映画『ぐらんぶる』は、2020年8月7日(金)全国ロードショー!
映画『ぐらんぶる』は、井上堅二原作、吉岡公威作画の青春コメディ漫画『ぐらんぶる』を実写映画化したものです。
原作は、スキューバダイビングクラブを舞台にしながらも、ほとんどダイビングをしないという型破りな展開で人気を集めた漫画です。実写映画でもそうなのか、気になるところです。
人気若手俳優の竜星演じる史上最も服を着ていない主人公・伊織と、犬飼演じる無駄にイケメンなオタク・耕平。W主演の2人を起用したのは、英勉監督です。
透き通るような海を背景に、ダイビングとお酒にまみれる大学生活が展開します。
映画『ぐらんぶる』の作品情報
【公開】
2020年(日本映画)
【原作】
井上堅二
【作画】
吉岡公威
【脚本】
英勉
【監督】
英勉、宇田学
【キャスト】
竜星涼、犬飼貴丈、与田祐希、朝比奈彩、小倉優香、石川恋、高嶋政宏
【作品概要】
アニメ化もされた人気コミック『ぐらんぶる』を、『トリガール』(2017)『3D彼女 リアルガール』(2018)の英勉監督が映画化しました。
主演は竜星涼と犬飼貴丈。映画初出演の「乃木坂46」与田祐希がヒロイン役で共演するほか、乃木坂46の与田祐希、朝比奈彩、小倉優香、石川恋、高嶋政宏などが脇を固めています。
映画『ぐらんぶる』のあらすじ
青い海と聞こえてくる潮騒……。
国内でも珍しい離島にある大学に入った伊織の目標はただ一つ、気の合う友人や可愛い女子とのキラキラしたキャンパスライフを送ることです。
ところが、オリエンテーションの朝、伊織は全裸で大学のキャンパスで目覚めます。
慌ててその場から逃げ出した伊織は、下宿先の叔父が経営するダイビングショップ「ぐらんぶる」に駆け込みました。
ところが、翌朝も目覚めると、そこは昨日と同じ大学のキャンパス。しかもまたしても全裸。
さらに、同じく全裸でいた、無駄にイケメンでアニメオタクの耕平と出会います。
「ぐらんぶる」に駆け込んでは記憶を失い、翌朝は全裸で大学のキャンパスで目覚める……。
そんなことの繰り返しの末に、2人が行きついた真相は、ペンション「ぐらんぶる」で夜な夜な行われている、ダイビングサークル・ピーカブーの過激な飲み会と野球拳にありました。
酔いつぶれた2人をピーカブーのメンバーが、2人が大学の講義に遅刻してはいけないと、(全裸のまま)校内に担いで運び込んでいたのです。
浴びるようにお酒を飲んでいたため、伊織も耕平も記憶を失っていた、というのが真相でした。
そんなことの繰り返しの結果、半ば強引に興味もないままダイビングサークル・ピーカブーに、2人は入会することになりました。
ピーカブーのメンバーには、同じ大学に通うクーデレタイプの伊織の従兄妹の千紗がいました。
そして、千紗の姉で過剰なまでのシスコンの奈々華、実はバイセクシャルの梓、学園祭を機にピーカブーに入ってくる愛菜たちといった面々がそろいます。
伊織と耕平は、彼女たちと共に、思いもしなかった大学生生活をスタートさせることになります。
映画『ぐらんぶる』の感想と評価
映画『ぐらんぶる』の主人公たちは、ほとんど何もしていないので、驚かれることでしょう。
大抵映画の中で主人公たちは何かを成し遂げたり、(たとえ失敗したとしても)何かを得たりするものですが、この映画の主人公の伊織と耕平は本当に何もしていません。
何せ映画の前半3分の1は、全裸で目覚める、わけもわからず大学構内を走り回りとりあえずの下着をゲット、ダイビングショップの「ぐらんぶる」にたどり着く、昏倒して記憶を失う、翌朝キャンパスで全裸で目覚めるのループが続きます。
ラストのダイビングシーンで海の美しさを知ったりもしますが、それだけです。
いざ、真相が分かり、嫌々ながらもピーカブーに入会しても、夜な夜なハイテンションな歌と踊りの飲み会ばかり。
まともな授業シーンがない大学生モノというのも、レアでしょう。
そんな伊織と耕平を冷たい目で見る千紗や、大人の女性のようでありながらも妹の千紗が絡むと凶悪になる奈々華、そしていきなり下着姿で登場して度肝を抜く梓に振り回される日々が続きます。
ケバ子こと愛奈がピーカブーに入ることになる学園祭のシーンなどもありますが、いつまでたってもダイビングをする気配がありません。
原作では海辺の大学だったのを、離島の大学に設定変更されたのがラストになって効いてきて、やっとダイビングになります。
というわけで、苦労しながら技術を習得していくスポーツ系学園モノだと思ってみるととにかく裏切られっ放しなのでご注意ください。
と、ここまで書くと、どういう映画なんだと思われるでしょうが、逆に徹底的に突き抜けてバカ騒ぎをし続ける面々の姿を見ていると、静かに座って映画を見ているこちらが何か間違っているのではないかと感じてしまうから不思議です。
青春の達成感も挫折も何にも描いていませんが、確かにこのバカ騒ぎは青春そのものといっていいでしょう。
まとめ
竜星涼は『獣電戦隊キョウリュウジャー』、犬飼貴丈は『仮面ライダービルド』という特撮出身の若手俳優が揃いました。
脇役にも何人か特撮出身の肉体派イケメンが名前を連ねていますが、この2人は突出しています。
特撮出身の俳優はオーバーアクトになりがちな時がありますが、こんなハイテンション、バカ騒ぎギャグ映画の『ぐらんぶるに』にはぴったりはまったといえるでしょう。
本作は本来であれば2020年の5月に公開予定でした。新学期から話が始まるので、それもありでしたが、諸事情で夏の公開にずれ込みました。
映画としては夏にぴったりなシーンが続くので、結果的には最適な公開シーズンを迎えられたといえるのではないでしょうか?
映画『ぐらんぶる』は、2020年8月7日(金)全国ロードショーされます。