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Entry 2017/11/11
Update

大田区映画『大舞台は頂いた!』あらすじとキャスト。感想レビューも

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

訳あって女優になりたい女の子と、余命いくばくもない訳ありのじいさんが舞台を盗み乗っ取るという本作。

映画『大舞台は頂いた!』は、公益財団法人大田区文化振興協会が創立30周年を記念して制作されました。

とはいえ、タイトルからも分かるように肩がこるような映画ではなく、パロディ満載のコメディ作品となっています!

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1.映画『大舞台は頂いた!』の作品情報

【公開】
2017年(日本映画)

【脚本・監督】
神酒大亮

【キャスト】
戸畑心、ふせえり、モロ師岡、ダンカン、國本鍾建、南りほ、大和龍之介、倉品淳子、安田雅弘、活野創、植本純米、坂口彩、手島実優、木村大志、谷手人、岡本裕輝、三輪隆、小倉百代、石川紗世、久野歩、斉木和洋、江藤あや、若狭ひろみ、大熊祐我、内田チョビ、鈴木トシアキ、三浦知之、下舘あい、苑美、大澤有紗、富永貴博、三浦敏昭、広瀬圭祐、市川そのみ、櫻井たつり、五十嵐舞、米元信太郎、深町友里恵、佐野いずみ、saaya、西田美歩、鶴田雄大、まり子、高橋幸蔵、図子侑大、レイミンク、大田区の皆様

【作品概要】
公益財団法人大田区文化振興協会が創立30周年を記念して制作。演出を務めたのは『サイクロプスの涙』『Mine』『横川サスペンス』の神酒大亮監督。

2.映画『大舞台は頂いた!』の配役とキャスト

庭野ハナ(戸畑心)
女優を夢見る女の子。才能はあるが緊張するとクシャミが出てしまう。

雪谷姫子​(ふせえり)
ハナのアルバイト先のコロッケ屋で働く先輩。ハナと同じく長年女優を目指してきた。

大田区三郎:通称じいさん(モロ師岡) 
かつては演劇の世界に身を置いていた?亡き妻との夢を果たすために舞台泥棒を企てる。

タマツツミ(ダンカン)
女性と金にダラシなく怖いサラ金から追われる舞台演出家。

*上記の役名やその出演者も大田区の地名に関わる名前が付けられるという、神酒大亮監督の遊び心があります。

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3.映画『大舞台は頂いた!』のあらすじ

コロッケ屋でアルバイトをしている庭野ハナ。彼女は女優になりたい夢を持ち舞台オーディションを受けていました。

ある日、「舞台を盗む!主演女優ははお前だ!」と、余命いくばくもないという怪しげなじいさん大田区三郎に声をかけられます。

ハナはちょうどオーディションに落選したばかりで、この奇妙な出会いに賭けてみることにします。

区三郎がハナに舞台乗っ取りの誘いをかけたのは、近所の文化施設の30周年演劇『奇跡の人』。

奇遇にもハナがヘレン・ケラー役のオーディションを受けて失敗をやらかした舞台と同じものでした。

“見えない、聞こえない、話せない”という三重苦のハンデキャップを克服したヘレンのように、ハナは“奇跡の人”になれるのか。

果たして舞台を泥棒をするという計画はできるのか。命をかける謎のじいさんの舞台乗っ取り計画とは…。

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4.映画『大舞台は頂いた!』の感想と評価

映画撮影現場でキャメラ確認をする神酒大亮監督

①大田区の“みんな”で作る映画つくり

本作は公的な劇場を舞台に繰り広げられる「舞台乗っ取り計画」の物語を笑いあり、涙ありといったストーリーで作られた作品。

公開方法も劇場やインターネットを通じて無料で誰でも見ることができるという趣旨で作られた映画です。

キャストにテレビCMなどで活躍中の戸畑心をはじめ、ふせえり、モロ師岡、ダンカンといったお馴染みの俳優が顔を揃えています。

ちなみに映画が作られた経緯もあってロケ撮影の場所は、大田区民プラザをはじめ、蒲田、下丸子、久ヶ原、田園調布など大田区にこだわって、区民の協力を得ながら作られたものです。

②リベンジ:女優は何度でも人生を生きて死ぬ!

主人公の庭野ハナや、そのアルバイト先の先輩である雪谷姫子は、女優に成りたいという夢に憧れています

それぞれの理由は違いますが、女優になることで掴める何かがあると固く信じています

このことは他にも、舞台演出家のタマツツミが足繁く通うクラブ勤務のフロアレディの新田あけみ、そしてかつて栄光のあった女優の大鳥居ジョアンナも同じく女優としての夢を強く抱いていました。

彼女たち誰もが誰か他の人を演じる存在になることで、現状の自分とは異なる存在に生まれ変わることや、人生の再起をかけることを希望していたのです。

これはかつて舞台演劇という場所に身を置いていた大田区三郎も同じでした。

一方で舞台演出家のタマツツミだけはそうではなく、生まれ変わる再起を“大舞台”に望まずに舞台の外で奔走していました。そこでの末路は…。

③舞台『奇跡の人』はあれのパロディ?

緊迫ある舞台撮影のためにドローンを使う神酒大亮監督


本作で大田区三郎が舞台泥棒を計画するターゲットの演劇の演目は『奇跡の人』

もちろん、この舞台演劇を女優たちがその主役の座を狙うとなれば、漫画家の美内すずえ原作で『花とゆめ』に連載された人気コミック『ガラスの仮面』を思い出すことでしょう。

きっと、戸畑心演じる庭野ハナの姿には北島マヤを見るに違いありません。これもまた神酒大亮監督の遊び心でしょう。

また、本作のストーリーがクライマックスになっていくに連れ、舞台で上演される『奇跡の人』は、『ガラスの仮面』のパロディ的要素のほかにも感じるオマージュ映画があります。

それは『オペラ座の怪人』や『知りすぎていた男』、または『Wの悲劇』といった、舞台と映画を融合させた名作の一端を連想させることで、物語展開がサスペンスフルに変わっていくことにも要注目ですよ。

まとめ

大田区出身の大女優ふせえり!

本作のなかでも個人的に見ていただきたいのは、雪谷姫子役を​演じた、ふせえり

1962年9月22日に生まれた彼女は、東京都大田区出身。プロダクション人力舎所属の女優でコメディエンヌ。元お笑いコンビ「ビシバシステム」のひとりと言えば分かる方もいるでしょう。

夫は映画監督の三木聡。彼と二人三脚で制作して出演を果たした『亀は意外と速く泳ぐ』(2005)『図鑑に載ってない虫』(2007)『インスタント沼』(2009)同様に、今回も裏切らないコミカルなオバちゃんの演技で楽しませてくれます

それにしても、ふせえりという女優さんは、誰が書いた脚本のセリフでも自分のものに置き換えてしまう能力の高さに驚かされます。

しかし、それだけではありません。本作では、ふせえりの演じる『奇跡の人』のサリバン先生の姿を見ることができるのは、ファンとしてチェックポイント!

なぜ、まとめに女優ふせえりの話をしたかと言えば、神酒大亮監督のこの作品のラストショットは、彼女の見せる表情のアップで終焉します。

いったい雪谷姫子役​のふせえりが見届けたものは何か?本作のラストシーンに注目ですよ。

さて、神酒大亮監督の作品『大舞台は頂いた!』は、近日公開スケジュールでは、2017年11月28日(火)に大田区民プラザにて映画鑑賞会が開かれる予定です。

全席自由、入場無料、先着500名様限定で行われるようです。ぜひお見逃しなく!

映画『大舞台は頂いた!』プラザ鑑賞会

【上映日】
2017年11月28日(火)

【会場】
大田区民プラザ 大ホール
東京都大田区下丸子3-1-3

【上映開始】
14:30(入場券配布予定pm14:00)
※ロビーの混雑状況によっては開場を早める場合もあるようです。

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