Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2020/06/02
Update

映画『あのこは貴族』あらすじ。キャストは門脇麦×水原希子で描くシスターフッドムービー!

  • Writer :
  • 石井夏子

監督・岨手由貴子×原作・山内マリコ。

マンネリカップルが妊娠をきっかけに互いの背景や関係を見つめ直す初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子監督、待望の長編2作目となる『あのこは貴族』

原作は、映像業界が最も注目する小説家・山内マリコによる同名小説です。

(C)山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

2021年2月26日公開の本作の主演は、本年度、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、長谷川博己演じる明智光秀に生涯にわたって影響を与えるヒロイン・駒役を好演している門脇麦

共演には、女優だけでなく、モデル、デザイナーと多彩に活動し、常にその動向から目が離せない水原希子が決定しました。

また、キャスト解禁にあたり、門脇麦、水原希子、岨手由貴子監督よりコメントが到着しました。

映画『あのこは貴族』について

門脇演じる、都会に生まれ、婚活に余念がない箱入り娘の華子と、水原演じる、地方から上京し、自力で都会を生き抜く美紀

同じ都会に暮らしながら、全く異なる生き方をする二人の人生が交差したとき、それぞれが自分の居場所を見つめ、恋愛や結婚だけではない自分の人生を切り開こうとする、シスターフッドムービーの新境地が誕生しました。

異なる階層で生きる女性たちの自立の物語を、女優としてのキャリアもパブリックイメージも全く異なる門脇と水原がどう演じるのか、続報が楽しみですね。

原作は『ここは退屈迎えに来て』で作家デビューを果たした小説家・山内マリコによる同名小説です。

榛原華子役:門脇麦のコメント

この度、映画『あのこは貴族』で榛原華子役を演じさせて頂きました。
家柄の事、出身の学校、職業。
私達は無意識のうちに世間から、そして自ら自分の人生に線引きをし、それを全うすべく日々を過ごしている部分が少なからずあるのではないかと思います。この物語は、そんな窮屈さを感じながら生きる2人の女の子が、少しづつ自分を解き放っていくお話です。
『グッド・ストライプス』を観てから、いつかご一緒したいとずっと思っていた岨手監督。さり気ないト書き1行が監督の手によって、みるみるうちに胸をきゅっと掴まれるようなシーンに変わっていく様に何度も高揚しました。
皆様が映画館に足を運べる日常が、1日でも早く訪れることを祈っています。
『あのこは貴族』がたくさんの方に届きますように。

時岡美紀役:水原希子のコメント

参考:水原希子のツイッター

この度、『あのこは貴族』で地方生まれの時岡美紀役を演じさせて頂く事になりました。
そして大好きな門脇麦さんをはじめとする素敵な共演者の方々に沢山刺激を受けながら共演させて頂けた事をとても嬉しく思います。初めて岨手監督とお会いした時、とても柔らかい印象。でも現場に入ると、明確に指導して下さり、全てのシーンにおいて、フラットにディスカッション出来た事、疑問や不安から解放してくれて、監督の包容力で等身大の自分として、素直な感情を制限なく自由に表現する事が出来たと思います。
この映画は境遇の全く違う 2 人が、自分らしく生きる事、自分にとって本当の幸せとはどういう事なんだろうと葛藤しながらも、悩みと変化の中で成長し、自立していく事でより自由になり解放されていく。29歳、地方育ちの私にとって、とても共感の多い作品でした。女性のみならず、色んな方が自分で自分の人生を選択していく事の大切さに共感して頂ける作品になっていると思います。

岨手由貴子監督のコメント

監督を務めた岨手由貴子です。『あのこは貴族』は出自も生きる階層も違う二人の女性が、これまでどんな風に生きてきて、これからの日本をどう生きるのかを描いた作品です。多くの選択肢が用意されているわけでもなく、器用にベストな選択ができるわけでもない。それでも自分の足で立ち、生きていく。そんな原作の持つスピリットを、素晴らしい俳優陣が血の通った物語に昇華してくれました。
タイプの違う二人の女性、「華子」と「美紀」を演じた門脇さんと水原さん。お二人は芝居や役柄へのアプローチも異なる、まさに“タイプの違う”役者さんでした。けれど、対峙するのではなく、お互いを認め、共存する。そうやって、それぞれのやり方で「華子」と「美紀」の人生を生き、体現してくれました。そんなお二人の在りようは、まるで劇中の彼女たちそのもので、初号試写のあと普通の女の子に戻って楽しくおしゃべりする姿に、とても幸福なキャスティングだったことを実感させられました。
普通に生きることすら困難な時代だからこそ、これまで頑張ってきた自分を肯定してあげたくなるような、誰かにとっての特別な一作になることを願っています。ぜひ、多く方に見ていただきたいです。

映画『あのこは貴族』の作品情報

【日本公開】
2021年(日本映画)

【原作】
山内マリコ(「あのこは貴族」集英社文庫刊)

【監督・脚本】
岨手由貴子

【キャスト】
門脇麦、水原希子

映画『あのこは貴族』のあらすじ

都会に生まれ、箱入り娘として何不自由なく育てられ、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。

結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまいました。

気が付けば20代後半、名門女子校の同級生たちの結婚、出産の話を聞くたびに焦りが増すばかり。

あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・青木幸一郎と出会います。

幸一郎との結婚が決まり、幸せが叶えられたかに思えたのですが…。

一方、東京で働く美紀は富山生まれ。

猛勉強の末に慶應大学に入学し上京し、学費のために夜の世界も経験しましたが、中退。

恋人はなく、仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいました。

同じ都会で暮らしながらも、出会うはずもなかった2人の人生が静かに交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていき…。

まとめ

参考:映画『あのこは貴族』のツイッター

今、最も旬なキャスト、監督、原作者のアンサンブルが都会で織りなすシスターフッドムービーの新境地。

門脇麦が都会に生きる箱入り娘役で主演し、自力で都会を生き抜く女性役を水原希子が演じます。

全く異なる生き方の女性たちの自立を描いた映画『あのこは貴族』は2021年公開予定です。





関連記事

新作映画ニュース

映画『草間彌生∞INFINITY』あらすじ。ドキュメンタリーで前衛芸術家の人生を捉える!

世界が認める前衛芸術家、草間彌生の人生を アメリカ人女性監督ヘザー・レンズが捉えたドキュメンタリー! 11月22日(金)に開業する渋谷PARCO8階のミニシアター「WHITE CINE QUINTO」 …

新作映画ニュース

仲代達矢と大林宣彦監督に特別功労賞授与が決定!【東京国際映画祭2019】

第32回東京国際映画祭は2019年10月28日(月)~11月5日(火)の9日間にて開催。 東京国際映画祭は、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい方々へ贈る “特別功労賞”を、俳優の仲代達矢と …

新作映画ニュース

映画『ロストベイベーロスト』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。注目の若手監督柘植勇人の遺作を劇場で鑑賞!

夭逝した映画監督・柘植勇人による鮮烈なる劇場デビュー作。 松尾渉平、村上由規乃、鈴木卓爾ら出演作が奇跡の劇場公開されます。 この度、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科出身の映画監督・柘植勇人 …

新作映画ニュース

映画『るろうに剣心 最終章』神谷薫役は武井咲!演技力の評価とプロフィール紹介

大ヒットシリーズ『るろうに剣心』の完結編『るろうに剣心 最終章 The Final』は2021年4月23日公開 和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化した大ヒットシリーズ「るろう …

新作映画ニュース

映画『jam』キャストの劇団EXILE。青柳翔×町田啓太×鈴木伸之らメンバーの舞台挨拶リポート

SABU監督、劇団EXILE全員登壇!EXILE HIROよりサプライズもありました! 2018年12月1日(土)初日を迎えた映画『jam』の舞台挨拶が、新宿バルト9で行われました。 CONTENTS …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学