映画『死霊館』は、アメリカの実話を元にしたホラー映画「死霊館」シリーズの第1作目。
「死霊館」シリーズはファンも多く、9月21日にはスピンオフ作品の『死霊館のシスター』が公開されます。
累計興行収入は300億円以上と言われる『死霊館』を紹介していきます。
映画『死霊館』の作品情報
(C)2013 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
【公開】
2013年(アメリカ映画)
【監督】
ジェームズ・ワン
【キャスト】
ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、ロン・リビングストン、リリ・テイラー、ジョーイ・キング、マッケンジー・フォイ、スターリング・ジェリンズ
【作品概要】
本作は実話を基した作品で、実在する超常現象研究家のウォーレン夫妻が調査した「最も邪悪で恐ろしい事例」をベースに制作されています。
主人公のウォーレン夫妻が「アナベル事件」を解決した所から物語は始まります。
監督は、あの大人気シリーズ『SAW』を作り出したジェームズ・ワンです。
映画『死霊館』のあらすじとネタバレ
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超常現象の専門家ウォーレン夫妻が、1968年に「アナベル事件」の話を聞く所から始まります。
そしてアナベル事件を解決後、神父にアナベル事件のあったアパートと2人は清めてもらい、無事に暮らしていると講演会にて語られます。
時は過ぎて1971年、アメリカのロードアイランド州ハリスヴィルに一軒家を購入したペロン一家。引っ越した翌日から様々な怪奇現象に悩まされることになります。
家に入ろうとしなかった犬のセイディーは亡くなり、家の時計は3時7分で止まり、5人姉妹の四女シンディが長女アンドレアの部屋に入り頭を打ち付けるなど起こりました。
その危害は遂に娘たちにも影響し始め、ペロン夫妻は超常現象の専門家ウォーレン夫妻に助けを求めに行ったのです。
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以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『死霊館』ネタバレ・結末の記載がございます。『死霊館』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
ロレイン・ウォーレンの調査で、ペロン一家の持つ家にはとんでもない過去があることが明らかになりました。
ペロン一家の持つ家は元々は農家で、ジェドソンという人物が1863年に建てたものでした。
彼の妻のバスシーバは自分の息子を悪魔へと捧げようとした所を、夫に見つかり「この土地を奪うものを呪う」と言い残して自殺しました。その時の時間が3時7分です。
実はバスシーバの正体は魔女で、母親の心を持たず子供を生贄に捧げ自らの格を上げようとしていたのです。
昔の持ち主であったウォーカー夫人の息子、ローリーは森で謎の失踪をとげていました。ウォーカー夫人も後に地下室で自殺しています。
敷地は分割・売却されましたが、その敷地内では池で少年が溺死したり、近隣の家のメイドが自殺したりと不可解な出来事が多く起きていました。
幽霊の正体を見破った後、録音していたテープレコーダーのスイッチが勝手に入り、唸り声と女性の叫び声のような音が再生されました。
悪魔祓いの許可をバチカンに求めるため、屋敷の様々な場所に熱感知センサーを設置して証拠を集めようとします。
四女シンディは夢遊病で、2階へ向かい一室に入りますがなぜか扉はあきません。なんとか開けるとシンディはタンスに隠れていて、五女のエイプリルは「ローリーは怖いとあそこに隠れる」と言いました。
隠し部屋を見つけたロレインは、首吊り用の紐を見つけると床が抜けて地下室まで落ちていきました。
そこでオルゴールを鳴らすと、地下室で自殺した昔の持ち主ウォーカー夫人が「あの女がやらせた」といいます。
ここで悪霊バスシーバは、ペロン家母のキャロリンに取り憑いて子供を殺させようとしているのです。
それを話した瞬間、家の十字架が落ちてナンシーが何かに引きずられます。
何とか助けた後、ペロン家全員をモーテルに避難させました。
夜に目覚めたジュディ(ウォーレン夫妻の娘)は、今まで悪魔祓いした様々なものが収めてあるエドの研究室へ入ります。
ウォーレン夫妻は、奇妙な動きをするアナベル人形から、間一髪でジュディを守りました。
その後、キャロリンがクリスティーン(三女)とエイプリル(五女)を連れ去り、屋敷へ戻っていました。ウォーレン夫妻はこの時急いで屋敷へ向かっています。
悪霊にとりつかれたキャロリンから、バチカンの許可が降りる前に祓うことを決めたウォーレン夫妻は、クリスティーンとエイプリルを車の中に避難させます。
助手のドルーは、車から消えたエイプリルが床下にいることに気づき声を出します。
それを聞き、キャロリンに取り憑いたバスシーバは床下へ移動しますが、ウォーレン夫妻の呼びかけによって何とか悪霊を消し去りキャロリンの人格を取り戻しました。
そして長い夜を終えた後、外に出ると辺りはもう朝でした。そして、エドの研究室にはオルゴールが追加されたのです。
映画『死霊館』の感想と評価
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冒頭からアナベル事件の概要が語られますが、正直もうこの段階から滅茶苦茶怖かったです。
既に解決している事件の概要だけでも十分に怖いのに、本編を見られるのかと不安になりました。
肝心の物語は、事実をベースにしている話で、エンドクレジットには当時の写真や新聞記事が出てきます。
実話だということが強調され、映画でこの怖さなら実際に遭遇したら何もできないと感じました。
日本のホラーは静的、外国(主にアメリカ)のホラーは動的と考えられがちですが、今作は両方のいい所どりで明らかなセーフティーゾーンがないので、目の話せないシーンばかりでした。
まとめ
(C)2013 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
「SAW」シリーズで蓄積されたサイコサスペンス的な要素と、ホラーは非常に親和性が高く、常にビクビクしながら画面を見てしまいます。
今作を手がけた監督のジェームズ・ワンは、「SAW」シリーズのほか『ワイルド・スピードSKY MISSION』も手がけていて非常に幅の広い監督です。
今作のシリーズがテレビ東京の「サタ☆シネ」枠にて3週間連続放送されます。ホラーが好きでたまらない方は深夜にリアルタイムで視聴するのも良いのではないでしょうか。