原作・谷崎潤一郎×監督・井土紀州、再び!
《100年愛された女・ナオミ》は、誰も知らない変貌を遂げる──
谷崎潤一郎の傑作小説を、2023年に同じく谷崎作品を新解釈で映画化した『卍』で話題を集めた監督・脚本家の井土紀州が新たに挑戦した映画『痴人の愛』(2024)。
主人公・河合譲治役と《運命の女》ナオミ役に大西信満と奈月セナを迎え、原作小説誕生から100年となる2024年、唯一無二の『痴人の愛』を生み出しました。
このたび、映画『痴人の愛』の2024年11月29日(金)より池袋シネマ・ロサ他での全国順次公開が正式に決定。
本作のポスタービジュアル・予告編・場面写真にくわえ、土居志央梨・村田雄浩・川瀬陽太ら追加キャスト情報が解禁された他、公開を記念し主人公・河合譲治役の大西信満とナオミ役の奈月セナ、井土紀州監督のコメントが到着しました。
CONTENTS
映画『痴人の愛(2024)』とは?
映画『痴人の愛』予告編
世界的名匠・増村保造をはじめ、多くの映画人が挑んできた谷崎潤一郎の名作小説を、2023年に同じく谷崎作品を新解釈で映画化した『卍』で話題を集めた監督・脚本家の井土紀州が新たに挑戦した映画『痴人の愛』。
『卍』で長編映画デビューを果たした脚本家・小谷香織と再タッグを組み、原作誕生から100年となる2024年、唯一無二の『痴人の愛』を生み出しました。
「小説『痴人の愛』の映画化脚本の執筆に挑戦する男」という入れ子構造の物語を通じて、谷崎と同じ《物語る者》として映画制作を志す者の青春、そして創作と恋人の間でもがき苦しむ男の悲哀も描き出した本作。
主人公・河合譲治役を務めたのは、映画初出演・主演作 『赤目四十八瀧心中未遂』 での毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞獲得、若松孝二『キャタピラー』での四肢を失った傷痍軍人役の怪演など、日本映画界でその存在感を放ち続ける大西信満。
そして譲治の《運命の女》となるヒロイン・ナオミ役を、20歳で「ミス・インターナショナル2016」日本代表選出大会に出場した類まれなる容姿を持つ奈月セナが演じ、本作ではヌードにも挑戦するなど「俳優・奈月セナ」の代表作と断言できる熱演を魅せています。
また共演にはNHK連続テレビ小説『虎に翼』での男装の女性役で注目された土居志央梨、大林宣彦作品やゴジラシリーズなど多彩な出演歴を誇るベテラン・村田雄浩、日本映画界に不可欠なバイプレーヤー・川瀬陽太の他、吉岡睦雄、中島ひろ子、芳本美代子など豪華な顔ぶれが揃いました。
このたび、映画『痴人の愛』の2024年11月29日(金)より池袋シネマ・ロサ他での全国順次公開が正式に決定。
本作のポスタービジュアル・予告編・場面写真にくわえ、土居志央梨・村田雄浩・川瀬陽太ら追加キャスト情報が解禁された他、公開を記念し主人公・河合譲治役の大西信満とナオミ役の奈月セナ、井土紀州監督のコメントが到着しました。
今回解禁されたポスタービジュアルでは、しがみつくようにナオミの胸に抱かれる主人公・河合譲治と、原作小説で描かれた蠱惑的で奔放な女性像ともまた異なる、慈愛の表情をたたえたナオミの姿が。
また予告編と場面写真でも、「小説『痴人の愛』の映画化脚本の執筆を試みる男の物語」というこれまでの映画化とは異なる本作の物語が垣間見えます。
映画『痴人の愛』キャスト・監督記念コメント
大西信満(河合譲治役)
移ろいが激しい世の中で、原作が書かれてから100年の年月を経ても変わらない何かを探りながら撮影していたような気がします。
当時とはまた違う現代の窮屈さの中、無意識に身に纏った枷のようなものを嫌というほど感じながら、自分自身を解き放つ作業でした。
どうかこの作品が一人でも多くの方に届きますように。
奈月セナ(ナオミ役)
最初にお話を頂いた時は沢山の原作ファンがいるこの作品の世界観を守りながら
ナオミをどう表現したらよいのか考え、監督とご相談させていただきながら令和版ナオミを演じさせて頂きました。
ナオミに対してみなさま色んな解釈をお持ちだと思いますが、素直で執着を持たない自由な彼女の生き方に現代を頑固に生きていた私自身はとても支えられていました。
役を演じることの醍醐味を初めて感じた作品でもあります。
どうか皆様には譲治さんとナオミの関係を覗いてそして見守って頂けると幸いです。
井土紀州(監督)
『痴人の愛』を映画化するという話が持ち上がって以来、ずっと僕の心をとらえて離さなかった問題。
それは、ナオミという女がどんな姿をしているのかということでした。
脚本家とシナリオを作りながらも、そのことを考えると悶々とした気持ちになる毎日。
ところが、奈月セナが目の前に現れると、僕の煩悶は一瞬にして吹き飛びました。
たぐいまれな容姿に艶のある声、そして謎めいた雰囲気。
彼女は目の前にいるはずなのに、本当は存在しない夢の女のようでした。
撮影が始まると、被写体としての奈月セナの存在感は抜群で、ナオミというヒロインを見事に体現していました。
映画がクランクアップし、彼女と会うこともなくなった今、僕は思うのです。
彼女は現実には存在せず、夢の中やスクリーンの中だけに生息するマボロシだったのではないかと。
映画『痴人の愛(2024)』の作品情報
【公開】
2024年(日本映画)
【原作】
谷崎潤一郎
【監督】
井土紀州
【脚本】
小谷香織
【キャスト】
大西信満、奈月セナ、土居志央梨、佐藤峻輔、柴山葉平、中島ひろ子、芳本美代子、村田雄浩、川瀬陽太、吉岡睦雄、大久保 雛、丸 純子(友情出演)、中嶌駿介、佐藤真澄、詩 歩、たなかさと、華岡 稟
映画『痴人の愛(2024)』のあらすじ
かつてシナリオコンクールで受賞したものの、未だプロデビューを果たせずにいる脚本家志望の男・河合譲治(大西信満)。
ある日、同じシナリオ講座に通う若者たちと入った寂れたバーで、譲治はナオミ(奈月セナ)と名乗る美しい女性と出会う。店で働きながら俳優を目指しているという彼女に「シナリオ講座の講師」と勘違いされた譲治は苦笑しながらも、自身の身の上を明かす。
やがて譲治は、シナリオ講座の講師・椿(村田雄浩)に「自分の代わりに映画の脚本を書いてみないか」と誘われる。原作は、谷崎潤一郎の『痴人の愛』……譲治は二つ返事で依頼を引き受け、今度こそ成功してみせると脚本を書き始める。
脚本執筆に苦戦する中で、譲治はナオミと再会し、二人の関係は急速に近づいていく。しかしそれが、ナオミと執筆との間で身を引き裂かれる、甘く、苦く、狂おしい時間の始まりだった……。
まとめ
文豪・谷崎潤一郎の小説を新解釈で描いた『卍』(2023)話題を呼んだ監督・脚本家の井土紀州が、再び谷崎の名作小説の映画化に挑戦した『痴人の愛』。
「小説『痴人の愛』の映画化脚本の執筆に挑戦する男」という入れ子構造の物語を通じて、谷崎と同じ《物語る者》として映画制作を志す者の青春、そして創作と恋人の間でもがき苦しむ男の悲哀も描き出しました。
このたび、ついに本作の2024年11月29日(金)より池袋シネマ・ロサ他での全国順次公開が正式に決定。ポスタービジュアル・予告編・場面写真のほか、追加キャスト情報ならびにキャスト・監督の公開記念コメントが解禁されました。
奈月セナにとって「役を演じることの醍醐味を初めて感じた作品」という記念碑的作品となった『痴人の愛』。作品を通じて描かれる、大西信満曰く「原作が書かれてから100年の年月を経ても変わらない何か」を、ぜひ劇場で感じてみてはいかがでしょうか。