連載コラム「未体験ゾーンの映画たち2021見破録」第31回
世界各国で誕生した掘り出し物の、まだ見ぬ傑作映画を紹介する「未体験ゾーンの映画たち2021見破録」。第31回で紹介するのは『フロッグ』。
ホラー、ミステリー、サスペンスなどジャンル映画。従来に無い設定や新たなアイデアを盛り込んだ作品を生み出せないかと、クリエイターたちは試行錯誤を繰り返しています。
また一つ、斬新な設定で描かれ話題となった映画が誕生しました。邦題は『フロッグ』。内容に対し直球勝負の原題『I See You』とは別な意味で、物語に相応しいタイトルです。
この作品の魅力を紹介すべく、あらすじ・ネタバレを紹介しますが何の情報も入れずこの作品が、どの方向に進むのかを楽しむのも一興。未見の方はご了承の上お読み下さい。
意外な設定、練られた脚本が魅力の映画を紹介いたします。
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CONTENTS
映画『フロッグ』の作品情報
【日本公開】
2021年(アメリカ映画)
【原題】
I See You
【監督】
アダム・ランドール
【脚本】
デヴォン・グレイ
【出演】
ヘレン・ハント、ジョン・テニー、ジュダ・ルイス、オーウェン・ティーグ、リーベ・バラール
【作品概要】
田舎街で発生した少年誘拐事件。その街では過去にも同様の事件が起きていました。捜査を担当する刑事の自宅で何が起きます…。この後展開する事態を描いたサスペンス・ミステリー映画。
監督は『iBOY』(2017)、『ザ・トランスポーター ロンドン・ミッション』(2016)のアダム・ランドール。
俳優としてドラマ『デクスター 警察官は殺人鬼』(2006~)で主人公の少年時代を演じ、『この世に私の居場所なんてない』(2017)に出演のデヴォン・グレイの初映画化脚本作品です。
出演はアカデミー主演女優賞で『ナイト・ウォッチャー』(2020)のヘレン・ハントに、ドラマ『クローザー』(2005~)のレギュラー出演者ジョン・テニー。
ベテラン2人と『サマー・オブ・84』(2018)のジュダ・ルイス、ドラマ『BLOODLINE ブラッドライン』(2015~)のオーウェン・ティーグ、ドラマ『スニーキー・ピート』(2015~)のリーベ・バラールの、若手3人が共演した作品です。
映画『フロッグ』のあらすじとネタバレ
美しく豊かな自然に囲まれた町。1人の少年が自転車で林道を走ります。その体が突然宙を舞います。
その夜、暗闇に包まれた1軒の家の中の様子が映し出されます…。
翌朝、そのハーパー家の台所で調理をしていた母ジャッキー(ヘレン・ハント)に、料理を焦がしたと指摘する息子のコナー(ジュダ・ルイス)。
ジャッキーは息子に朝食を出しますが、母子の会話はぎこちないものでした。母にかかった電話の相手は誰かと聞くコナー、自分のマグカップを知らないか尋ねるジェッキー。互いに答えはありません。
同じ居間のソファで寝ていた父グレッグ(ジョン・テニー)が、母の用意したパンケーキは食べるべきだった、と息子に声をかけます。TVを見てそのままここで寝たと言い訳する父。
コナーは母が浮気したことを、父以上に怒っているようでした。そんな息子をなだめるグレッグ。母の不倫が息子の心を乱し、喧嘩騒ぎを起こした事を気にかけていました。
息子を落ち着かせたグレッグは2階に向かいます。階段の壁に並んだ家族写真の額の1つに、写真が無いと気付きます。
コナーは学校に、ジャッキーも職場に向かいました。家で身支度中のグレッグに、妻から電話がかかってきます。何か話したさそうな妻の電話を切り、それを投げつけ窓ガラスを粉々にするグレッグ。
息子の前では冷静に振る舞う彼も、妻の浮気に深い怒りを覚えていました。割れた窓の外を見たグレッグは、屋根の上にジャッキーのマグカップがあると気付きます。
屋根を歩きマグカップを手にしたグレッグ。中には吸い殻が入っています。息子が親に隠れ煙草を吸ったと気付きました。
同じ頃、精神科医のカウンセラーとして働く職場で、心を落ち着かせようと薬を服用するジャッキー。
出勤した刑事のグレッグに、警察署長は昨日行方不明になった10歳の少年、ジャスティンの資料を見せました。公園で自転車だけが見つかったと説明します。
その少し前に、マイケル少年も失踪していました。マイケルは状況から誘拐されたと思われます。署長は2件の失踪事件に何か関連性があると考えていました。
この事件の捜査に、グレッグの同僚スピッツ刑事も加わりたいを希望していました。スピッツと組み捜査をリードして欲しいと頼む署長。
誰もいないハーパー家にジャッキーが帰ってきます。車を自動で開閉するシャッターを持つガレージに入れ、彼女は家に入りました。
台所に入ったジャッキーは、引き出しが開け放たれ中の銀食器が全て消えていると気付きます。物音を聞きコナーがいると思い、2階へと向かうジャッキー。
そこに見知らぬ黒人の男がいて、思わず声を上げるジャッキー。男は自分は怪しいものではなく、窓の修理人だと説明します。ご主人の依頼で窓ガラスを直したと説明しました。
作業完了のサインをもらうと男は引き上げます。誰が家に入れたと彼女が尋ねると、感じの良い娘さんが丁寧に対応したと答える修理人。
去って行く男に聞き返すジャッキー。なぜならハーパー家に娘はいないからです。
ジャスティン少年が行方不明になった森に、捜索の協力する住民たちが集まっていました。警官が状況を説明する中、幸せな家庭に暮らす少年が家出するはずが無いと語るグレッグとスピッツ刑事。
妻からの電話にグレッグは出ません。事情を知り、自らも夫婦の危機を乗り越えたスピッツは、カウンセリングを受けるよう勧めます。肝心のカウンセラーは妻だと答えるグレッグ。
何か見つけたとの声が聞こえます。2人が向かうと、失踪現場付近に緑色のアーミーナイフが落ちていました。それを見たスピッツは絶句します。
この町ではかつて、6人の少年が犠牲となった連続誘拐事件が発生していました。現場には緑のアーミーナイフが残され、犯人としてスピッツは、コール・ゴードンという男を逮捕していました。
ゴードンは今も刑務所の中です。模倣犯が現れたのでしょうか、それとも真犯人は別の男で、また同じ犯行を繰り返したのでしょうか。
その日ジャッキーと息子のコナーは2人だけで食事をします。話しかけられても息子はまともに答えません。母から窓の修理人を入れたか聞かれ、その男が浮気相手かと言い放つコナー。
取り繕って息子を落ち着かせようとするジャッキーの態度が、ますますコナーを怒らせます。彼は母に向かって、家庭を壊した報いを受けるべきだと怒鳴りました。
息子が去った後、台所で洗い物をしていたジャッキーの前で、突然TVがつきます。ニュース番組は9歳のマイケルに続き、ジャスティン少年が行方不明になったと告げています。
彼女はTVを切りますが、また独りでに映ります。そこに夫のグレッグが帰って来ました。今日窓を壊し、修理人を手配したか聞かれても答えないグレッグ。
その男は銀食器を取ったと思う、彼は家に娘がいたと話していたと告げる妻に、なぜ修理人は価値の無い食器を盗ったと彼は訊ねます。
妻の話に取り合わず2階に向かうグレッグ。階段の家族写真の無い額が気になります。睡眠薬を飲んだ時、廊下にハムスターが逃げていると気付き、彼はそれを追いクローゼットに入りました。
突然扉が閉まり、彼は中に閉じ込められます。息子のイタズラと思いますが扉は開かず、呼んでも反応はありません。物音に気付き扉を開けたのは妻です。家にコナーはいないと告げるジャッキー。
彼女は自分の過ちを認め、今日は2階で寝るよう勧めますがそれなら客室で寝るというグレッグ。彼は自分たちの結婚をジャッキーの両親が望まず、コナーを妊娠しなければお前は自分と結婚したのかと言います。
過去の話まで持ち出され、共に家庭を築いたのは後悔していないと告げるジャッキー。
その夜、彼女は物音を目覚めます。息子の部屋は無人ですがパソコンが作動し、ゲーム画面になっていました。散らかった部屋を片付けていると、コナーが姿を現します。
明日は自分が学校に送ると告げるジャッキー。身をかがめると、ベットの下にはカエルのマスクがありました。
眠っていたグレッグのシーツが動きます。翌朝、彼が目覚めるとシーツが濡れています。知らぬ間に夜尿症をしたのでしょうか。シーツや下着を洗濯機に放り込むグレッグ。
警察署に出勤すると、署長は彼とスピッツに今回の少年失踪事件を聞き、服役中の連続少年誘拐殺人犯ゴードンが、再審理を求めていると告げました。15年前小児性愛者の彼を逮捕したスピッツ刑事には、耳の痛い話でした。
今回の犯人は模倣犯と思われますが、15年前の事件で犯人の手から逃れた2人の少年トミー・ブラウンとトラバーズと接触し、ゴードンの主張を否定する証言を得て欲しいと命じる警察署長。
グレッグとスピッツは、ブラウンの家を訪ねます。両親は彼に会わせ、スピッツは自分を覚えているかと声をかけますが、身も心も傷付いて成長したトミーは面会を拒絶します。
15年前のトミー少年の証言テープを聞くグレッグ。怯えたトミーはトラックに乗った男に声をかけられ、監禁場所は魔法の家でそれはもう消えてしまったと証言していました。
翌朝、ハーパー家を1人の男が訪ねます。それはジャッキーの元浮気相手のトッドです。まだ彼女を愛しているトッドは、よりを戻そうと現れたのです。
家族関係を修復したいジャッキーには困惑する事態でした。家の前で息子がいると告げ追い返そうとしますが、諦めず粘るトッド。
何かが落ちて来てトッドの頭に当たります。それはジャッキーのマグカップでした。上を見上げても誰もいませんが、2階の窓が開いています。その時トッドはスマホを落としますが、2人は気付きません。
頭の出血は酷く放置できず、ジャッキーは彼を人目につかない地下室に連れて行きます。一方2階で歯を磨いていたコナーは、どこからか聞こえる話声を聞きました。母と思い呼びかけるコナー。
トッドを介抱し座らせこれから息子を学校に送り、その後病院に連れて行くと約束するジャッキー。突然彼女にトッドのスマホから電話がかかってきます。
相手は何もしゃべりません。トッドがスマホを落としたと気付いた彼女は、相手の背後で流れるレコードの音から、電話の相手が家の中にいると悟りました。
彼女が居間のレコードを止めていると息子が降りてきます。レコードをかけたか、屋根の上にいたかと聞いても否定するコナー。
息子と車に乗ると、思わず何かしたのなら、怒らないから教えて欲しいと語るジャッキー。息子は何の事だか判らない、という調子で否定します。
会話に夢中のあまり、家の前で人を轢きそうになるジャッキー。相手はジャスティン少年の母親です。刑事のグレッグが何か知っていないか尋ねますが、教えるべき事はありません。必ず夫が少年を見つけると慰め、車を出すジャッキー。
地下室に残されたトッドの背後に何者かが忍び寄り、彼の頭をバットで強く殴りました。
ジャスティンが行方不明になった現場を捜査するグレッグとスキップ刑事。2人は木に縛られた紐を見つけ、少年は林道に張られた紐に引っ掛かり自転車から転倒し、何者かにさらわれたと推測します。
息子を送り届け帰宅したジャッキーは、地下室で倒れているトッドを見つけます。
その日の夜、帰って来た夫に助けて欲しいと訴えるジャッキー。地下室のトッドの遺体を見て、何があったか教えろと告げるグレッグ。
彼女はトッドが現れ家の前で話していると、何かが落ちて来て彼の頭に当たったと説明します。救急車を呼ばなかったと聞かれると、ジャッキーは息子の仕業だと告げました。
2階にいたコナーは腹を立てていた。思わずやったのだと泣く妻に、息子が今後どうなるか判っているのか、と怒鳴りつけるグレッグ。
夫婦は遺体を車に積み、暗くなった林道を走らせます。入れ違いに帰宅したコナーは、パソコンに向かいゲームを始めました。
林の中に車を停めたグレッグとジャッキーは、穴を掘ってトッドの遺体を運びます。その頃ゲームに夢中のコナーは異音に気付きます。地下室に向かうと洗濯機が回っており、中には布に包まれた銀食器が入っていました。
死体を埋める夫に何度も謝るジャッキー。一方パソコンの前に戻ったコナーは、画面に表示された「フロッキングを知ってるか」のメッセージに気付きます。
フロッキングを検索したコナーは、他人の家に忍び込み物色する人物の動画を見つけます。メッセージを送った人物とコンタクトしようとする彼の背後に、カエルのマスクを着けた人物が立っていました。
トッドの遺体を始末した夫婦が自宅に帰ってきます。缶ビールを開けたグレッグは、ジャッキーの悲鳴を聞き2階に駆け付けます。縛られ浴槽に入れられた、コナーを発見したジャッキー。
息子を解放すると、妻に車で病院に連れていけと命じるグレッグ。彼はコナーに危害を加えた人物を許さないつもりでした。
その頃警察署にいたスキップ刑事は、署長から誘拐犯目撃の通報があったと知らされます。発信者のGPS信号を追跡中で、直ちにグレッグを家に向かい、2人で捜査すると答えたスキップ。
拳銃を手にしたグレッグは、自宅に誰かいないか慎重に調べます。2階に向かう階段の額から、全ての家族写真が消えていました。突然レコードの音が鳴り響きます。
レコードプレイヤーに向かうグレッグの背後に、カエルのマスクを着けた人物が忍び寄ります。彼がレコードを停めた時、その人物が斧で殴りかかってきました…。
ここで時間が戻ります。幾日か前の日でしょうか。ハーパー家の前に若い娘がいて、その姿を何者かが撮影しています。家の車庫から車が出ると、その娘ミンディ(リーベ・バラール)は駆け出します。
映画『フロッグ』の感想と評価
実にユニークな仕掛けにある映画です。あらすじ・ネタバレではその仕掛け部分が判るように記述したので、ご了承下さい。
この脚本は、俳優デヴォン・グレイにより書かれました。彼の脚本が映画化されたのは本作が初めてですが、彼は2016年「Allison Adams」という脚本を発表しています。
とある小さな町で、9歳のアリソンという少女が行方不明になります。そして同じ名を持つ30代の看護婦のアリソン、16歳のチアリーダーのアリソン、50歳近いダイナーで働くアリソン、60歳を越えた隠居の身のアリソン、この4人をつけ狙う何者かがいる物語。
2016年度映画化されていない脚本の中で、もっとも注目すべき作品と評された「Allison Adams」。彼は仕掛けのある、ユニークな設定の物語を描くことに力を尽くしているようです。
2014年当時のインタビューで、現在自分の一番のお気に入りホラー映画は、J・A・バヨナ監督の『永遠のこどもたち』(2007)と答えているデヴォン・グレイ。彼の仕掛けある物語への興味が、『フロッグ』にも大いに反映されています。
「パズル映画」を作るための工夫
アダム・ランドール監督は、この映画の仕掛けの舞台となる「家」を、撮影に管理しやすいように建設するつもりでいました。しかし予算の制約上叶いません。
そこでプロデューサー、ロケーションマネージャーと共に撮影に適した家探しから始まります。最終的に映画に登場する家をオハイオ州の湖畔に見つけ、脚本もこの場所に合わせ修正しました。
本作では最初の場面から何かが起きる予感や恐怖感が、画面から滴り落ちてくるような感覚を作りたいと意図した監督。それは様々な工夫を持つアングル、画面の端から何かが現れそうなライティングや構図で生み出されます。
同じ状況が2つの視点で描かれた本作。しかし撮影スケジュールが厳しく1つの状況の様々な視点を、出来るだけまとめて撮影しようとしたランドール監督。
同時に撮影全体を通し、2つのストーリーは可能な限りひき離して俳優に演じさせ、ストーリーの流れの維持に努力したとインタビューで話してします。
2つの視点を同時に撮影することもあれば、分けて撮る事もあったと話すヘレン・ハント。演じる時も常に、この役の人物は「なぜこれを欲して行動するのか」「私にとってこの人物は何者なのか」を意識していると語っています。
ベテラン俳優である彼女は、ジャンルは意識せずいつも通りに演じ、本作の製作者が恐ろしい映画を作るには、どう手助けすれば良いかを自問しながら撮影に臨んだと話しました。
同じインタビューで監督は出演者たちに対して、状況に対する正直な反応を演じて欲しいと望んでいた、と証言するジョン・テニー。
こうした努力により1つのストーリーが前半と後半で異なる視点を持つ、ユニークな映画が誕生したのです。
全ての謎がラストシーンで解決する
『フロッグ』のような映画は、その構造とパズル的性格が重要と語るランドール監督。こういったタイプの映画や物語では提示した謎に対し、不満足な解答しか用意できない例もよくあると語っています。
しかし本作では仕掛けた謎に対し観客が納得できる、全てが収まる解答を見せることが出来たと話す監督。
脚本には独自のアイデアと強力なキャラクターを用意する以外に、構造と登場する全ての物語の筋書きが、しっかり結び付いているか考慮する必要があると話しています。
この監督の言葉に、『フロッグ』を見た方は大いに納得するのではないでしょうか。
ただしこのタイミングで誘拐事件が起きた事(奥さんの浮気がストレスだったのでしょうか?)、なぜ彼がこのタイミングで「フロッグ」となったのか(1件目の誘拐をきっかけに行動を起こした?)等々、観客側でお話を補足する必要もあります。
結末も結果オーライ、と呼ぶには犠牲が大きい気がします。これもある狙いでフロッキングに加わった人物にも、想定外の出来事が起きた結果だと解釈すべきでしょうか。
物語のバックボーンとなる状況まで、完璧に納得出来るものを用意するのは、奇抜な設定のジャンル映画では難しいです。ここは映画に展開させたパズルの見事さの方を、高く評価しましょう。
まとめ
前半と後半で見事に視点が変わる、そしてラストで全ての謎が解ける『フロッグ』。パズル系ミステリー映画ファンなら必見と紹介しましょう。
決して難解ではありません。最後まで見れば納得の物語、気楽に構えて謎解きを楽しめる映画で、ラストは気持ち良くもあります。ジャンル映画ファンなら良くやった、と喝采するはずです。
しかし犠牲者や、残された者の救いの無さを考えると、物語に入れ込んで映画を鑑賞する方の場合、割り切れない思いを覚えるかもしれません。
これは映画を客観的に見るか、登場人物に感情移入して見るかの差です。どちらも映画の見方としては間違いありません。ホラー・スリラーなどジャンル映画ファンには前者が多いと思いますが、多様な見方をする人がいるのも映画を共有する面白さです。
ところで劇中に登場する日本でもお馴染みのお菓子、ペッツの容器の頭の”アイツ”は、皆さんもご存知の有名なゲームのキャラクターの”アイツ”です。
“アイツ”はカエルみたいに緑色で、カエルみたいに舌を伸ばします。でも「フロッグ」ではありません。これも映画に仕掛けられた謎の一つでしょうか?…違いますよね、多分。
次回の「未体験ゾーンの映画たち2021見破録」は…
次回第32回は奇妙な出来事が隣の家に起きる。その謎を探った少年が体験する恐怖を描く青春オカルトホラー映画『ウィッチサマー』を紹介します。お楽しみに。
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