第72回カンヌ国際映画祭“最高賞”パルムドール&第92回アカデミー賞作品賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』は2020年1月10日より全国公開!
第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞に加え、第92回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)の4部門に輝き大きな注目を集めたポン・ジュノ監督最新作『パラサイト 半地下の家族』が、2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
『吠える犬は噛まない』『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など数々のヒット作で知られ、これまでも高く評価されてきたポン・ジュノ監督。
カンヌ国際映画祭では、クエンティン・タランティーノ、ペドロ・アルモドバル、ジム・ジャームッシュ監督らの並みいる話題作を抑え、審査員満場一致の決定で、韓国映画として史上初となるパルムドール受賞に輝きました。
アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を受賞したほか、最多4部門を受賞する快挙を成し遂げました。
公開が始まった世界各国でも動員記録を塗り替える爆発的な盛り上がりをみせています。
全員失業中、“半地下”住宅で暮らす貧しい一家の長男が、IT企業を経営する超裕福な一家の家庭教師になったことから、次第に想像を遥かに超える悲喜劇へと展開していく本作。
相反する2つの家族を軸に、いま世界が直面している貧富格差を痛烈に批判しつつ、コミカルさやサスペンス感など交え、圧倒的エンターテインメント性を持たせた物語で描き切りました。
主演を務めるのは、名優ソン・ガンホ。ジュノ監督とは『スノーピアサー』『グエムル -漢江の怪物-』『殺人の追憶』に続く4度目のタッグとなります。
イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシクらが共演。
この記事では、貧乏キム家の母親・チュンスク役を演じるチャン・ヘジンについて詳しくお伝えしていきます。
CONTENTS
映画『パラサイト 半地下の家族』の作品情報
【日本公開】
2020年(韓国映画)
【監督】
ポン・ジュノ
【脚本】
ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン
【キャスト】
ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン、チョン・ジソ、チョン・ヒョンジュン、パウ・ソジュン
【作品概要】
第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞、及び第92回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)の4部門を受賞したブラック・コメディ。
『殺人の追憶』(2003)『グエムル-漢江の怪物-』(2006)のポン・ジュノが監督を務め、同2作に出演したポン・ジュノ組常連のソン・ガンホが主演しました。『最後まで行く』『ソニはご機嫌ななめ』イ・ソンギュン、『後宮の秘密』チョ・ヨジョン、『オクジャ/okja』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクら実力派の面々が共演しています。
映画『パラサイト 半地下の家族』のあらすじ
全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。
夫のキテクは職を持たず、皆で宅配ピザの箱を折る内職で生活しています。
長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになります。
そして、兄に続き、妹のギジョンもジェシカという偽名で、美術教師として豪邸に足を踏み入れます。
そこへ、パク家の主人のドンソクが帰宅しますが…。
映画『パラサイト 半地下の家族』キム・チュンスク役はチャン・ヘジン
参考映像:『ポエトリーアグネスの詩』(2010)
映画『パラサイト 半地下の家族』で貧乏キム家の母親・チュンスク役を演じるチャン・ヘジンは1975年9月5日生まれの女優。大韓民国・釜山広域市出身。IOKカンパニー所属。
韓国芸術総合学校演技科1期生として卒業。同期には、本作でパク社長役を演じたイ・ソンギュンがいます。
1998年チャン・ドンホン監督作品『クリスマスに雪が降れば』で銀幕デビュー。
この出演後、一度演技から離れ故郷に帰っています。
2003年に、本作の監督ポン・ジュノから、『殺人の追憶』へのオファーを受けますが辞退。
9年後、名匠イ・チャンドン監督からオファーされ、2007年『シークレット・サンシャイン』、2010年『ポエトリーアグネスの詩』に続けて出演します。
2016年には、ユン・ガウン監督作『わたしたち』に出演しました。
2019年『あなただって私だって』で主演を果たしています。
そのほかテレビドラマ『愛の不時着』、舞台『イエスと共に夕食を』、ミュージカル『十二夜』など、多岐に渡り活躍中。
本作『パラサイト 半地下の家族』では国際的な映画賞も複数受賞しています。
映画『パラサイト 半地下の家族』チュンスクはどんな役?
チャン・ヘジン演じるキム・チュンスクは、貧乏キム一家の母親。
元ハンマー投げのメダリスト。
無職で楽天的で甲斐性のない夫・ギドクにいつも喝を入れています。
チャン・ヘジンの演技力の評価は
参考映像:『わたしたち』(2016)
高い演技力を認められている実力派女優チャン・ヘジン。
一度演劇から離れ、家庭に入った経験を持ちます。
しかし、休業中でありながら2003年にはポン・ジュノ監督から『殺人の追憶』出演へラブコールを受けるほど、優れた演技力を認められていました。
ポン・ジュノ監督からのオファーは断ったものの、演劇を離れて9年を経て、名匠イ・チャンドン監督から「お前はもう感性が十分満たされたのではないか」と出演のいう言葉と共に、作品へのオファーを受けます。
2007年の『シークレット・サンシャイン』『ポエトリーアグネスの詩』に続けて出演。イ・チャンドン監督から、「ほかの女優たちが持つことができない感情を持った」と高く評価されました。
2016年、イ・チャンドン監督が企画に携わった作品『わたしたち』に出演した姿を見たポン・ジュノ監督が、彼女の演技の中での表情に魅せられ、本作『パラサイト 半地下の家族』にキャスティング。
キム家の母親チュンスクの役作りのために、毎日6食食べて15㎏体重を増やしたそうです。
本作はカンヌ映画祭、アカデミー賞など国際的な場でに高い評価を得て大ヒット。
チャン・ヘジン自身も、シアトル映画批評家協会最優秀アンサンブル賞、第26回全米映画俳優組合賞-映画部門 最優秀キャスト賞を受賞しています。
いまや誰もが認める実力派として、オファーが殺到する名女優となりました。
まとめ
カンヌ映画祭パルムドールとアカデミー賞でダブル受賞を果たし、大きな旋風を巻き起こした傑作『パラサイト 半地下の家族』。
『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など数々のヒット作で知られ、高く評価されてきたポン・ジュノが監督を務めます。
半地下の家暮らしの貧しい家族の長男が、超裕福な一家の家庭教師になったことから起きる悲喜劇を、ユーモアとスリルを交えて味わい深いエンターテインメント作品に仕上げました。
主演を務めるのは、韓国を代表する名優ソン・ガンホ。ジュノ監督とは4度目の共演となり、息のあった素晴らしい演技をみせています。
イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシクら実力派俳優が集結しています。
一時期演技から離れたことで新たな魅力を開花させた実力派チャン・ヘジンの演じる、キム家母親チュンスクにも注目です。
豪華な監督とキャストで贈る映画『パラサイト 半地下の家族』は、2020年1月10日より全国ロードショーです。