ドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』は、やまなみ工房のアーティストに焦点を当てた作品であり、障がいとはどこに存在するかを観る者に問いかけてきます。
やまなみ工房で創作活動を続けるアーティストたちの強い衝動の源とは?
あなたの常識に問いかけた映画です。
映画『地蔵とリビドー』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【監督】
笠谷圭見
【キャスト】
やまなみ工房のアーティストたち、小出由紀子、エドワード M. ゴメズ、向井秀徳、ロジャー・マクドナルド、 中津川浩章、 丸山昌彦
【作品概要】
滋賀県にある「やまなみ工房」の通所するアーティスト88人の中から、数名により強くスポットを当てたドキュメンタリー映画。
「こんなんでも施設長です!」と語る「やまなみ工房」の施設長である山下完和をリーダーに、魅力溢れるアーティストの創作活動の様子と、その周囲にいる見識者たちのインタビューを交えた映像作品。
なかでも捜索活動を行うアーティストたちの様子は、彼らの創るということへの衝動の強さを物語っています。
映画『地蔵とリビドー』の90秒の予告解禁!
障がい者施設のやまなみ工房のアーティストとその周縁を知るドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』。
滋賀県甲賀市にある障がい者施設のやまなみ工房。
ここに通所しているアーティストの姿を追ったドキュメンタリー映画の90秒バージョンの予告編が完成し解禁されました。
それぞれが独自のユニークな創作スタイルを持つ様子や、日常の生活の一端を約1年間通して取材を敢行した作品で、知的障がいを持ったアーティストたちの創作物の魅力とは何か。
また、障がいを持ったアーティストに強く惹かれるジャーナリストや美術関係者へのインタビューが映し出されます。
さらに注目をしたいのは、障がいを持つアーティスト自らが語たる場面では、創作の精神状態を知る心のあり方も分かり、必見のインタビューとなっています。
“精神状態と創作の関係性”など、一般的だと広く認識されるアーティストには見られない、彼らの切実なる表現欲求の根源を迫った作品に仕上がっています。
本作品『地蔵とリビドー』は、9月29日(土)より、シネ・リーブル梅田で公開されます。
映画『地蔵とリビドー』のあらすじ
滋賀県にある障がい者施設「やまなみ工房」では、知的障がいや精神疾患を持つ通所生がアーティストとして活躍しています。
彼らアーティストは、一般的に芸術家と呼ばれる職業を行う人と同様に、日々創作活動を行っていました。
阪神タイガースのファンの吉川秀昭は、「め、め、はな、くち」と呟きながら、一心不乱に長い時間に渡って、粘土に割り箸を突き刺して行きます。
また、ダンボール集めの仕事に余念がない山際正己。彼は短時間の創作活動にも「ヤーマーギーワくんは、今日もガンバリマシタ!」と、独自のスタイルで孤軍奮闘しています。
そのほかにも寝転びながら片肘を付き、墨絵を描く岡元俊雄。施設長の山下完和に恋心を抱きつつ、粘土造形で妄想を見せてくれる鎌江一美。
お気に入りのインスタントラーメンの「サッポロ一番」の袋をずっと見つめ、手でシワをつけていく酒井美穂子など、彼らの特殊なアート創作の活躍を見せていきます。
彼らを広く一般的に“アウトサイダー・アーティスト”と呼ぶジャーナリストや、その周辺にいる美術関係者のインタビューも交えて紹介しています。
何より「やまなみ工房」に通う彼らアーティストたちのユニークな創作スタイルや日常と創作の表現欲求の根源とは…。
まとめ
やまなみ工房に1年間かけ取材を行った、本作品『地蔵とリビドー』。
現在のところ、関西圏での上映が9月29日(土)より、シネ・リーブル梅田で公開が決定しています。
そのほかの劇場公開の予定はありません。
また、各所でのイベント上映など、いくつかの会場では行われていますが、東京の劇場公開は未定となっております。
文化や人の心情に近い出来事は、“今も昔も西高東低なのかも”しれません。
東京や関東近郊の劇場公開が決まりましたら、また当サイトで報告いたしますね。今しばらくお待ちくださいね。