Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

デニスホッパー映画『イージー★ライダー』と『アメリカン・ドリーマー』が2月1日より同時上映!予告とメインビジュアル紹介

  • Writer :
  • 石井夏子

『イージー★ライダー』日本公開50周年記念上映!

デニス・ホッパーが世界中に衝撃をあたえたアメリカン・ニューシネマの金字塔『イージー★ライダー』が日本公開50周年を記念し2020年2月1日(土)よりユーロスペースにて上映となります。


『アメリカン・ドリーマー』(C)Palaris Communications.inc

また、デニス・ホッパー監督第2作『ラストムービー』の編集中のデニス・ホッパーをとらえたドキュメンタリー『アメリカン・ドリーマー』も日本初公開として同時上映

つきまして、両作品のメインビジュアル、そして『アメリカン・ドリーマー』の予告編が解禁されましたのでご紹介します。

映画『イージー★ライダー』について


(C)Sony Pictures Entertainment (Japan) inc.

ステッペンウルフの『ワイルドで行こう!』が派手に鳴り響き、自由と平和を求めてハーレー・ダヴィッドソンでアメリカ横断の旅に出た若者たちが、アメリカ南部で偏見・恐怖・憎しみに直面する…。

カンヌ映画祭新人監督賞獲得米アカデミー賞で助演男優賞(ジャック・ニコルソン)と脚本賞にノミネートされた、デニス・ホッパー監督・脚本・主演、ピーター・フォンダ製作・脚本・主演による低予算映画『イージー★ライダー』。

アメリカのみならず世界的に大ヒットを記録して製作費の200倍の収益をあげ、カウンターカルチャーの代表にしてアメリカン・ニューシネマの象徴となりました。

また、ステッペンウルフ、ザ・バーズ 、ザ・バンド、ジミ・ヘンドリックスなど既成のロック音楽をサントラに採用したことも革命的

1998年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されました。

日本初公開は1970年1月。公開50周年を記念する特別上映としてお披露目されたメインビジュアルは、ピーター・フォンダ演じるワイアット、デニス・ホッパー演じるビリーがハーレー・ダビッドソンにまたがり走る姿が採用されています。

映画『イージー★ライダー』の作品情報


(C)Sony Pictures Entertainment (Japan) inc.

【製作】
1969年(アメリカ映画)

【監督】
デニス・ホッパー

【脚本】
デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、テリー・サザーン

【キャスト】
ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン

映画『イージー★ライダー』のあらすじ


(C)Sony Pictures Entertainment (Japan) inc.

1960年代、アメリカ。

ドラッグ密輸で大金を手にしたワイアットとビリーは、ハーレーダビッドソンにまたがって旅に出ます。

ロサンゼルスから謝肉祭の行われるニューオーリンズを目指す2人は、農家で食事をご馳走になったり、ヒッピーのコミューンに滞在したりと気ままな旅を続けますが…。

映画『アメリカン・ドリーマー』について


(C)Palaris Communications.inc

『イージー★ライダー』と同時に公開となる『アメリカン・ドリーマー』は、『イージー★ライダー』の成功後に、デニス・ホッパーが取り組んだ大問題作にして過激な芸術映画『ラストムービー』編集中のホッパーの姿を捉えたドキュメンタリー

ペルーの山村で撮影したフィルムをニューメキシコ州のD・H・ロレンスの元別荘に持ち込んだホッパーは、1年以上かけて編集作業に没頭していました。

そこへドキュメンタリー映画を撮りたいと現れたのが、監督のローレンス・シラーとL.M.キット・カーソンでした。

シラーとカーソンを迎えたデニス・ホッパーは、「ドキュメンタリー映画を作ることを拒否」、代わりに「『ラストムービー』を作っているデニス・ホッパーを、デニス・ホッパー自身が演じる映画」を提案します。

こんな破天荒な映画ドキュメンタリーがかつてあったでしょうか。

映画『アメリカン・ドリーマー』の予告編


解禁された予告編には、デニス・ホッパーがカメラの前で語っている姿、ホッパーを取り囲む女性たち、そして射撃の練習をしている姿などがホッパー自身のナレーションと共に捉えられています。

またメインビジュアルは、髭を蓄えたホッパーが、マシンガンを片手に歩いている姿を採用していますが、このメインビジュアルは、海外のみで販売されていたサウンドトラックのジャケットに使用されたもの。

ビーチボーイズからルー・ロウルズまでを手掛けたニック・ベネットがプロデューサーとして制作されたこのサウンドトラックは、ジーン・クラークやジョン・バック・ウィルキン、ジョン・マニングなどが参加。

ファンの間では、高価取引されていた幻のサウンドトラックでしたが、この度、初CD化され劇場での販売も決定しています。

映画『アメリカン・ドリーマー』の作品情報


(C)Palaris Communications.inc

【製作】
1971年(アメリカ映画)

【監督】
ローレンス・シラー、L.M.キット・カーソン

【キャスト】
デニス・ホッパー、ローレンス・シラー、L.M.キット・カーソン

映画『アメリカン・ドリーマー』のあらすじ

(C)Palaris Communications.inc

チャールズ・マンソンのような長髪&髭スタイルのデニス・ホッパーが、砂漠で哲学を語り、編集作業に悩み議論し、カメラの前でマリファナたばこを巻き、ライフルや拳銃を撃ちまくり、バスタブで3Pを繰り広げ、住宅街を全裸で闊歩します。

そこに描かれているのは、果たして本当のデニス・ホッパーなのか、演じられている虚飾のデニス・ホッパーなのか…。

まとめ


『アメリカン・ドリーマー』(C)Palaris Communications.inc

日本公開50周年を記念してますます加速する『イージー★ライダー』が劇場に帰ってきます。

デニス・ホッパーを巡る過激なドキュメンタリー映画『アメリカン・ドリーマー』も同時公開され、サウンドトラックも販売決定。

『イージー★ライダー』と『アメリカン・ドリーマー』は2020年2月1日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開です。


関連記事

新作映画ニュース

藤原竜也映画『Diner ダイナー』あらすじとキャスト。蜷川実花が描く平山夢明原作の小説とは

俳優の藤原竜也と、写真家で映画監督の蜷川実花が初タッグを組み、殺し屋専用の食堂を描く異色サスペンス映画『Diner ダイナー』が、2019年7月5日(金)に公開されることが決定しました。 (C)201 …

新作映画ニュース

映画『あのこは貴族』あらすじ。キャストは門脇麦×水原希子で描くシスターフッドムービー!

監督・岨手由貴子×原作・山内マリコ。 マンネリカップルが妊娠をきっかけに互いの背景や関係を見つめ直す初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子監督、待望の長編 …

新作映画ニュース

『僕はイエス様が嫌い』あらすじとキャスト。マカオ国際映画祭でスペシャル・メンション受賞!

第3回マカオ国際映画祭のアワードセレモニーにて『僕はイエス様が嫌い』がスペシャル・メンションを受賞しました。 サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞、ストックホルム国際映画祭の最優秀撮影賞に続く …

新作映画ニュース

映画『NO CALL NO LIFE』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。優希美青×井上祐貴の青春ラブストーリーとは

運命と呼ぶには静かすぎる出会いで、愛と呼ぶには幼すぎる2人の物語。 ホリプロ60周年にあたり、優希美青と井上祐貴の主演で記念制作された映画『NO CALL NO LIFE』。 (C)2021 映画「N …

新作映画ニュース

映画『ひとりたび』あらすじ/キャスト。岡本玲主演×石橋夕帆監督のタッグ作品が釜山国際映画祭コンペティション部門出品決定!

釜⼭国際映画祭コンペティション部⾨出品決定︕ この度、岡本玲主演、上村奈帆脚本、⽯橋⼣帆監督の映画『ひとりたび』が、2024年10⽉2⽇(火)より開催予定の第29回釜⼭国際映画祭コンペティション部⾨へ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学