『スピード』で一躍有名になり、その後『デンジャラス・ビューティー』や『イルマーレ』、『クラッシュ』、『ゼロ・グラビティ』など数多くの話題作に出演している、サンドラ・ブロック。
高い演技力を持ち、コメディからシリアスものまで幅広くこなすハリウッドに欠かせない女優のひとりです。2015年には「世界で最も美しい女性」の第1位に選ばれ、50歳を過ぎても若々しく変わらない美しさで私たちを魅了し続けています。
2009年に主演した映画『しあわせの隠れ場所』ではアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。しかし同時にその年のゴールデンラズベリー賞(通称“ラジー賞”)にて、別の映画で最低女優賞に選ばれてしまったという珍しい経験も持っています。
美しく演技が上手いだけでなく、茶目っ気があり親しみやすい性格なのも彼女の人気の理由といえるでしょう。
そんなサンドラ・ブロックがこれまで出演した映画の中から厳選した5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.宇宙が舞台のシチュエーション・スリラー『ゼロ・グラビティ』(2013)
『ゼロ・グラビティ』の作品概要
2013年のアメリカ映画。監督は、「トゥモロー・ワールド」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン。出演は、サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、エド・ハリスほか。
第86回アカデミー賞では、作品賞ほか10部門にノミネート。監督、撮影、視覚効果、作曲など計7部門で受賞を果たしました。
『ゼロ・グラビティ』のあらすじ
メディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーは地球から600キロ上空で周回しているスペースシャトルで船外ミッションを行っていました。
しかし予想外の事故が発生し、ふたりは無重力空間に放り出されてしまいます。
空気も残りわずか、さらに地球との交信手段も断たれ、たった1本のロープでつながっているだけの2人はこの絶望的な状況から生還を目指しますが…。
『ゼロ・グラビティ』のおすすめポイント
突然宇宙空間に投げ出されてしまった宇宙飛行士たちの極限状態を最新のVFXや3D技術を駆使して描いたSFドラマです。
サンドラ・ブロックはスペースミッションに初めて参加するライアン・ストーン博士を演じ、体を張った迫真の演技を見せています。この映画で初共演したジョージ・クルーニーとは、プライベートでもとても仲が良いそうです。
サンドラ・ブロックは、この映画で無重力状態を体に覚えこませるため、宇宙飛行士と話し合ったり、体幹を鍛えるトレーニングにも励んだそうです。
宇宙が舞台ではありますが、人間の愛と強さが詰まっていて見ごたえたっぷりの作品です。
2.キアヌ・リーヴスと共演!ノンストップ・アクション『スピード』(1994)
『スピード』の作品概要
1994年のアメリカ映画。監督は、本作がデビューのヤン・デ・ボン。出演は、キアヌ・リーヴス、デニス・ホッパー、サンドラ・ブロックほか。
アメリカ国内で約1億2,000万ドル、全世界で約3億5,000万ドルの興行収入を記録。第67回アカデミー賞で2部門を受賞するなど世界的な規模で高い評価を受けました。
『スピード』のあらすじ
通勤バスに時限爆弾を仕掛けた爆弾魔が巨額の身代金を要求。そのバスは50マイル(80キロ)以下に減速すると自動的に爆発する仕組みになっていました。
若きSWAT隊員のジャックは多くの乗客を乗せたこのバスに乗り込み、また重傷を負った運転手の代わりにアニーという若い女性がハンドルを握ることになり、次々と起こるトラブルに立ち向かいます。ロス市警が見守る中、バスはハイウェイを走り続け…。
『スピード』のおすすめポイント
爆弾魔とSWAT隊員の攻防をノンストップで描くアクションムービーです。日本でも大ヒットした作品であり、主演を務めたサンドラ・ブロックとキアヌ・リーヴスが一気にスターになった作品でもあります。
スピードを緩めると爆発するというシンプルな物語の設定も面白いですし、最初から最後までとにかくハラハラ・ドキドキが止まらない、何度見ても楽しめる作品です!
3.王道シンデレラ・ストーリー!『デンジャラス・ビューティー』(2001)
『デンジャラス・ビューティー』の作品概要
2001年のアメリカ映画。監督は、「10日間で男を上手にフル方法」のドナルド・ペトリ。出演は、サンドラ・ブロック、マイケル・ケイン、ベンジャミン・ブラットほか。
第58回ゴールデン・グローブ賞では、コメディ部門の最優秀主演女優賞と、最優秀主題歌賞にノミネート。2005には続編が制作されました。
『デンジャラス・ビューティー』のあらすじ
FBI捜査官として仕事一筋の主人公グレイスは、男勝りの性格で女らしさはゼロ。
捜査でミスをしたことから現場から遠ざけられていたが、ある日連続爆弾魔からミスコンテストを狙うという爆破予告が…。
そこでグレイスがしぶしぶミスコンへ潜入捜査をすることに。ミスコン出場者にふさわしい美女に変身するための厳しいレッスンを受け、実際にコンテストに出場しますが…。
『デンジャラス・ビューティー』のおすすめポイント
サンドラ・ブロックの魅力をフルに活かしたセクシーかつゴージャスなアクション・コメディ映画です。
始めはガサツで色気ゼロだった主人公が、メキメキと女を上げていく変身ぶりが楽しい!サンドラの美しさ、スタイルの良さには思わずうっとりします。またサンドラ以外の脇役たちの配役もぴったりで、違和感なく楽しめます。
笑いどころも多いので、気軽な映画を観たいという時にもおすすめですよ。
4.心温まるノンフィクション『しあわせの隠れ場所』(2009)
『しあわせの隠れ場所』の作品概要
2009年アメリカ映画。監督は、「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。出演は、サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、クィントン・アーロン、リリー・コリンズほか。
サンドラ・ブロックは本作で第67回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の最優秀女優賞、第82回アカデミー賞でも主演女優賞を受賞。
『しあわせの隠れ場所』のあらすじ
家族と共に車で帰路に着くリー・アンは、雨に濡れながら歩くマイケル・オアーに目を留め、声をかけます。マイケルが娘のクラスメートだと知った彼女は、マイケルの境遇を聞き、一家に迎え入れることにしました。
あるときリー・アンは彼にアメリカン・フットボール選手の才能が隠れているのを発見、マイケルの才能は一気に開花していきます。
『しあわせの隠れ場所』のおすすめポイント
全米アメリカンフットボール・リーグNFLのマイケル・オアー選手の半生を描いたマイケル・ルイスのノンフィクション「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」を基にしたノンフィクション作品です。
サンドラ・ブロックの爽やかさ、あふれ出るような温かさ・優しさが随所に感じられる作品です。実話に基づいているということもあり、見ている側も映画の中に入って一緒に応援したくなるような気持ちにさせられます。
血が繋がっていなくても家族になれる、と心が温まる作品です!
5.サンドラの魅力が満載のラブコメ『あなたが寝てる間に…』(1995)
『あなたが寝てる間に…』の作品概要
1995年のアメリカ映画。監督は、「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブ。出演は、サンドラ・ブロック、ビル・プルマン、ピーター・ギャラガーほか。
サンドラ・ブロックは本作で第53回ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門主演女優賞にノミネートされています。
『あなたが寝てる間に…』のあらすじ
シカゴのダウンタウンで暮らすルーシーは、地下鉄の改札で働くシングルウーマン。彼女は毎日決まった時間に改札口を通る男性にときめいていました。
クリスマス・イヴの日、毎朝見かける憧れの彼ピーターがホームに落下。ルーシーは必死で助け、昏睡状態の彼に付き添っていました。
彼の家族には婚約者だとすっかり勘違いされますが、そのうちにピーターの弟ジャックと親しくなりお互い惹かれ合いますが、ピーターが昏睡状態から目覚め…。
『あなたが寝てる間に…』のおすすめポイント
サンドラ・ブロックは、憧れの男性の名前さえも聞けない純情な女性を演じています。憧れの男性の婚約者と思われて、なかなか真実が言えずに右往左往しているところが最高にかわいいです。
彼女の可愛さ、美しさ、ユーモラスな魅力が余すところなく映し出されています。ロマンチックで、ほんわかとした幸せな気分にしてくれる良質のラブコメです!
まとめ
ラブコメ、SF、ヒューマンドラマなど、あらゆるジャンルの映画に出演しているサンドラ・ブロック。女優としてだけでなく、プロデュース業やアニメの声優など活躍の場を広げています。
男勝りのかっこいい役も、ラブコメの時の女性らしくてかわいい役も、どちらも魅力的で、女性としては憧れてしまいますね。
2018年にはケイト・ブランシェットやアン・ハサウェイなど女優8人が共演する『オーシャンズ8』に出演も決まっています。新作ではどんな姿を見せてくれるのか、待ち遠しいですね。