日本におけるアートの意味を探るドキュメンタリー『アートなんかいらない!』公開決定!
アートの発生から消滅までを問いかける、緊張と脱力のドキュメンタリー2部構成の『アートなんかいらない!』が公開されます。
本作は『死なない子供、荒川修作』(2010)、『縄文にハマる人々』(2018)の山岡信貴監督による最新長編ドキュメンタリー。
アート鑑賞に何も感じない“自称”「アート不感症」に陥ったという山岡監督が、日本におけるアートの意味を探る旅に出ます。
いったい、この国のアートに何が起こっているというのでしょうか?
『アートなんかいらない!』は、2022年8月下旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!
公開決定に併せて、ポスタービジュアルと本編から場面写真5点が解禁されましたのでご紹介します。
映画『アートなんかいらない!』について
山岡信貴監督による最新長編ドキュメンタリー『アートなんかいらない!』。
本作は2部構成で、「Session1 惰性の王国」と「Session2 46億年の孤独」を、分割しての公開となります。
「Session1」でアートの意義を探るという体験した目で現実を見つめ直した後、「Session2」では、アートの枠組みを超えて人間に本当に必要とされる「アート的なもの」は何なのかを構築し直します。
日常を2つの映画で挟み込むことで、リアルな世界も映画の中に取り込み、より深く本作のテーマが体感できる構成となっています。
出演は「瀬戸内国際芸術祭」「越後妻有 大地の芸術祭」の総合ディレクターの北川フラム、「あいちトリエンナーレ2019」芸術監督を務めた津田大介、放送作家でアートプロデューサーの倉本美津留ほか、30名以上のアート関係者が登場。
ナレーションにはパンク歌手で作家の町田康。エンディングテーマは日本のミクスチャーロックを牽引したスーパー・ジャンキー・モンキーの「何」。また、「影からの声」という謎めいたクレジットで、美術評論家の椹木野衣がスタッフとして参加しています。
映画『アートなんかいらない!』の作品情報
【日本公開】
2022年(日本映画)
【監督】
山岡信貴
【ナレーション】
町田康
【影からの声】
椹木野衣
【エンディングテーマ】
「何」SUPER JUNKY MONKEY
【キャスト】
Session1出演:相馬千秋(アートプロデューサー) 倉本美津留(放送作家) 北川フラム(アートディレクター) 津田大介(ジャーナリスト) 大浦信行(映画監督/美術家) 岡本有佳(表現の不自由展実行委員) 木田真理子(ダンサー) 土屋日出夫(オリエント工業社長)ほか
Session2出演:広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授) 関野吉晴(探検家) 鎌田東二(宗教学者) ケロッピー前田(ジャーナリスト) 郡司ペギオ幸夫(早稲田大学教授) 人工知能美学芸術研究会(アーティスト) 佐治晴夫(宇宙物理学者)ほか
映画『アートなんかいらない!』のあらすじ
難解さで知られる現代アーティストの荒川修作を読み解いた『死なない子供、荒川修作』(2010)と、“人類史に残された最強のミステリー”である縄文文化を探求して全国100箇所にも及ぶ旅をまとめた『縄文にハマる人々』(2018)が、いずれもイメージフォーラムで予想を超えるスマッシュヒットとなった山岡監督。
しかし、荒川修作や縄文文化に深く接した結果、山岡監督はアート鑑賞に何も感じない“自称”「アート不感症」に陥ってしまっていました。
期せずして新型コロナウィルスによるパンデミックで、芸術やエンタテインメントの意味を改めて問わざるを得なくなった社会状況の大きな変化。
それにシンクロするかのように、山岡監督は自分がなぜアートを素直に楽しむことができなくなってしまったのか、その理由を探るべく、現代日本におけるアートの意味を探る旅を始めることを決意します。
まとめ
2部構成で送る日本におけるアートの意味を探るドキュメンタリー『アートなんかいらない!』。
『死なない子供、荒川修作』(2010)、『縄文にハマる人々』(2018)と、アートに関した作品を作り上げた山岡信貴監督が、現代日本におけるアートの意味を探り出そうとします。
アートとは何か? 答えを見つけるのは自分自身です。
『アートなんかいらない!』は、2022年8月下旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!