Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

LGBTQ映画

BLドラマ『セマンティック・エラー』あらすじ感想と評価解説。ジェチャンxソハムが対照的なふたりを演じる!

  • Writer :
  • 谷川裕美子

月額動画配信サービス「WATCHA」にて韓国で”今”話題のBLドラマ『セマンティック・エラー』を3月17日(木)より独占配信開始

美形アイドルコンビを迎え、原作のweb小説をWATCHAが待望の実写ドラマ化。

変わり者の秀才と大学の人気者が繰り広げるコミカルなキャンパスロマンスです。

韓国では2月より順次先行配信され、韓国WATCHA視聴ランキング1位、映画雑誌Cine21で表紙を飾ればオンライン販売開始15分でオンライン売切れ、中国 Weiboトレンド 1位記録など、人気と話題を集めている注目作です。

日本では月額動画配信サービス「WATCHA」にて3月17日(木)より独占配信開始となりました。

変わり者の秀才チュ・サンウを「DONGKIZ」で活動するパク・ジェチャン、モデルのように美しいデザイン科の人気者チャン・ジェヨンを幅広い分野で活躍中のパク・ソハムが演じます。

韓国で一大旋風を巻き起こした魅力あふれるBLドラマ『セマンティック・エラー』をご紹介します。

ドラマ『セマンティック・エラー』の作品情報

【公開】
2022年(韓国ドラマ)

【出演】
パク・ソハム、パク・ジェチャン

【作品概要】

2018年に韓国の電子書籍プラットフォーム「RIDIBOOKS」のBL小説部門で大賞を受賞し韓国国内でウェブ漫画、アニメなどが製作された超人気コンテンツ『セマンティックエラー』初の実写ドラマ化。

先んじて配信された韓国では、配信初日からTOPランキングにて1位を獲得し、WATCHA PEDIAのレビューには絶賛する投稿が相次ぎ、平均評価4.5点(5点満点)を獲得するなど大きな反響を得ています。

主人公は首席を逃したことのない秀才で”変わり者”と呼ばれるチュ・サンウと、モデルのような容姿で大学の人気者であるチャン・ジェヨン。

「セマンティックエラー」とは、プログラミング言語などで文法的には正しいものの、意味の違いや矛盾した誤りによって生じるエラーのこと。非効率的なこのエラーをサンウは初めて経験していきます。

”変わり者”で時間通りの完璧な日々を過ごす首席の秀才チュ・サンウを「DONGKIZ」で活動するパク・ジェチャンが、モデルのような容姿をしたデザイン科の人気者チャン・ジェヨンを、演技・歌・ダンスもこなすマルチな才能の持ち主パク・ソハムが演じます。

ドラマ『セマンティック・エラー』のあらすじ

国際アニメフェスティバルに、スケボーを持った美青年チャン・ジェヨンが現れ、黒キャップをかぶった青年チュ・サンウに話しかけます。

スマホを取り出したサンウに、ジェヨンは自分を撮るのだと勘違いしてくったくなくポーズをとりますが、サンウは無視して「チャン・ジェヨン卒業作品 特別賞」と描かれた作品にレンズを向けます。

シカトしたまま去って行くサンウを、ジェヨンは呆然と見送ります。

後日、友人たちとにぎやかに卒業記念の写真を撮っていたジェヨンでしたが、彼の必修科目「ヒューマニティ教育」でサンウが「欠席すると卒業できない」という内容のプレゼンをしたことを聞かされます。

教授のところに連れて行くためにジェヨンはサンウを探し回りますがみつけられません。

そんなサンウのもとに、欠席者「幽霊メンバー3」からのメールが届いていました。

サンウのゲームデザインを手伝うことになっていた女性が急に私事で辞退します。サンウは代わりにジェヨンを紹介してほしいと頼みますが、ジェヨンはアメリカに留学予定でした。

サンウの似顔絵を描いた尋ね人のチラシを学内に貼って回るジェヨン。サンウはコンピューター工学科で3年連続学科トップの秀才で、学科の集まりにもいかず、サークルにも入っていなかったためなかなか見つけ出せずにいました。

自販機の前で女性から声をかけられたサンウ。彼女はサンウに気があるリュ・ジヘで、尋ね人の貼り紙をサンウに見せます。

その時、サンウに「幽霊メンバー3」から、「どなられる前に会ったほうがいいぞ」というメッセージが届きますが、彼は迷わずブロックします。

一方、部屋探しをしていたジェヨンのもとに、卒業取り消しの知らせが届きました。

やけ酒をあおるジェヨンのもとに、サンウのプロジェクトを辞退した女性がやってきて、仕事を引き継いでほしいと頼みます。ジェヨンはやっとサンウをみつけて喜び引き受けます。

とうとう会うことになったジェヨンとサンウ。約束の時間に遅れたジェヨンにサンウはイライラしますが、ジェヨンはまったく気にも留めず…。

ドラマ『セマンティック・エラー』の感想と評価

正反対のふたりが引き起こす最高のケミストリー

マンガやアニメも制作されたBL小説を原作にした純愛BLドラマ『セマンティック・エラー』。

ボーイズグループ・DONGKIZのパク・ジェチャンが演じる、秀才でありながら融通がきかない変わり者のチュ・サンウと、 パク・ソハム演じるモデルのような容姿で大学の人気者であるチャン・ジェヨンという2人の関係がコミカルに描かれます。

「セマンティックエラー」とは、 プログラミング言語などで文法的には正しいものの、 意味の違いや矛盾した誤りによって生じるエラーのことです。

起床時間、登校時間、はては歯磨きの時間、コーヒーを買う時間まできちっと決まっている原理原則主義のチェ・サンウ。そんな彼が、自分に近寄ってくる異分子の存在ジェヨンによって、エラーを起こし続けます。

ジェヨンのサンウを構う姿がかわいくてたまりません。男の子が好きな子にちょっかい出して、嫌がられば嫌がるほどに喜んでいるのと同じ状態です。やってる内容も完全に小学生レベルで、赤が嫌いと聞けば全身赤い服を着て現れ、サンウがいつも買っているコーヒーを買い占め、いつも座っている席を奪い…サンウが「ガキかよ!」と怒っても、ジェヨンは喜ぶばかりです。

ストーカーまがいの行動にややひいてしまうものの、あまりに楽しそうにサンウにくっついてくる陽キャのジェヨンはとても魅力的で、その美しい容姿に思わず目が釘付けになってしまいます。

いつの間にかその魅力に気づくようになったサンウは、ふとした瞬間にジェヨンに会いたくなっていきます。生活リズムだけではなく、心までエラーを起こして制御できなくなっていくのです

表情のないサンウと、自信に満ちあふれているジェヨンという正反対な性格の2人が、初めの冷戦状態からいつどんなきっかけで引き合うようになっていくのでしょうか。ワクワク期待が高まります。

サンウにまっすぐ恋するジヘの存在

主人公のジェヨンとサンウと同じ学校に通うキュートなリュ・ジヘ。学校一の秀才サンウに果敢にアタックする彼女に注目です。

以前自販機のコインをサンウから借りたジヘは、彼にお札で返し、後日サンウからおつりを受け取ります。このへん、天然のあざとさを感じさせる女子力の高さです。

繰り返し言葉を交わすうち、うまく心に隙間をみつけて電話番号ゲットにも成功。ナチュラルにみえてなかなかの戦略家なのです。

ジヘがサンウを思っていることが周囲にオープンとなっていることも、彼女の策略なのかもしれません。鈍いサンウは気づいていないようですが…。

ジヘとサンウが一緒にいる姿を見て、穏やかではない気分になるジェヨン。サンウとジェヨンの恋の起爆剤になる可能性を感じさせます。

今後果たして台風の目になっていくのか、しっかり見届けていきたい存在です。

まとめ

韓国で旋風を巻き起こしている話題のBLドラマ『セマンティック・エラー』。

「DONGKIZ」のパク・ジェチャンと、演技に歌に活躍中のパク・ソハムが主人公のチュ・サンウとチャン・ジェヨンをそれぞれ演じます。

陰と陽、シャープとルーズ、内向的と外交的など、ありとあらゆる反対語を思い起こさせる対照的なふたり。その魅力にいつの間にかどっぷりはまってしまうファンが続出している、注目の韓流ドラマです。

ドラマ『セマンティック・エラー』は月額動画配信サービス「WATCHA」にて3月17日(木)より独占配信開始です。

関連記事

LGBTQ映画

『手のひらのパズル』あらすじ感想と評価考察。結婚を前にして“ヒロイン”が見つけた本当の幸せとは⁈

結婚=幸せという呪縛に苦しむ人たち 俳優の黒川鮎美が監督・脚本・製作・編集・主演を務め、結婚の平等をテーマに描いた短編作品『手のひらのパズル』が2023年1月14日(土)より大阪シアターセブン、202 …

LGBTQ映画

吉田羊&太賀『母さんがどんなに僕を嫌いでも』あらすじ。キャスト特報映像解禁!

俳優太賀&吉田羊による、迫真の演技が詰まった『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の特報がついに解禁! 女優の吉田羊が、ちょっぴり“嫌な”母親役に挑んだ本作は、その息子役LGBTであることを公表し …

LGBTQ映画

LGBT映画『彼が愛したケーキ職人』あらすじと感想。男女の性差を超えた愛を堪能する秀作

映画『彼が愛したケーキ職人』は、12月1日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開! アトナの寂しさや悲しみを取り去ってくれたのは、夫のオーレンが愛した男性トーマスだった…。 …

LGBTQ映画

今田美桜映画『カランコエの花』あらすじとキャスト。作品はグランプリ5冠へ

今田美桜主演の映画『カランコエの花』は、2018年7月14日(土)より新宿K’s cinemaにて1週間限定ロードショー。 世界的な映画の1つテーマに浸透つつあるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシ …

LGBTQ映画

LGBT映画『私の愛情の対象』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

ゲイの男性と普通の女性を通して、カップルとは何かを問いかけてくる作品『私の愛情の対象』。 いわゆるLGBT映画の1つで、主演はあの『アントマン』で一躍有名になったポール・ラッドです。 今回は、『私の愛 …

U-NEXT
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学