クールな雰囲気を持ちながら、作品ごとにまったく違う雰囲気を醸し出している人気俳優、松田翔太。
お兄さんとはまた違った独特の雰囲気を放っていて魅力的です。最近では、KDDIのCM“au三太郎シリーズ”の桃太郎のイメージが強いですね。
松田翔太は、父・松田優作、母・松田美由紀、兄・松田龍平の俳優一家に生まれ、17歳から2年間ロンドン留学した後、2005年のドラマ『ヤンキー母校に帰る/旅立ちの時・不良少年の夢』で俳優デビューを飾りました。
同年の連続ドラマ「花より男子」で注目を浴び、ドラマと映画で展開された続編にも出演しました。さらに2007年のドラマ「ライアーゲーム」で天才詐欺師役を好演し、2008年にはNHK大河ドラマ「篤姫」、2012年には「平清盛」にも出演しました。
2006年の伊坂幸太郎原作の『陽気なギャングが地球をまわす』で映画デビューを果たし、翌年には『ワルボロ』で映画初主演を務めました。
その後、『イキガミ』、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』、『アフロ田中』、『ハードロマンチッカー』、『ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS』などで主演しました。
今回は、映画やドラマ、CMに大活躍中の俳優、松田翔太の出演映画から5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.人気ドラマの映画版!天才詐欺師を演じた『LIAR GAME ザ・ファイナル・ステージ』(2010)
『LIAR GAME ザ・ファイナル・ステージ』の作品概要
2010年の日本映画。監督は、『信長協奏曲』の松山博昭。出演は、戸田恵梨香、松田翔太、田辺誠一、荒川良々、鈴木浩介、浜田マリ、吉瀬美智子、渡辺いっけいほか。
甲斐谷忍による人気コミックが原作のTVドラマ「ライアーゲーム」の劇場版。
『LIAR GAME ザ・ファイナル・ステージ』のあらすじ
女子大生のナオ(戸田恵梨香)は、謎の組織が主催する、巨額の資金を賭けて互いに騙し合うライアーゲームに巻き込まれてしまいます。彼女は天才詐欺師・秋山(松田翔太)の助けを借り、どうにか決勝戦まで勝ち進みます。
2人は50億円の賞金を賭け、信じ合う心がテーマの“エデンの園ゲーム”と呼ばれる最後の戦いに挑みますが、決勝進出者の中には最強の刺客“プレイヤーX”が姿を潜めていて…。
『LIAR GAME ザ・ファイナル・ステージ』のおすすめポイント
人気コミックをドラマ化し、人気を集めた「LIAR GAME」の劇場版謎解きドラマです。
松田翔太は、“切れ者”の天才詐欺師・秋山を演じています。
ドラマ版の集大成といった感じの内容になっていますが、ドラマを見ていなくても、それぞれの人物のキャラクターが分かりやすいのでどなたでも楽しめると思います。主演の戸田恵梨香と松田翔太はとても息の合った演技を見せています。
プレイヤーたちによる必死の頭脳戦、心理戦が繰り広げられ、状況が二転三転していくLIAR GAMEらしい展開が味わえる作品です。
2012年には続編の『LIAR GAME 再生(リボーン)』が公開されていますので、ぜひそちらも併せてご覧下さいね。
2.衝撃のラストは必見!『イニシエーション・ラブ』(2015)
『イニシエーション・ラブ』の作品概要
2015年の日本映画。監督は、『SPEC』『TRICK』シリーズの堤幸彦。出演は、松田翔太、前田敦子、木村文乃、三浦貴大、前野朋哉、木梨憲武、手塚理美ほか。
ベストセラーを記録した乾くるみの小説を実写映画化。
『イニシエーション・ラブ』のあらすじ
1980年代後半の静岡。大学生の鈴木(松田翔太)は、友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することに。そこで歯科助手として働くマユ(前田敦子)と出会い、華やかな彼女にふさわしい男になろうと、鈴木は髪型や服装に気を使って自分を磨いていきます。
二人で過ごす毎日を送ってきた鈴木でしたが、就職して東京本社への転勤が決まってしまい、週末に東京と静岡を往復する遠距離恋愛を続けることにします。しかし、同じ職場の美弥子(木村文乃)と出会い、心がぐらつくようになり…。
『イニシエーション・ラブ』のおすすめポイント
大学生・鈴木が、合コンで知り合ったマユとの日々を通して変化していく姿を描く「Side-A」と、静岡と東京の遠距離恋愛中、鈴木が本社の同僚・美弥子との出会いで心が揺れる「Side-B」という2つの物語で構成されている異色のラブストーリーです。
“最後の5分 すべてが覆る。あなたは必ず 2回観る。”というキャッチコピーが印象的なこの作品は、原作とは異なる結末になっており、ラブストーリーからサスペンス風に転じるところが最大の見どころです。
最後の大どんでん返しを楽しみたい方にぜひお勧めです!松田翔太は80年代のファッションが似合っていてカッコいいですし、前田敦子もめちゃくちゃ可愛いです。
3.松田翔太がモテない妄想男子に?!『アフロ田中』(2012)
『アフロ田中』の作品概要
2012年の日本監督は、『ちょうどいい幸せ』の松井大悟。本作が長編デビュー作。出演は、松田翔太、佐々木希、堤下敦、田中圭、遠藤要、リリー・フランキーほか。
「ビッグコミックスピリッツ」連載ののりつけ雅春による人気コミックシリーズを実写映画化。
『アフロ田中』のあらすじ
強烈な天然パーマのアフロヘアーがトレードマークの田中広(松田翔太)は軽いノリで高校を中退し、自由を求めて上京します。しかし仕事はきつく、24歳になっても彼女もできない現実に打ちのめされていました。
ある日、学生時代からのダメ仲間の一人が結婚するという知らせが届きます。仲間たちと「誰かが結婚するときはそれぞれ彼女を連れていこう」と約束していたことを思い出した広は、早急に彼女を作らなければと慌てます。
そんなとき、隣に完璧な美女・加藤亜矢(佐々木希)が引っ越してきてきます。
『アフロ田中』のおすすめポイント
のりつけ雅春による人気ギャグ漫画を実写映画化した作品で、彼女いない歴24年の主人公・田中広が、彼女を作ろうと空回りしながら悪戦苦闘する姿を描いています。
これまでクールな役が多かった松田翔太ですが、この作品では漫画の中のお馬鹿な主人公になり切っていて、なんとも新鮮です。
しかもアフロの髪型が意外にも似合ってます!(でもなぜか映画の中でアフロに関して誰も何も言わないところが不思議なのですが…)
田中広が彼女を作ろうと奮闘しますが、現実にはなかなかうまくいきません。ハッピーエンドにはならず、“あきらめず頑張れ!”と応援したくなるような終わり方も好感が持てます。
4.優等生がヤンキーに転身!オールバックもカッコいい!『ワルボロ』(2007)
『ワルボロ』の作品概要
2007年の日本映画。監督は、隅田靖。出演は、松田翔太、新垣結衣、福士誠治、木村了、城田優、戸田恵子、温水洋一ほか。
ゲッツ板谷の同名小説を映画化した過激な青春ドラマ。
『ワルボロ』のあらすじ
中学3年生のコーちゃん(松田翔太)は、ある日授業中に幼なじみでヤンキーのヤッコ(福士誠治)の挑発に乗り、ぶちギレて大暴れします。
その日から優等生だった彼はヤンキーに転身し、ヤッコを先頭に他校との抗争に飛び込んで行き、仲間たちと共にケンカに明け暮れる毎日を送り始めます。
そんなコーちゃんが密かに思いを寄せる同級生の山田(新垣結衣)は、そんな彼を冷めた目で見ているのでした。
『ワルボロ』のおすすめポイント
物語の舞台は1980年代の立川市。ヤンキーへと転身した元優等生のコーちゃんとその仲間たちの友情と他校との勢力争いの日々を描いた青春ドラマです。
松田翔太は、髪形をオールバックにしてケンカに明け暮れる主人公を熱演しています。
『クローズ』に代表される不良映画に比べるとさらに不良度が増していて、ケンカや争いが色濃く描かれている印象です。
不良姿もよく似合う松田翔太の演技も見どころですが、少数で大勢の敵に立ち向かっていく大乱闘シーンは見ごたえありです。本作が映画デビューとなった新垣結衣初々しい姿にも注目してみて下さい。
5.残された時間は24時間…あなたはどう生きますか?『イキガミ』(2008)
『イキガミ』の作品概要
2008年の日本映画。監督は、『犯人に告ぐ』『春を背負って』などの瀧本智行。出演は、松田翔太、塚本高史、成海璃子、山田孝之、柄本明、劇団ひとり、笹野高史ほか。
「週刊ヤングサンデー」で2005年に連載開始以来人気となった間瀬元朗の同名コミックの映画化。
松田翔太は、第32回日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞。
『イキガミ』のあらすじ
「国家繁栄維持法」で1000人に1人の確率で選ばれた18歳から24歳の若者の命が奪われる世界で、厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾(松田翔太)は、死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を死亡者に配達する仕事をしています。その逝紙(イキガミ)を受け取った者は24時間以内に死んでしまいます。
しかし彼は、死亡する人間の最期の輝きを目の当たりにし、説明しがたい葛藤に苦しみ始めます。
『イキガミ』のおすすめポイント
政府発行の死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を受け取った者が、残された24時間をさまざまな思いで生きる姿を描いた作品で、3つのエピソードで構成されています。
物語の設定自体が非常に面白く、深い内容になっています。自分に残された時間が24時間しかないと分かった時、自分だったら何をするだろう?と人生についてとても考えさせられる作品です。
とくに3つ目の山田孝之演じる兄が妹に自分の角膜を提供するというエピソードで、妹と離れるシーンは作品の中でもっとも感動的で盛り上がる部分です。
山田孝之ら実力派俳優の演技が光ります。松田翔太もクールなキャラクターが似合っていてはまり役です。
まとめ
松田翔太の出演する映画の中から5作品をピックアップしてお届けしました。
クールなイメージがありますが、シリアスからコメディまで意外と様々な役柄を演じていますね。作品の中で独特な存在感を放っていて、見る人の印象に残る素敵な魅力にあふれる俳優さんだと思います。やっぱり流れている血が違うのでしょうか。
これからどんな演技を見せてくれるのか、今後の活躍にも期待したいですね!