演劇公演「アル☆カンパニー」舞台『荒れ野』
舞台『荒れ野』は、穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペースにて2019年12月13日(金)~12月15日(日)、下北沢 ザ・スズナリにて2019年12月18日(水)~12月23日(月)での公演!
俳優である平田満と井上加奈子が制作する企画プロデュース共同体「アル☆カンパニー」の舞台『荒れ野』は、作・演出に、白石和彌監督映画『ひとよ』の原作者でもある桑原裕子(KAKUTA・穂の国とよはし芸術劇場芸術文化アドバイザー)を迎え、一夜の揺れ動く人間模様を描きます。
今回は、この冬Cinemarcheイチオシの演劇公演をお届けします。
CONTENTS
「アル☆カンパニー」とは
平田満と井上加奈子が制作する企画プロデュース共同体。劇団というかたちをとらず、毎回劇作家、演出家、俳優が、創造的にコミュニケーションを重ね、人間主体の演劇を目指し、観客とともに作品を作り上げるよう、一般公演のほか、リーディングやトライアウト(試演会)なども視野に入れた演劇活動を展開しています。
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舞台『荒れ野』の作品情報
【作・演出】
桑原裕子
【キャスト】
平田満(アル☆カンパニー)、井上加奈子(アル☆カンパニー)、増子倭文江(青年座)、中尾諭介、多田香織(KAKUTA)、小林勝也(文学座)
【豊橋公演】
穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
2019年12月13日(金) 19:00
12月14日(土) 13:00/18:00
12月15日(日) 13:00
【東京公演】
下北沢 ザ・スズナリ
2019年12月18日(水) 19:00
12月19日(木) 14:00/19:00(アフタートークあり)
12月20日(金) 19:00
12月21日(土) 14:00/19:00(アフタートークあり)
12月22日(日) 14:00
12月23日(月) 14:00
【料金】
一般:4,000円 U24(24歳以下)指定:2,000円 高校生以下指定:1,000円(全席指定・税込)
※U24(24歳以下対象)・高校生以下は、一般発売日から取扱い。一人1枚・枚数限定・入場時本人確認書類提示。
※未就学児のご入場はご遠慮いただきます。
【チケット取扱い】
●豊橋・東京公演の取扱い 〇東京公演のみ取扱い
●プラットチケットセンター 窓口・電話 0532-39-3090(休館日を除く10:00~19:00)
オンラインhttp://toyohashi-at.jp( 24 時間受付・要事前登録 )
●チケットぴあ 0570-02-9999(P コード:豊橋495-979/東京495-982)http://pia.jp
〇ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:35420) https://l-tike.com/
0570-000-407(オペレーター対応10:00~20:00)
〇Confetti(カンフェティ) 0120-240-540(平日10:00~18:00) http://confetti-web.com/areno2019/
【作品概要】
2017年12月に初演した穂の国とよはし芸術劇場PLATプロデュース『荒れ野』は、作・演出:桑原裕子(KAKUTA・穂の国とよはし芸術劇場芸術文化アドバイザー)、そして平田満、井上加奈子ら6名が出演し、豊橋・北九州・東京の全国3か所で上演されました。本作は第5回ハヤカワ『悲劇喜劇』賞、第70回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。今回はオリジナルキャストで、豊橋及び東京での再演です。
舞台『荒れ野』のあらすじ
とある団地の一室。ニュータウンの寂れたショッピングセンターから火災が発生し、近接した一戸建てに住む哲央(平田満)と妻・藍子(増子倭文江)、娘・有季(多田香織)の三人家族が、哲央の幼馴染である路子(井上加奈子)の部屋に避難してきました。
いっぽう路子の部屋には老人・広満(小林勝也)と青年・ケン一(中尾諭介)が出入りし、奇妙な同居生活が行なわれていて…。
偶然にも一つ屋根の下で過ごすことになった一夜を舞台に、揺れ動く人間模様を描きます。
作・演出、桑原裕子からのメッセージ
~作品に寄せて~
ひたすらに燃え広がる炎を眺めながら これからどこへいくのかここにいるのか
そもそも私たちはいまどこへいるのかと 取り返しのつかない時間をいくつも抱いて
心の荒れ野をさまよう6 人の男女 ちっぽけで猛々しいあの夜の炎は
初演から2 年経った今も私のなかで 細い煙をあげて燻り続けています
オリジナルキャストによる「再燃」で さらに深い場所の痛みをもった熱を起こし
新たな荒野を創り出そうと思います 燃やし尽くしたその場所で見る景色が
恐ろしくも痛快な新世界であることを願って
桑原裕子(くわばらゆうこ)プロフィール
東京都出身。主宰する劇団KAKUTA では作・演出を兼ね、俳優としては結成以後ほぼ全作品に出演。
若手俳優の登竜門「ラフカット」では出演と劇作を手がけ、教育テレビ「中学生日記」「時々迷々」、NHK「ぬけまいる」、ラジオシアターなどを執筆。2010〜2013年ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」の潤色・作詞・演出を務めました。女優としても長塚圭史演出「冒した者」に出演するなど、多方面で活躍の場を拡げています。
2018年4月より穂の国とよはし芸術劇場PLAT 芸術文化アドバイザー就任。一時活動を休止していましたが2019年6月KAKUTA 第28回公演「らぶゆ」で活動
開。
2007年初演のKAKUTA「甘い丘」の再演で2009年に第64回文化庁芸術祭・芸術祭新人賞(脚本・演出)を受賞し、「痕跡」で第59回岸田國士戯曲賞候補、第18回鶴屋南北戯曲賞受賞(2015)、2018年「荒れ野」で第5回ハヤカワ悲劇喜劇賞、第70回読売文学賞戯曲・シナリオ賞授賞(2019)。
また、劇団作品「ひとよ」は白石和彌監督で映画化されています。
平田満(ひらたみつる)プロフィール
愛知県豊橋市出身。2018年3月まで穂の国とよはし芸術劇場PLAT 芸術文化アドバイザーを勤め、同年4月より同劇場アソシエイト・アー
ティストに就任。つかこうへい事務所にて俳優活動をスタート。映画・テレビ・舞台などに数多く出演。
映画『蒲田行進曲』で日本アカデミー賞主演男優賞など受賞。主な舞台に『白蟻の巣』『星回帰線』『熱海殺人事件』など。
『海をゆく者』、『失望のむこうがわ』で第49回紀伊國屋演劇賞受賞。
2005年よりアル☆カンパニーを設立し、『荒れ野』『父よ!』『失望のむこうがわ』などを制作しています。
井上加奈子(いのうえかなこ)プロフィール
つかこうへい事務所設立より参加。『熱海殺人事件』『初級革命講座飛龍伝』『出発』など、多くのつか作品に出演。
その後の主な出演に、『時の物置』(永井愛)、『帰郷』(松田正隆)、『夫婦善哉』(平田オリザ)、『ダンシング・アット・ルーナサ』『スティールマグノリア』など。
2005年、平田満とアル☆カンパニーを設立し、『(お)もろい夫婦』平田俊子、『ゆすり』青木豪、『罪』蓬莱竜太、『家の内臓』前田司郎、『冬の
旅』松田正隆、『失望のむこうがわ』三浦大輔、『父よ!』田村孝裕、『荒れ野』などアル☆カンパニー作品を平田と共に企画。それぞれの作家の書き下ろ
し全作品に出演しています。
まとめ
舞台『荒れ野』は、団地の一室を舞台に描かれた小さな作品ながら、チェーホフの作劇術と舞台作りに近く、最初は繋がらなかったものが、物語が進むにつれ登場人物たちのその関係性や、彼らの抱えている問題が徐々に繋がっていき、やがて観客は引きつけられていきます。
人生の“真実味”なるものを実現した作品として、高く評価され、第5回ハヤカワ『悲劇喜劇』賞を受賞するとともに、戯曲が第70回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した本作。
この機会に是非、劇場に足をお運びください!