映画『アンクル・ドリュー』は、11月9日(金) 全国ロードショー!
バスケットNBAの人気プレイヤー、カイリー・アービングが、老人に扮してストリートで勝負をする――という、アメリカで人気を博したペプシのCMを、そのまま劇映画化!
老人の扮装した新旧のレジェンドプレイヤーたちが、華麗なテクニックを披露する、全米大ヒットコメディ『アンクル・ドリュー』が日本公開されます。
映画『アンクル・ドリュー』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ映画)
【原題】
Uncle Drew
【監督】
チャールズ・ストーン3世
【キャスト】
カイリー・アービング、シャキール・オニール、レジー・ミラー、リルレル・ハウリー
【作品概要】
本作『アンクル・ドリュー』は元々、2012年にアメリカのペプシが制作したCMをベースに生まれました。
このCMは、アメリカのバスケットボールリーグのNBAで圧倒的人気を誇る選手、カイリー・アービングが、特殊メイクでお爺さんの「アンクル・ドリュー」に扮し、素性を隠したまま若いストリートボーラーと勝負し、スーパープレイを連発するというもの。
Youtubeでの総再生回数が累計1億回を突破する人気を博した同CMを元に、ストーリーを構築。アービングを主演にシャキール・オニール、レジー・ミラー、クリス・ウェバー、ネイト・ロビンソンといった伝説の選手たちも共演した、スポーツコメディ映画となったのです。
映画『アンクル・ドリュー』のあらすじ
アメリカで盛んなスポーツの一つといえばバスケット。専用の道具を揃えずとも、ボール一つでプレイできるとあって、若者たちは全米各地でストリートバスケに明け暮れ、プロ選手を目指します。
ニューヨークのハーレムにある公園「ラッカー・パーク」。バスケのコートが1面しかないこの小さな場所でも、毎日のように若者たちがプレイをしていました。
実はこのパークは、ストリートバスケ文化の発展に貢献した人物、ホルコウム・ラッカーにちなんでその名が付けられており、毎年「ラッカー・クラシック」というトーナメント戦が行われる、ストリートバスケの聖地。
ここで名を上げた選手は、バスケットリーグの本場NBAでも活躍していますが、なかでも伝説とされているのが、“アンクル・ドリュー”と呼ばれる人物。
彼は、華麗なドリブルを武器としたスーパープレイを連発する名手として瞬く間に人気者となりましたが、ある日突然、行方をくらまし、消息不明となっていました。
ラッカー・パークがあるハーレムに暮らす男ダックス。
彼はスポーツ用品店で働きながら、ストリートバスケチームのコーチを務めています。
チーム運営費のやりくりに頭を悩ませるも、ダックスは多額の賞金が得られるラッカー・クラシックでの優勝を目指すべく、すぐにでもNBAで通用しそうなメンバーを加えて意気上がっていました。
そんなダックスの前にある日、白人男性のムーキーが現れます。
実はダックスは少年時代、伝説の選手マイケル・ジョーダンに憧れバスケを始め、太めの体型ながらも頭角を現していき、ちょっとした人気プレイヤーとなっていました。
しかし、高校でのバスケの試合で、ダックスが逆転狙いで放とうとしたシュートを、相手チームにいたムーキーに阻止され敗北。
そのシュートミスをクラスメートに責められ、トラウマとなってしまったダックスは、選手を止めてしまったのでした。
そのムーキーも、チームを編成してラッカー・クラシックに出場するとして、リベンジを誓うダックス。
ところが、ムーキーはダックスのチームメンバー全員を言葉巧みに引き抜いた上に、金欠なダックスをだまして高額なバスケシューズを買わせるのでした。
ダックスは、同棲していた恋人のジェスに愛想を尽かされ、住まいを追い出されてしまいます。
行くところもなく、途方に暮れていたラックスがラッカー・パークで見たのは、ストリートバスケで若者を翻弄する老人の姿でした。
その老人こそ、数十年前に行方をくらませていたアンクル・ドリューだったのです。
ドリューの鮮やかなプレイを見たダックスは、ドリューのかつての仲間を集めてラッカー・クラシック出場を決意します。
まずは、パワーフォワードとして名を馳せた“プリ―チャー”に会いに行く2人。
名前の通り、教会で牧師(プリ―チャー)をしていた彼は、「過去の栄光よ再び」とばかりに、元女子プロバスケット選手の恐妻ベティ・ルーから逃れるべく、チームに加わります。
続いては、スリーポイントの名手だった“ライツ”と、小柄な体型を活かしたポイントガードの“ブーツ”に会いに行きます。
ところが、ライツは極度の視力の衰えからシュート能力を失っており、ブーツに至っては歩行困難で車イス状態となっていました。
悲観にくれるダックスでしたが、それでも彼らを連れて行くドリュー。ブーツの孫娘マーヤも、心配のあまり帯同することとなります。
そして最後の仲間ビッグフェラの元へ向かうダックスたち。ですが、ビッグフェラはドリューを見た途端、彼に一撃を食らわせます。
どうやら2人の間には因縁がある様子。それでも、ビッグフェラは一緒に行動することを承諾します。
こうして、メンバー5人を揃えたダックス。ですが、本来の出場目的である賞金のことはドリューたちには伏せたままでした。
また、メンバーたちも往年のプレイができるかどうかは未知数。それでも、かつての仲間を揃えようとしたドリューの真意は?
不安が山積み状態のなか、はたして彼らは無事にラッカー・クラシックに出場できるのでしょうか?
映画『アンクル・ドリュー』の個性あるキャストとは
ここで、NBAになじみのない人に、本作に出演している選手たちについて簡単に紹介。
まず、アンクル・ドリュー役のカイリー・アービングは、華麗なドリブル捌きとパスワークで相手を翻弄するのが得意。
2014年のオールスター戦ではMVPを獲得し、16年に所属チームのボストン・セルティックスをリーグ王者に導く立役者となった、絶好調の現役選手です。
続いて、プリーチャー役のクリス・ウェバーは、「C-Webb」の愛称で、1993年から2008年までNBAで活躍した名パワーフォワードです。
引退後は解説者として活躍しているため、若いNBAファンにとってもおなじみの人物です。
ライツ役のレジー・ミラーは、アウトサイドからのスリーポイントシュートを的確に決め続け、その得点数はNBA史上歴代2位の記録を持ちます。
車イスが欠かせないブーツを演じたのは、ネイト・ロビンソン。
身長175cmという小柄体型ながら、スラムダンクコンテストでは3度の優勝を誇るポイントガードの名手です。
そして、劇中で最後に仲間となるビッグフェラ役のシャキール・オニール。
216cmの巨体を武器に数々のタイトルを獲得し、「シャック」の愛称で親しまれました。
引退後は俳優としても活躍しています。
ちなみに、劇中でメンバー5人が身に着けるユニフォームの背番号は、現役時に彼ら自身が着けていた番号でもあります。
映画『アンクル・ドリュー』の感想と評価
元々が、現役のNBA選手に老人メイクをするという“出オチ”のCMをベースに生まれた、この『アンクル・ドリュー』。
そのため、老人がスーパープレイをするというストーリーは、どうしてもリアリティに欠ける上に、細かい点でツッコミどころが多いのは否めないかも。
なので、ここはひとつ、伝説のNBA選手たちが続々披露するプレイを楽しむことに終始した方が良いでしょう。
加えて本作は、ダックスを演じるコメディ俳優のリルレル・ハウリーを中心とした、コミカルなやり取りにも注目したいところ。
ダックスが繰り出す軽妙なギャグや、ライバルのムーキーとの過剰な口ゲンカなどは、観ていて思わず吹き出してしまうこと請け合いです。
まとめ
野球(MLB)と並び、アメリカではポピュラーなスポーツといえるバスケット。
ですが、野球がテーマの有名な映画としては、『打撃王』や『がんばれ!ベアーズ』、『ナチュラル』、『フィールド・オブ・ドリームズ』、『メジャーリーグ』、『オールド・ルーキー』などなどたくさん挙げられるのに対し、バスケットは少ないような気がします。
比較的知られているバスケ映画といえば、マイケル・ジョーダン主演の実写とアニメの融合映画『スペース・ジャム』、ウィル・フェレル主演の超絶バカコメディ『俺たちダンクシューター』、他にはバスケットがメインではないものの、『コーチ・カーター』ぐらいでしょうか。
野球と比べても、バスケットに対する世間の浸透度が低い日本。
そのため、バスケ映画が製作されても、なかなか劇場公開されずにDVDスルーされるケースが多いのが現状です。
でも、本作『アンクル・ドリュー』は、バスケ映画としては久々の劇場公開作。
笑いや友情、感動もあり、おまけに華麗なバスケプレイも堪能できるという、万人が観られる、これぞアメリカンなコメディ映画となっています。
映画『アンクル・ドリュー』は、11月9日(金) 全国ロードショー!