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福士蒼汰&吉沢亮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』と映画夢の共演|邦画特撮大全5

  • Writer :
  • 森谷秀

連載コラム「邦画特撮大全」第5章


(C)久保帯人/集英社 (C)2018 映画「BLEACH」製作委員会

2018年7月20日から公開となった久保帯人原作の人気漫画『BLEACH』の実写映画版。主人公・黒崎一護役に人気若手俳優の福士蒼汰、石田雨竜役に吉沢亮……。この2人の名前を見て、特撮ファンは歓喜したでしょう。

2人はかつて特撮テレビドラマ『仮面ライダーフォーゼ』(2011~2012)で共演していました。

福士蒼汰は主人公・如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ役、吉沢亮は朔田流星/仮面ライダーメテオ役。

その2人が再び映画『BLEACH』で共演するとういうことで、今回は『仮面ライダーフォーゼ』を紹介します。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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青春学園ドラマ×宇宙×仮面ライダー『仮面ライダーフォーゼ』

仮面ライダーフォーゼ紹介映像「てれびくん」1月号付録DVD映像

『仮面ライダーフォーゼ』は仮面ライダーシリーズ40周年に製作されました。

本作のテーマは「宇宙」と「青春」。天ノ川学園高校を舞台に如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼたち「仮面ライダー部」の活躍を描いた作品です。つまり仮面ライダーシリーズであると同時に、本作は青春学園ドラマでもあるのです。

舞台が“高校”という限定された空間に設定されている一方、仮面ライダー部の部室が月面に繋がっているなど、壮大な“宇宙”がもう一つの舞台に設定されています。

“学園”と“宇宙”、ミクロとマクロという一見相反するもの同士の組み合わせですが、ここに“仮面ライダー”という要素が加わる事でドラマとして成立するのです。

仮面ライダーフォーゼの敵怪人は、星座がモチーフのゾディアーツ。その正体は天ノ川学園の生徒もしくは教師です。

彼らが怪人になった動機は学校生活で抱える悩みである事が多く、怪人の出現は青春の影の部分の表現でもあります。

本作のメイン脚本家は中島かずき。劇団☆新感線の座付き作家でアニメ『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』などの脚本で知られています。本作でもそれらと同じ熱量のドラマが描かれます。

またサブ脚本には漫画『DRAGON QUEST ダイの大冒険』の原作者・三条陸、『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンネクサス』でメインライターを務めた長谷川圭一の2人が脇を固めます。

福士蒼汰・吉沢亮2人の魅力 魅力的なキャスティング

福士蒼汰『仮面ライダーフォーゼ』スペシャルメッセージ(2017/11/24)

如月弦太朗はリーゼントに短ラン・ボンタンという、今となっては見なくなったステレオタイプなツッパリスタイル。演じる福士蒼汰は笑顔が魅力的な俳優です。

その笑顔がツッパリの部分を中和し、弦太朗のお節介だけど良き友人という人物像を作り上げました。

また福士は運動神経が良いため、シリーズ後半に行くにつれ素面(スタントではない役者本人によるアクション)が増えて行きました。

劇場版『仮面ライダー×仮面ライダーウィザード&フォーゼMOVIE大戦アルティメタム』(2012)ではパルクールも披露しています。

近年『無限の住人』(2017)や『曇天に笑う』(2018)など、アクション主体の映画への出演が多いのも納得です。

参考映像:福士蒼汰主演『曇天に笑う』(2018)

参考映像:吉沢亮主演『あのコの、トリコ。』(2018)

一方吉沢亮は正統派なイケメンですが、やや整いすぎな感のある顔立ち。彼が演じる朔田流星は当初、自分が仮面ライダーメテオである事を周りに隠しています。

それだけではなく弦太朗たちの前では気弱なキャラクターを演じており、共に戦っていく中で次第に周囲に心を開いていきます。

吉沢亮の整いすぎともいえる容貌が、朔田流星の持つ二面性と見事に合致。

吉沢は現在テレビドラマ『GIVER 復讐の贈与者』で感情が欠落した復讐代行業の青年を演じていますが、全体的にどこか影のある役柄を演じることが多いです。

福士蒼汰、吉沢亮の2人をはじめ『仮面ライダーフォーゼ』は魅力的な配役でした。

敵役の我望光明/サジタリウス・ゾディアーツに鶴見辰吾、仮面ライダー部の仲間・歌星賢吾(高橋龍輝)の父・緑郎役に風間トオル、江本州輝教授役に山崎一とベテラン俳優が脇を固めます。

レギュラー・ゲストには過去に特撮出演経験のある、天野浩成と梶原ひかり(『仮面ライダー剣』)、長澤奈央(『忍風戦隊ハリケンジャー』)、神保悟志(『仮面ライダー龍騎』)らも出演しています。

『三年B組金八先生』や『ごくせん』など学園ドラマは学生役で、その後の人気俳優が出演していることが多いです。

『フォーゼ』もその例に漏れず、若手人気俳優の横浜流星、2.5次元系の舞台で活動する佐藤流司、バラエティで活躍中の滝沢カレンらが出演しています。探してみるのも一興でしょう。

また劇場版『仮面ライダー×仮面ライダーフォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGAMAX』(2011)に登場する美咲撫子/仮面ライダーなでしこを演じるのは真野恵里菜。彼女もまた『BLEACH』に井上織姫役で出演しています。

『仮面ライダーフォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGA MAX』予告編

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TOEI HERO NEXT『ぼくが処刑される未来』


(C)2013「ぼくが処刑される未来」製作委員会

大学生・浅尾幸雄は警察に5人の人を殺した罪で逮捕されますが、全く身に覚えがありません。

実は幸雄は25年後の未来につれて来られており、そこは量子コンピュータ・アマテラスが裁判制度を管理する社会でした。

「未来犯罪者消去法」が制定され、罪を犯す前の犯罪者を過去からタイムスリップさせ公開処刑していたのです。

実際の犯人は幸雄と同姓同名の男。幸雄は潔白を証明するため、ハッカー・ライズマンの協力を得て未来の自分を探します。

“TOEI HERO NEXT”とは、2011年から2014年にかけて製作された映画シリーズ。

仮面ライダーや戦隊ヒーローを演じた俳優の「卒業企画」です。

映画『ぼくが処刑される未来』予告編(2018)

その第2弾がSFサスペンス『ぼくが処刑される未来』(2012)です。脚本は長谷川圭一のオリジナルで、監督は『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンネクサス』で長谷川と組んだ小中和哉監督。

こちらの主演は『フォーゼ』を終えたばかりの福士蒼汰と吉沢亮の2人。仮面ライダーを演じていた2人が、犯罪の容疑者とハッカーを演じるのは公開当時一部で話題になりました。

次回の「邦画特撮大全」は…

次回の邦画特撮大全は、東映が制作する“スーパー戦隊シリーズ”についての歴史的な分析になります。

お楽しみに。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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