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Entry 2022/10/08
Update

香港映画祭Making Waves|開催日時と上映作品情報。日本未公開作を含む多彩なラインナップを節目の年にお披露目する!

  • Writer :
  • 大塚まき

香港特別行政区の設立25周年を記念する映画祭

今年2022年、香港特別行政区は設立25周年を迎えました。

エキサイティングで活気あふれる国際都市・香港が迎えた大きな節目を記念し、日本未公開作品を含めた選りすぐりの香港映画8本を上映する、香港特別行政区設立25周年記念映画祭「Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」。

香港特別行政区設立25周年記念映画祭「Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が、2022年11月9日(水)〜13日(日)までBunkamuraル・シネマにて開催します。

本映画祭は、イタリア・ウディーネ、インドネシア・バリ、イギリス・ロンドン、タイ・バンコク、オーストラリア・シドニー、デンマーク・コペンハーゲンなど、世界各地を巡回しており、この秋、東京にて待望の日本開催となります。

この度、日本初公開4作品含む、上映作品全8本のラインナップおよび上映スケジュールが決定

香港映画祭 Making Wavesのライナップ

全8作品のうち今回が日本初公開となる新作映画は、三兄弟と3人の女性が織りなすお料理コメディ『6人の食卓』(2022)香港の4大映画会社が共同製作し、4人の新人監督が共同監督を務めた香港返還25周年記念作『同じ空の下』(2022)1秒先を予知できる能力を活かしてボクサーとなった男が人生の再起をはかるドラマ『ワン セカンド チャンピオン』(2021)視覚障害者の両親のもとに生まれたジュディ・チュウ監督が自身の経験をもとに親子の絆を描いたヒューマン・ドラマであり初監督作『サンシャイン・オブ・マイ・ライフ』(2022)の4作品です。

さらに、今年2022年春の大阪アジアン映画祭で上映されるや大好評を博し、今年2022年香港電影金像奨最優秀主演男優賞(パトリック・ツェー)を受賞した『黄昏をぶっ殺せ』(2021)が東京で初めて上映され、本映画祭のオープニングを飾ります。

またレスリー・チャン主演で人間と幽霊の切ない恋を描いたファンタジー『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1987)の2Kデジタル・リマスター版が日本初スクリーン上映となるなど、ここでしか見られない話題作が居並んだほか、昨年の東京国際映画祭で上映されるやその圧倒的な映像世界が絶賛された『リンボ』(2021)今年の東京国際映画祭「ガラ・セレクション部門」での上映が発表されたばかりの『神探大戦』(2022)の上映も決定し、世界的に評価された話題作から、これからの香港映画界を担う期待の新人監督作品まで、個性豊かな8本が揃いました。

香港映画祭 Making Wavesの開催概要


(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved. 

【会期】
2022年11月9日(水)〜13日(日)

【会場】
Bunkamuraル・シネマ(東京・渋谷)

【料金】
800円均一(税込)
※チケットは日時・座席指定券です。
※ご購入後の変更・払戻しは承れません。
※特別上映のため、学生・シニア等各種割引はございません。

【購入方法】
オンライン  MY Bunkamura
https://www.bunkamura.co.jp/mybunkamura/
※ご鑑賞日の3日前0:00から各回の上映1時間前まで販売。
※「MY Bunkamura」への事前登録(無料)が必要です。

劇場窓口
※ご鑑賞日の3日前から販売。(劇場窓口受付時間10:00~20:00)
※オンライン販売で完売になった上映については劇場窓口での販売はありません。

※詳細は、香港映画祭 Making Waves公式サイトにてご確認ください。

映画『6人の食卓』の作品情報


(C)2022 Edko Films Limited, Irresistible Beta Limited, One Cool Film Production Limited. All Rights Reserved.

【日本公開】
2022年(香港映画)

【原題】
飯戲攻心

【監督】
サニー・チャン(陳詠燊)

【キャスト】
ダヨ・ウォン(黃子華)、ルイス・チョン(張繼聰)、ステフィー・タン(鄧麗欣)、イヴァナ・ウォン(王菀之)、リン・ミンチェン(林明禎)

【作品概要】
ホイ、ライ、ヘイの三兄弟は、日々ささいなことで口喧嘩しながらも、亡き両親から受け継いだ家で賑やかに暮らしている。ある日、次男ライが恋人モニカを自宅に招くが、彼女は長男ホンの元カノだった。三兄弟とそれぞれのガールフレンド、6人で囲む食卓は楽しい宴となるのだろうか!?

人気シンガーソングライターのイヴァナ・ウォン演じる三男のガールフレンド、ジョゼフィーンがふるまう料理の数々にも注目のコメディドラマ。

映画『同じ空の下』の作品情報

【日本公開】
2022年(香港映画)

【原題】
一樣的天空

【監督・脚本】
ダニエル・チャン(陳翊恆)、ティム・プーン(潘梓然)、エルビス・ハウ(侯楚峰)、サニー・イップ(葉正恆)

【キャスト】
イヴァナ・ウォン(王菀之)、セッ・ソウ(石修)、チュウ・パッヒム(朱栢謙)、ケビン・チュウ(朱鑑然)

【作品概要】
ダニエル・チャン、ティム・プーン、エルビス・ハウ、サニー・イップの4人の新人監督が共同監督を務め、香港の4大映画会社(銀都機構、英皇、寰亞、天下一)が共同製作を手がけた、香港返還25周年記念作品。1997年、2003年、2012年、2022年の香港を舞台に、自閉スペクトラム症の青年やベテラン広東オペラ歌手、ライオンダンス(獅子舞)に挑む移民男性など、この街で生きる人びとの生活をスケッチした4つの短編で、返還からの25年を綴るオムニバス。

映画『ワン セカンド チャンピオン』の作品情報


(C)2020 COPYRIGHT MM2 STUDIOS HONG KONG LIMITED

【日本公開】
2022年(香港映画)

【原題】
一秒拳王

【監督・原作】
チウ・シンハン(趙善恆)

【キャスト】
エンディ・ザーウグヲクイン(周國賢)、チャーノン・サンティナトーンクン、リン・ミンチェン(林明禎)

【作品概要】
一秒先を予知できる能力を駆使してボクサーとなり、“ワンセカンドチャンピオン”として名を馳せたヤン。ある日、思いがけない事故によってその能力が失われてしまうが、ヤンはたった一つの大切なものを守るため、再びリングに上がる。

監督・原作は、香港のローカルバンドToNickのフロントマンで俳優でもあるチウ・シンハン。ヤンをスカウトしコーチとなるシュン役で出演も兼ねている。主演のエンディ・ザーウグヲクインが歌う「時間的初衷」は2022年香港電影金像奨主題歌賞を受賞した。

映画『サンシャイン・オブ・マイ・ライフ 』の作品情報

【日本公開】
2022年(香港映画)

【原題】
一路瞳行

【監督】
ジュディ・チュウ(朱鳳嫻)

【キャスト】
カラ・ワイ(惠英紅)、カリーナ・ン(吳千語)、ヒューゴ・ン(吳岱融)

【作品概要】
視覚障害者の両親のもと健常者として生まれたヤンヤンは、幼い頃から自分の家族がまわりの家族とは異なることに息苦しさを感じていた。成長した彼女は、海外で芸術を学ぶことを望み、両親から離れ自分の人生を生きようとするが…。

ジュディ・チュウ監督が、自身の経験をもとに、家族の絆を描いたヒューマン・ドラマ。『レディークンフー 激闘拳』(81)のカラ・ワイ(クララ・ウェイ)が母親役を熱演。

映画『黄昏をぶっ殺せ』の作品情報


(C)2021 Homemade Holdings Limited. All Rights Reserved.

【日本公開】
2022年(香港映画)

【原題】
殺出個黄昏

【監督】
リッキー・コー(高子彬)

【キャスト】
パトリック・ツェー(謝賢)、フォン・ボーボー(馮寶寶)、ラム・シュー(林雪)、チョン・シューイン(鍾雪瑩)、サム・リー(李燦森)

【作品概要】
かつて殺し屋としてタッグを組んでいたチャウ(パトリック・ツェー)、フォン(フォン・ボーボー)、チョン(ラム・シュー)の三人。引退後はカタギとして暮らしていたが、再び集結し、様々な事情で人生を終えたいと願う人たちのため自殺ほう助を請け負うことに。人生の黄昏期を迎えた彼らが、他者との関わりのなかで再びそれぞれの生を輝かせる姿をユーモラスに描く。

主演のパトリック・ツェーが自身のキャリア初および史上最高齢(85歳)で2022年香港電影金像奨最優秀主演男優賞を受賞した。

映画『リンボ』の作品情報


(C)2021 Sun Entertainment Culture Limited. All Rights Reserved

【日本公開】
2022年(香港・日本・アメリカ合作映画)

【原題】
智齒

【監督】
ソイ・チェン(鄭保瑞)

【キャスト】
ラム・カートン(林家棟)、リウ・ヤースー(劉雅瑟)、メイソン・リー(李淳)、フィッシュ・リウ(廖子妤)、池内博之

【作品概要】
中国のインターネット小説を、舞台を香港に置き換えて映画化。香港のスラム街で起こる猟奇的連続殺人事件の犯人を追う刑事を、モノクロ映像で描いた重厚な香港ノワール。

今年の第40回香港電影金像奨では脚本・撮影・美術・主演女優賞(リウ・ヤースー)・助演女優賞(フィッシュ・リウ)の5冠に輝いた。

映画『神探大戦』の作品情報


(C)2022 Emperor Film Production Company Limited Emperor Film and Entertainment (Beijing) Limited ALL RIGHTS RESERVED

【日本公開】
2022年(香港映画)

【原題】
神探大戦

【監督・脚本】
ワイ・カーファイ(韋家輝)

【キャスト】
ラウ・チンワン(劉青雲)、シャーリーン・チョイ(蔡卓妍)、レイモンド・ラム(林峯)、カルメン・リー(李若彤)

【作品概要】
人間がその内面に秘めている人格を察知する特殊能力を持つ元刑事の名探偵(神探)・バンと、多重人格殺人鬼のスリリングな攻防戦を描いた『MAD探偵 7人の容疑者』(2007)から十数年。『MAD探偵』でジョニー・トー(杜琪峰)と共同監督を務めたワイ・カーファイが、主演のラウ・チンワンと再びタッグを組んでその後日譚とも言うべき新たなクライム・サスペンスを手がけ、2022年7月に中国で公開されるや大ヒットを記録した話題作。

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の作品情報


(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved. 

【日本公開】
2022年(香港映画)

【原題】
倩女幽魂

【監督】
チン・シウトン(程小東)

【キャスト】
レスリー・チャン(張國榮)、ジョイ・ウォン(王祖賢)、ウー・マ(午馬)

【作品概要】
善良な旅人・ツォイサンは、一夜を過ごすために立ち寄った寺で美しい娘シウシンに出会い、恋に落ちる。だが彼女の正体は、男を誘惑してはその命を奪う幽霊だった。

古来から伝わる中国の著名な怪異譚「聊斎志異」を原作に、人間と幽霊の切ない恋物語を、迫力のワイヤー・アクションとSFXを駆使して描き、大ヒットした傑作ファンタジー。

清廉なツォイサンを演じるレスリー・チャンと妖艶な幽霊に扮したジョイ・ウォンが、製作から30年以上経た今またスクリーンで美しく輝く。

まとめ


(C)2021 Homemade Holdings Limited. All Rights Reserved.

本映画祭では、世界的に評価された話題作から、これからの香港映画界を担う期待の新人監督作品まで、個性豊かなラインナップが揃いました。

香港映画に出会い、“いま”を味わう貴重な5日間となること間違いなし!

ぜひこの秋、香港映画に出会える5日間をお楽しみください。

香港特別行政区設立25周年記念映画祭「Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」は、2022年11月9日(水)〜13日(日)までBunkamuraル・シネマにて開催です。

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