“踊ること、夢見ること、生きること。”
ラスト24分で圧巻の「ラスト・ショウ」が味わえる映画『TAP THE LAST SHOW』をご紹介します。
CONTENTS
映画『TAP THE LAST SHOW』の作品情報
【公開】
2017年(日本)
【監督】
水谷豊
【キャスト】
水谷豊、北乃きい、清水夏生、西川大貴、HAMACHI、太田彩乃、佐藤瑞希、さな、島田歌穂 、HIDEBOH、六平直政、前田美波里、岸部一徳
【作品概要】
『相棒』シリーズで知られる水谷豊さんが初めて監督として映画に携わり、自らがかつての天才タップダンサー渡真二郎として主演を務めたショウビジネスの世界を描いた作品。
共演は、北乃きいさんやプロのタップダンサーである清水夏生さんに加え、六平直政さん、前田美波里さん、岸部一徳さんら実力派俳優が脇を固めている。
映画『TAP THE LAST SHOW』のキャスト一覧
渡 新二郎 / 水谷豊
1968年のフジテレビドラマ『バンパイヤ』で俳優デビューを飾った水谷豊さんは、1970年に『その人は女教師』でスクリーンデビューを果たしました。
1974年には萩原健一さん主演の日本テレビドラマ『傷だらけの天使』に出演。1976年には長谷川和彦監督の映画デビュー作『青春の殺人者』で主演を務め、キネマ旬報賞主演男優賞を当時最年少で受賞するなど、その高い演技力が評価されることに。
1978年には最高視聴率が40%を超えたという伝説的日本テレビドラマ『熱中時代』で主演を務め、社会現象を引き起こしました。
最近では何といってもテレビ朝日の人気ドラマシリーズ『相棒』でしょう!2000年から続く同シリーズは、当初単発ドラマとして放送されたものが人気を呼び、現在では連続ドラマに加えて劇場版が4作品にものぼるほどに発展していますね。
そんな水谷豊さんが今回初めて映画監督を務め、なおかつ主演を飾るということで、否が応でも注目が集まっています!
今回演じているのは、伝説的タップダンサーである渡真二郎。足に大けがを負ったことで身を引いていたようですが、果たしてカムバックした渡を一体どのように表現しているのか要注目です!
森 華 / 北乃きい
2005年からティーン向けのファッション雑誌『Hana*chu→』で専属モデルを務めていた北乃きいさんは、同年にミスマガジン2005グランプリを最年少の14才で獲得し、華々しくデビューを飾りました。
女優としてデビューしたのは、2005年のBS-iの単発ドラマ『恋する日曜日セカンドシリーズ 「夏の記憶」』。
2007年には『幸福な食卓』で映画初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、女優としての評価を高めることに。
その後も映画『ラブファイト』(2008)、『ハルフウェイ』(2009)で立て続けに主演を務めた他、2015年には『ザ・テノール 真実の物語』で第20回ミラノ国際映画祭の助演女優賞にノミネートされ、国際的にも知名度を上げることに成功しました。
そんな北乃きいさんが本作で演じているのは、タップダンサー・MAKOTOの恋人である森華。
職業は美容師で、懸命に夢を追っているMAKOTOを献身的に支える役柄となっており、北乃さんの温かな表情に注目です!
MAKOTO / 清水夏生
埼玉県出身で、1987年6月12日生まれの清水夏生(しみず なつお)さんは、7歳からタップダンスを始めていたというプロのタップダンサー。
本作で出演兼振付監修を担当しているHIDEBOHさんに師事しており、HIDEBOHさんがリーダを―務めるタップヴォーカルグループ「LiBLAZE」のサポートメンバーとしても活動しているそうです。
2003年には北野武監督の『座頭市』にも参加しており、タップダンス界のトップを走る若き才能として非常に注目されている清水夏生さん。
本作でも才能豊かなタップダンサー・MAKOTOを演じているとのことですが、果たして演技面でどんな表現力を見せてくれるのか…注目して見ていきたいと思います!
吉野 完治 / 六平直政
テレビドラマでも映画でもその顔を見ない日はないというほどの六平直政さん。スクリーンデビューを果たしたのは、1986年の『ジャズ大名』という作品だったそうですね。
その後も周防正行監督の『しこふんじゃった』(1991)、伊丹十三監督作の『スーパーの女』(1996)や『マルタイの女』(1997)などの話題作に出演し、存在感を発揮。
他にも北野武監督作『座頭市』(2003)や『TAKESHIS’』(2005)、最近では『後妻業の女』(2016)にも出演しており、どんな監督も起用したがる名脇役としてその名を轟かせていますね。
そんな六平直政さんが演じているのは、タップダンスの劇場「THE TOPS」の従業員兼毛利の運転手を務める吉野完治。
どんどん渋さを増していく六平さんが、果たして今回はどんな演技を見せてくれるのか非常に楽しみです!
松原 貞代 / 前田美波里
1964年のミュージカル『ノーストリングス』で初舞台を踏んだ前田美波里さん。
1966年には、資生堂の「太陽に愛されよう」キャンペーンガールとして起用され、一気に人気に火が付くことに。
その後結婚を機に一旦芸能界を離れるも、ミュージカルへの情熱が冷めることなく復帰。劇団四季の『コーラスライン』のオーディションを受け、そこから本格的にミュージカルへの道を進むことになりました。
代表作は『ウエストサイドストーリー』(1983)、『レ・ミゼラブル』(1997)、『マンマ・ミーア!』(2004)、『アプローズ』(2008)など他多数。
そんな前田美波里さんが本作で演じているのは、かつて「THE TOPS」で事務として働いていた松原貞代。
役柄の詳細については不明ですが、ミュージカルスターである前田美波里さんがどのような形で登場することになるのか、非常に興味深いですね!
毛利 喜一郎 / 岸部一徳
元々はグループサウンズの“ザ・タイガース”(沢田研二さんがボーカルを務めた)としてデビューを果たしていた岸部一徳さん(ベース担当)。
1975年にバンド解散後、TBSテレビドラマ『悪魔のようなあいつ』に出演し、本格的に俳優へと転校することに。
それ以降、コミカルな役も悪役もなんでもこなせる最高の俳優として日本の映画・ドラマ界のトップに君臨し続けていますね。
最近でも『ゆずり葉の頃』(2015)、『FOUJITA』(2015)、『団地』(2016)など、常に欠かせない存在として個性溢れる演技を披露してくれています。
今回は「THE TOPS」のオーナーで渡の親友である毛利喜一郎を演じており、渡にカムバックを依頼することになるのですが、名優同士のぶつかり合いが見られると思うとゾクゾクしてきますね!
映画『TAP THE LAST SHOW』のあらすじ
1998年12月14日、東京。
タップダンス劇場「THE TOPS」では、ステージ上のドラム缶の上である男が激しくタップを踏んでいました。
次の瞬間、男が高々と舞い上がるも着地に失敗。倒れたドラム缶の下敷きとなり、大けがを負ってしまいます。
男の名は、渡真二郎。これが天才タップダンサーのラスト・ショウでした。
30年後 ―
ダンサーを引退した渡は振付師として活動していましたが、かつての栄光が忘れらず、酒に溺れる日々を送っていました。
そんな渡のもとをある夜訪れたのは、「THE TOPS」のオーナーであり、かつての盟友・毛利喜一郎。
彼の話では、開業から約半世紀の歴史を誇る「THE TOPS」の看板を下ろすということでした。
時代を経るにつれて客足が遠のき、経営が立ち行かなくなったのだそう。
そしてその「THE TOPS」の最後のショウの演出を渡に託したいという思いから、今日彼のもとを訪れた毛利。
渡としてはあまり気が進みませんでしたが、かつての盟友と頼みとあっては断るわけにもいかず、引き受けることにしました。
開催されたオーディションに参加した渡は、誰も彼も納得のいくダンスを踊ることが出来ず、腹立たしくなって席を立とうとしたその時!
ある青年のタップの音に引き留められた渡。
その青年・MAKOTOの凄まじいパワーと溢れるリズムにとてつもない才能を見出した渡は、それまで乗り気ではなかった舞台の演出に情熱を注ぐようになりました。
MAKOTOの他に、RYUICHI、MIKA、YOKO、JUNらがオーディションを勝ち残り、「THE TOPS」のラスト・ショウへ向けた厳しいレッスンがスタート。
あまりにも過激な特訓でしたが、MAKOTOたちダンサーは人生を懸ける思い出ひたすらレッスンに臨む日々を過ごします。
その師弟関係はダンサーたちのプライベートにまで影響を及ぼし、これまであまり自信の持てなかったMAKOTOと恋人の華との関係にも希望の光を灯すことに。
そして、2017年5月14日。
タップの殿堂「THE TOPS」のラスト・ショウ当日。
天才タップダンサー・渡の思いに応えたMAKOTOたちの「ザ・ラスト・ショウ」の幕が上がったのでした。
映画『TAP THE LAST SHOW』公開はいつから?
映画『TAP THE LAST SHOW』の劇場公開は、2017年6月17日(土)によりスタートします。
前売券は4月15日より販売が開始されており、「major」(https://www.major-j.com/info.php?f=tapM20170415003)や「ムビチケ」(https://mvtk.jp/Film/060586)で購入可能です。
「major」では、TAPオリジナルポストカード3枚セットがついたムビチケも発売中(※在庫がなくなり次第終了)ですので、気になる方はコチラ(https://www.major-j.com/cinema_information.php?id=M20170415003)をチェックして見て下さい。
公開劇場数は基本的にTOHOシネマズ系で、例えば東京11館、神奈川6館と、多くもなく少なくもなくといった所でしょうか。
水谷豊さんが初監督を務めるという点で話題性は高いものの、タップダンスというあまり馴染みのない世界である上、出演者が実力派俳優揃いではあるものの若者受けはしなそうなキャスティングですので、この辺がどう影響してくるか…ですね。
作品としてはボブ・フォッシーの『オール・ザット・ジャズ』(1979)を彷彿とさせる節があるのですが、この作品のようにいかにダンスシーンをカッコよく演出するかが当然ポイントで、水谷豊さんの監督としての手腕が問われるところでしょう。
公開期間に関してもこの演出次第で延長されることは有り得ますが、現実的に考えてそれほどのロングランとはならないと推測されます。
映画『TAP THE LAST SHOW』試写会はある?
映画『TAP THE LAST SHOW』は、プレミアムトークイベント『TAP THE PREMIUM NIGHT』の中で先行上映が行われる模様です。
全国5都市にて開催されるこの『TAP THE PREMIUM NIGHT』は先行上映に加え、TAPパフォーマンスや水谷豊さんらのトークショーの3部構成になっています。
このプレミアムチケットは東京で4月15日(土)から販売が開始され、他地域でも順次発売されるとのことですね。
『TAP THE PREMIUM NIGHT』の概要については以下の通りとなっています。
東京
日程:5月14日(日) 開演13時00分~(開場12時30分~)
場所:表参道ヒルズ スペースO(オー)
特別ゲスト:岸部一徳、北乃きい、六平直政、前田美波里
福岡
日程:5月31日(水) 開演18時30分~(開場18時00分~)
場所:福岡イムズホール
特別ゲスト:岸部一徳
札幌
日程:6月5日(月)開演18時30分~(開場18時00分~)
会場:札幌cubeGarden
特別ゲスト:岸部一徳
名古屋
日程:6月8日(木)開演18時30分~(開場18時00分~)
会場:名古屋ダイヤモンドホール
特別ゲスト:現時点で予定されておりません
大阪
日程:6月9日(金)開演18時30分~(開場18時00分~)
会場:難波 イエスシアター
特別ゲスト:現時点で予定されておりません
チケット料金
東京・大阪・福岡:3,000円(全席指定・税込・前売り当日同料金)
札幌・名古屋:ドリンク代込み 3,500円(全席指定・税込・前売り当日同料金)
その他、詳細に関しましては映画『TAP THE LAST SHOW』公式HP(https://tap-movie.tumblr.com/)をご参照ください。
まとめ
水谷豊さんが監督デビュー作にタップダンスを題材として選んだのは、実は40年ほど前にブロードウェイで観た時の強烈なインパクトが未だに脳裏に焼き付いていたからなのだとか。
いつかこの自分もこういった作品を作りという思いを40年間温め続けて出来上がった作品が本作『TAP THE LAST SHOW』ということのようで、そういう思いを胸に観るとまた違った形の感動が味わえそうですね!
そんな思いのこもった作品の劇場公開は2017年6月17日(土)より始まります!ぜひ劇場で圧巻のラスト・ショウをご覧ください!