映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』は、2019年3月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー!
激動の16世紀の英国を舞台に、スコットランド女王とイングランド女王の波乱に満ちた人生を描いた『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』。
今回映画の予告編が解禁になったとともに、アカデミー賞ノミネートのニュースを紹介します。
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映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』アカデミー賞2部門ノミネート
アメリカ現地時間1月22日午前5時20分、第91回アカデミー賞のノミネート作品が発表されました。
本作品『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』は衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされました。
衣装デザイン賞にノミネートされたアレクサンドラ・バーンは、『ハムレット』(1998)『エリザベス』(1999)『ネバーランド』(2005)で3度のノミネートを経験。
『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(2008)ではついにアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞しました。
作品の世界観をコスチュームで表現し、独自の表現力で見る者を魅了します。
今回の作品では、16世紀には存在しないデニム素材をドレスに使用したことで、登場人物の特色を際立たせています。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたのは、ジェニー・シャーコア。
『エリザベス』(1999)でアカデミー賞を受賞した彼女は、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)でもノミネート。今回で3回目のノミネートです。
16世紀当時のイングランドとスコットランドの文化や環境の違いをメイクやヘアで表現しています。
また、マーゴット・ロビー演じるエリザベスが劇中で天然痘に罹り、その後失っていく美しさを繊細に表現したメイクアップが高い評価を受けています。
映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の予告編
解禁された予告編では冒頭から、隣り合う国に君臨する女王同士の王位をめぐる並々ならぬ因縁の対決を予感させます。
結婚と出産を経験するシアーシャ演じるスコットランド女王メアリー・スチュアートと、嫉妬にかられ泣き崩れるマーゴット演じるイングランドの“処女王”エリザベスⅠ世。
彼女たちの姿からは、ふたりの女性のそれぞれの選択によってドラマが大きく展開していく様が垣間見えます。
メアリーがエリザベスに「殺せるものなら、殺してごらんなさい!」と凄む鬼気迫るシーンも、予告編の終盤で見られます。
一筋縄ではいかない壮大なドラマを期待させる展開です。
第91回アカデミー賞にノミネートされた豪華絢爛かつ独創的な衣装と、華やかなヘアメイクにも注目です。
映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の作品情報
【公開】
2019年(イギリス映画)
【原題】
Mary, Queen of Scots
【原作】
ジョン・ガイ 「Queen of Scots: THE TRUE LIFE MARY STUART」
【監督】
ジョージー・ルーク
【キャスト】
シアーシャ・ローナン、マーゴット・ロビー、ジャック・ロウデン、ジョー・アルウィン、デビッド・テナント、ガイ・ピアース、ジェンマ・チャン、マーティン・コムストン、イスマエル・クルス・コルドバ、ブレンダン・コイル、イアン・ハート、エイドリアン・レスター、ジェームズ・マッカードル
【作品概要】
16世紀英国王室に生きるふたりの女王を描いた英国王室のヒューマンドラマ。
メアリー・スチュアート役は『レディ・バード』のシアーシャ・ローナンが演じ、エリザベスI世役には『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』のマーゴット・ロビーが務めます。
ともにアカデミー賞にノミネートされる実力派女優が、同じ時代に生き、同じ立場でありながら対立していく2人の女王を演じます。
2人の脇を固めるのは、ジャック・ロウデン、ジョー・アルウィンなどのイギリスを中心に活躍する注目の舞台俳優から、ガイ・ピアーズやイアン・ハートなど映画でも活躍する実力派俳優などバラエティに富んだ顔ぶれです。
監督を務めたのは、舞台を数多く手がけた演出家ジョージー・ルーク。これが彼女の長編映画監督デビューです。
衣装デザインを担当したアレクサンドラ・バーンと、ヘアメイク担当のジェニー・シャーコアは、映画『エリザベス』(1999)『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(2008)でもタッグを組んだ2人。ともに、第91回アカデミー賞にノミネートされました。
映画『二人の女王 メアリーとエリザベス』のあらすじ
16歳でフランス王妃となり18歳で未亡人となったメアリーは、故郷のスコットランドに帰国します。
メアリーは故郷で再び王位につきますが、当時のスコットランドは女王エリザベスⅠ世の支配下にありました。
メアリーは自身のイングランド王位継承権を主張、エリザベスの権力を脅かします。
恋愛や結婚を経験し、気高く美しいメアリーに対して、複雑な想いを抱くエリザベス。
それぞれの宮廷内部で起こる裏切り、反乱、陰謀がふたりの王位を危険にさらします。
そんな歴史の流れを変えてゆく出来事のなか、2人はお互いに「従姉 妹」を恐れ抱きはじめます。
また同時に魅惑されていた若き女王たちは、男性社会の中で政治を司る女性として戦うのだが…。
映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の感想と評価
メアリー・スチュアートのもって生まれた高潔さ、激情をシアーシャ・ローナンが鮮烈に演じました。
対するエリザベスⅠ世の気高さ、繊細さ、孤独をマーゴット・ロビーが緊張感をもって体現しています。
16世紀英国を揺るがした実在するふたりの女王の熾烈な戦いを、観客は息を止めて見守ることでしょう。
この映画の原作となった本の著者で歴史学者ジョン・ガイは、メアリーとエリザベスの往復書簡を発見したと言います。
それにより、メアリー・スチュアートとエリザベスⅠ世の関係性が、これまでの常識を覆す新しい英国王室の物語となって誕生しました。
また、ふたりが育った環境の違いを表現した、ジェニー・シャーコアの細部までこだわりぬかれたメイクとヘアスタイル。
それぞれ赤毛に近い髪の色であったメアリーとエリザベスだと言われていますが、シアーシャ・ローナンはジェニー・シャーコアと相談して、高貴な色の赤を選んだそうです。
同じ王家の血を引くとはいえ、母親の血筋が貴族出身のメアリーと農家出身のエリザベス。
役作り細かいところまでこだわっていることが、アカデミー賞ノミネートの決め手になったのかもしれませんね。
まとめ
今回解禁となった予告編で、「友情か敵対か」「愛か憎しみか」というキャッチコピーがありました。
それは、ふたりの女王は互いに手を取り合うのか、それとも対決せざるを得ないのかという観客の想像を膨らませていきます。
日本人は、スコットランドとイングランドがひとつになるという歴史を詳しく知らない人がほとんどだと思います。
その歴史の背景にある2人の女王の存在も、知らなかったことでしょう。
彼女たちは従姉妹であるにもかかわらず、国を統治していた女王でもあります。
しかしその中身はやはり人間。嫉妬や苦悩もありながら、同時にお互いに魅了されていくという人間ドラマを身近なものとして感じてもらいたいと思います。
映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』は2019年3月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほかで全国ロードショー!
ぜひ、お見逃しなく!