ゆうばり国際映画祭で2冠の傑作ノワール
映画『キュクロプス』が2019年5月3日(金)よりテアトル新宿を皮切りに全国順次公開することが決定しました。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018にて、批評家が選ぶシネガーアワードと、北海道知事賞の2冠を果たした本作。
大庭功睦監督が渾身で放つ、復讐ノワールです。
映画『キュクロプス』とは
The Cyclops, 1914
by French Artist Odilon Redon (1840-1916) pic.twitter.com/9G5550oewB— 41 Strange (@41Strange) 2018年11月23日
物語は、妻とその愛人を殺害した罪で14年の刑期を終えた男・篠原が、事件が起きた街に帰ってくる場面で幕を開けます。
篠原の目的は、妻を殺し、自分を罪に陥れた真犯人に復讐すること。
オディロン・ルドンによる絵画作品「キュクロプス」に着想を得たこの作品は、濡れ衣で投獄された男の復讐を描いたノワール映画であり、監督・脚本を務めた大庭功睦による自主製作映画です。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018では、シネガーアワードと北海道知事賞を同時受賞するという快挙を達成。
また、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018、ドイツで催された日本映画祭Nippon Connection2018にて上映されるなど各映画祭で評価され、その注目を高めています。
主演は、大庭の体当たりの打診を快諾した池内万作。画面が噎せ返るような存在感で、叙情を力強く作品に刻みつけました。
脇を固める斉藤悠、佐藤貢三、杉山ひこひこらは、商業映画で助監督として働く大庭が、現場で目をつけていた俳優たち。
ここぞとばかりの大庭の起用に応え、三者三様、見事なパフォーマンスを披露しています。
作品唯一の女性俳優・あこも紅一点として美しい彩りを添えました。
復讐の闇に迸る彼ら俳優たちの輝きを、是非その目に焼き付けてください。
映画『キュクロプス』監督・大庭功睦のプロフィール
参考映像:映画『ノラ』予告編
1978年生まれ、福岡県出身の大庭功睦監督。
フリーの助監督として、『容疑者Xの献身』(2008)『昼顔』(2017)などの西谷弘監督作品に主に携わってきました。
その他の参加作品に『太陽』(入江悠監督/2016)『シン・ゴジラ』(庵野秀明総監督/2016)など。
2010年に自主製作した『ノラ』(主演/染谷将太)が、TAMA NEW WAVEや田辺・弁慶映画祭で受賞し、DVD化されています。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018において、本作『キュクロプス』で2冠を果たした大庭功睦監督。
受賞時に副賞の米10キロを受け取り、こう語りました。
「いま、4カ月の子どもがいまして、家計が苦しくて。10キロの北海道のお米を頂いて、嫁も喜ぶと思います」
小さなお子さんを抱えながらの自主製作はさぞ苦労が大きかったでしょう。
全国公開を機に、ご家庭にさらなる笑顔が溢れると信じています。
映画『キュクロプス』作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【製作・脚本・監督】
大庭功睦
【キャスト】
池内万作、斉藤悠、佐藤貢三、あこ、杉山ひこひこ、島津健太郎、山中良弘、中野剛、新庄耕
【作品概要】
主演は芸能一族のサラブレッド、池内万作。冤罪による復讐に燃える男を鬼気迫る演技で体現します。
モデルでデビューし俳優としても活躍中の斉藤悠、数々の出演作を支えてきた佐藤貢三、大庭監督の師匠でもある入江悠監督作にも数多く出演してきた杉山ひこひこが脇を固めます。
本作唯一の女優・あこの、物語を牽引するしなやかな美しさにも注目。
監督は、数々の監督のもとで助監督を務め、自主製作映画『ノラ』(2010)で鮮烈な監督デビューを飾った大庭功睦です。
映画『キュクロプス』のあらすじ
妻とその愛人を殺害した罪により、14年の服役を終えた男・篠原が、事件が起きた町に戻ってきた。
彼の目的は、妻を殺し、自分を罠にはめた真犯人に復讐すること。
篠原は、事件の捜査を担当した刑事・松尾と、その情報屋・西の協力を得、真犯人がヤクザの若頭・財前であることを知る。
早速、財前殺害に向けて、西の手ほどきを受けつつ銃撃の訓練を始める篠原。
同時に、事件の記憶が蘇り、悪夢に苛まれ、亡き妻の亡霊との邂逅に安らぎを見出す篠原であった。
ある日、篠原は、ふらりと立ち寄ったバーで、亡き妻に瓜二つの女性・ハルと出会う。
一度目は、逃げ去るように店を後にした篠原だが、それ以降、事態は思わぬ方向に転がり始める。
まとめ
拙作「キュクロプス」が、今度はオランダの日本映画祭、CAMERA JAPANにて上映される事になりました。現地には行けない上に「お近くの方は是非」とも言いにくいので、何だかなあという感じですが。お近くの方は是非。https://t.co/56D7XJUf3k
— 大庭功睦 Norichika Oba (@norikov183) 2018年8月23日
大庭功睦監督、渾身の自主製作映画『キュクロプス』。
濡れ衣で投獄された男の復讐を描いたノワール映画です。
池内万作、斉藤悠ら、復讐に燃える男たちを演じた俳優の圧倒的な説得力に息を飲みます。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭での2冠も納得。
映画『キュクロプス』は2019年5月3日(金)よりテアトル新宿ほか、全国順次ロードショーです!