『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』は3月28日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開。
2月1日(土)~沖縄・桜坂劇場にて先行上映。
沖縄テレビ放送の開局60周年を記念して製作されたドキュメンタリー映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』。
沖縄で2月1日より先行上映をしている本作『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』が2020年3月28日(土)より、ポレポレ東中野にて公開いたします。
この度劇場版本予告編が完成しました。
CONTENTS
映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』について
第38回「地方の時代」映像祭グランプリに輝き、話題となったテレビドキュメンタリー『菜の花の沖縄日記』に未公開シーンを加えたのが本作『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』です。
石川県から那覇市の学校へやってきた、15歳の坂本菜の花さんが見た、リアルな沖縄を捉えました。
監督は沖縄テレビ放送のキャスターを務める平良いずみです。
「ちむぐりさ」の意味
沖縄の言葉、ウチナーグチには「悲しい」という言葉はありません。
それに近い言葉は「肝(ちむ)ぐりさ」。胸を痛めるという意味合いです。
誰かの心の痛みを自分のものとして胸を痛め、辛い思いをしている人と一緒胸を痛めること。
それがウチナーンチュの心、「ちむりぐさ」なんです。
映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』の予告編
「沖縄では戦争はまだ終わっていない」。
解禁となった本予告。
沖縄の明るさとそれとは対照的に次々に起こる基地から派生する事件や事故を北国・石川県から沖縄県にあるフリースクール珊瑚舎スコーレへやって来た15歳の少女を懸け橋にみつめ、考えていきます。
また2018年8月に惜しくも亡くなった翁長知事が生前に県民大会で「沖縄の人をないがしろにしてはいけない」とウチナーグチで挨拶を述べているものも収録されています。
知っているようで知らない、沖縄の姿、沖縄に暮らす人々のやさしさと真の強さをおさえた予告編となりました。
映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【監督】
平良いずみ
【音楽】
巻く音jujumo
【ナレーション】
津嘉山正種
【作品概要】
沖縄テレビ放送の開局60周年を記念して製作された作品で、同局のキャスターを務める平良いずみが監督を務めました。
第38回「地方の時代」映像祭グランプリ、2018年・日本民間放送連盟賞の報道番組部門で優秀賞を受賞。
映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』のあらすじ
沖縄に、ひとりの少女がやってきました。北国・能登半島で生まれ育った、坂本菜の花さん、15歳です。
彼女が通うのは、フリースクール・珊瑚舎スコーレ。既存の教育の枠に捉われない個性的な教育と、お年寄りも共に学ぶユニークな学校です。
70年あまり前の戦争で学校に通えなかったお年寄りとの交流を通して彼女は、沖縄ではいまなお戦争が続いていることを肌で感じとっていきましす。
次々に起こる基地から派生する事件や事故。それとは対照的に流れる学校での穏やかな時間。
こうした日々を、彼女は故郷の新聞コラム「菜の花の沖縄日記」(北陸中日新聞)に書き続けました。
「おじぃなぜ明るいの?」。疑問から始まった日記は、菜の花さんが自分の目で見て感じることを大切に、自分にできることは何かを考え続けた旅物語でした。
北陸中日新聞「菜の花の沖縄日記」とは?
「菜の花の沖縄日記」は、2015年4月から2018年3月までの丸3年、月1ペースで北陸中日新聞の朝刊で連載されたコラム。
坂本菜の花さんは沖縄では70年余り前の戦争が続いていることを肌で感じ、基地の島で起こる事件・事故に関する事や、それとは対照的な穏やかな学校での日々を故郷・石川県の北陸中日新聞にコラム「菜の花の沖縄日記」として連載し続けました。
まとめ
本作の公開に向け、平良いずみ監督は以下のようにコメントしています。
沖縄では、米軍基地周辺で子どもの命を脅かすことが頻発している。もし、自分の子どもや孫が通う学校に、重さ8キロもあるヘリの窓が落ちてきたら…。想像してほしいと、菜の花さんは懸命に言葉を紡ぎ続けた。その澄み切った彼女の姿と言葉は、分断が進む時代にあって“希望”そのもの。映画で描いているのは、ひとりの少女の小さな小さな声―。でも、その声が、県境を、国境を越えて、きっと誰かの心に届く。そう、信じています。
少女が見た沖縄の素顔をぜひ劇場で感じてください。
映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』は2020年2月1日(土)より沖縄・桜坂劇場にて先行上映、3月28日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開です。