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Entry 2021/09/23
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映画『仮面ライダーフォーゼ』ネタバレ結末感想。THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!のゲスト総出演のヒーロー40周年記念劇場版【邦画特撮大全98】

  • Writer :
  • 森谷秀

連載コラム「邦画特撮大全」第98章

今回の邦画特撮大全は、『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』(2012)を紹介します。

本作は今年2021年に放送開始から10周年を迎えた『仮面ライダーフォーゼ』の劇場版です。仮面ライダーシリーズは今や若手俳優の登竜門であり、『仮面ライダーフォーゼ』からは福士蒼汰、吉沢亮といった人気俳優を輩出しました。

本作『仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!』は、2021年11月末から行われる仮面ライダー映画の旧作を特集した「KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.2」での上映が決定しています。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』の作品概要


(C)2012 劇場版「フォーゼ・ゴーバスターズ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2012 テレビ朝日・東映AG・東映

【公開予定】
2012年(日本映画)

【原作】
石ノ森章太郎

【脚本】
中島かずき

【監督・アクション監督】
坂本浩一

【キャスト】
福士蒼汰、吉沢亮、高橋龍輝、清水富美加、坂田梨香子、富森ジャスティン、土屋シオン、志保、田中卓志、天野浩成、横山一敏、原幹恵、岡田浩暉、木下あゆ美、西田健、磯部勉、鶴見辰吾

【作品概要】
仮面ライダー生誕40周年記念作品『仮面ライダーフォーゼ』の劇場版。福士蒼汰、吉沢亮をはじめTVシリーズのメインキャスト、第38話までのゲストが総出演した、『仮面ライダーフォーゼ』の総決算ともいえる劇場版です。

脚本を劇団☆新感線の座付き作家で『仮面ライダーフォーゼ』のメインライター・中島かずきが担当。監督は『仮面ライダーフォーゼ』のメイン監督である坂本浩一。

『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』のあらすじとネタバレ


(C)2012 劇場版「フォーゼ・ゴーバスターズ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2012 テレビ朝日・東映AG・東映

財団Xと天ノ川学園高校の我望光明理事長のホロスコープスイッチの取引現場。そこへ現れた謎の女と宇宙鉄人ブラックナイトが取引を襲撃し、ホロスコープスイッチを奪っていきました。

授業中の如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ、朔田流星/仮面ライダーメテオ、歌星賢吾、城島ユウキは仮面ライダー部の顧問・大杉忠太に呼び出されラビットハッチへ。

ラビットハッチで仮面ライダー部を待っていたのは、外宇宙技術開発機構の後継団体“オスト・レガシー”の本部長秘書・白山静でした。

彼女に協力を要請されたライダー部の面々はオスト・レガシーの本部へ向かいます。

しかしその道中、一行を謎の女と宇宙鉄人が襲います。謎の女の正体は白川静いわくアリシア連邦の破壊工作員インガ・ブリンク。

弦太朗は変身してブラックナイトを撃退。流星はインガ・ブリンクと戦いますが、インガの拳に何か覚えがあるようでした。

オスト・レガシー本部で本部長の冴葉晴海から説明を受ける仮面ライダー部。宇宙鉄人の究極体であり遺志を持つ衛星兵器XVⅡの超重力子砲によって5年前、太平洋上の島が一瞬にして消滅。

この攻撃はグランダインとスカイダインというアリシア連邦が開発した宇宙鉄人(機械生命体)による企みだと言います。

仮面ライダー部はXVⅡの破壊の協力を冴葉から要請されるのでした。弦太朗は「意思があるならXVⅡと友達になれる」と宣言します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』ネタバレ・結末の記載がございます。『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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トレーニングを積み重ねた仮面ライダー部の面々は白山静と共にようやく宇宙へ旅立ちます。しかしそこには怪人ゾディアーツの中でも上級の“ホロスコープス”が現れました。

怪人たちはエネルギー体で、インガが我望光明から奪取したスイッチから召喚したものです。

弦太朗と流星は変身しゾディアーツたちと戦闘に。しかしこのままでは宇宙船の発射まで間に合いません。

そこに助太刀に現れたのが仮面ライダーウィザードです。地上の敵はウィザードに任せ、弦太朗と流星は宇宙船へ乗り込みます。

仮面ライダー部に課せられた任務は、XVⅡ内部にある4基のエネルギー管理装置の同時破壊です。しかしXVⅡの防御システムが作動し宇宙船を攻撃。

さらにインガ・ブリンクとブラックナイトも出現。流星がインガを足止めしますがインガと流星は同じ拳法・星心大輪拳の使い手。XVⅡ内部には戦闘用ドロイド・ガンベースが多数配備されており仮面ライダー部を襲撃します。

仮面ライダー部と静は管理システムを目指し進みます。ユウキが何かにつまずきノートパソコンを放り出すと、パソコンは張り巡らされたレーザー光線で粉みじんに。

それぞれ管理システムに到着しますが、流星と野座間友子はインガ・ブリンクに銃を向けられ足止めされます。インガの隙をつき爆破する流星と友子。友子を撃つ機会はいくらでもあったのにインガは「人間は撃てない」と躊躇ったのです。

ブレインルームに集結した仮面ライダー部と白山静。そこへ流星と友子がインガと一緒に現れ真実を暴露します。

白山静はスカイダイン、冴葉晴海はグランダイン。2人の正体が宇宙鉄人キョーダインで、インガは2人の覚醒を阻止しようとしていたのです。

インガの父は宇宙鉄人を開発したブリンク博士でした。しかしキョーダインは自我に目覚め人類に反逆し、ブリンク博士を殺します。博士は最後の力を振り絞ってキョーダインを封印したのです。

爆破したエネルギー管理装置とはキョーダインの覚醒を止める妨害電波発生装置でしたが、それが破壊されたことによってキョーダインは覚醒し、XVⅡのマザーコンピューターを掌握します。

XVⅡの破壊を決めたことを弦太朗は激しく嘆きます。ユウキをレーザー光線から守ったのはXVⅡだったのです。

弦太朗と流星は変身して、インガとブラックナイトと共にキョーダインに戦いを挑みます。しかしブラックナイトは破壊されてしまいました。流星はインガにライダー部を託し、ライダー部はXVⅡから脱出します。

キョーダインを前に崩れる弦太朗と流星でしたが、2人はまだ意思が残っていたXVⅡに救われました。キョーダインは制圧したXVⅡを17フォーメーションに変形させで地球へ脅しの超重力子砲を撃ちこみます。

マザーコンピューターはキョーダインに掌握されていますが、自爆コードはXVⅡ自身によって制御されていました。

自爆するつもりでいるXVⅡの真意を聞いた弦太朗はフォーゼ・コズミックステイツに変身し、力を振り絞ってXVⅡ本体をのけぞらせ超重力子砲の軌道を地球から逸らします。決死の行動でXVⅡの自爆を止め、弦太朗はXVⅡと友達になります。

しかしこの行動で変身に必要なアストロスイッチは壊れてしまいました。流星は変身して単身キョーダインに挑みますが倒れ、変身できない弦太朗と共に痛めつけられてしまいます。

XVⅡは仮面ライダー部に新たなスイッチの設計図を送ります。ただし完成には大量のコズミックエナジーが必要。賢吾はコズミック・スイッチと同じ絆の力を使おうと提案します。

ライダー部の面々は、天ノ川学園の生徒・教師たちとこれまで弦太朗と関わってきた人々にスイッチを託しました。

弦太朗を思う40人が一斉にスイッチを押すとフュージョンスイッチが完成。弦太朗は新たなスイッチを使って仮面ライダーフォーゼメテオフュージョンステイツに変身! フォーゼは月面でキョーダインに打ち勝ちました。

弦太朗はXVⅡ本体と「友情のしるし」を刻み、XVⅡは宇宙のどこかへ旅立っていきました。

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『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』の感想&評価


(C)2012 劇場版「フォーゼ・ゴーバスターズ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2012 テレビ朝日・東映AG・東映

『仮面ライダーフォーゼ』は2011年3月11日に発生した東日本大震災後に製作された初めての仮面ライダーです。

その影響もありフォーゼのマスクに“涙ライン”(仮面ライダーの目の下にある線の通称)がないように、仮面ライダーシリーズに共通した影の部分は抑えられ、「絆」をテーマにした明るい作風が特徴です。

本作で絶体絶命のピンチに陥った主人公・弦太朗を救うのは仲間である仮面ライダー部と、これまで弦太朗と絆を結んだ生徒や先生たちで、TVシリーズ第38話までにゲスト出演したキャストたちも総出演しています。

本作『仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!』は、主人公・如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼが築いてきた「絆」の総括といえる作品となっています。

前作『MOVIE大戦MEGAMAX』(2011)において、その正体が宇宙生命体SOLUである美咲撫子/仮面ライダーなでしこととも弦太朗は友達になりました。そして本作では機械生命体であるXVⅡとも友達になります。

弦太朗の基準は人間かどうかではなく心が通じるかどうかなのです。仮面ライダーの中で最もダイバーシティなライダーが、如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼと言えるでしょう。

XVⅡのオリジナルは石ノ森章太郎原作の特撮ドラマ『大鉄人17』(1977)です。

敵役のキョーダインも同じく特撮ドラマ『宇宙鉄人キョーダイン』(1976)がオリジナルで、インガ・ブリンクとブラックナイトも『キョーダイン』に登場する悪役ガブリ・クイーンとブラックナイトが基となっています。

クライマックスの月面での決闘では、オリジナル同様にキョーダインはグランカーとスカイジェットに変形します。

かつてのヒーロー・キョーダインが悪役で登場したことに一部のファンから否定的に見られましたが、「しっかり描いてくれるのならば悪役でも構いませんよ」という石ノ森プロ側からの提言があったそうです。

宇宙鉄人キョーダインと大鉄人17の登場は、前作『MOVIE大戦MEGAMAX』に客演した栄光の7人ライダーと銀河王、サドンダスの流れにあるものです。

この流れは次作『MOVIE大戦アルティメタム』(2012)でも継承され、『イナズマン』(1973)、『アクマイザー3』(1975)、『美少女仮面ポワトリン』(1990)といった石ノ森ヒーローが客演しています。

まとめ


(C)2012 劇場版「フォーゼ・ゴーバスターズ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2012 テレビ朝日・東映AG・東映

宇宙鉄人キョーダインと大鉄人17、新たにデザインされた過去のヒーローたちの客演。坂本浩一監督の持ち味を活かしたアクションに次ぐアクション。

『仮面ライダーオーズ&フォーゼ MOVIE大戦MEGAMAX』に引き続き、本作『仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!』は娯楽性の強い作品ですが、主人公の如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼと仮面ライダー部たちが1年間のTVシリーズで多くの人たちと結んできた「絆」の総決算と言える作品となっています。

『仮面ライダーフォーゼ』放送開始10周年を記念して、2021年11月末より東京・渋谷TOEIで開催される「KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.2」では、本作『仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!』と、福士蒼汰が如月弦太朗役で客演した『仮面ライダー平成ジェネレーションFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』(2018)の上映が決定しています。

こちらもチェックしましょう。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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