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映画『男ともだち』あらすじ感想と評価レビュー。成田凌と松岡茉優が描く男女の‟ともだち”関係の辿り着く先は?|TIFF東京国際映画祭2026-2

  • Writer :
  • 星野しげみ

映画『男ともだち』は第39回東京国際映画祭コンペティション部門出品

2026年10月26日(月)~11月4日(水)まで開催される第39回東京国際映画祭。

今回ご紹介するのは、コンペティション部門に出品された映画『男ともだち』です。

本作は、イタリア3都市で特集上映が行われるなど、世界から評価を受ける三島有紀子監督が、千早茜の同名小説を映画化したものです。

ただ惰性で生きているような29歳の女性・神名が、ある日男ともだちのハセオと再会。

その出会いが京都、富山、広島で過ごす“3つの夜”に結び付き、神名の人生を大きく変えていきます。

神名を演じる松岡茉優とハセオ役の成田凌が、不思議な関係の男女を関わりを好演しています。

映画『男ともだち』は、2026年11月6日(金)全国公開されます。

【連載コラム】『TIFF東京国際映画祭2026』記事一覧はこちら

映画『男ともだち』の作品情報


(C)2026『男ともだち』製作委員会

【日本公開】
2026年(日本映画)

【原作】
千早茜『男ともだち』(文春文庫)

【監督】
三島有紀子

【脚本】
澤井香織

【プロデューサー】
杉本雄介

【キャスト】
松岡茉優、成田凌、井上祐貴、中島歩、咲妃みゆ、三浦貴大、余貴美子、池畑慎之介

【作品概要】
『男ともだち』は、直木賞受賞作家・千早茜が2014年に発表した同名小説を、『幼な子われらに生まれ』(2017)の三島有紀子監督が実写映画化したものです。

30歳を前に人生に行き詰まった女性・神名が男ともだちのハセオと過ごす3つの夜を通して、ひとりの女性としての複雑な心情と、言葉では言い表せない男女の関係性を描いています。

『愛にイナズマ』(2023)の松岡茉優が神名役で主演を務め、『愛がなんだ』(2019)の成田凌がハセオ役で共演しています。

『アンダーカレント』(2023)『ちひろさん』(2023)などの澤井香織が脚本を担当。2026年・第39回東京国際映画祭「コンペティション」部門出品。

映画『男ともだち』のあらすじ


(C)2026『男ともだち』製作委員会

京都に暮らす29歳のイラストレーター・神名(松岡茉優)は一見仕事もプライベートも順調ですが、実際は人生に静かな行き詰まりを感じていました。

絵本で賞を獲り一躍の脚光を浴びてから歳月が経ちます。私生活では、恋人と同棲しながら、妻子ある医師と不倫をしています。

最近は無茶な仕事の依頼に神経をすり減らしながら、惰性と不毛な恋愛に逃げる日々を過ごしていました。

そんなある日、神名は大学時代の先輩である男ともだちのハセオ(成田凌)からの電話をきっかけに、7年ぶりに彼と再会します。

昔から自分勝手で人間関係に不器用なことを自覚している神名ですが、ハセオは出会った頃から彼女のことをなぜか深く理解してくれる存在でした。

京都、富山、広島と、学生時代と変わらない態度で接してくれるハセオと過ごす3つの夜は、神名の人生を大きく変えていきます。

映画『男ともだち』の感想と評価


(C)2026『男ともだち』製作委員会

アラサー女子・神名はイラストレーターとして生計をたてていますが、私生活は自由奔放。締め切りに追われ徹夜もざらな仕事をする傍ら、恋人と同棲しているのに、医師との不倫を繰り返しています。

自由な生き方をしているはずなのに、なぜか満たされない毎日……。そこへ、学生時代からの友人ハセオから電話がかかり、久しぶりの再会を果たしました。

昔と少しも変わらない態度で接するハセオに神名もすっかり心を許していきます。

学生時代に知り合ったという神名とハセオ。原作では、2人が出会ってからどんな風に友情を培っていたのかが描かれていますが、映画ではそこには触れていません。

ですが、出会った時から気が合って離れがたい仲間意識を持つ2人なんだなと、映像からもわかるほどの仲の良さを見せつけます。

同窓会に行って夜の京都で飲み明かす2人は、三条大橋付近の鴨川沿いから始まり、古川商店街などを巡り、蹴上インクラインへ向かいました。

神名がハセオの住む富山へ行った時は、雪がふる大晦日でハセオの部屋で過ごします。

2人でフェリーで行った広島では、原爆ドームを橋の上から眺めました。

3つの夜の章にわけて、神名のその後の人生を変えるストーリーが展開し、観光を促すようなロケ地も魅力的に描かれています。

家族でも恋人でもない‟男ともだち”って、曖昧な言い方かもしれませんが、神名にとってハセオは、本当に‟男ともだち”としか言いようがない存在なのです。

そして、神名にとっては、ハセオは一番身近に感じる人に違いありません。

自分のことを誰よりもわかってくれる人が、一緒にいても安心できる人であり、大切にしたい人なのではないでしょうか。

男女間の恋愛感情など全くなくても、お互いにわかりあえる‟ともだち関係”はとても素敵です。

その人によって、人生を見つめなおせる神名がとても羨ましく思えます。

まとめ


(C)2026『男ともだち』製作委員会

第39回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された映画『男ともだち』をご紹介しました。

本作の女性と男性の間にある不思議な関係性は、友達以上恋人未満なのでしょうか。 

恋愛感情無しなのに、お互いのことをよく理解している神名とハセオのことをうらやましく思った方も多いのに違いありません。

原作の長いお話を、3つの夜という形で構成した本作は、‟男ともだち”の存在を通して揺れ動く女性心理と人生のターニングポイントを見事に表した作品でした。

映画『男ともだち』は、2026年11月6日(金)全国公開!

【連載コラム】『TIFF東京国際映画祭2026』記事一覧はこちら




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