長澤まさみ×高橋一生出演の話題作『嘘を愛する女』は2018年1月20日より、東宝系にて全国公開されます。
また、気鋭のCMディレクター中江和仁監督の監督デビュー作あって注目が集まっています。
今回は原作を小説として発売される情報をご紹介します。
CONTENTS
1.映画『嘘を愛する女』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【脚本・監督】
中江和仁
【キャスト】
長澤まさみ、高橋一生、吉田鋼太郎
【作品概要】
「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM」で初代グランプリの作品企画を勝ち取った映画化。
「夫は誰だった?」という実在した新聞記事にインスパイアされて発想した中江監督が、元新聞記者でもる新人シナリオライターの近藤希実と共同でオリジナル脚本を執筆。
キャストには魅力的で個性ある演技に定評のある長澤まさみをはじめ、女性ファンの多い実力派俳優の高橋一生、渋い演技からコミカルな味まで経験豊富なベテラン俳優の吉田鋼太郎が出演しています。
2.小説版『嘘を愛する女』の作者は
映画『嘘を愛する女』の公開に先立ち、小説版「嘘を愛する女』の2017年12月1日発売が予定されています。
小説版に挑むのは、著書『残花繚乱』がドラマとして、田中麗奈主演で『美しき罠~残花繚乱』TBSで放送され話題を呼んだ、気鋭の小説家の岡部えつです。
映像では表現しきれなかった由加利・桔平の心情を丹念に掬い取るとともに、映画とは異なるアプローチにより、ある重大な真実が明らかになります。
3.岡部えつのプロフィール
岡部えつ(おかべえつ)は、1964年12月に大阪府豊中市生まれ、群馬県前橋市育ちの小説家。
『きらら携帯メール小説』で月間賞を受賞後、『てのひら怪談』に作品が収録。
2008年に『枯骨の恋』で第三回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞しています。
2009年に同作を表題とした短編集『枯骨の恋』でデビューします。
2014年7月に刊行された『残花繚乱』がTBSゴールデンで連続ドラマ化され話題になりました。
岡部えつTwitter:https://twitter.com/etsuokabe
4.岡部えつの主な書籍と著書
単著
『枯骨の恋』(幽ブックス、2009)
『新宿遊女奇譚』(MF文庫ダ・ヴィンチ、2011)
『生き直し』(双葉社、2013)
『残花繚乱』(双葉社、2014)
『パパ』(双葉社、2016)
『フリー!』(双葉社、2016)
共著
「白壁」:てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選(ポプラ社、2007)
「白壁」「折り指」:てのひら怪談-ビーケーワン怪談大賞傑作選(ポプラ文庫、2008)
「縁切り厠」:厠の怪 便所怪談競作集(MF文庫ダ・ヴィンチ、2010)
「奇木の森」:異形コレクション 憑依(光文社文庫、2010)
「嫁入り人形」:異形コレクション 物語のルミナリエ(光文社文庫、2011)
「紅筋の宿」:性愛小説アンソロジー 果てる(実業之日本社、2014)
雑誌等掲載作品
「縁切り厠」(幽 vol.11 (2009.7)第三特集新人競作 厠怪談)
「アカシアの血」(悦 vol.02 (2010.7))
「アカヘビ」(悦 vol.04 (2011.2))
「紅筋の宿」(月刊 J-novel(ジェイ・ノベル)2012.6)
「怖エロ怪談執筆中」(MF文庫ダヴィンチ 『怪談列島ニッポン』巻末 幽・文庫通信vol.005)
「溢れ鉢─山犬」(MF文庫ダヴィンチ 『怪談実話系2』巻末 幽・文庫通信vol.006)
「溢れ鉢─閻魔虫」(MF文庫ダヴィンチ 『隣の怪 木守り』巻末 幽・文庫通信vol.007)
「溢れ鉢─壺」(MF文庫ダヴィンチ 『怪異実聞録 なまなりさん』巻末 幽・文庫通信vol.008)
「溢れ鉢─アカヘビ」(MF文庫ダヴィンチ 『十七歳の湯夫人』巻末 幽・文庫通信vol.009)
「お化けと呪いの島・与那国」(MF文庫ダヴィンチ 『赤いヤッケの男』巻末 幽・文庫通信vol.014)
「残花繚乱」(双葉社webマガジン カラフル 2013.10~2014.4 連載)
「海の見える窓」(読楽 3月号(2015.2))
「フリー!」(双葉社webマガジン カラフル 2015.3~2015.12 連載)
「ドニゴールの記憶」(小説推理 2016年5月号)
「沖鳴り屋」(小説すばる 2016年9月号)
「夜光泉」(小説推理 2016年9月号)
「揺れる影」(Asa‐Jo Premium(アサジョプレミアム)2016年12月)
5.小説『嘘を愛する女』のあらすじ
飲料メーカー勤務する川原由加利は、ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞ほど業界の第一線で活躍するキャリアウーマン。
その姿は世の女性の誰もが憧れる理想的な存在そのものでした。
川原由加利は面倒見の良い恋人である小出桔平と、すでに同棲5年目を迎えていました。
ある日、由加利は自宅で帰りの遅い研究医の桔平を待っていると、突然、警察官が訪ねて来たのです。
彼女は尋ねます「一体、彼は誰ですか?」。くも膜下出血で倒れて意識不明のところを発見された桔平。
しかし、彼の所持していた医師免許証、運転免許証は全て偽造されたものだったのです。それは職業や名前すらも“嘘”という事実が判明した瞬間でした。
由加利は大切に思っていた暮らしの中で騙され続けていたショックと、“彼が何者なのか”という疑問を払拭できずにいました。
そんな由加利は私立探偵の海原匠を訪ね、その嘘と疑問の相談をするのです。
やがて、生前に桔平が書き溜めていた700ページほどにもなる書きかけの小説が見つかります。
その文面には誰かの故郷を示唆させるいくつかのヒントと、幸せな家族の様子が書かれていました。
私立探偵の海原の協力を得て、それが瀬戸内海のどこかであることを突き留めた由加利は桔平の秘密のある場所へと向かうのです…。
なぜ、桔平は全てを偽ってまで由加利を騙さなければならなかったのか?
また、由加利は病院で眠り続ける“名も知れぬ男性”の正体に辿り着くことができるのか…。
まとめ
映画『嘘を愛する女』のヒロイン・川原由加利役を務めるのは長澤まさみ。
一流企業に勤める完璧なキャリアウーマンが恋人の大きな嘘に翻弄されていくという、大人の女性の繊細な芝居に挑戦します。
さらに小出桔平と名乗る由加利の恋人役には、日本中の作り手たちがその芝居に惚れ込む俳優の高橋一生が演じています。
映画『嘘を愛する女』2018年1月20日(土)から全国公開されます。
その公開を前に小説版『嘘を愛する女』は、岡部えつが執筆して徳間文庫から12月1日(金)より発売されます。
“愛さえも、嘘ですか?”あなたの「愛」の概念を覆す一作『嘘を愛する女』に、ぜひご期待ください。