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Entry 2023/09/27
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『毒舌弁護人 正義への戦い』あらすじ感想と評価解説。香港の国民的コメディアンで俳優ダヨ・ウォンによる“法廷ドラマ”|映画という星空を知るひとよ171

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第171回

映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』は2023年10月20日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー!

本作は、香港で大ヒットを飛ばした法廷劇映画です。

香港映画界では、ここ数年で大きな変革の波が押し寄せました。アクション映画ばかりではなく、より庶民の生活を描いた作品や、ローカル性高いエンタメ、あるいは社会派作品が興行収入トップ10にランクインするようになったのです。

激動の社会変化を経験した香港市民が、“香港 ”という町に対する帰属意識が強くなったからでしょう。

そんな傾向をジャック・ン監督が映画に取り入れた『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』。正義が失われた法廷で、人々のために、香港のために、必死に戦う“毒舌弁護人”の姿を描きます

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映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』の作品情報


(C)2022 Edko Films Limited, Irresistible Beta Limited, the Government of the Hong Kong Special Administrative Region. All Rights Reserved.

【日本公開】
2023年(香港映画)

【原題】
毒舌大狀

【脚本・監督】
ジャック・ン

【撮影監督】
アンソニー・プン

【製作】
ビル・コン、アイヴィ・ホー

【キャスト】
ダヨ・ウォン、ツェ・クワンホー、ルイーズ・ウォン、フィッシュ・リウ、マイケル・ウォン、ホー・カイワ

【作品概要】
『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』は、香港のアカデミー賞と呼ばれる香港電影金像奨に過去4度ノミネートされているジャック・ンの監督デビュー作。

ジャック・ンは、香港映画のヒットメーカーであるダンテ・ラム監督作品の脚本も何作も担当し、2021年にはリョン・ロクマン監督の話題作『アニタ』でも脚本家として参加しています。

主演は、映画『棟篤特工(原題)』(2018)『6人の食卓』(2022)など、ヒット作に連続で出演する香港の国民的スターのダヨ・ウォン。

本作は楽天グループ株式会社が国内外でIP(知的財産権)を包括的にプロデュースするために設立したコンテンツレーベル「Rakuten Content Central」(楽天コンテンツセントラル)によって配給されています。

映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』のあらすじ


(C)2022 Edko Films Limited, Irresistible Beta Limited, the Government of the Hong Kong Special Administrative Region. All Rights Reserved.

50代の治安判事ラム・リョンソイは、新しい上司の気分を害したことで、職を失ってしまいました。

ラムは、友人の勧めもあり、法廷弁護士として復活。はじめて手掛けた事件は、複雑には見えない児童虐待事件でした。

母と子が暮らす家で、ある夜自宅の居間で娘が血を流して倒れていました。

状況から誰かに突き飛ばされてテーブルの角で頭を打ったと思われます。その犯人として疑われたのは、同居している実母ツァン・キッイ。児童虐待の事件として容疑が固まりかけていました。

ラムが調べ始めると、事件は思いもよらぬ方向へ展開を見せ、ラムとパートナーの若い女性法廷弁護士のフォン・カークワンは、大きな権力闘争に巻き込まれていきます。

映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』の感想と評価


(C)2022 Edko Films Limited, Irresistible Beta Limited, the Government of the Hong Kong Special Administrative Region. All Rights Reserved.

これまでの香港映画にはなかったような、正義を問う映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』。

1人の娘が頭に大怪我をし、母親の虐待が疑われます。その娘が息を引き取ったことで、母ツァン・キッイは過失致死罪で起訴されてしまいました。

「私は虐待などやっていません」というツァン・キッイの言葉は警察には届かず、証言者も法廷でツァン・キッイの無実を証明する証言を覆します。

事件の関係者全てがツァン・キッイを犯罪者に仕立てようとしているのでしょうか。それは、ツァン・キッイに仕向けられた悪意ある罠と言えるものでした。

不可思議なこの事件の謎に2年たって気が付いた弁護人のラムは、事の真相を明らかにしようと紛争します。

法廷において真実を追究するのは、弁護士あるいは弁護人として当たり前のこと……。なのですが、そこに人間の自分さえよければいいという、私利私欲を孕んだ我儘が顔を出してくるのです。

欲に目がくらみ、権力に弱い人間は必ずといっていいほど、正義を曲げてしまう過ちを犯します。

真実を明らかにして正義を貫こうとするラム。上司も裁判官も怖くないラムの歯に衣着せぬ物言いは、なかなか口にできない本心ですから、それを耳にした人々の心にストレートに届くものでした。

いったい、正義とは何なのでしょうか? 巨大な勢力に対する怒りが込められているようにも見られる作品です。

言葉で悪を斬りさくヒーロー弁護士ラム・リョンソイの、正義が失われた法廷で人々のために必死で戦う姿をお見逃しなく。

まとめ


(C)2022 Edko Films Limited, Irresistible Beta Limited, the Government of the Hong Kong Special Administrative Region. All Rights Reserved.

香港の法廷映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』をご紹介しました。

『私のプリンス・エドワード』(2023)『縁路はるばる』(2023)『星くずの片隅で』(2022)など、新世代香港映画が日本で連続公開され、新たな香港映画ブームに火がついています。

画期的な映画が続々と登場する中でも本作は、香港映画の歴代最高記録の興行収入を記録し、香港映画市場で大ヒットとなった法廷ドラマです。

法廷で暴かれる悪事の数々とがんじがらめに張り巡らされた罠をラムはどうやって抜け出るのでしょう。敏腕弁護人、ラムの活躍をどうぞお楽しみください。

映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』は2023年10月20日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー!

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星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。




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