映画『凪待ち』は、2019年6月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷はか全国ロードショー!
白石和彌×香取慎吾のタッグが世に放つ、2019年6月公開の新作映画『凪待ち』。
2011年3月11日に発生した東日本大震災=「3・11」を経験した宮城県石巻市を舞台に、人生につまずき零落れてしまった男の「喪失」、そして「再生」に至るまでの道のりを描くヒューマンドラマです。
監督を務めるのは、『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』など数々のヒット作を打ち出し、現在の日本映画界を担う映画監督の一人である白石和彌。
脚本を担当したのは、『クライマーズ・ハイ』『孤高のメス』など多くのヒット作を手がけてきたベテラン脚本家の加藤正人。
そして主演には、俳優活動のみならず、アーティストとしてもその才能を遺憾なく発揮している香取慎吾。
さらに西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキーと豪華キャストが出演しています。
本記事では、映画『凪待ち』にて昆野美波役を演じる女優の恒松祐里について詳しくお伝えしていきます。
映画『凪待ち』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【監督】
白石和彌
【脚本】
加藤正人
【キャスト】
香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー
【作品概要】
宮城県石巻市を舞台に、人生につまずき零落れてしまった男の「喪失」、そして「再生」に至るまでの苦痛に満ちた道のりを描く。
監督は、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)『孤狼の血』(2018)など、現在の日本映画界を担う映画監督の一人である白石和彌。
脚本は、『クライマーズ・ハイ』(2008)『孤高のメス』(2010)で知られる加藤正人。
主演には、『クソ野郎と美しき世界』(2018)など俳優活動のみならず、アーティストとしてもその才能を遺憾なく発揮している香取慎吾。恋人・亜弓(西田尚美)とその娘・美波(恒松祐里)と共に、母娘の故郷である宮城県石巻市で再出発しようとする主人公・郁男を演じます。
多感な少女・美波を演じるのは、『くちびるに歌を』(2015)『散歩する侵略者』(2017)の恒松祐里。
また郁男の恋人・亜弓を演じるのは、映画・テレビドラマと幅広い分野で活躍する女優の西田尚美。
そして、『止められるか、俺たちを』(2018)『麻雀放浪記2020』(2019)と白石監督作品の常連俳優である吉澤健と音尾琢真、『凶悪』(2013)『万引き家族』(2018)のリリー・フランキーなど、実力派俳優陣が脇を固めました。
映画『凪待ち』のあらすじ
ギャンブル依存症を抱えながら、その人生をフラフラと過ごしていた木野本郁男(香取慎吾)。
彼は恋人の昆野亜弓(西田尚美)が故郷である石巻に戻ることをきっかけに、ギャンブルから足を洗い、石巻で働き暮らすことを決心します。
郁男は亜弓やその娘・美波(恒松祐里)と共に石巻にある家へと向かいますが、そこには末期ガンを宣告されてからも漁師の仕事を続ける亜弓の父・勝美(吉澤健)が暮らしていました。
亜弓は美容院を開業、郁男は近所に暮らしている小野寺(リリー・フランキー)から紹介された印刷工の仕事を、美波は地元の定時制の学校へと、三人の新たな生活が始まります。
しかしすぐに、郁男は仕事先の同僚に誘われたのがきっかけとなり、再びギャンブルに手を染めてしまいました。
やがて些細な揉め事から、美波は母である亜弓と衝突してしまい、家を出て行ってしまいます。
その後、夜になっても戻らない彼女を郁男と亜弓は探しに行くものの、二人はその車中で口論となってしまい、郁男は車から亜弓を降ろしてそのままどこかへと去ってしまいました。
そして、ある重大な事件が起こります…。
映画『凪待ち』昆野美波役は恒松祐里
映画『凪待ち』で昆野美波役を演じる恒松祐里は1998年10月9日生まれの女優。東京都出身。アミューズ所属。
幼稚園に通っていた頃、照れ屋な性格だった彼女を心配した両親がオーディションを受けさせたことをきっかけに、芸能活動を開始。7歳の時にテレビドラマ『瑠璃の島』(2005)にて子役としてデビューしました。
2010年にテレビドラマ『ハガネの女』、2013年から2015年にかけてNHK・Eテレの人気番組『ビットワールド』にレギュラー出演し、2012年は荻上直子監督の映画『レンタネコ』にて映画初出演を果たします。
2015年には映画『くちびるに歌を』『俺物語!!』に出演した他、NHK連続テレビ小説『まれ』で初の「朝ドラ」出演。またテレビドラマ『5→9 私に恋したお坊さん』にもレギュラー出演しました。
2016年にはNHK大河ドラマ『真田丸』に出演。映画では人気小説シリーズを映画化した『ハルチカ』や『サクラダリセット』2部作(後篇は2017年に公開)で主要キャストを務めました。
参考映像:『散歩する侵略者』(2017)
2017年には黒沢清監督の映画『散歩する侵略者』に出演。「侵略者」の少女を怪演し、その姿は作品を鑑賞した多くの人々の目に焼き付きました。
2018年には『咲 Saki 阿知賀編 episode of side-A』『虹色デイズ』『3D彼女 リアルガール』と様々な青春映画に出演。
2019年には、6月に公開される映画『凪待ち』をはじめ、『いちごの唄』『アイネクライネナハトムジーク』『殺さない彼と死なない彼女』『酔うと化け物になる父がつらい』と今後公開される数々の話題作に出演しています。
映画『凪待ち』昆野美波はどんな役?
昆野美波は、本作のヒロインにして、香取慎吾が演じる主人公である郁男の恋人・亜弓の娘です。
元々は母の故郷である宮城県石巻市で生まれ育ちましたが、東日本大震災の際に神奈川県川崎市へと避難。地元の学校に通い始めるものの、とある理由によって不登校になっていました。
また久しぶりに戻ってきた石巻では、離婚によって現在は離れて暮らしている実父・村上竜次(音尾琢真)と再会することになります。
やがて、彼女は郁男と同様に「喪失」を味わい苦しむことになりますが、それでも、苦しみ続ける彼を支えようと懸命に努力します。
恒松は、郁男を演じた主演の香取慎吾とともに、その役を通じて「義理の親子関係ではない、しかし赤の他人とも言い切れないという、曖昧だが確かにそこにあるつながり」を演じました。
恒松は香取との共演について、幼い頃からメディア越しに見てきた彼との共演に最初は緊張していたものの、香取が「とても優しく誰に対しても同じ目線で温かく接して」くれたので、すぐに本作で二人が演じる役の関係性のように慕わせていただくことができたとコメント。
また、香取の大きな背中があったからこそ、美波と生きられた気がしたとも語っています。
恒松祐里の演技力の評価は?
7歳で子役デビューを果たしてからも多くのオーディションを受け、そのキャリアを積み上げてきた恒松。数々の映画・ドラマへの出演し、「朝ドラ」「NHK大河」という多くの俳優・女優にとっての一目標である作品にも出演を果たしています。
そして『散歩する侵略者』に出演した際には、自身初の本格アクションに挑戦しつつも、「外見は至って普通の人間だが、その内はすでに「侵略者」と化している少女」という複雑な役どころを見事に演じ切り、黒沢清監督からは「天才」として、その若さからは想像がつかない卓越した演技力を称賛されました。
今後の活躍が大いに期待されている、まさに新進気鋭の若手実力派女優です。
恒松は映画『凪待ち』での演技について、撮影期間中には自身の役にとって辛いことばかり起きたものの、本作の脚本を最後まで読んだ時に微かに感じられた、一筋の光を求めてがむしゃらに頑張ったと語っています。そしてそれは、白石監督が自身の芝居を優しく見守ってくれていたこそできたと、監督に対する感謝についても語りました。
監督の白石和彌、主演の香取慎吾に支えられながら、美波という役と全力で向き合った恒松祐里の演技は、最終的には一体どのような形になったのか。それは、映画『凪待ち』の鑑賞する際には決して見逃せないポイントの一つです。
恒松祐里の公式SNSの紹介
恒松祐里の公式SNSを見つけましたのでご紹介させて頂きます。
まとめ
「3・11」を経験した宮城県石巻市を舞台に、人生につまずき零落れてしまった男の「喪失」、そして「再生」に至るまでの道のりを描く、白石和彌監督の映画『凪待ち』。
本作ではこれまでのイメージ像とは異なる姿を演じる主演の香取慎吾をはじめ、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキーという確かな演技力を誇る豪華キャストが揃いしました。
「3・11」を経て、復興へと向かいながらも痛ましい記憶という傷跡が深く残る石巻を映し出しながら、「喪失」と「再生」、すなわち、ありふれていながらも決して色褪せることのないヒューマンドラマを綴ってゆきます。
そして、卓越した演技力を持つ若手実力派女優である恒松祐里が、白石和彌×香取慎吾の強力なタッグに支えられながらも、がむしゃらに、全力をもって演じた少女・美波の姿を、見逃してしまう理由はありません。ぜひ劇場に足を運んで、その目でお確かめください。
映画『凪待ち』は、2019年6月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷はか全国ロードショー!