映画『セラヴィ!』は、7月6日(金)より、渋谷・シネクイントほか全国ロードショー!
映画『最強のふたり』でタッグを組んだエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのダブル監督のフランス映画『セラヴィ!』。
2017年に本国で公開されてから、1ヶ月ほどで興行収入25億円を突破する人気作品となりました。
ウェディング・プランナーを主人公に、依頼された結婚式をおしゃれに、そしてユーモラスに描いています。
今回はクスッと笑えて心温まる映画『セラヴィ!』の魅力をご紹介します。
CONTENTS
映画『セラヴィ!』の作品情報
【公開】
2018年(フランス映画)
【原題】
C’est la vie
【監督】
エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ
【キャスト】
ジャン=ピエール・バクリ、ジル・ルルーシュ、ジャン=ポール・ルーブ、バンサン・マケーニュ
【作品概要】
『最強のふたり』や『サンバ』のエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが監督・脚本を手がけた『セラヴィ!』。
2017年にフランスで公開され注目されたヒューマン映画で、ベテランのウェディングプランナーが手がける結婚式にトラブルを巻き起こすポンコツスタッフたちの交流をコミカルに描いた作品です。
主人公マックス役はジャン=ピエール・バクリ、『この愛のために撃て』のジル・ルルーシュや、『愛しき人生のつくりかた』のジャン=ポール・ルーブが脇を固めています。
エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュ両監督のプロフィール
エリック・トレダノは、1971年にパリで、オリヴィエ・ナカシュは、1973年にフランス・オー=ド=セーヌで生まれ、1990年代にふたりは出会いました。
1995年には初の短編映画となる『Le jour et la nuit』の脚本・監督を共同で手がけ、『Les Petits souliers』(1999)ではパリ映画祭観客賞を受賞。
2005年には長編映画『Je préfère qu’on reste amis (a.k.a Just friends)』を製作し、2011年に大ヒットを飛ばした『最強のふたり』で世界的に注目されました。
映画『セラヴィ!』のキャスト
主人公マックス役/ジャン=ピエール・バクリ
本作『セラヴィ!』で主演したジャン=ピエール・バクリは、1982年に『流血の絆』でデビューし、1984年にはリュック・ベッソン監督による『サブウェイ』にも出演しているフランスの俳優です。
1995年には脚本家としても活動し、アラン・レネ監督の『スモーキング/ノー・スモーキング』や『恋するシャンソン』では、妻で映画監督のアニエス・ジャウィと共同で脚本を手がけ、バクリ自身も出演しセザール賞最優秀賞助演男優賞を受賞。
また、妻アニエスが監督を務め、脚本を共同制作した『ムッシュ、カステラの恋』(1999)や『みんな誰かの愛しい人』(2004)にもバクリ自身も出演していました。
妻と共同制作した作品では、セザール賞最優秀脚本賞を初めとする様々な賞と受賞すると共に、ルネ・クレール賞も受賞しています。
ジェームス役/ジル・ルルーシュ
ジェームス役は、俳優以外にも脚本や映画監督、コメディアンや劇作家など幅広く活躍しているジル・ルルーシュが演じています。
『ラブ・イズ・イン・ジ・エアー』(2005)や『君のいないサマーデイズ』(2010)ではセザール賞にノミネートされた実力派俳優。
この他、『テレーズの罪』(2012)や『ジブラルタルの罠』(2013)を初めとする、日本未公開作品に多々出演しています。
ギイ役/ジャン=ポール・ルーヴ
ギイ役を演じているのは、リュック・ベッソン監督作品『アデル/ファラオと復活の秘薬』(2010)にも出演したフランスの映画監督であり俳優のジャン=ポール・ルーヴ。
セザール賞を初めとする賞の受賞やノミネートを経て、2008年には勝つ監督作品『Sans arme, ni haine, ni violence』を世に送り出しています。
映画『セラヴィ!』のあらすじ
物語の舞台は17世紀に建造されたフランス城で行われる結婚式。
その結婚式を手がけていたのが、ウェディング・プランナーとして30年以上の経験を持つベテランのマックス。
彼は最近になって引退を考えていましたが、ピエールとヘレナから依頼を受け、スタッフやオーケストラ、カメラマンや花束などすべて手配するなど、城で行う豪華絢爛な結婚式の準備を順調に進めていました。
そして式の当日。
料理をつまみ食いしたり、冷蔵庫の電源が入ってなかったからと腐った肉を提供したり、挙句の果てにスタッフ同士が喧嘩を始めたりと、ポンコツスタッフのせいで式はメチャクチャになってしまったのです。
それだけではありません。新郎はナルシストでちょっとのことでも気になるという厄介な性格であり、マックスの悩みはつきません。
完璧だった結婚式が大惨事となり、やりきれなくなったマックスは、スタッフに「お前たちは役立たずだ。私は人生を掛けている」と怒りをぶつけてしまうのです。
新シネクイント復活のオープニング作品として上映!
1999年に、渋谷パルコパート3の8階にあったシネクイントが、2016年5月末をもって閉館となりました。
そして、2018年7月に、2年ぶりとなる映画館「新シネクイント」が復活することが決まっており、そのオープニング作品として選ばれたのが映画『セラヴィ!』なのです。
心温まる大人のためのエンターテイメントと言われるヒューマン映画『セラヴィ!』は、まさに新館オープニング作品として、来場した観客にもご満足いただけるはず。
なお、当日はエリック・トレダノ、 オリヴィエ・ナカシュ両監督も来日する予定となっています。
オープニング終了後、両監督が作品について何を語るのかも気になるところですね。
映画『セラヴィ!』の感想と評価
まず、ルイ13世が所有していたパリ・フォンテーヌブローの近くに位置するフランス城で行われる結婚式の、豪華絢爛さに目を惹かれると思います。
また、貴族を意識したと思われるスタッフの衣装や、ぼんやり灯る明かりなど、まるで当時を思わせるような落ち着いた雰囲気もまさに“美”という言葉がピッタリです。
エンターテイメントと言われている作品ですが、日本ではエンターテイメント=娯楽といったイメージを思い浮かべると思いますが、フランスでは“アート”として捉えているようです。
本作はフランスの方々にとって、コミカルな一面も含めた全てがアートのような美しさと気品がある作品だと考えているのだと思います。
日本やフランスでは、そいういった捉え方の違いはあれど、『セラヴィ!』が素晴らしい作品であることに違いはありません。
また、『最強のふたり』でも分かって頂けるように、“人との繋がり”を表現するのがとても上手な監督たちです。
今回は、結婚式が舞台というだけあって登場人物の数も多いのですが、それを上手くまとめ一体化させることによって、人との絆や繋がりというものをより色濃く演出していると感じました。
実際に本作品の予告編を観て頂ければお解かりになると思いますが、ポンコツだったスタッフたちがまとまっていく様子や、マックスの本心を知ったスタッフがどういった行動をしていくのか。
そういった“フランスの方たちの素敵な部分”といったものにも注目しながら観て頂ければと思います。
まとめ
いかがでしたか?日本公開のフランス映画で歴代最高の興行収入をたたき出した名作『最強のふたり』を手がけたエリック・トレダノ、 オリヴィエ・ナカシュ両監督による、フランス流なアートな一面を見せる『セラヴィ!』についてご紹介しました。
是非、ふたりの監督が注力した『セラヴィ!』で人の温かさ、フランス人の素晴らしさをその目でお確かめください。
きっとあなたの心も温まるはずです。
映画『セラヴィ!』は、7月6日(金)より、渋谷・シネクイントほか全国ロードショー!
なお、ひと足早く6月21日から開催される「フランス映画際2018」のオープニング作品として「横浜みなとみらいホール」にて上映もあります。