推理作家の女王であるアガサ・クリスティの人気小説『オリエント急行殺人事件』の映画リメイク版は2017年12月公開。
あの名探偵エルキュール・ポワロを演じるのはケネス・ブラナー。一体どんなリメイクとなるのでしょう。
今回はリメイク版のファーストフォト紹介と、1974年版『オリエント急行殺人事件』の作品情報やあらすじを振り返っておきましょう。
CONTENTS
1.リメイク2017年版のキャストは誰が決まっているか?
ご存知ベルギー出身の名探偵エルキュール・ポアロを演じたのは、ケネス・ブラナー。
オリエント急行に乗車をしていた旅行中に、殺人事件に巻き込まれてしまう役柄。
また、1974年版では鼻持ちならない人物という特徴的を俳優アルバート・フィニーが見事に演じていました。
ケネス・ブラナーはどのような世界屈指の名探偵のひとりを演じるのか、今から楽しみですね。しかも、彼は監督も兼務して行うというから、ケネス代表作の1本になるのは間違いないでしょう。
ケネス・ブラナーが演出を務めた作品には、実写版『シンデレラ』やマーベル作品『マイティ・ソー』がありますね。
また、1974年版の『オリエント急行殺人事件』にて、俳優リチャード・ウィドマークが演じた、裕福なアメリカ人で殺人事件の被害者であるラチェット・ロバーツ役を演じるのはジョニー・デップ。
これだけ豪華なキャスティングでもどのような異彩を放つのか見どころです。
さらに、1958年の『旅路』でアカデミー助演女優賞を獲得したウェンディ・ヒラーが演じた、老齢なロシアのナタリア・ドラゴミノフ公爵夫人役は、今回誰が演じたのでしょう?
彼女も1998年の『恋におちたシェイクスピア』にて、アカデミー助演女優賞となった、ジュディ・デンチが演じます、これも楽しみです。
他にも、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ウィレム・デフォーら豪華キャストが勢揃いします。
ストーリーは既によくご損じと思いますが、どのように新しく生まれ変わるのか、期待の持てる作品ですね。
2.リメイク2017年版の名探偵ポワロ兼、映画監督のケネス・ブラナーとは?
ケネス・ブラナーは、(Sir Kenneth Branagh)は, 1960年12月10日生まれのイギリスの俳優です。その他、映画監督、脚本家、プロデューサーとしても活躍する多彩な人物。
彼のことを「ローレンス・オリヴィエの再来」と呼ばれ、シェイクスピア俳優として有名有名なのです。
RADA(王立演劇学校)を首席で卒業した後、23歳の時にロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)に参加。
しかし、既存の劇団の限界を感じたケネスは、「ルネサンス・シアター・カンパニー」(RTC)を仲間とともに設立。『十二夜』、『お気に召すまま』、『リア王』、『夏の夜の夢』などを上演します。
1989年公開に、『ヘンリー五世』でアカデミー監督賞及び主演男優賞にノミネート。2001年放送のテレビ映画『謀議』でエミー賞主演男優賞を受賞。2011年公開『マリリン 7日間の恋』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされます。
2012年7月27日のロンドンオリンピック開会式では、イザムバード・キングダム・ブルネルを演じました。
ケネス・ブラナーは2017年9月公開の『ダンケルク』にも出演!
また、2017年9月9日公開のイギリスの鬼才クリストファー・ノーラン監督が初めて実話を映画化した作品『ダンケルク』にも出演しています。
正にケネスは現在乗りに乗った円熟期の俳優、『オリエント急行殺人事件』が待ち遠しいですね。
その前に1974年版『オリエント急行殺人事件』のあらすじなどを知っておきましょう!
3.名作1974年版『オリエント急行殺人事件』の作品情報
シドニー・ルメット監督の『オリエント急行殺人事件』
【公開】
1974年(イギリス映画)
【監督】
シドニー・ルメット
【キャスト】
アルバート・フィニー、ローレン・バコール、マーティン・バルサム、イングリッド・バーグマン、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・カッセル、ショーン・コネリー、ジョン・ギールグッド、ウェンディ・ヒラー、アンソニー・パーキンス、バネッサ・レッドグレーブ、レイチェル・ロバーツ、リチャード・ウィドマーク、マイケル・ヨークア、コリン・ブレイクリー、ジョージ・クール、デニス・クイリー
【作品概要】
アガサ・クリスティの名作推理小説「オリエント急行の殺人」をオールスターキャストで映画化したミステリー。
第47回アカデミー賞ではイングリッド・バーグマンが助演女優賞を受賞したほか、主演男優賞、脚色賞など計6部門にノミネートされた。
【米国アカデミー賞受賞】
アカデミー助演女優賞:イングリッド・バーグマン
【米国アカデミー賞ノミネート】
アカデミー主演男優賞:アルバート・フィニー
アカデミー脚色賞:ポール・デーン
アカデミー撮影賞:ジェフリー・アンスワース
アカデミー衣裳デザイン賞:トニー・ウォルトン
アカデミー作曲賞:リチャード・ロドニー・ベネット
4.映画1974年版『オリエント急行殺人事件』のあらすじとネタバレ
1935年、イスタンブールでの事件を解決した私立探偵エルキュール・ポアロは、大陸横断列車のオリエント急行に乗ってロンドンに向かっていました。
しかし、折しも大雪のために列車が立ち往生。その夜、列車内でアメリカ人の富豪ラチェットの命が奪われるという事件が発生します。
実はポアロは彼から命を狙われていると相談を受けたものの、嫌悪感からそれを断っていたのです。
その後、ポアロは乗客のそれぞれから事情を聴き、ギリシャ人医師コンスタンティン、フランス人車掌ピエール・ミシェルとともに捜査を始めます。
コンスタンティン医師の検死によって、ラチェットは合計で12回刺されており、少なくともそのうちの3回が致命傷になるほど深かい傷となった事実が解りました。
被害者のポケットに遺品の時計は止まったまま。そして、容疑者たちの行動にからポアロの推理は、被害者ラチェットは深夜1時半頃に殺されたと推理。
しかも、死亡推定時刻は大雪により列車が停車した時刻前であり、積雪に犯人が逃亡した形跡がなかったこと、1等車から他の車両への通路に鍵が掛けられていた事実から、犯人は1等車内の乗客にいる可能性が極めて高いと判断したのです。思われた。
5.まとめ
1974年に公開された『オリエント急行殺人事件』は、公開当時大ヒット記録。アメリカ国内のみで3500万ドル(当時レートで105億円)の興行収入をあげました。
また、第47回アカデミー賞では、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、衣装デザイン賞の6部門でノミネート。なかでも、イングリッド・バーグマンが助演女優賞を獲得して、3度のオスカー女優に輝きました。
このイギリスが製作した名作を、ふたたび、2017年版『Murder on the Orient Express』として、イギリスの名優ケネス・ブラナーが、監督と自身で名探偵ポワロを演じます。
全米公開は2017年11月10日公開に決定。日本語タイトルや日本公開日はまだ未定ですが、豪華キャストもどのような演技合戦を見せるのか、楽しみですね。
映画ファン、演劇ファン、ミステリーファンを満足させること間違いなしの作品です。
『オリエント急行殺人事件』の日本公開は2017年12月公開です。ぜひ、お楽しみに!