動画で見る深田晃司監督インタビュー映画『本気のしるし 劇場版』
2016年『淵に立つ』、2019年『よこがお』の劇場公開を果たした深田晃司監督。
今回の深田監督の新たなる挑戦は、星里もちるのコミックを連続ドラマ化に務め、その2019年放送された作品を劇場作品として再編集を行い、よりサスペンスさを増した『本気のしるし 劇場版』。
主人公の辻役を『レディ・プレイヤー1』『蜜蜂と遠雷』の森崎ウィンが演じ、念願の深田作品への登板となりました。
また浮世役をドラマ『3年A組 今から皆さんは、人質です』『連続テレビ小説 べっぴんさん』の土村芳が務め、新たなる魔性の女を演じています。
今回は、第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」に選出された映画『本気のしるし 劇場版』の深田晃司監督の動画を紹介。
原作コミックとの出会いから、テレビドラマは作らないと言った姿勢をなぜ撤回したかなど、知性的な深田監督の映画制作の一端を知ることができるインタビュー動画です。
深田晃司監督インタビュー:3分36秒
深田晃司監督プロフィール
1980年生まれ、東京都小金井市出身。大正大学文学部卒業。1999年に映画美学校フィクションコースに入学。習作長編『椅子』などを自主制作したのち、2005年に平田オリザが主宰する劇団「青年団」に演出部として入団します。
2006年、19世紀フランスの小説家バルザックの小説を深澤研のテンペラ画でアニメーション化した『ざくろ屋敷 バルザック「人間喜劇」より』を監督。2008年には、青年団の劇団員をキャストにオムニバス長編映画『東京人間喜劇』を公開しました。
2010年に『歓待』を発表。同作は東京国際映画祭の日本映画「ある視点」部門にて作品賞を受賞しました。
2014年には『ほとりの朔子』を発表。フランス・ナント三大陸映画祭にて、最高賞である金の気球賞と若い審査員賞をダブル受賞し、国外での注目を集めました。
2015年、平田オリザ原作にして、世界初の“人間とアンドロイドの共演”で話題となった『さようなら』を経た後、2016年に公開した『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員賞を受賞しました。
2018年にはインドネシアを舞台にした『海を駆ける』を公開。同年、フランスにおける芸術文化勲章「シュバリエ」を受勲しました。
本作『本気のしるし 劇場版』は、第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」に選出。
映画『本気のしるし 劇場版』の作品情報
【公開】
2020年(日本映画)
【原作】
星里もちる「本気のしるし」(小学館ビッグコミックス刊)
【監督・脚本】
深田晃司
【脚本】
三谷伸太朗、深田晃司
【音楽】
原夕輝
【出演】
森崎ウィン、土村芳、宇野祥平、石橋けい、福永朱梨、忍成修吾、北村有起哉
映画『本気のしるし 劇場版』あらすじ
退屈な日常を過ごしていた会社員の辻一路はある夜、踏み切りで立ち往生していた葉山浮世の命を救います。
彼女と関わったその日から、辻は次々とトラブルに巻き込まれていきます。
魅力的だが隙と弱さがあり、それゆえ周りを巻き込んでいく浮世と、それに気付きながら、なぜか彼女を放っておけない辻。
そんな辻は仕事や人間関係を失いながら、破滅への道を歩みだすのだが…。