内田英治監督の最新映画『身体を売ったらサヨウナラ』は7月1日より、東京の新宿K’s cinemaほか劇場公開。
この映画の原作は社会学者の鈴木涼美。彼女は大手新聞社に勤務する記者でありながら、元ビデオ女優だった過去を暴露した実話に基づく同名著作の映画化。
主人公鈴木リョウコを演じるのは『リアル鬼ごっこ』などの柴田千紘を迎え、その波乱万丈な実体験を『下衆の愛』『獣道』の内田英治監督が演出を務めています。
CONTENTS
1.映画『身体を売ったらサヨウナラ』の作品情報
【公開】
2017年(日本映画)
【監督】
内田英治
【キャスト】
柴田千紘、小西キス、久保田悠来、内田慈、冨手麻妙、原田篤、新納敏正、根岸拓哉、大重わたる、五十嵐麻朝、松井薫平、川上奈々美、筒井真理子、品川祐
【作品概要】
元新聞記者でビデオ女優という過去が知られた実体験を持つ、社会学者・鈴木涼美の同名著書の映画化。
『下衆の愛』『獣道』などの期待の新鋭・内田英治監督が演出。主人公リョウコ役を『リアル鬼ごっこ』『恋の渦』の柴田千紘が演じ、小西キス、久保田悠来、内田慈、品川祐たちも出演を果たしています。
2.映画『身体を売ったらサヨウナラ』の原作とあらすじは?
原作者の社会学者の鈴木涼美は、鎌倉にある実家で両親はともに大学教員という裕福な家庭に育ちました。
やがて、慶應義塾大学を卒業後、東京大学大学院学際情報学府の修了課程を経て、日本経済新聞の記者を務めていたプロフィールの持ち主です。
まさにエリートコースを歩んでいた鈴木涼美ですが、その一方で彼女はちょっと特殊な過去の持ち主でもあったのです。
ビデオ女優のスカウトマンとの交際をきっかけに、約5年間ほど、“佐藤るり”という名前のビデオ女優として、その業界に出入りをしていました。
原作『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(2014)
これらを実話を綴った著書が2014年に幻冬舎から出版された『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』です。
【映画あらすじ】
鈴木リョウコ29歳…。彼女は有名私立大学を卒業後、東大大学院修士課程を経て大手新聞社を務めたいわゆるエリート。
そんなハイスペックの持ち主なリョウコは、大学在学中にビデオ女優として出演していた過去がありました…。
必死に頑張らなくても有名大学に入れる知能、コンプレックスなしでも充分に生きられる美貌、日本を代表する新聞社にも勤め、昼の世界では間違いなく幸せな鈴木リョウコ。
しかし、それだけじゃ退屈なリョウコは、友人ケイコとユカ、権力と金力を持つボーイフレンド光ちゃんと、ホスト通いに日々明け暮れて過ごしています。
それでもなぜか心が満たされないリョウコは、売れないミュージシャンの玲と爽やかな恋もしていました。
女の身体は何度でも売れると呟きながらも、心の在り処を求めて手探りで生きるリョウコ。
昼と夜の世界で矛盾しながらも幸せになりたいと彼女は願っているのだが…。
3.主演リョウコ役の柴田千紘と内田英治監督のプロフィールは?
鈴木リョウコ役の女優柴田千紘のプロフィール
柴田千紘は1988年生まれ、映画『恋の渦』に出演を果たし、第23回日本映画プロフェッショナル大賞の新人賞奨励賞受賞。
ヤン・イクチュン監督の短編映画『しば田とながお』で主演を務めたほか、2015年に『リアル鬼ごっこ』2016年に『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』などにも出演しています。
また、Web小説や雑誌コラムの執筆を手がけるなど多彩な才能を見せていいます。
内田英治監督のプロフィール
内田英治(うちだえいじ)1971年にリオデジャネイロで生まれ、父親の仕事関係でブラジル国内で引っ越しを繰り返しました。
10歳の時に日本に帰国をすると大分県で少年期を過ごします。
やがて、テリー伊藤がディレクターを務めた大人気テレビ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』のアシスタント・ディレクターとして、「ダンス甲子園」などを約1年間担当。
その後、海外放浪生活を経て、『週刊プレイボーイ』のライターとして活躍。
1999年に、テレビドラマ『教習所物語』で脚本家となり、2004年に『ガチャポン!』で映画監督デビューします。
2014年に公開した『グレイトフルデッド』は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013をはじめ、ファンタスティックフェスト、レインダンス映画祭、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭など、数多くの国際映画祭で上映されました。
2016年公開の『下衆の愛』は、東京国際映画祭をはじめ、ロッテルダム国際映画祭、30以上の海外主要映画祭にて上映。
2017年には『獣道』7月15日の公開予定されています。
4.映画『身体を売ったらサヨウナラ』の舞台挨拶は?
公開イベントは以下の2つの劇場で行われる予定です。
ぜひ、主演の柴田千紘や内田英治監督などから、撮影中の映画に関する貴重なお話も聞けるチャンスです。
この機会にお出かけになるのはいかがでしょう。
【公開記念・舞台挨拶】
【K’s cinema】
住所:東京都新宿区新宿3丁目35−13 SHOWAKAN ビル
電話:03-3352-2471
〈日時〉
7月1日(土)初日舞台挨拶(19:00 ~/映画上映前)[登壇者]内田英治(監督)、柴田千紘、冨手麻妙、五十嵐麻朝、鈴木涼美(原作者)
7月2日(日)舞台挨拶(20:30 ~/19:00の回の映画終了後)[登壇者]カンパニー松尾、神ユキ
7月8日(土)舞台挨拶(20:30 ~/19:00の回の映画終了後)[登壇者]しみけん、希島あいり、川上奈々美
7月9日(日)舞台挨拶(20:30 ~/19:00の回の映画終了後)[登壇者]二村ヒトシ、柴田千紘
【シネ・リーブル梅田】
住所:大阪府大阪市北区大淀中1−1−88 梅田スカイビルタワーイースト
電話:06-6440-5930
〈日時〉
7月8日(土)初日舞台挨拶(18:30の回の上映開始前)[登壇者]柴田千紘
まとめ
鈴木リョウコ役を演じた柴田千紘は、園子温監督の『リアル鬼ごっこ』にも出演していましたね。
柴田千紘がリョウコの台詞にある「女優は多かれ少なかれ消耗品です」「快楽って、それ自体が人間のコミュニケーションの一つだと思う」と言うことを通して、幸せになりたいと願う1人の女性を演じています。
また、お金で買う愛、買われる愛、そしてピュアな愛と女の表情を見せてくれるのか柴田千紘の演技に要注目です。
さらに、内田英治監督は、現役のビデオ女優やビデオ監督、スカウトマンなど、その業界人たちのインタビュー映像も物語に交えながら、ドラマだけの虚構にはならない世界観を演出しています。
映画『身体を売ったらサヨウナラ』は7月1日より、東京・新宿K’s cinema、大阪・シネ・リーブル梅田にて劇場公開です。
ぜひ、お見逃しなく!