“毒舌モリッシー”も最初はただのスティーヴンだった
2017年エジンバラ国際映画祭クロージングほか、世界各国の映画祭に出品され高い評価を受けた映画『ENGLAND IS MINE(原題)』。
この度、本作の邦題が『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』に決定し、予告映像、ポスターヴィジュアル、追加スチール写真が解禁されましたのでご紹介します。
『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』は5月31日(金)、シネクイントほか全国ロードショーです。
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映画『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』予告編
1976年のマンチェスター。
学校をドロップアウトした17歳のスティーブン・パトリック・モリッシーは、音楽への情熱は人一倍ですが、コミュニケーションが苦手な皮肉屋。
予告編は、「地元の音楽シーンは最悪」と反発し、仕事をサボって詩に夢中になる姿からはじまります。
「仕事か音楽か選べ」と言われ、仕事を辞めたモリッシー。
友人リンダーの「行動してチャンスを掴んで」という言葉に勇気づけられ、掲示板のメモを頼りにバンドを結成。
音楽活動は順調で、ロンドンのレーベルからオファーを受けますが、必要とされていたのはスティーブンではありませんでした。
「世界は僕を必要としていない」
どうしてよいかわからず苦しむ中、彼の才能を信じる人々に後押しされ「たとえ世界に望まれなくても、僕はうたう」と、詩を書き歌いはじめます。
最初は自信のない“ただのスティーブン”が苦悩と挫折を乗り越え、やがて“毒舌モリッシー”となり、ミュージシャンとしてのアイデンティティを確立していく未来を予感させる予告編です。
映画『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』ポスターヴィジュアル
新ビジュアルでは左側に、見えない未来を見据えるモリッシーが、少し肩をすくめながら立っています。
彼の横にはギターを抱えて座る、のちにザ・スミスをともに結成するギタリスト、ジョニー・マーが。
隣に相手がいるのにまるでひとりぼっちのよう。
彼らの孤独と、個としての存在を感じさせるビジュアルになっています。
監督・脚本マーク・ギルのプロフィール
本作で監督と脚本を務めたマーク・ギル(MARK GILL)はイギリスのマンチェスター出身。
本作『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまり物語』が長編デビュー作となります。
ク・ギルは、デイヴィッド・ミッチェルの小説「ナンバー9ドリーム」(新潮社)の一部を映画化した、マーティン・フリーマンとトム・ホランダー主演の短編映画『ミスター・ヴォーマン』(2012)で、第86回アカデミー賞短編映画賞、英国アカデミー賞短編映画賞にノミネートされ、世界各国の映画祭で数々の賞を受賞しています。
その他の監督作品は短編『FullTime』(2013)。
製作や製作総指揮としては『ペーパーボーイ 真夏の引力』(2012)、『メカニック ワールドミッション』(2016)、『ハンターキラー 潜航せよ』(2018)など多くの映画に携わっています。
現在、ジェームス・スマイスの小説「The Testimony」を原作とした映画『THE BROADCAST』を準備中。
映画『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』作品情報
【日本公開】
2019年(イギリス映画)
【監督・脚本】
マーク・ギル
【キャスト】
ジャック・ロウデン、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、ジョディ・カマー、シモーヌ・カービー
【作品概要】
伝説の英国バンド“ザ・スミス”結成前夜を描いた伝記的映画です。
監督は『ミスター・ヴォーマン』(2012)で第86回アカデミー賞短編実写部門にノミネートされたマーク・ギル。
“ザ・スミス”のボーカルリスト、スティーブン・モリッシー役は『ダンケルク』(2017)のジャック・ロウデン。
「ダウントン・アビー」シリーズのジェシカ・ブラウン・フィンドレイと、ドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』(2019)のジョディ・カマーなど、フレッシュな俳優陣が物語に息を吹き込みます。
映画『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』あらすじ
1976年マンチェスター。
高校をドロップアウトしたスティーブン・モリッシーは、ライブに通っては批評を音楽紙に投稿するだけの毎日を送っています。
家計を助けようと就職しても職場に馴染めず、仕事をサボって詩を書くことが唯一の慰めでした。
そんな時、美大生のリンダーと出会い、彼女の後押しもあってバンドを組むことになります。
初ライブは成功、スティーブンはミュージシャンになろうと仕事を退職。
しかし順調に思えた彼を待ち受けたのは、別れや挫折でした。
1982年、それでもあきらめずに音楽を続けるスティーブンの元に1人のギタリストが訪ねて来ました。
それは、のちに彼と「ザ・スミス」を結成するジョニー・マーで…。
まとめ
わずか5年で世界を虜にし、ザ・スミス解散後も、精力的な活動や言葉で、アーティストやファンの心を魅了し続ける“お騒がせ”モリッシーの、はじまりの物語 。
ザ・スミスをタイムリーに知らない方たちも、『(500)日のサマー』(2009)で主人公トムがサマーと話すきっかけになったバンドや、『バンブルビー』(2018)でバンブルビーがカセットテープをプレイヤーから吐きだしたバンド、と言えばすぐにピンとくることでしょう。
バンドの活動期間は5年ほどと短かったにも関わらず、ザ・スミスは、いまも私たちの世界で音楽を奏で続けています。
そんな伝説的バンドの結成の過程を描いた映画『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』は2019年5月31日(金)、シネクイントほか全国ロードショーです。
また、4月19日(金)よりオリジナル・ステッカー特典付ムビチケも1400円で発売されるそう。
どうぞこの機会をお見逃しなく!