人類がハングリーズ化した世界に現れた、二番目の子供たち。彼女は人類の希望か、絶望か…。
「カズオ・イシグロ meets ウォーキング・デッド」と絶賛された小説を映像化した『ディストピア パンドラの少女』
CONTENTS
映画『ディストピア パンドラの少女』の作品情報
【公開】
2016年(イギリス・アメリカ合作)
【原題】
The Girl with All the Gifts
【監督】
コーム・マッカーシー
【キャスト】
セニア・ナニュマ、ジェマ・アータートン、パディ・コンシダイン、グレン・クローズ、アナマリア・マリンカ、フィサヨ ・アキナデ
【作品概要】
M・R・ケアリーのベストセラー小説『パンドラの少女』を自身が映画脚本化し、テレビドラマ『SHERLOCK シャーロック』を手掛けたことで知られるコーム・マッカーシーがメガホンを取り実写映像化したSFホラー作品。奇跡の少女メラニー役には新人のセニア・ナニュマ、他にもジェマ・アータートン、パディ・コンシダイン、グレン・クローズらが実力派俳優が脇を固めている。
映画『ディストピア パンドラの少女』のキャスト一覧
(C)Gift Girl Limited / The British Film Institute 2016
メラニー / セニア・ナニュマ
本作の撮影時は若干12歳だったセニア・ナニュマは、「ザ・テレビジョン・ワークショップ」で演劇を学んだ後、短編作品『Beverley』(2015)に出演し、その演技力が評価されました。
『ディストピア パンドラの少女』では、シッチェス・カタロニア映画祭の女優賞を獲得した他、ロンドン映画批評家協会賞、英国インディペンデント映画賞、エンパイア賞などで新人賞にノミネートされており、将来が嘱望されている新進気鋭の女優として名を馳せていますね。
そんなセニア・ナニュマが演じているのは、人類がハングリーズ化(思考能力をなくし、生きた肉を食すのみの人間)した中で、感染しながらも思考能力を維持したセカンド・チルドレンのメラニー。
メラニーはセカンド・チルドレンの中でもさらにずば抜けて高い知能を有しており、人類の希望として彼女がどのような役割を果たし、セニア・ナニュマがどんな演技を見せてくれるのかに注目です!
ヘレン・ジャスティノー / ジェマ・アータートン
イギリス人女優のジェマ・ア―タートンは、2007年にテレビ映画『Capturing Mary』でデビューを果たしました。
翌2008年には『007 慰めの報酬』のストロベリー・フィールズに大抜擢。2010年にはディズニー映画『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』でヒロイン役や『タイタンの戦い』などに出演し、着実にキャリアを積み上げていきます。
2013年には主人公グレーテルを演じた『ヘンゼル & グレーテル』、『ビザンチウム』、『アンコール!!』と3作品に主要キャストとして出演。
その後も『ランナー・ランナー』(2014)や『ハッピーボイス・キラー』などの話題作に出演し、知名度を高めていますね。
そんなジェマ・アータートンが本作で演じているのは、メラニーらセカンド・チルドレンを決して囚人扱いすることなく血の通った人間として接しているヘレン・ジャスティノー。
メラニーとヘレンとの交流がどうなっていくのかが注目のポイントになりそうですね!
エディ・パークス軍曹 / パディ・コンシダイン
2000年の『恋はサルサで!』でスクリーンデビューを果たしたイギリス人俳優パディ・コンシダイン。
2002年にはマイケル・ウィンターボトム監督の『24アワー・パーティ・ピープル』、ジム・シェリダン監督の『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』に出演し、評価を高めます。
その後も『マイ・サマー・オブ・ラブ』(2004)、ロン・ハワード監督の『シンデレラマン』(2005)、マット・デイモン主演の『ボーン・アルティメイタム』(2007)と話題の作品の次々と出演。
2011年には自身初の監督・脚本作品である『思秋期』を発表し、英国アカデミー賞新人監督賞、サンダンス映画祭監督賞&審査員特別賞を受賞するなど、俳優のみならず幅広く活躍を見せているマルチな才能の持ち主と言えますね。
そんなパディ・コンシダインが本作で演じているのは、セカンド・チルドレンたちに軍事施設で訓練を受けさせる役割を持つ軍人のエディ・パークス。彼がどんな演技を見せてくれるのかに注目が集まっています!
キャロライン・コールドウェル博士 / グレン・クローズ
1970年代から舞台女優として活躍していたグレン・クローズは、ジョージ・ロイ・ヒル監督の『ガープの世界』(1982)でスクリーンデビューを果たし、ロサンゼルス映画批評家協会賞(助演女優賞)を受賞した他、アカデミー助演女優賞にノミネートされるなど、高いの評価を得ました。
その後も『再会の時』(1983)、『白と黒のナイフ』(1985)、『危険な情事』(1987)などに立て続けに出演し、常に存在感を発揮。
以降も『ハムレット』(1990)、『ミーティング・ヴィーナス』(1991)、『101』(1996)、『マーズ・アタック!』(1996)、『アルバート氏の人生』(2013)など、多岐に渡るジャンルで現在でも活躍し続けています。
今回はワクチン開発のためにセカンド・チルドレンに事件を繰り返しているキャロライン・コールドウェル博士を演じているグレン・クローズ。
どんなキャラクターでもサラリとこなしてしまうグレン・クローズが一体どのような立ち回りを見せてくれるのか…要注目です!
映画『ディストピア パンドラの少女』のあらすじ
近未来 ―
真菌の突然変異により、人類がこれに感染。このことである奇病が生まれることになりました。
それが人類のハングリーズ化。
ハングリーズとは…
・タイワンアリタケの突然変異による菌が体内に入ったことで感染。感染者の体液によっても感染する。
・思考能力はなく、生きた肉のみを食す。
・普段は動かず、木のように立ち尽くしているが、音や生き物の匂いで覚醒し、捕食に走る。
・徐々に皮膚が白く、まるで木の皮のように変化していき、最後は体内から芽が生え、樹木となり、実をつける。
…という特徴を持つもの。その実が割れる時世界は終わるとも言われていました。
爆発的に蔓延したウイルスにより、ハングリーズ化せずに生きながらえている人類はほんのわずかにまで減少。
残された人類は、安全で強固な壁で囲われた軍の基地内で身を寄せ合って暮らしていくしか方法はありませんでした。
そんな中、イングランドの片田舎のある基地では、ある実験が進行中でした。
それは、二番目の子供たち=セカンド・チルドレンに関するものなのだとか。
セカンド・チルドレンとは、ウイルスに確実に感染しているにも関わらず、ハングリーズ化することなく、思考能力を維持した子供たちのこと。
コールドウェル博士らは、セカンド・チルドレンからなんとかワクチンを精製しようと研究を進めていたのです。
そしてある時、そのセカンド・チルドレンの中でも極めて高い知能を有する少女・メラニーが現れ、状況が一変します。
果たして、メラニーの存在は人類の希望となるのでしょうか…?!
映画『ディストピア パンドラの少女』公開はいつから?
映画『ディストピア パンドラの少女』の劇場公開は、2017年7月1日(土)よりスタートすることがすでに決定しております。
前売券もすでに発売が開始されており、各劇場窓口の他、「major」(https://www.major-j.com/cinema_information.php?id=M20170325012#content5)でもオンライン購入が可能です。
公開される劇場数は、全国で13館(2017年4月20日現在)と極めて少なく、例えば東京でも…
新宿バルト9
ヒューマントラストシネマ渋谷
TジョイPRINCE品川
…の3館のみとなっております。
近年は『ウォーキング・デッド』の人気が凄まじく、ゾンビ映画への需要もかなり見込まれるとは思いますので、大ヒットとは行かないまでも作品の質によってはカルト的人気を誇るものになる可能性は秘めていそうです。
音に反応して捕食を開始するというのは『ワールド・ウォーZ』を彷彿とさせるものがありますが、こちらはさらにもう一捻り加えた印象でしょうか。
原作はM・R・ケアリーの世界的ベストセラー『パンドラの少女』(東京創元社)を基にしていることから、ストーリーの骨組みはしっかりとしていると予想されるので、ウィルスのパンデミック同様爆発的なヒットになるよう期待しています!
映画『ディストピア パンドラの少女』試写会はある?
※映画『ディストピア パンドラの少女』の試写会は現在の所予定されておりません。新たな発表があり次第、随時更新してまいります。
まとめ
本作で監督を務めるコーム・マッカーシーは日本ではまだあまり知られていませんが、地元イギリスでは『SHERLOCK 3』などの一流テレビドラマ作品を多数手がけることで有名な人物のようですね。
さらに脚本は原作者のM・R・ケアリー自身が担当しているとのことで、こちらもあまり日本で知られていない存在なだけに、この2人がどのような映像作品を打ち出してくるのか非常に興味深い所ではありますね!
そんな注目のゾンビ映画『ディストピア パンドラの少女』は2017年7月1日(土)よりスタートです!ぜひ劇場で人類の行く末を見届けて下さい!