Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2018/09/23
Update

映画『コーヒーが冷めないうちに』あらすじネタバレと感想。ラストと結末も

  • Writer :
  • 松川準輝

2017年に本屋大賞にノミネートされて以来、話題のベストセラー小説を有村架純主演で実写化。

監督はドラマ『アンナチュラル』で注目された塚原あゆ子が映画初監督デビューを果たしました。

この秋「4回泣ける」と話題を集める感動作『コーヒーが冷めないうちに』をご紹介します。

スポンサーリンク

映画『コーヒーが冷めないうちに』の作品情報


(C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

【公開】
2018(日本映画)

【原作】
川口俊和

【監督】
塚原あゆ子

【キャスト】
有村架純、伊藤健太郎、波留、林遣都、深水元基、松本若菜、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子

【作品概要】
2017年の本屋大賞にノミネートされた川口俊和の同名ベストセラー小説を、時田数役を有村架純が主演を務め映画化。

喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があり、それを聞きつけた様々な事情を抱えた人々が今日もお店にやってきてタイムスリップをしようしますが、過去に戻るには様々な面倒なルールが存在したのだが…。

テレビドラマ『アンナチュラル』で注目された塚原あゆ子が映画初監督のデビューを果たしました。

映画『コーヒーが冷めないうちに』のあらすじとネタバレ


(C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

季節は夏、時田数が働く喫茶店フニクリフニクラには、不思議な噂がありました。

その噂とは、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるというものでした。

その噂を聞きつけたキャリアウーマンの清川二美子、大学生の新谷亮介、認知症を患う高竹佳代、その旦那の房木康徳、近所のスナックのママ平井八絵子。

そして時が戻れると言われる席に座る謎の女性と、それぞれの事情を抱えたお客が今日も訪れていました。

キャリアウーマンの清川は、一週間前に幼馴染と来た時間に戻してほしいと数に頼み込みます。

数は時を戻るためにルールを説明します。しかし、過去に一度起こったことは変えることができないことも告げました。

時が戻れるのは、決まった席でコーヒーを入れてから冷めきるまでの間しか戻れません。以上のルールを説明した後、過去に戻ろうとする清川にコーヒーをいれながら、数は念を押すように言いました。

「コーヒーが冷めないうちに」、清川は過去に戻ることに成功するが、結局、幼馴染の気持ちを聞くともなく現在に戻って来てしまいます。

しかし、清川は吹っ切れた表情で数に聞きます。

過去は変わらないのなら未来はどうかと、数は未来はお客様次第だと答えます。

それを聞いた清川は数にお礼を言い、ニューヨークの幼馴染に連絡を取ります。

その一部始終を見ていた美大生の新谷は、噂は本当だったのだと驚くが、いざ自分がとなると腰が引けてしまうと帰ります。

季節は秋に変わり、いつも同じ席で過去に戻れる席の順番を待ってる高竹。

数は、高竹にどの過去に戻りたいのか?と尋ねると、彼女は夫に渡したいものがあると、大事そうに封筒を見せます。

しばらくすると、彼女の夫の房木が迎えにやって来ます。

「高竹さん?」と、彼はよそよそしく妻であるはずの彼女を旧姓で呼びかけるのだった。

しかし、彼女は彼のことを避けるように店を出て行きます。

どうやら高竹は、アルツハイマーを患っており、房木のことを旦那だとは思っていないのです。

房木もパニックを起こさないために、妻である高竹に自分が夫だと伝えるのをためらっていたのです。

そんななか、例の席の先客が立ち上がり偶然にも過去に戻ることになります。

房木、顔に戻った房木は妻高竹と久しぶりの夫婦としての時間を過ごします。

過去から戻ってきた房木の手は、数が先ほど見た封筒がしっかりと握られていました。

家に帰った、房木は全てを忘れてしまった高竹と、もう一度夫婦としての時間を過ごそうと彼女にしっかり伝えます。

同じ頃、すっかり店の常連客になっていた新谷は、美大でやる自分の展覧会のポスターをフニクリフニクラに貼りに来ました。

気になった数は新谷の美大へと赴き、その後、新谷と交流を深めて行きます。

季節は冬になり、数は常連客の平井が姿を見せないこと気づき、喫茶店のマスター時田流に尋ねると、妹の久美が亡くなったらしいと答えます。

数日経つと、久美の葬式を終えた平井が喫茶店にやって来ました。

湿っぽいのは嫌いだからといい、いつもより気丈に振る舞う彼女に数は、久美から渡すように頼まれた手紙を無理に渡します。

しぶしぶ受け取り家で読もうとする平井だったが、妹を失ったショックが大きく、涙を流し読めない状態になっていました。

ある朝、平井が喫茶店へ顔を出し、妹が最後に店に来た日に戻りたいと数に頼みます。

数は願いを聞き、必ずコーヒーが冷めないうちにと念を押しながら、コーヒーを入れます。

過去に戻った平井は亡くなった妹の久美との再会を果たし、妹と和解します。

現代に戻ってきた平井は、実家に電話をするが一度起こったことは変わらず、久美は亡くなっていた。

しかし平井は、先ほど再開した彼女との約束を果たすため、疎遠になっていた実家の旅館に帰って行きました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『コーヒーが冷めないうちに』ネタバレ・結末の記載がございます。『コーヒーが冷めないうちに』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

スポンサーリンク

ある朝、喫茶店で食事を取っていた新谷は、喫茶店のマスター流に数の母親のことを尋ねます。

流は困った様子もなく、過去の戻れる席にいる先客の謎の女こそが、数の母親だと語ります。

数が始めてコーヒーを入れた相手は母親で、亡くなった数の父に会いに過去に戻っていたが、コーヒーを冷めきる前に飲みほせず、それ以来ずっとこの席に座っているという事実を新谷は知りました。

月日は流れ年が明ける頃、数は新谷と付き合い始めます。それから冬も終わりかけ春になる頃、数の妊娠が発覚します。

喜ぶ新谷だったが、なぜか数の表情は浮かないまま。どうやら母親だけを残し自分だけが幸せになるのを気にしていました。

流や新谷は数の心残りを晴らすため過去に戻れる方法を模索して行くが、困ったことに方法が見つかりません。

新谷は何か方法がないかと考えて行くと、流が言ったあることに気づきます。そこで「明日の8時にお店に行って」と数に告げました。

言われた通り、数が店に訪れると、過去に戻れる席に見知らぬ少女が現れます。その子は、数を席に案内し、数の手順と同じくコーヒーを入れて行きます。

気になった彼女は、その子に名前を尋ねます。少女は笑いながら「ミキです。未来と書いてミキ」といった、次の瞬間、数は母親が戻れなくなった過去にタイムスリップしました。

久しぶりの親子の再開をしますが、母親の姿と共に、幼い自分の姿がありました。

それは数の母親は亡くなった数の父に会いに過去に戻ったのではなく、未来の数に会いに行ってたのです。

驚いた数は、母に理由を尋ねると、数の母親はタイムスリップする時には、もう余命が3ヶ月と診断されており自分がいなくなった後の数が
心配になり未来へ飛んだのだと話します。

初めて聞く真実に数の涙は止まらなく、大きくなった娘を見た数の母親も同じく涙を流します。

短い間の邂逅、やがてコーヒーが冷める合図のアラームがなり、戻りたくないと泣き叫ぶ数に、母はずっと見ているからといい、数がコーヒーを飲むのを見守ります。

気づくと時は現代に戻っていました。数は、新谷の元へ足を急がせます。

河原にいた新谷を見つけた数は、勢い良く抱きつきます。そして、新谷に合わせてくれたお礼を言うとともに、彼といれる今が一番大切なんだと気づきます。

時は流れ、病室のベッドには数の姿。腕には生まれたばかりの赤ん坊、隣で見守る新谷。

「名前は何にする?」と聞かれた数は、「未来と書いてミキ、彼女がそう言った」と答えます。

スポンサーリンク

映画『コーヒーが冷めないうちに』の感想と評価


(C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

本作『コーヒーが冷めないうちに』の物語は、主に4つの愛の話になっています。

恋愛 夫婦愛、姉妹愛 家族愛、異なる愛の形を見ながら、一番自分に近いもので涙を流す人が多い作品でした。

出演したキャストも幅広い役者が出演しており、個人的に一番印象に残ったのは、ストーリー中盤の薬師丸ひろ子が演じる高竹と松重豊が演じる房木の夫婦の久しぶりの会話のやり取りです。

恥ずかしながら、ここでもう一回泣けてしまいました。

高竹に房木が涙を浮かべながら「大丈夫、大丈夫だよと」と語りかける様子は、本作の名シーンといっても良いでしょう。

もちろん、他のキャスト陣もすごく良かったことはいうまでもありませんね。


(C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

有村架純演じる時田数に惹かれ、数を支えて行く存在になる新谷を演じた伊藤健太郎の演技は嫌味がなく、まさしく好青年で素晴らしいものでした。

過去に戻れる席に座る先客を演じた石田ゆり子の存在感も、本作の魅力を語る上では、大事なものになっています。

そういえば、常連客の平井を演じた吉田羊は、2015年公開の映画『ビリギャル』以来の有村架純との共演だと鑑賞しながら、2人のファンとしては感慨深いなぁと、思わず嬉しくなりました。


(C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

そんな有村架純の演技も、見てて安心感を覚える演技なのでした。

テレビドラマ『アンナチュラル』を手がけた塚原あゆ子監督の劇場デビュー作ということで、ドラマファンだった方も、ぜひ劇場に足を運び、見てほしいですね。

塚原監督は今後どのような作品を撮って行くのか、期待が高まる作品になっています。

本作はエンディングのスタッフロールを観てから席を立つことオススメします。理由はご覧いなったあなただけのお楽しみ!

まとめ


(C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

4回泣けると話題の映画『コーヒーは冷めないうちに』は、夏が終わり秋の物思いに耽る季節にぴったりな作品

落ち着いた店内で繰り広げられる登場人物の会話に、いつのまにかすっかり夢中になるはずです。

主に4つの恋愛 夫婦愛、姉妹愛 家族愛の中から、誰もが一つは共感するエピソードが見つけられる映画です。

あなたは戻りたい過去がありますか?戻ったら今度はどうやり直したいですか?

そんなことを考えながらスクリーンを見つめることをオススメします。

キャスト陣の演技、塚原あゆ子監督の演出、YUKIさんのエンディング曲の全てが優しい気持ちにしてくれる本作。

ぜひ、『コーヒーが冷めないうち』を劇場でご鑑賞ください!

関連記事

ヒューマンドラマ映画

映画『グリーンブック』あらすじネタバレと感想。実話の友情物語に監督ピーター・ファレリーが初の非コメディ作品に挑む!!

映画『グリーンブック』は、2019年3月1日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。 1960年代初頭、ガサツなイタリア系移民のクラブの用心棒と、孤高の天才黒人ピアニストが差別意識の …

ヒューマンドラマ映画

ディカプリオ映画『華麗なるギャツビー(2013)』フル動画を無料視聴!

2013年に公開された映画『華麗なるギャツビー』は、『ロミオ+ジュリエット』の監督バズ・ラーマンとレオナルド・ディカプリオ主演による作品。 1974年に名優ロバート・レッドフォード主演で映画化された、 …

ヒューマンドラマ映画

ハネケ映画『ハッピーエンド』あらすじとキャスト。公開日と上映館も

ミヒャエル・ハネケ監督の映画『ハッピーエンド』は、3月3日より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開! 『白いリボン』『愛、アムール』と2作連続でカンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高金賞)を受賞した奇才ミ …

ヒューマンドラマ映画

映画『人魚の眠る家』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も【篠原涼子&西島秀俊共演】

映画『人魚の眠る家』2018年11月16 日(金)全国公開されます。 東野圭吾の同題ベストセラー小説を『天空の蜂』で、すでに東野作品の映像化に経験済みの堤幸彦監督が映画化。 時にソフトな平和な時の家族 …

ヒューマンドラマ映画

映画『朝が来る』感想レビューと評価。河瀬直美の特徴である“光の演出”で対峙する女性を描く

辻村深月の原作を河瀬直美監督が映画化した『朝が来る』は、TOHOシネマズ日比谷ほか近日公開 世界で高い評価を受け、東京2020オリンピック競技大会の公式映画監督にも就任した河瀨直美監督。今回は、直木賞 …

U-NEXT
架空映画館 by ReallyLikeFilms Online
【Cinemarche】今週のおすすめ映画情報
凱里(かいり)ブルース|2020年6月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次ロードショー予定!
映画『異端の鳥』TOHOシネマズ シャンテほか近日公開予定
映画『朝が来る』TOHOシネマズ 日比谷ほか近日公開予定
ドラマ『そして、ユリコは一人になった』
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学
国内ドラマ情報サイトDRAMAP