ジャベツ・オルセン
【音楽】
デビッド・ドナルドソン ジャネット・ロディック
映画『彼らは生きていた』のあらすじ
1914年から18年まで繰り広げられた第一次世界大戦を記録した映像を、ピーター・ジャクソン監督が現代のデジタル最新技術で復元しました。
そこに映し出されるのは、戦車の突撃、爆撃の迫力、塹壕から飛び出す歩兵たちなど、過酷な戦場風景ばかりでなく、リラックスした表情で食事や休息を取る日常の様子など、徹底的に兵士の日々に寄り添い、死と隣り合わせの状況でも笑顔を見せる兵士の姿。
もちろん、戦争ゆえに凄惨な場面もありますが、ジャクソン監督はそういった点からも目を背けることなく、ありのままを残すことに尽力しました。
これまで、遠い過去の話としてしかとらえていなかった第一次世界大戦の戦場が、生々しくスクリーンに蘇り、普通の青年たちが見た戦場に観客を連れて行く、奇跡のようなドキュメンタリーとなっています。
まとめ
ジャクソン監督は、完成作を自身で観て以下のようなコメントを残しています。
「フィルム上の人々の人間性に心が打たれた。復元は、実際にそこにいた人たちの人間性を引き出すんだ。この映画がこの人々を再び僕たちの生活の中に連れ戻すと実感したんだ」
これぞまさに映画の力と言うべき、画期的な傑作ドキュメンタリーを、ぜひともご自身の目で確かめてください。
緊迫感あふれる戦争映画『彼らは生きていた』は、2020年1月25日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開です。