“「結婚しよう」― それが、彼の別れの言葉”
マルチな才能を有するディーン・フジオカさんが結婚詐欺師を演じた映画『結婚』をご紹介します。
CONTENTS
映画『結婚』の作品情報
【公開】
2017年(日本)
【監督】
西谷真一
【キャスト】
ディーン・フジオカ、柊子、中村映里子、松本若菜、安藤玉恵、古舘寛治、萬田久子、貫地谷しほり
【作品概要】
直木賞作家である井上荒野さんの同名小説を基に、NHK連続テレビ小説『あさが来た』でチーフ演出を務めた西谷真一さんがメガホンを取り、『結婚できない男』などで知られる尾崎将也さんが脚本を手掛けた作品。
主人公の結婚詐欺師・古海健児をディーン・フジオカさんが演じ、その相棒を柊子さん、さらには萬田久子さんや貫地谷しほりさんら豪華キャストが集結している。
映画『結婚』のキャスト一覧
古海 健児 / ディーン・フジオカ
1980年8月19日生まれで現在36歳のディーン・フジオカさんは、2004年ごろから香港を中心にモデルとしてすでに活躍を見せていました。
その後、台湾のドラマや映画に出演するようになり、俳優としても注目を集めるようになっていましたが、日本ではこの時点ではほぼ無名の存在。
2013年には『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』という作品で監督・主演・主題歌を務め、この作品が日本初お目見えとなりました。
2014年にはNHK-BSプレミアムドラマ『撃墜 3人のパイロット』で日本のドラマ初出演。翌2015年には日本テレビドラマ『探偵の探偵』で連ドラ初主演を果たします。
そして同年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で五代友厚役を演じることになったディーン・フジオカさん。
演じていた五代が亡くなったことで、視聴者の間で「五代さまロス」なる現象を巻き起こすほどの人気ぶりを博し、この作品で第88回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ザテレビジョン特別賞など、様々な賞を獲得することに。
以降もTBSテレビドラマ『ダメな私に恋してください』(2016)、ドラマ初出演となったNHKの『喧騒の街、静かな海』(2016)、TBS日曜劇場『IQ246〜華麗なる事件簿〜』に出演し、ますます注目を集める存在となっていますね。
さて、そんなディーン・フジオカさんは本作で結婚詐欺師・古海健児を演じるとのことで、一体どんな演技を見せてくれるのか…要注目です!
千石 るり子 / 柊子
中学生の頃から舞台を中心に女優として活動していた柊子(しゅうこ)さんは、2008年に『那須少年記』で映画デビューを果たします。
同年には織田裕二さん主演のフジテレビドラマ『太陽と海の教室』でドラマ初出演。その後も様々なテレビドラマや映画に出演するものの、大きな注目を集めるには至らず。
大きな転機となったのはNHK連続テレビ小説『まれ』に出演したことで、この時演じた矢野陶子役が高評価を受け、一気に注目の的となりました。
そして本作『結婚』では、ディーン・フジオカさん演じる詐欺師・古海の相棒である千石るりこに大抜擢。
今回は果たしてどのような演技を見せてくれるのか、注目して見ていきたいと思います!
工藤 麻美 / 中村映里子
ファッション誌『Hana* chu→』や『ラブベリー』で専属モデルを務めていた中村映里子さんは、2006年の映画『チェーン 連鎖呪殺』で女優としてもデビューを果たします。
2010年の安藤モモ子監督の『カケラ』では準主役に抜擢され、その高い演技力が評価されました。
2013年には三浦大輔監督の『愛の渦』にも出演し、存在感を発揮。注目の若手実力派女優として多くの注目を集めていますね。
そんな中村映里子さんが本作で演じているのは、古海に惹かれてしまう家具屋店員の工藤麻美。彼女がどうやって騙され、またどんな表情で演じてくれるのか、期待して見ていきましょう!
吉岡 真奈 / 松本若菜
2007年に『仮面ライダー 電王』で女優デビューを果たした松本若菜さん。2009年には『腐女子彼女。』で映画初主演を飾ります。
その後、下手大輔監督の『はなればなれに』(2012)、『ペコロスの母に会いに行く』(2013)、『駆込み女と駆出し男』(2015)、『GONIN サーガ』(2015)など順調にステップアップを重ねている印象ですね。
本作では、古海に惹かれてしまうキャリア志向の編集者・吉岡真奈を演じているとのことで、果たしてどんな演技を見せてくれるのか、注目して見ていきたいと思います!
穂原 鳩子 / 安藤玉恵
舞台役者として活躍していた安藤玉恵さんは、廣木隆一監督に見出されて2003年に『ヴァイブレータ』で映画デビュー。
翌2004年には舞台『激情』での演技が評価され、日本インターネット演劇大賞最優秀女優賞を受賞します。
2006年には山下敦弘監督の『松ヶ根乱射事件』、西川美和監督の『ゆれる』に出演。2008年には『ぐるりのこと。』に出演するなど、常に話題作に出演し続けることに。
2013年には再び西川美和監督作となる『夢売るふたり』に出演し、第27回高崎映画祭 最優秀助演女優賞。常にその高い演技力が評価されていますね。
本作では自分を騙した古海を探し出そうとする市役所勤務の鳩子を演じており、古舘寛治さん演じる探偵・矢島に依頼することになるのですが、果たして彼女を襲う運命とは一体…?!
矢島 / 古舘寛治
最近はCMへの出演でも注目されている古舘寛治さんは、元々ニューヨークで演劇を学び、青年団に入団。舞台や映画を中心に個性派俳優として活躍していました。
沖田修一監督の『南極料理人』(2009)や吉田大八監督の『クヒオ大佐』(2009)などの輪千作に出演していることでも有名。
最近ではテレビドラマでもよく見かけるようになり、TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)にもバーのマスター役で登場したのは記憶に新しいですね。
さらには是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』(2016)、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』(2016)など、様々な作品で存在感を発揮しています。
そんな古舘さんが本作で演じているのは、鳩子から依頼を受けて古海を探し出す探偵の矢島。今回はどんな演技を見せてくれるのか、非常に楽しみです!
柊 泰江 / 萬田久子
1978年にミス・ユニバース日本代表に選出された萬田久子さんは、1980年のNHK連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』で女優デビューを果たしました。
翌1981年には『帰ってきた若大将』で映画デビュー。同年の『夏の別れ』ではヌードシーンも披露をするなどし、女優として評価を高めることに。
1983年から以降はテレビ朝日の土曜ワイド劇場『京都殺人案内』で藤田まことさん演じる音川の娘役(三代目)として活躍。
その後もテレビ朝日の同枠には欠かせない存在として常に出演し続けています。
そんな萬田久子さんが本作で演じることになるのは、柊泰江という女性。古海を手助けすることになる謎の女性という役回りらしいのですが、ますます円熟味が増した萬田さんの演技に注目です!
古海 初音 / 貫地谷しほり
2002年の映画『修羅の群れ』で映画デビューを果たした貫地谷しほりさんは、2004年の矢口史靖監督作品『スウィングガールズ』で一気に注目を集めることになりました。
翌2005年には一大ブームを引き起こしたフジテレビドラマ『大奥〜華の乱〜』に染子役として出演。さらには映画『夜のピクニック』(2006)、NHK大河ドラマ『風林火山』(2007)と立て続けに話題作に出演し続けます。
2007年には大河ドラマの他にもNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』のオーディションに合格。見事主演を務めあげ、一躍国民的人気を勝ち得ました。
翌年にはテレビ朝日ドラマ『キミ犯人じゃないよね?』とTBSテレビドラマ『あんどーなつ』で主演を飾り、2010年にはNHK大河ドラマ『龍馬伝』にも出演するなど、実力派女優として高評価を獲得し続けていますね。
そんな貫地谷しほりさんが本作で演じているのは、古海の妻である初音。結婚詐欺師に妻がいるという奇妙な設定ですが、果たしてどのような役回りとなるのか…要注目です!
映画『結婚』のあらすじ
これは、ある一人の男の物語。
彼の名は古海健児。職業、結婚詐欺師。
ある時は小説家、ある時は空間コーディネーターに扮し、古海は女たちの心の隙間にスッと入り込みます。
そして結婚を匂わせ、金をだまし取る。これが古海健児のいつもの手口。
騙された女たちは日本各地にいて、彼を信じて待ち続ける女もいれば、怒りに震え、見つけ出そうと必死な女もいました。
その中の一人の女は探偵を雇い、古海を探し出そうと懸命な努力を続けていると、一人の女へと辿り着きます。
女の名は、千石るり子。古海の詐欺の片棒を担ぐ女でした。
しかし、本当は彼女も古海に騙された中の一人だったのです。彼に女を紹介することで何とか古海を繋ぎとめているだけの状態のるり子。
そんな彼女ももとを騙された女が訪ねてきて…。
果たして、古海とるり子が迎える結末とは一体…?!
そして、古海の本当の目的とは一体なんだったのか?!
映画『結婚』公開はいつから?
映画『結婚』の劇場公開は、2017年6月24日(土)よりスタートすることがすでに決定済みです。
前売券の発売は、2017年4月22日(土)より開始され、各劇場窓口の他、「major」(https://www.major-j.com/info.php?f=kekkonM20170422001)でもオンライン購入が可能となっています。
前売券特典として、古海健児(ディーン・フジオカ)の婚姻届付A3ポスター(※数量限定)が付いてきますので、ご購入はお早目に!
上映劇場数は非常に少なく、例えば東京では…
角川シネマ新宿
角川シネマ有楽町
イオンシネマ板橋
MOVIX昭島
109シネマズ二子玉川
…以上の5館のみとなっています(2017年4月17日現在)。人気の高い井上荒野(いのうえ あれの)さん原作で、ディーン・フジオカさん主演ということであればもう少し拡大公開しても良さそうなものですが…。
結婚詐欺という少々派手さに欠けるテーマであることも関係しているのでしょうか。ディーン・フジオカさんほどマルチな才能の持ち主であれば、ドンピシャでこの役がハマりそうなので、期待は持てると思いますが…それが即興行収入に結びつくかというとそうでもないのかもしれませんね。
角川映画ですので、角川シネマ系では割と長めの公開期間をとるとは思いますので、その辺りでどこまで観客数を伸ばせるかがカギになりそうです!
映画『結婚』試写会はある?
※映画『結婚』の試写会は現在の所予定されておりません。新たな発表があり次第、随時更新してまいります。
まとめ
ディーン・フジオカさんが主演を務める本作『結婚』ですが、なんと主題歌も同時に担当するのだそうですね。
元々、俳優業の傍らで音楽活動も並行して行っていたことは良く知られており、今回は作詞・作曲もディーンさんが担当しているということで、非常に楽しみは増すばかりです!
注目の映画『結婚』の劇場公開は2017年6月24日(土)より始まります!ぜひ劇場で、ディーン・フジオカさんの演技に浸りましょう!