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Entry 2019/03/13
Update

映画『五億円のじんせい』あらすじキャスト。望月歩と山田杏奈プロフィール紹介と公開日情報

  • Writer :
  • 石井夏子

映画『五億円のじんせい』が7月20日より公開

オリジナル企画、出演者、ミュージシャンをオーディションで選出しながら作品を完成させるという挑戦的な取り組み「NEW CINEMA PROJECT」。


©2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT

そこで第一回グランプリを受賞した映画『五億円のじんせい』が、2019年7月20日(土)よりユーロスペースほかにて公開されます。

日本映画界の新たな息吹を感じさせるフレッシュな監督・脚本家・そしてキャストで贈る本作。

解禁されたポスターと予告編もあわせて本作を紹介致します。

映画『五億円のじんせい』とは

さまざまな形でエンターテインメントを発信してきたGYAOとアミューズが今後の次世代を担う新たな才能の発掘を目指し、オリジナル映画の企画、出演者、ミュージシャンをオーディションで選出しながら作品を完成させるという挑戦的な取り組み「NEW CINEMA PROJECT」。

約400本の応募の中から第一回グランプリを受賞した映画が本作、『五億円のじんせい』です。

主人公に抜擢されたのは、撮影時に役柄同様、高校3年生だった望月歩

映画『ソロモンの偽証』(2015)やドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019)などに出演し、着実に経験を積んでいる若手実力派の彼にとって、本作が初主演作となりました。

周囲の期待に応えようとする「いい子」の望来(みらい)は、家出の中で、ホームレスや、工事現場、添い寝カフェ、死体清掃などの労働を経験し、今まで知らなかった世界を知ることで強くたくましく成長しながらも、汚れることのない魂をもち続けます。

そんな望来を望月は、卓越した身体能力を武器に、みずみずしく伸びやかに体現。

また望来が入院中の小児病棟で慕っていた年上の少女・橘明日香を演じるのは、テレビドラマやCMを始め映画『ミスミソウ』(2018)での主演も記憶に新しい山田杏奈

物語のキーとなる全く異なる二役を印象的に演じ分けています。

また、本プロジェクトのキャスト部門でグランプリを受賞した兵頭功海審査員特別賞を受賞した小林ひかりも出演。

その他共演者には、日本の映画界を支える個性派と実力派が集結しました。

望来を愛するシングルマザーの母役に西田尚美、旅に出た望来が出会うクセ者たちに、森岡龍、平田満、松尾諭、水澤紳吾、芦名すみれ、諏訪太朗らが扮しています。

主題歌「みらい」を歌うのは、本プロジェクトのミュージシャン部門でグランプリを受賞した広島在住のラッパーZAO。グランプリ受賞曲「夜に溶けて」とは別に、本作オリジナルの主題歌「みらい」を描き下ろしており、必聴です。

映画『五億円のじんせい』のポスター

この記事の冒頭にあります、映画『五億円のじんせい』のポスタービジュアル。

主人公・望来(望月歩)が躍動的に青空を駆ける姿と「五億円稼いで、ボクは死ぬ」というドキッとするような言葉が組み合わされています。

本作を象徴するようなポスター。

望来の進む先には何が待ち受けているんでしょうか。

映画『五億円のじんせい』の予告編

予告編では、望来が次々と闇バイトに巻き込まれていく様がテンポよく描かれます。

まず冒頭の、具体的な金額を提示しながら、「人は生まれてから死ぬまでに、必要な金額を一生かけて稼ぎ、死んで行く」と語る望来に胆が冷えます。

そして望来が五億円の募金で命を救われた人物と言うことが明示。

学校の屋上から飛び降りようとしている少女が映し出され、直後に「五億円稼いで死にます。」とテロップと決意に満ちた望来の声が聞こえてきます。

そこから急に軽いテンポに変わる予告。

工事のバイト、運送のバイト、鉛筆を作るバイト…。

しかし時給1,000円のバイトで五億円稼ぐには、171年必要なことがわかります。

望来は闇バイトに手を出します。

添い寝セフレ、訳あり物件の清掃、さらにはオレオレ詐欺まで。

どれもうまく行かなかったようで、雨の中困っていた望来に救いの手を差し伸べたのは、ひとりのホームレスでした。

緊張感溢れる前半、コミカルな中盤、そして心あたたまる後半と、予告だけでも1本の映画を観たかのような満足度です。

次々と現れる、濃い俳優陣にも注目

旅の終わりに彼が見つけるものは何なのか、気になる仕掛けがたくさん込められています。

望来役・望月歩プロフィール

本作で映画初主演を果たした望月歩。

初主演に際して、「自分次第で良くも悪くもなるんだというプレッシャー」を今まで以上に感じていたと語っています。

あどけなさの残る面差しが魅力の望月歩ですが、身長は179.5cmと長身。

しかも特技は乗馬と、現代の王子のようなスペックの高さです。

そんな望月歩は2000年9月28日生まれ

2014年、人気作家・宮部みゆきの同名小説を映画化した『ソロモンの偽証』で、1万人が参加した大規模オーディションの結果、遺体となって発見される中学生・柏木卓也役に大抜てきされました。

すごい倍率のなか、大役を掴んだんですね。

2015年に『ソロモンの偽証』前・後編が公開されると、その演技と存在感で一躍注目を浴びます。

そこから本格的に俳優活動を開始し、ドラマ『461個のありがとう 愛情弁当が育んだ父と子の絆』(2015)では主演・別所哲也の息子役、TBS系の連続ドラマ『マザー・ゲーム 彼女たちの階段』(15)では檀れいの息子役を演じました。

数々の現場で経験を重ねてきた実力派が、本作で満開の花を咲かせます。

参考映像:映画『ソロモンの偽証』(2015)予告編

明日香役・山田杏奈プロフィール

本作で二役を演じると言う、難しい課題に飛び込んだ山田杏奈。

最も勢いのある女優として注目を集めています。

映画『ミスミソウ』では、家族を殺されたことから、同級生に復讐して行く主人公を演じた山田杏奈。

心無い機械のように人を殺めていく姿は、無表情のなかに哀しさと寂しさを感じさせ、多くの観客の胸を揺さぶりました。

そんな山田杏奈は、2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。

2011年、ちゃおガール2011☆オーディションにてグランプリに輝き、芸能活動を開始します。

連続ドラマ『刑事のまなざし』(2013)やNHK大河ドラマ『花燃ゆ』(2015)などのドラマ出演を重ねました。

中学3年のときに出演した宮藤官九郎監督作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2016)で映画デビューを果たします。

その後も映画・ドラマに精力的に出演し、注目の若手女優に急成長を遂げました。

本作ではどのようなふたりを演じ、魅了してくれるんでしょうか。

参考映像:映画『ミスミソウ』(2018)予告編

映画『五億円のじんせい』作品情報

【日本公開】
2019年(日本映画)

【監督】
文晟豪(ムン・ソンホ)

【脚本】
蛭田直美

【主題歌】
ZAO「みらい」

【キャスト】
望月歩、山田杏奈、森岡龍、松尾諭、芦那すみれ、吉岡睦雄、兵頭功海、小林ひかり、水澤紳吾、諏訪太朗、江本純子、坂口涼太郎、平田満、西田尚美

【作品概要】
監督は短編映画『ミチずレ』(2014)の文晟豪(ムン・ソンホ)。

脚本は『女の機嫌の直し方』(2019)の蛭田直美です。

望月歩が本作で映画初主演し、“五億稼がなければならない”主人公を瑞々しく演じました。

物語のキーパーソンを演じるのは映画『ミスミソウ』の主演が印象深い山田杏奈。

サブキャストには山田杏奈、兵頭功海、小林ひかりのほか、西田尚美、森岡龍、平田満、松尾諭、水澤紳吾、芦那すみれ、諏訪太郎ら実力派が勢ぞろいしました。

映画『五億円のじんせい』あらすじ

幼い頃に、善意の募金五億円により心臓手術に成功し、命を救われた少年、高月望来。

健康に成長し17歳になった望来は、五億円にふさわしい自分であろうとして周囲からの期待を引き受け、マスコミに晒される、窮屈な青春を送っていました。

ある日、とある出来事をきっかけにSNSで自殺を宣言したところ、見知らぬアカウントから「死ぬなら五億円返してから死ね」というメッセージが届きます。

夏休み、家を飛び出し、五億円の“借金”を返して自由になるための旅に出る望来。

そして、様々な人と出会い、事件に巻き込まれながら、思わぬ発見が彼を待っていて…。

まとめ

「NEW CINEMA PROJECT」にて400本の候補作の中からグランプリを受賞した映画『五億円のじんせい』。

本作は7月の公開に先立ち、2019年3月15日(金)より開催される第一回愛媛国際映画祭のコンペティション部門にて上映が決定しています。

かつて五億円の募金で命を救われた少年が、死ぬための闇バイトで見つけた、命の本当のねだん。

フレッシュな監督・脚本家・そしてキャストで贈る映画『五億円のじんせい』は、2019年7月20日(土)よりユーロスペースほかにて公開です。

日本映画界の新たな息吹、ぜひ劇場で感じて下さい。

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