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【ドラマネタバレ】ジャック・リーチャー シーズン1|あらすじ結末と感想評価。シーズン2続編も決定!アラン・リッチソンが魅せるスリル満点のアクションドラマ【Amazonプライムおすすめ映画館17】

  • Writer :
  • 秋國まゆ

連載コラム「Amazonプライムおすすめ映画館」第17回

ロナルド・プランテが撮影監督を務めた、2022年製作のアメリカのサスペンス・アクションドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』。

片田舎の小さな町を訪れた際、身に覚えのない殺人容疑で逮捕されてしまった退役した元アメリカ陸軍憲兵隊の捜査官のジャック・リーチャー。

その殺人事件の背景に腐敗した警察に町長、FBIなどがひしめき合う巨大な陰謀があることを知るという物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

アラン・リッチソン主演で贈るドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

【連載コラム】「Amazonプライムおすすめ映画館」記事一覧はこちら

ドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』の作品情報


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』

【配信】
2022年(アメリカドラマ)

【原作】
リー・チャイルドの小説『キリング・フロアー』

【監督】
ロナルド・プランテ

【キャスト】
アラン・リッチソン、マルコルム・グッドウィン、ウィラ・フィッツジェラルド、クリス・ウェブスター、ブルース・マッギル、マリア・ステン

【作品概要】
『世界にひとつの金メダル』(2017)の撮影監督ロナルド・プランテが本作の撮影監督を務めた、アメリカのサスペンス・アクションドラマ作品。

原作は、イギリスの推理小説家リー・チャイルドの小説「ジャック・リーチャー」シリーズ、『キリング・フロアー』(1997年刊行)です。

『ミュータント・タートルズ』(2014)のアラン・リッチソンが主演を務めています。

ドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』のあらすじとネタバレ


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』

エピソード1 マーグレイヴへようこそ

退役した元アメリカ陸軍憲兵隊の捜査官ジャック・リーチャーは、アメリカ・ジョージア州にある小さな街マーグレイヴを訪れます。

しかしダイナーで食事しようとした瞬間、リーチャーはマーグレイヴ警察に殺人容疑で逮捕されてしまいました。

実はこの日、マーグレイヴで殺人事件が起きており、ハイウェイの陸橋のそばで体の一部をダンボールで覆われた遺体が発見されたのです。

検視の結果、死亡推定時刻は今朝0時頃、殺されたのは30代の大柄な男。被害者の後頭部には9ミリ弾を近距離から受けた傷が2箇所あり、死後に激しい暴行を受けたことが判明。

しかし薬莢は現場に残されておらず、被害者の身元も不明。指先が腫れ上がっており、指紋を検出することもできません。

犯人につながる手がかりとなるのは、被害者の靴の中に入っていた紙切れに記された電話番号と「プルリブス」という文字、今朝現場付近で大柄な男が歩いていたという目撃情報の3つのみ。

つまりその歩行者と特徴が一致しただけで、リーチャーは逮捕されたのです。

リーチャーはその歩行者はタンパ(フロリダ州の都市)からのバスを降りた自分だと認めるも、誰も殺していないと容疑を否認。

9ミリの亜音速弾とサイレンサーを使って静かに確実に標的を仕留められるほど銃に詳しい男と、死体をいたぶる異常人格者、事件発覚を恐れて手近にあった段ボールで遺体を隠した小心者の男、3人組の仕業だと言いました。

ハーバード大学卒業で最近ボストン警察から異動してきたマーグレイヴ警察のオスカー・フィンリー警部は、リーチャーの推理に感心したものの、彼を留置所に拘留しました。

ところがその直後、電話番号の主である、通貨管理をしているだけのしがない銀行員ポール・ハブルが、身元不明の男の殺害を自白したのです。

リーチャーはハブルと共に刑務所に送られ、看守のタナー・スパイヴィーによって間違って終身刑が確定した凶悪犯がいる監房に入れられてしまいます。

監房とシャワー室で囚人たちに襲われたリーチャーでしたが、全て返り討ちにしました。

その後、ハブルはリーチャーに、家族を殺すと犯罪組織に脅されて、彼らの資金運用を手伝わされたことを告白しました。

それからしばらくして、リーチャーたちの無実が証明され、2人は釈放されました。古着屋で服を新調したリーチャーは、ひげを剃りに理髪店に行きました。

理髪店の店主モズリーから、5年前までマーグレイヴは寂れた街でしたが、その時引っ越してきた実業家のクライナー・シニアが多額の投資をしてくれたおかげで立て直してくれた話を聞きました。

その後、昨日の事件現場近くで、第二の事件が発生。リーチャーはフィンリーに言われ、自分の無実を信じてくれたマーグレイヴ警察の警察官ロスコー・コンクリン巡査と3人で、死体安置所へ行きました。

そこでリーチャーは、最初の被害者が2歳上の兄ジョーであることを知ります。

エピソード2 初めてのダンス

両親を亡くしたリーチャーにとってジョーは唯一の肉親でしたが、疎遠だったため、ジョーが国土安全保障省シークレットサービス(USSS)に勤務していた以外は何も知りませんでした。

そのため、リーチャーはロスコーとフィンリーの3人で、USSSへの問い合わせと、ジョーが殺害された事件の捜査を行うことにしました。

その結果、USSSからの回答はまだないものの、事件の捜査に進展がありました。

嘘の自白をしたハブルは行方不明になった挙句、マーグレイヴ警察のエドワード・モリソン署長とその妻が惨殺されるという第三の事件が起きてしまったのです。

しかも刑務所でハブルが「もしヘマをしたら磔にされて睾丸を切られる」と言っていたとおり、モリソンは犯罪組織に見せしめとして磔にされていました。

それを見たリーチャーは、マーグレイヴ警察は腐敗していると悟り、ロスコー以外の警察官ベイカー巡査とスティーヴンソンも犯罪組織に協力しているのではないかと疑います。

フィンリーが異動してきたのは、新しい署長になるためかと推理していたリーチャー。しかし今朝、マーグレイヴの町長グローヴァー・ティールが臨時の警察署長を兼ねることが決まったため、フィンリーはシロだと判断しました。

ティールが事件の捜査はマーグレイヴ警察の署員だけでやるよう命じたり、フィンリーに見当違いの捜査をするよう命じたりしたことで、彼がクロであることは確定。

ロスコーたちと一緒に事件を捜査していくにつれて、リーチャーはハブルは単なる被害者ではないのではないかと疑います。

ジョーがハブルの電話番号を知っていたことと、バブル家で見つけた彼の革靴の紐に、クライナー所有の牧場に生えている植物「キンミズヒキ」の実の種がついていたからです。

しかも刑務所の監房やシャワー室で襲ってきた囚人たちの目的は「眼鏡の男」でした。ハブルは眼鏡をかけていましたが、監房で囚人に壊されてしまいました。

シャワー室にいた時、リーチャーが狙われたのは、彼を襲った囚人から奪った眼鏡をかけていたからです。

つまり犯罪組織はバブルの命を狙っているということ。したがってリーチャーたちは、フィンリーの旧友であるFBI捜査官ピカードに頼んで、ハブルの妻子を保護してもらいました。

クライナーの息子クライナー・ジュニア(通称KJ)は、リーチャーを直接脅迫したり、金で雇った街の若者に襲わせたりします。

当然、どれもリーチャーには効果はなく、襲ってきた若者たちを返り討ちにしました。

リーチャーは事件の黒幕と繋がっているであろうスパイヴィーを呼び出しましたが、彼が差し向けたヒスパニック系の傭兵2人に拉致されそうになります。

乱闘の末、リーチャーは苦戦を強いられながらも何とか撃退。それを聞いたフィンリーは、新たな情報を掴むまで、宿泊先のモーテルで大人しくしていろと命じます。

リーチャーは当然聞く耳を持たず。フィンリーから彼の監視を任されたロスコーは、州境の向こうにある居酒屋に連れていきました。

店内にダンスナンバーが流れ、リーチャーは生まれて初めてのダンスをロスコーと踊りました。帰り道、2人は大雨によって高速までの道路が冠水したため、近くのモーテルの一室で一夜を過ごすことにしました。

翌朝。ロスコーの家は何者かによって荒らされていました。

以下、『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』ネタバレ・結末の記載がございます。『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』

エピソード3 スプーンいっぱい

ロスコーはリーチャーに銃を渡しました。両親の親友であり育ての親でもある元上司のグレイから譲り受けた銃を……。

フィンリーから連絡が入り、リーチャーたちは死体安置所へ向かいました。検視官のジャスパーによると、2人目の被害者はピート・ジョブリン、サウスフレイト運輸のトラック運転手だといいます。

43歳既婚でジョージア州アトランタ在住のジョブリンの唯一の犯罪歴は、2018年にジャクソンビルでの交通違反が治安紊乱行為とみなされ逮捕されたことだけでした。

ですが、大手法律事務所の弁護士ザガライアス・ペレスが彼を弁護したことで、その件は無罪となりました。

その後、ジョーの同僚であるモリー・ベス・ゴードン特別捜査官から連絡が入り、ジョーがアメリカ国内全ての通貨偽造を徹底的に摘発するべく、極秘に捜査していたことが分かりました。

フィンリーは隣の群にあるスパイヴィーの自宅を調べて、彼がクライナーの財団「クライナー工業」と何度も連絡を取っていたという情報を掴むも、警察官たちに泥棒だと勘違いされ暴行されてしまいます。

リーチャーはぺレスを脅迫し、ジョブリンの資料を入手。サウスフレイト運輸はクライナー工業と契約していて、彼の弁護費用はクライナーが支払っていたことを知りました。

リーチャーとフィンリーはクライナーから直接話を聞こうとしましたが、捜査をやめるよう脅されてしまいます。その後、リーチャーはロスコーとフィンリーに、安全のためにしばらく街から離れるよう求めました。

KJはロスコーに、「リーチャーがバグダッドで一般市民を殺した」と脅します。フィンリーはハブルが働いていた銀行を調べ、彼が1年前に退職していたことを知りました。

リーチャーはスパイヴィーと会ったバーへ行き、そこにいた彼の友人を脅して居場所を吐かせます。その結果、スパイヴィーはヒスパニック系の傭兵たちと共に既に街を出ていったことが判明。

その2人に再度襲われそうになったリーチャーですが、先手を打って彼らを殺しました。そして彼らの車のトランクを開けた時、リーチャーはスパイヴィーの死体を発見します。

エピソード4 木の中

リーチャーとロスコーは、腐敗した警察の捜査が拡大するのを恐れて、スパイヴィーたちの死体を始末しました。

その際、リーチャーはロスコーに、バグダッドから40キロ北の小さな村で任務に就いていた時、村の少年たちを虐待していた3人の男を殺したことを明かしました。

翌日。ジョブリンの家を訪ねてきたリーチャーたちに、彼の妻ジョディは、「夫はフロリダ州マイアミにエアコンを輸送する仕事をしていたが、運ぶ数を誤魔化して大金を得ていた」と告白しました。

リーチャーは、ジョブリンが運んでいたのはエアコンではなく、クライナーが南米で作らせた偽札ではないかと推理しました。

その後、フィンリーから連絡が入り、ティールに目をつけられている彼の代わりに、2人はピカードと会うことになりました。

ピカードは、ジョーが泊まっていたモーテルの住所を教えました。リーチャーたちはそのモーテルで、ジョーが隠していたメモを発見。

しかしその直後、そのメモを狙ったヒスパニック系の傭兵2人が襲来。リーチャーたちは彼らを撃退し、フィンリーと廃屋にて合流します。

メモには「オペレーション、エ・ウヌム・プルリブス(1つから多数へ)」、その次に3つの局番とハブルの番号、「ジョブリンの車庫、グレイのクライナー関連資料」と記されていました。

3人で手分けして3つの電話番号を調べた結果、プリンストン大学の経済学教授ウィリアム・ブライアントとコロンビア大学の経済学教授ステファニー・カスティーリョ、合衆国環境保護庁(EPA)のメンフィス支局の捜査官ジミー・D・ウィルクスのものであることが判明。

ティールがフィンリーにクライナー関連の捜査を禁じたため、リーチャーはアメリカ陸軍憲兵隊での戦友であり、現在私立探偵をしているフランセス・ニーグリーに協力を求めることにしました。

モリー・ベスはジョーの書類を持ってアトランタに来ましたが、リーチャーたちと会う前に殺され、書類を奪われてしまいました。

エピソード5 謝罪なし


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』

リーチャーたちはマーグレイヴ警察だけでなく、アトランタ警察や州警察にもクライナーの息がかかっているかもしれないと考え、通報だけしてその場から立ち去りました。

その後、リーチャーはロスコーの車に「淫売」と落書きしたKJに強烈なビンタを食らわせました。クライナー・シニアは訴えようとしませんでしたが、ティールは些細な理由でロスコーを解雇しました。

リーチャーたちはグレイが銃の箱に隠していた鍵を使って、彼が遺したクライナー関連の飼料を全部調べました。

その結果、クライナーは一度に116頭の牛を買っていること、収入より支出の方がかなり多かったことが納税申告書に記されていたことが判明。

それを見てリーチャーは、クライナーは120頭の牛を買えば規定通りに州に申請し、会社の経営状況をチェックされることを嫌がって、ギリギリのラインである116頭にとどめたこと。

クライナーは配送の拠点として最適であるマーグレイヴを拠点として、通貨偽造を行っていたと推理しました。

通貨偽造を行い偽札を作れば、わざわざ寄付金を集めなくてもいいのです。それに、たとえ町民や警察が疑っても、彼らを買収してしまえば心配はなくなります。

ですが1年前から、沿岸警備隊の取り締まりが強化されたため、偽札の輸送ができなくなっていました。

翌日。メンフィスに行ったリーチャーは、ニーグリーからウィルクスが何を調べていたのか尋ねます。

ウィルクスはミシシッピ川の汚染について調べていたのですが、突如自宅に押し入ってきた何者かに襲われ殺されてしまいました。

ウィルクスが撃たれた弾は、ジョーに撃たれたものと同じ9ミリの亜音速弾で、彼も死後に滅多打ちにされたといいます。

さらにミシシッピ川の汚染原因は、何年か前に解散したクライナー工業の子会社の化学工場が汚染物を垂れ流したからでした。

リーチャーはニーグリーと共に、ウィルクス殺害事件を調べていたメンフィス警察のオコイン巡査と彼の相棒リビドーに会いに行きました。

2人が引き合わせてくれた情報提供者の男曰く、ジョーたちを殺したのはヴァイキングと呼ばれている男だといいます。

早速そのヴァイキングに会いに行こうとしましたリーチャーたちでしたが、途中でリビドーが裏切り、オコインを殺害。2人を殺そうとします。

実はリビドーもハブル同様、家族を殺すと犯罪組織に脅されていたのです。リーチャーたちは先手を打って返り討ちにしました。

一方ロスコーは、グレイは本当に1年前に首つり自殺したのか、それとも他殺か確かめるべく、ジャスパーに再度検視を依頼。

グレイの頭には、ダイヤモンドで殴打されたことによる傷痕があることが判明しました。

ロスコーはダイヤモンドがついた杖の持ち主、つまりグレイを殺した犯人のティールを殴りました。

フィンリーに街から連れ出され、ロスコーはピカードの代わりに、ハブルの妻子を警護することになりました。

クライナー工業のオフィスに忍び込んだフィンリーは、クライナーの死体を発見します。

エピソード6 紙

ティールたちマーグレイヴ警察は、クライナー殺害事件を捜査することになりました。フィンリーはリーチャーと一緒にクライナー工業に張り込みを行いました。

その際、フィンリーはリーチャーに、病気で死んだ妻を救えなかった罰として、マーグレイヴに来たことを打ち明けます。

フィンリーは同情されないためにそのことを誰にも教えていませんでした。そのせいで、リーチャーや同僚たちに「強情で気難しい性格のせいで妻に逃げられたのだ」と誤解されてしまいました。

クライナーの甥ドーソンがトラックに乗って行くところを目撃。リーチャーたちは車で追跡しました。

ドーソンが休憩時にテネシー州のモーテルに入った隙に、リーチャーたちはトラックの中を調べましたが、空っぽでした。

そこでリーチャーは、ジョーのメモにあった人たちに話を聞いてみようとしましたが、ブライアントは今朝路上強盗に遭い殺されてしまいました。

リーチャーは急いでニューヨークへ飛び、カスティーリョに会いに行きました。カスティーリョとブライアントは、世界規模で流通する検出不能な偽造通貨の影響を調べていました。

カスティーリョの話によると、世の中に出回っているアメリカ紙幣の80%が100ドル札ですが、それは海外でクレジットカードの代わりとして、麻薬・武器・人身売買などの闇取引で使われているといいます。

特に精巧な偽札は「スーパービル」と呼ばれ、国を挙げて製造しているところもありました。

ジョーは通貨偽造の製造防止策として、偽札を作るのに必要な紙の入手を不可能にしました。

ドル紙幣の紙を製造する法的権限を持つ企業を1社に絞ったのです。

ところが機密情報が洩れ、スーパービルがジョージア州のどこかでも製造されたことが発覚。リーチャーは、マーグレイヴで作られた偽札がベネズエラに輸出されていたと推測しました。

カスティーリョを警察に保護してもらった後、リーチャーは襲ってきたベネズエラの男を返り討ちにしました。

その頃ロスコーは、隠れ家にやって来た2人の男を撃退。ハブルの妻チャーリーから、ハブルがクライナーに騙されて、クライナー工業のマネーロンダリングをしてしまったことを告白されます。

エピソード7 リーチャー何も語らず

ニューヨークから戻ったリーチャーは、フィンリーから、ハブルの親戚であるスティーヴンソンと妊娠中の妻が尋問の末、惨殺されたことを知りました。

ティールは些細な理由でフィンリーを解雇します。スティーヴンソンはシロで、ベイカーがクロだと推測したリーチャーは、彼にわざとハブル家を捜索することを伝えました。

その日の夜。ドーソンを含む武装した男たちがリーチャーを殺すべくハブル家を襲撃するも、待ち伏せていたリーチャーに全員返り討ちにされてしまいます。

ハブルがクライナーのために政府から所得を隠したい色んな産業から1ドル札を集め、クライナーが全米から集めた1ドル札を漂白して100ドル札に偽造したこと。

クライナー工業の子会社は紙にダメージを与えずに漂白する独自の薬剤を開発。その過程で出た汚水がミシシッピ川を汚染したこと。

チェスターで汚水を川に捨てて、ウィルクスに調べられるようなヘマを二度としないように、クライナーたちはマーグレイヴでは珪藻土の効果がある動物の飼料を大量に使い、汚水処理を行ったこと。

さらに州に調べられない程度に牛を買えば、大量の飼料を持っていても怪しまれないと踏んだのだろうと、リーチャーは推測しました。

その頃フィンリーは、スティーヴンソンの両親に息子の死を伝えに行っていました。

しかしその直後、フィンリーは3人の殺し屋に襲われるも、ちょうど電話をかけてきたリーチャーの助言のおかげで命拾いしました。

翌朝。リーチャーとフィンリーはジョブリンの家を再度調べようとしましたが、彼の家は燃やされてしまいました。

ところが、ジョブリンの両親の家に隠された箱の中に大量の偽札を発見。リーチャーたちはピカードに知らせに行きます。

その道中、ニーグリーから連絡が入り、ウィルクス殺害事件の捜査をしたFBI捜査官のニットモこそ、彼を殺害したヴァイキングだったということが判明。

ところがニットモは3年前にがんで死んでおり、彼の相棒はまだ現役でアトランタ支局にいました。その彼の名前は、ピカードでした。

ピカードと待ち合わせた廃屋には、KJとティールが待ち構えており、ピカードは2人と一緒にリーチャーたちに銃を突きつけます。

エピソード8 パイ


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』

ピカードはフィンリーに、昔の相棒にクライナーたち通貨偽造団を守る仕事を金で頼まれたことを明かしました。

さらにKJは、ロスコーとハブルの妻子を人質に取り、家族を守るために逃げたハブルを捜してくるよう、リーチャーに要求します。

リーチャーはKJが考えていることを推理しました。南米のベネズエラの犯罪組織はクライナーから大量の偽札を買うはずでしたが、沿岸警備隊の取り締まりが強化されたことでそれが上手くいかなくなってしまったこと。

だから仕事を軌道に戻すためにマーグレイヴに殺し屋を送り込みましたが、事態はさらに悪化。彼らがクライナーのように、KJを始末するのも時間の問題だと。

これに対しKJは、前に見たベネズエラの殺し屋のやり方を真似て、自分が父親を殺したと告白。その動機として「親父にはこの作戦を構築することは出来ても、やり遂げる度胸がなかった」と話しました。

そのためKJは、ピカードの相棒であるニットモにウィルクスを殺させ、ドーソンにその確認をさせました。

さらにKJは、ジョブリンもモリー・ベスも、モリソンもスティーヴンソン夫妻も、そしてジョーも殺したのは自分だと自白します。

それを聞いてリーチャーは、ジョーたちを撃ったのはKJで、その死体を甚振ったのはドーソン、ジョーの遺体を段ボールで隠したのはモリソンだと推測。

クライナーは息子がモリソンを殺したと知ると、彼を恐れ、しばらく施設に入れて休養させようと言い出しました。子供の頃にKJを一度施設に入れたけど、効果がなかったと悟って………。

リーチャーは逃亡者の心理を熟知していたため、ハブルの居場所もすぐに特定することが出来ました。ハブルが家族との絆も僅かながら感じられて、土地勘もあるオーガスタです。

その道中、リーチャーは一瞬の隙を突いて、見張り役のピカードを撃ちます。リーチャーはオーガスタのバスターミナルから徒歩圏内にあるモーテルに行き、ハブルを見つけてマーグレイヴに戻りました。

その道中、ハブルは沿岸警備隊の取り締まりが終わってまた再始動する前に逃げなきゃヤバいと思い、通報窓口にメッセージを残して、免責と引き換えにジョーと連絡を取り合っていたことを明かします。

マーグレイブに戻ったリーチャーは署を襲い、ベイカーを轢き殺し、留置場に囚われていたフィンリーを救出。ハブルとニーグリーを仲間に加え、クライナー工業の工場を襲い放火します。

KJの手下たちが消火するのに躍起になっている隙を突いて、リーチャーたちは工場内に忍び込み先制攻撃を仕掛けました。

銃撃戦の最中、ハブルは部屋に隔離されていた子供たちを、リーチャーはロスコーとチャーリーを無事救出。フィンリーは死んだはずのピカードと邂逅します。

フィンリーは襲ってきたピカードを返り討ちにし、ロスコーはティールを射殺しました。

煙が濃くなってきたため、ニーグリーたちは先に工場外へ脱出。燃え盛る工場内に残っているのは、リーチャーとKJだけです。

リーチャーはKJとの一騎打ちを制し、彼を火炙りにしました。工場が爆発後、生還したリーチャーはロスコーと互いの無事を確かめ合いました。

事件解決後、ニーグリーはシカゴに戻り、フィンリーはロスコーを手伝った後に、リーチャーと共に虐待から救った犬と共に人生をやり直そうとボストンに戻りました。

ロスコーは自分の祖先がつくったマーグレイヴを立て直すべく、町長に立候補するとリーチャーに語りました。

リーチャーはフィンリーと共に、マーグレイヴに来た時から食べたかったジョージアで一番おいしいと評判のピーチパイを食べ、母から貰った祖父の勲章をジョーが殺された場所に置きました。

そしてリーチャーは、再び放浪の旅に出たのです。

ドラマ『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』の感想と評価


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』

シーズン1の見どころと感想

リーチャーとフィンリーたち3人は最初、最悪な出会いをしたせいで信頼関係は皆無でした。

ですが話が進んでいくにつれて、リーチャーたちは自分の辛い過去を打ち明けあい、徐々にチームとして戦友として信頼関係を築いていきました。

特に作中口論してばかりいたリーチャーとフィンリーが、徐々に相棒同士のように軽口を叩き合うようになっていく様は、それまでの彼らの関係性を考えれば感慨深いものですし面白いです。

それに何といっても、本作を観ている視聴者もリーチャーたちと同じ目線で、一緒にマーグレイヴで起きた連続殺人事件の謎を解いていくのが、本作の見どころとなっています。

また作中では、リーチャーが亡き家族との思い出を回想する場面が随所に描かれています。リーチャーたちは母との約束どおり、ジョーは世界中の問題よりも目の前にある問題を解決しようと奮闘しましたし、リーチャーは人の3倍強い力を正しいことをするために使いました。

そして家族から教わったことが、リーチャーの人生の指針となったことを考えると感動して涙が止まりません。

シーズン2の見どころ

今回制作されたシーズン1には、原作者のリー・チャイルドがイメージする「身長195センチの大男」というジャック・リーチャーの設定に近い、身長188センチの大柄のアラン・リッチソンが起用されました。

アラン・リッチソンがドラマ版のジャック・リーチャー役に抜擢されたことが功を奏し、シーズン1は世界配信されてから24時間の間で史上トップ5の視聴回数を記録と、とても好評でした。

そのため『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』がAmazonプライムにて配信されてから3日日後の2022年2月7日、シーズン2の製作が決定しました。

またアマゾン・スタジオのトップを務めるジェニファー・サルケは、「『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』は我々の予想をはるかに超えた作品であり、アランの魅力的な演技が番組の成功に大きな役割を果たしている」と絶賛。

アマゾン・スタジオがアラン・リッチソンを新たな映画スターとして育てようとしていることは、既にアラン・リッチソンがアマゾン・スタジオと3本の映画の出演契約を結んだことから明らかです。

そこから察するに、シーズン2もアラン・リッチソンがジャック・リーチャー役を続投するのは確実。マーグレイヴを去り、再び放浪の旅に出たリーチャーが、次はどんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね。

それに、シーズン1でリーチャーと結ばれたロスコーが、シーズン2でも何らかの形で登場するかもしれません。

まとめ


Amazonプライム『ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~ シーズン1』

退役した元アメリカ陸軍憲兵隊の捜査官が、金と権力に屈しない警官たちとチームを組み、放浪先の小さな町で起きた連続殺人事件の真相と、その背景にある巨大な陰謀を暴いていくアメリカのサスペンス・アクションドラマ作品でした。

映画版の「ジャック・リーチャー」シリーズでは、主人公のジャック・リーチャー役は「ミッション:インポッシブル」シリーズのトム・クルーズが演じていました。

なので当初、本作の原作である「ジャック・リーチャー」シリーズの第1巻『キリング・フロアー』での「身長195センチの大男」というジャック・リーチャーの設定は、トム・クルーズではギャップがありすぎると批判されました。

トム・クルーズ演じる映画版のジャック・リーチャーのイメージが定着しているファンにとって、トム・クルーズ以外の俳優が演じるジャック・リーチャーに違和感を覚えた人もいることでしょう。

ところがどっこい、ドラマ版のジャック・リーチャーは大柄なアラン・リッチソンにはまり役でした。フィンリー役を演じたマルコルム・グッドウィンも、ロスコー役を演じたウィラ・フィッツジェラルドもまた然り。

原作小説のイメージにピッタリなアラン・リッチソンたち豪華キャスト陣が魅せる、ジャック・リーチャーとその仲間の活躍を描いたサスペンス・アクションドラマが観たい人に、とてもオススメな作品です。

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