『マトリックス』シリーズ、『ジョン・ウィック』シリーズなどでお馴染みの俳優、キアヌ・リーヴス。
アクション映画のイメージが強いですが、サスペンス、ホラー、恋愛ものなどなど、様々なジャンルの映画に出演していますね。
キアヌ・リーヴスは、1964年9月2日生まれで、レバノンのベイルート出身。
1989年に主演を務めたコメディ映画『ビルとテッドの大冒険』がヒット、続編も制作されました。1991年、親友のリヴァー・フェニックスと共に『マイ・プライベート・アイダホ』に出演、1994年には映画『スピード』の大ヒットにより国際的スターとなりました。
1999年、SFアクション映画『マトリックス』が世界的に大ヒットし再ブレイク、3部作に主演し、人気を不動のものとしました。
他にも『スウィート・ノベンバー』、『コンスタンティン』、『ギフト』、『地球が静止する日』、『フェイク・クライム』などの話題作に主演しています。また俳優だけでなく、製作や監督にも挑戦し活躍の場を広げています。
日本の千葉真一の大ファンということも有名で、千葉真一の映画を見てアクションと芝居を学んだのだそうですよ。
味噌ラーメンが大好きだったり、私生活がかなり地味といわれていたり、庶民的でなんとなく親近感がわく映画スターですね。
今回はそんなキアヌ・リーヴスがこれまで出演してきた映画の中から、おすすめの5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.アクションのキアヌ・リーヴスが復活!新たなシリーズの幕開け
『ジョン・ウィック』(2014)
『ジョン・ウィック』の作品概要
2014年のアメリカ映画。監督は、本作で初メガホンをとったチャド・スタエルスキ。出演は、キアヌ・リーヴス、ミカエル・ニクビスト、アルフィー・アレン、ウィレム・デフォー、ディーン・ウィンタース、エイドリアン・パリッキほか。
『ジョン・ウィック』のあらすじ
最愛の女性ヘレン(ブリジット・モイナハン)との出会いをきっかけに、裏社会から足を洗った殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。しかし、ヘレンは病に倒れて帰らぬ人となってしまい、ジョンは悲しみに暮れていました。
そんなジョンのもとに、ヘレンが生前に用意していたデイジーという名の一匹の子犬が届けられます。亡き妻の思いが託されたデイジーとの生活で再び心に平穏を取り戻していくジョン。
しかしある日、ジョンの所有する車を狙って家に押し入ったロシアン・マフィアが、デイジーを殺してしまいます。生きる希望だったデイジーを奪われたジョンは、かつてその名をとどろかせた裏社会に舞い戻り、ロシアン・マフィアの組織を相手に単身戦いを挑みます。
『ジョン・ウィック』のおすすめポイント
ロシアン・マフィアに平穏な日々を壊された元スゴ腕の殺し屋ジョン・ウィックが、壮絶な復讐に乗り出していくアクション映画です。
『マトリックス』でキアヌのスタントダブルを務め、本作が初監督となったチャド・スタエルスキほか、熟練のアクション職人が集結。アクションシーンでは「ガンフー」という銃撃と格闘技を組み合わせた新銃術が繰り広げられます。
キアヌ・リーヴスのアクションがとにかくカッコ良くて、『マトリックス』以来のカッコいいキアヌが堪能できます!50歳の哀愁も感じられて、演技により深みが増しているように感じられますね。
ストーリーはわかりやすい復讐劇です。面白いのは、殺し屋たちが集うホテルがあったり、電話一本で駆けつけて死体を片付ける「掃除屋」たちがいたり、仕事の報酬は専用のコインで支払われたりするところ。クールな世界観が雰囲気たっぷりに描かれています。
この作品のシリーズ2作目が2017年7月7日に公開されます。
どんな危険な目に遭っても不死身のジョン・ウィック。今後どんな展開が待っているのか、非常に楽しみですね。
2.SFアクションの新時代を切り開いた『マトリックス』(1999)
『マトリックス』の作品概要
1999年のアメリカ映画。監督は『バウンド』のウォシャウスキー兄弟。出演は、キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィービング、グロリア・フォスター、ジョー・パントリアーノほか。
第72回アカデミー賞で視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞を受賞。
『マトリックス』のあらすじ
プログラマとしてソフト会社に勤務するトーマス・アンダーソン(キアヌ・リーブス)は、ネオという名で知られた凄腕ハッカーというもう一つの顔がありました。
ある日、ネオはトリニティ(キャリー=アン・モス)という美女から接触を受け、ネオを探していたという男、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)と接見します。
モーフィアスは、人類が現実だと思っている世界が実はコンピュータにより作り出された「マトリックス」と呼ばれる仮想世界であり、本当の現実世界でネオをはじめとした人間たちはコンピュータに支配され、眠らされているという驚きの真実を知ります。
モーフィアスの誘いに乗り、本当の現実世界で目を覚ましたネオは、ネオこそが世界を救う救世主だと信じるモーフィアスやトリニティとともに、コンピュータが支配する世界から人類を救うため戦いに乗り出します。
『マトリックス』のおすすめポイント
仮想現実空間を舞台に人類とコンピュータの戦いを描いた、ウォシャウスキー兄弟の監督によるSFアクション映画です。
言わずと知れたキアヌ・リーヴスの代表作ですね。当時のCGにはなかったワイヤーアクションやバレットタイムと呼ばれるVFXを融合した斬新な映像表現が話題となり大ヒットを記録した作品です。
1999年の映画とは思えないくらい、映画で描かれる未来が現在に通じるようなリアルさがあります。派手なアクション映画としてみるのも面白いのですが、ストーリーも巧妙で奥深くて全く古臭さがないので、定期的に見たくなってしまうような作品です。間違いなく傑作です!
また、日本の「攻殻機動隊」「AKIRA」「獣兵衛忍風帖」などのアニメーション作品が『マトリックス』の製作に大きな影響を与えたといわれています。
『マトリックス』の続編『マトリックス リローテッド』、『マトリックス レボリューションズ』もぜひ併せてご覧下さい。
3.キアヌが悪魔祓いを生業とする探偵を演じた『コンスタンティン』(2005)
『コンスタンティン』の作品概要
2005年のアメリカ映画。監督は、『ハンガーゲーム』シリーズなどのフランシス・ローレンス。出演は、キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、シャイア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー、マックス・ベイカーほか。
『コンスタンティン』のあらすじ
末期の肺ガンで余命幾許も無いジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーヴス)は人間以外のものを見ることができる特殊な力を持っており、強力なこの力を以って人間界で悪事を働くハーフブリードを始末する悪魔祓いを行っていました。
しかしこの能力せいで幼少期に苦しみ、自殺未遂を起こした過去がありました。
キリスト教での自殺は地獄に落ちるとされているため、悪魔祓いによる善行を積むことによって神の恩赦を獲得し、死後地獄行きが確定している自身の運命を変えようと画策します。
ある日、悪魔祓いを行っていたコンスタンティンは少女にとりついた悪魔が人間界へ潜入しようとしたのを目撃、互いの領域を侵さないことで成り立ってきた世界の均衛が崩れ始めようとしているのでした。均衡を保とうと試みるコンスタンティンとその仲間に不穏な殺害事件が起き始めます。
『コンスタンティン』のおすすめポイント
鬼才アラン・ムーアのコミック「ヘルブレイザー」を原作に、地獄と天国の狭間で生きる人間を描いた新感覚VFXアクション映画です。
キアヌ・リーヴス扮する主人公のジョン・コンスタンティンは、人に取り付いた邪悪なものを祓うことを生業としています。日本でいえば、霊媒師とか霊能力者みたいな感じなのでしょうか。
注目したいポイントは、キアヌが悪魔祓いのために使用する道具の数々。
それぞれの道具は神の息吹がかかっているそうで、日本人からみるととても斬新なものに思えます。
宗教色が強い作品で、キリスト教にまつわる単語や人物名、宗教観などが取り入れられているため、宗教に関する知識があればより楽しめるかもしれませんね。
キアヌ・リーヴスだからこそカッコ良く仕上がった作品だと思います。
4.名優アル・パチーノと共演!『ディアボロス 悪魔の扉』(1997)
『ディアボロス 悪魔の扉』の作品概要
1997年のアメリカ映画。監督は、『プルーフ・オブ・ライフ』などのテイラー・ハックフォード。出演は、キアヌ・リーヴス、アル・パチーノ、シャーリーズ・セロン、ジェフリー・ジョーンズ、ジュディス・アイビほか。
アンドリュー・ネイダーマンによる小説『悪魔の弁護人』が原作。
『ディアボロス 悪魔の扉』のあらすじ
フロリダの青年弁護士ケヴィン(キアヌ・リーブス)は、天才と評判のミルトン(アル・パチーノ)という法律家が経営する法律事務所に誘われ、ケヴィンはニューヨークに移り住み、ミルトンのもとで働くことになります。
しかし、裁判中に検事補が突然倒れるなど、奇妙な事件が次々と発生します。それらはすべて、ミルトンの仕業であることが発覚します。
ミルトンは自分が悪魔であることをケヴィンに告白、ケヴィンは必至に抵抗を試みますが…。
『ディアボロス 悪魔の扉』のおすすめポイント
ニューヨークを舞台に、悪魔が法曹界の黒幕となり、若き弁護士の魂を狙うという訴訟王国アメリカならではのオカルトサスペンスです。
キアヌ・リーヴスは、野心を秘めて颯爽とした弁護士を演じています。カッコいいですね。
共演のアル・パチーノが、法律家で実は悪魔という怪しい役どころがとてもハマっていて、もの凄い存在感を放っています。特にクライマックスでの怪演は必見ですね。
また、シャーリーズ・セロンはキアヌの妻役で出演しており、セクシーでとても綺麗です。都会にやって来て精神的に変化していく様をうまく演じています。
20年以上前の映画ですが、スタイリッシュな雰囲気も漂っていておすすめ作品です。
5.韓国映画のリメイク版!大人のラブ・ファンタジー『イルマーレ』(2006)
『イルマーレ』の作品概要
2006年のアメリカ映画。監督は、ベテラン映像作家アレハンドロ・アグレスティ。出演は、キアヌ・リーヴス、サンドラ・ブロック、ショーレ・アグダシュルー、クリストファー・プラマー、ディラン・ウォルシュほか。
2000年の同名の韓国映画をハリウッドでリメイクした純愛ラブストーリー。
『イルマーレ』のあらすじ
2006年、シカゴの病院で働くことになった女性医師ケイト(サンドラ・ブロック)は、湖岸に立つ一軒家からシカゴ市内に引っ越すことに。
手紙の転送をお願いするために郵便受けに次の住人へのメッセージを残した彼女は、後日返事を受け取るものの、それは2004年を生きる建築家の青年アレックス(キアヌ・リーヴス)からの手紙でした…。
『イルマーレ』のおすすめポイント
2004年と2006年を結ぶ不思議な郵便箱で文通を始めた男女が、実際には会えない相手への恋心を募らせていく様を描いたファンタジー・ラブストーリーです。
この映画のもとになった2000年の韓国映画では、イ・ジョンジェとチョン・ジヒョンが主演していました。
ハリウッド版では、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックが『スピード』以来12年ぶりの共演となりました。この二人のコンビが本当に相性ピッタリで、とても落ち着きのある大人のラブストーリーに仕上がっています。
オリジナルの韓国版のほうがロマンチックさは上かもしれませんが、ハリウッド版は人生の苦さ、リアルな生活感も感じさせ、ちょっぴり大人な恋愛が描かれています。
絶対にありえない設定なのですが、ラストもきれいにまとまっています。また、不器用だけど純朴で暖かい主人公とキアヌの人柄がマッチしていて素敵です。
まとめ
キアヌ・リーヴスの出演映画から5作品をピックアップしてお届けしました。
キアヌといえば、『マトリックス』や『ジョン・ウィック』のようなアクション映画がとても似合いますが、しっとりとしたラブストーリーもとても魅力的だと思います。
最新作を見る前に、過去の作品で彼の魅力を再確認してみてはいかがですか?今後の活躍も楽しみですね!