『響 -HIBIKI-』は9月14日(金)より、全国ロードショー。
2017年にマンガ大賞を受賞した柳本光晴の漫画「響~小説家になる方法~」がついに映画化!
主人公を演じるのは、大人気のアイドルグループ欅坂46不動のセンター、平手友梨奈。映画初出演にして主演の彼女が、圧倒的な才能を持つカリスマ女子高生という大役に挑みます!
CONTENTS
映画『響 -HIBIKI-』の作品情報
【公開】
2018年9月14日(日本映画)
【原作】
柳本光晴「響〜小説家になる方法〜」
【脚本】
西田征史
【監督】
月川翔
【キャスト】
平手友梨奈、柳楽優弥、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、小栗旬、北村有起哉、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生、吉田栄作
【作品概要】
2017年にマンガ大賞を受賞した柳本光晴の漫画「響~小説家になる方法~」を待望の映画化。
主演は昨年から注目されているアイドルグループ欅坂46のセンター、平手友梨奈。
その脇を北川景子、小栗旬、高嶋政伸、柳楽優弥など豪華俳優陣がかためます。
天才女子高生の小説家、響と、その周りで渦巻く人間ドラマを衝撃的に描きます。
月川翔監督のプロフィール
1982年生まれ。東京芸術大学大学院映像研究科在学中に黒沢清・北野武教授のもとで『心』など4作品を監督。
東京学生映画祭でも準グランプリを獲得するなど、若いころからその実力を発揮していました。
そして2009年、ウォン・カーウァイ、ソフィア・コッポラらが審査員を務めた「LOUIS VUITTON Journeys Awards 2009」にて審査員グランプリ、また映画『グッドカミング~トオルとネコ、たまに猫~』(12)では「Short Shorts Film Festival & Asia 2012」ミュージックShort部門シネマティックアワード・優秀賞を受賞します。
参考映像:『グッドカミング~トオルとネコ、たまに猫~』
映画は『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16)・『君の膵臓をたべたい』(17)『となりの怪物くん』(18)・『センセイ君主』(18)、ドラマは『ダメな私に恋してください』(16)など、漫画原作の作品を多く手掛けています。
キットカットのCM、Every Little Thing、RADWIMPS、HKT48などのミュージックビデオ、ショートフィルムなども監督しており、実に幅広い映像ジャンルで活躍しているクリエイターです。
また、所属事務所のWEBサイトでは、「ストーリー性のある映像作品が得意です。15秒のCMから長編までの実績があります。事前によく相談し、オーダー以上のクオリティをいつも模索します。判断力と運の良さが取り柄です」とコメント。クリエイターとしての誠実な人柄がうかがえます。
映画『響 -HIBIKI-』の主なキャスト
平手友梨奈のプロフィール
2001年生まれ。愛知県出身。アイドルグループ欅坂46のメンバーで、ファンからは「てち」の愛称で親しまれています。
普通の中学生と同じように部活動にいそしむ中学生活を送っていましたが、他のことに全力で挑戦してみたいと考えていました。そんな中学2年生の時に、同じ坂道グループの乃木坂46のファンだった兄から勧められ、欅坂46の1期生オーディションに応募します。
2015年に欅坂46の1期生オーディションに合格。オーディションではTHE ALFEEの「星空のディスタンス」を歌いました。合格後、上京。東京での寮生活が始まったのです。
2016年4月に欅坂46の1stシングル「サイレントマジョリティー」でCDデビュー。デビューシングルでいきなりセンターを務め、同曲のヒットと共にアイドルとして注目を集めます。
2016年7月、『徳山大五郎を誰が殺したか?』でテレビドラマに初出演。2016年12月、日刊スポーツ新聞社の「第3回月刊AKB48グループ新聞アワード2016」で坂道MIP(坂道 Most Impressive Player)に選出されました。
以降、欅坂46の6thシングル「ガラスを割れ!」まで6作連続でセンターを務め、平手友梨奈は欅坂46の顔ともいうべき存在となりました。
参考映像:『サイレントマジョリティー』
しかし、2017年年末の第68回NHK紅白歌合戦で『不協和音』のパフォーマンス中に彼女は倒れてしまい、後に右腕の上腕三頭筋損傷で全治1か月と診断されたことが発表されます。
彼女のほかにも数名のメンバーが同じパフォーマンス中に倒れたこともあり、1月31日と2月1日に日本武道館で開催予定だった欅坂46の単独コンサートは、けやき坂46の単独公演に振り替えられ、ファンの間で心配の声が上がっていました。
が、振替公演の1週間後には『24h cosme』の新CM発表会で、負傷の発表後初めて公の場に登場し、笑顔を見せるまでに回復。
7月に山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催された野外ライブ「欅共和国2018」に出演し、紅白歌合戦で倒れて以来初の単独ライブが開催されました。演技の道に興味を持ち、「全力で挑戦できることがしたい」と芸能の世界に飛び込んだ平手友梨奈が、初めて映画に、しかも主演として挑戦するのが、この『響-HIBIKI-』という作品なのです。
映画『響 -HIBIKI-』のあらすじ
スマートフォンやSNSの普及により、文芸界の出版不況が叫ばれる中、文芸雑誌「木蓮」に新人賞の応募作がひとつ届きます。
その小説「お伽の庭」には、まだ15歳だという女子高生・鮎喰響の圧倒的な才能がほとばしっていたのです。
応募要項を一切無視しているため、通常なら破棄されるはずだった同作が若手編集者・花井ふみの目にとまったことで、響の運命が大きく変わり始めます。
その上、響は普通の人間ではなかったのです。
彼女は自分の信念をぜったいにまげない、世間の常識にとらわれない女でした。
彼女がとる衝撃的な行動の数々に、彼女の周囲の人間や文芸界の人間は次々と翻弄されていきます。
そんな中、彼女の処女作が直木賞・芥川賞にダブルノミネートされるという文芸界にとって衝撃的なニュースが飛び込んできますが…。
映画『響 -HIBIKI-』の感想と評価
本作の見どころといえば、やはり本作が映画初出演というアイドル、平手友梨奈の演技ではないでしょうか。
彼女はアイドル活動の際も、パフォーマーとして、いわゆる「憑依型」と評されています。
筆者が中高生だったころの00年代のアイドル像からは想像できないような攻撃的で鋭い眼。『サイレントマジョリティー』や『不協和音』などの楽曲のダークでヒリついた雰囲気にみずから飛び込むように染まっていくその姿は、まさに役者。
その一方で、バラエティなどでみせるはにかんだ笑顔が本当に可愛らしく、彼女が長きにわたって欅坂のセンターを務めている理由がよくわかります。
参考映像:『不協和音』
そんな彼女が映画に初めて出る…「ああ、あれでしょ、アイドルが映画って、いつもの高校生の青春恋愛映画でしょ。」と思ったそこのアナタ…違う違う、全然違います!
この『響 -HIBIKI-』の主人公、鮎喰響は自分の信念は絶対に曲げない性格の女子高生。
圧倒的な文才そしてカリスマ性を持ち、自分の信念に反する相手には鉄拳制裁もいとわない。
世間のあらゆる常識に向ける挑戦的な目、そしてその存在感は、「今の若手女優では平手友梨奈にしかできない」と言い切っても過言ではありません。
そのくらい平手さんのまとう空気に合っており、また同時に難しい、やりがいのある役でもあります。役者としてこれほど魅力ある役はそうそうないでしょう。
また、脇を固める俳優陣が豪華なのも、みどころの一つ。
北川景子、小栗旬、柳楽優弥、高嶋政伸など、「この方たちが同じ作品上に!?」と思うようなメンバーが、主人公鮎喰響に翻弄される人間たちを演じます。
まだ女優として何色にも染まっていないアイドルを中心に据え、日本を代表する役者たちが脇を彩る。アイドルが新人女優として映画の脇役を務めるケースはよく見ますが、今作のようなケースは非常に珍しいのではないでしょうか。
まとめ
普通の女子中学生平手友梨奈のアイドルへの挑戦は、アイドル「平手友梨奈」の女優への挑戦というステージに進みます。
彼女のファンの方も、まだ彼女のことをよく知らない方も、その衝撃の姿を、是非劇場で目に焼き付けて欲しいです。
来年の賞レースに名前を連ねてしまうのではないか、というほどの存在感。
この映画が公開した後の彼女の演技への評価がどうなるのか、今からとても楽しみです。
『響 -HIBIKI-』は9月14日(金)より、TOHOシネマズ新宿・新宿ピカデリーほか全国ロードショーです!