『B: The Beginning Succession』はNetflixで配信。
映画やドラマ、そしてアニメなどの配信を行う映像配信サービスは続々と増え続け、各配信サービスが差別化のため独自のコンテンツを発表しています。
中でも莫大な資本力を持つ配信サービス「Netflix」は、「Netflix」でしか見ることのできないオリジナル作品に力を入れています。
今回は日本の「Netflix」が特に力を入れているオリジナルアニメの中から、ミステリーとファンタジーを組み合わせた人気アニメシリーズの第2シーズンとなる『B: The Beginning Succession』をネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。
CONTENTS
アニメ『B: The Beginning Succession』の作品情報
【公開】
2021年(Netflix独占配信)
【監督】
中澤一登、山川吉樹
【キャスト】
平田広明、梶裕貴、瀬戸麻沙美、寺島拓篤、澁谷梓希、小市眞琴、斎賀みつき
【作品概要】
映画『キル・ビル』(2003)のアニメパートを監督したことでも知られる中澤一登が、原作及び監督を務めたNetflix独占配信アニメの第2シーズン。
主人公は「ONE PIECE」シリーズのサンジ役で有名な平田広明と、アニメ「進撃の巨人」で主人公のエレンを演じる梶裕貴が前シーズンから引き続き主演を務めました。
アニメ『B: The Beginning Succession』の登場人物紹介
キース・フリック(平田広明)
ドイツ語で「天才」と言う意味を持つ「ゲニー」とあだ名されるほどの天才的頭脳を持ち合わせる王立警察特殊犯罪捜査課(RIS)の捜査官。
シーズン1で国による秘密部隊「マーケットメイカー」を裏で操り、キースの義妹であるエリカを殺害した親友ギルバート・ロスを殺害した。
黒羽(梶裕貴)
「ファウラ・ブランカ研究所」での研究対象であった人知を越えた能力を持つ少年。
犯罪者を殺害し現場に「B」のマークを残す「キラーB」としての顔を持っていたが、キースと共に「マーケットメイカー」を壊滅させて以降は同じ研究所出身の少女ユナと共に平和に暮らしている。
星名リリィ(瀬戸麻沙美)
特殊犯罪捜査課(RIS)に在籍する女性捜査官。
粗野で短気だが優れた直感を持っていることから「バカなのか天才なのか分からない」と様々な人物から評される。キースと「キラーB」の事件を追ったことで彼の持つ論理的思考を手に入れている。
霧雨(寺島拓篤)
「ファウラ・ブランカ研究所」で黒羽と共に育った人知を越えた能力を持つ少年。
「マーケットメイカー」による研究所の襲撃から黒羽を守り死亡したと思われていたが、黒羽の身体の一部が移植されていたことによって復活し黒羽の前に現れた。
アニメ『B: The Beginning Succession』のあらすじとネタバレ
ザカリー議員の娘の結婚式の護衛に駆り出された王立警察特殊犯罪捜査課「RIS」の面々。
メンバーはエリックが任務に参加せず、所在すら不明なことに不満を覚えながらもいつものことだと深くは気にしていませんでした。
宴も終盤に差し掛かった頃、空から黒羽が舞い降り、RISのマリオや護衛たちを一蹴し、ザカリーを攫い空へと飛んでいきました。
2日前、「マーケットメイカー」とのしがらみから解放された黒羽は学校に通うユナを見送り、バイオリンの修理工の仕事を続けていました。
仕事の途中、黒羽の前に幼少期に起きた「マーケットメイカー」による「ファウラ・ブランカ研究所」の襲撃で黒羽を守り死亡したはずの霧雨が現れます。
当時、黒羽が死亡した風間博士の言いつけ通り死の淵に居た霧雨と腕の交換を行ったことで、長い眠りにつく事にはなりながらも霧雨は生き延びていたのでした。
霧雨は黒羽との再会を喜ぶと、自身が国の組織に所属しており国を一度壊し再構築する「ニューワールドオーダー」を目指していると話し黒羽を組織に誘います。
「マーケットメイカー」を操っていたギルバート・ロスが国ザカリー議員の娘の結婚式の護衛に駆り出された王立警察特殊犯罪捜査課「RIS」の面々。
メンバーはエリックが任務に参加せず、所在すら不明なことに不満を覚えながらもいつものことだと深くは気にしていませんでした。
宴も終盤に差し掛かった頃、空から黒羽が舞い降り、RISのマリオや護衛たちを一蹴するとザカリーを攫い空へと飛んでいきました。
2日前、「マーケットメイカー」とのしがらみから解放された黒羽は学校に通うユナを見送り、バイオリンの修理工の仕事を続けていました。
仕事の途中、黒羽の前に「マーケットメイカー」による襲撃で黒羽を守り死亡したはずの霧雨が現れます。
当時、黒羽が死亡した風間博士の言いつけ通り死の淵に居た霧雨と腕の交換を行ったことで長い眠りにつく事になりながらも、霧雨は生き延びていたのでした。
霧雨は黒羽との再会を喜ぶと、自身が国の組織に所属しており「ニューワールドオーダー」を目指していると話し、黒羽を組織に誘います。
「マーケットメイカー」の裏で糸を引いていた黒幕ギルバート・ロスが国の命令により動いていたこともあり、黒羽は答えを渋りますが、霧雨はギルバートの存在は国としても迷惑でありそのために自滅してもらったと言います。
霧雨がキースと自分を利用し、ギルバートと「マーケットメイカー」を壊滅させたことに怒りを覚えた黒羽は誘いを断ります。
その頃、政府によって作られ捨てられた人間兵器「レジー」が暴走後に自殺した事件の現場を調べるキースは霧雨に出逢います。
キースはレジーの暴走死が国を再編しようとする霧雨の組織の仕業だと見抜いており、ギルバートの犯罪を暴くきっかけとなった様々な証拠を残した人物が霧雨であることも知っており、霧雨は想像以上のキースの知能に驚嘆します。
キースは霧雨が自分に利用価値が無くなったとして殺害しに来たのかと考えますが、予想とは異なり霧雨はキースを拉致し灯台に幽閉。
黒羽にとってキースが重要な人物であることを知る霧雨は、仲間のカザンを使いキースの命と引き換えに自分の仕事を手伝うように黒羽に伝えます。
キースに水も食料も与えず、彼の死亡次第、ユナとリリィを殺害すると脅された黒羽はカザンの言う「神殺し」の仕事を受けざるを得なくなります。
黒羽に誘拐されたザカリーは、かつて「ファウラ・ブランカ研究所」をギルバートに襲撃させた人物でした。
2日後、誘拐は冠水したもののザカリーの殺害を命じられても行動に移せない黒羽でしたが、霧雨の仲間であり彼と同じく「ファウラ・ブランカ研究所」の同期であるユキカゼとカザン、そして新顔であるアサギリがその場に現れるとサガリー殺害。
その頃、国王はレジーの存在や「ファウラ・ブランカ研究所」の一件が国民に暴かれ始めたことから激しいバッシングを受け、王子からも見放され始めていました。
ザカリーの死体が見つかり、その場には「B」のマークが残されていたことから世間は「キラーB」の仕業だと騒ぎ始めます。
かつて「キラーB」の事件を追ったRISのエリックは直ちに部下に調査を始めさせ、「キラーB」事件の真相を知るリリィはキースを本格的に探すことにします。
その日の夜、ザカリーの葬儀を襲撃した黒羽は国王と王子以外の護衛を気絶させ、2人に事態が解決するまでの間、自分と行動を共にするように求めます。
しかし、その場にユキカゼとアサギリ、そしてカザンが現れ霧雨の命令に逆らい国王を暗殺しない黒羽を襲撃しますが、黒羽は何とか逃げ切ります。
実は霧雨は国王の方針に反対する王子の命令で動いており、王子は霧雨に自分で片をつけると電話するとナイフを持ち出し国王に相対します。
翌日、リリィはキースの調べそうな現場を周り、「レジー」の暴走死の現場を突き止めます。
現場の状況からこの事件がキースを誘うための罠であることに気づいたリリィはその場に現れた黒羽と出会います。
黒羽から事情を聞いたリリィはキースはあらかじめ拉致されるつもりで現場に出向いたことに気付き、何も話さずに行動を始めたキースの行動に激昂します。
キースのアジトを調べる2人は国王の暗殺にキースや黒羽を巻き込む霧雨の計画の不自然さから、霧雨の狙いが黒羽に国王を殺させることだと推測。
アジトからの帰り道、2人の前に「マーケットメイカー」の騒動の際に黒羽が密かに助けていたイザナミが現れます。
「マーケットメイカー」のアジトの1つでユナと合流しますが、リリィはその場に国王がいることに気付きます。
ザカリーの葬儀の夜、王子が国王を殺害する直前にイザナミが国王を救っていました。
黒羽とユナの細胞を混ぜ合わせることで、瞬時に細胞や臓器の再生医療が可能になることが風間博士から報告された国王は、その技術が想像を絶するほどの利権争いを生むことを懸念し「ファウラ・ブランカ研究所」の襲撃を命令したと4人に話します。
利権争いによって生まれる多くの犠牲者のことを考えた結果、「ファウラ・ブランカ研究所」と黒羽とユナを抹消させたことを後悔している国王は自分の命を4人に預け、全てが終わり次第清算するとして協力を誓います。
5人は黒羽と関係する場所として、キースの幽閉場所が「ジェット・ブラック」を守護するために建てられた4つの軍事基地の廃墟に絞り込みます。
アニメ『B: The Beginning Succession』の感想と評価
全キャラクターの魅力が引き出される第2シーズン
アニメ「B: The Beginning」シリーズは圧倒的な頭脳を持ち常に事件の様相を先読みするキースと、翼を生やし身体を剣に変形することのできる黒羽という2人の主人公が物語を牽引しています。
ですが本作は、作品の魅力が決して主人公2人だけに集約されているわけではなく、主人公2人を支える登場人物にも強い魅力があります。
頭脳明晰かつ他者を巻き込みたくないという理由から独断で動くキースを理解しようとする捜査官のリリィと、同じ研究所出身であり黒羽が命に代えてでも守ること決意しているユナ。
本作のヒロインとも言える2人は前シーズンでは「守られる存在」としての描かれていました。
しかし、続シーズンとなる『B: The Beginning Succession』では、主人公2人の足りない部分を理解した上で率先して動いており強い魅力が引き出されていました。
さらなる続シーズンに続く物語
かつての親友、霧雨と再会したものの彼の作り出す計画に巻き込まれ、刃を交わらせることとなった黒羽の戦いは本シーズンでは完結しません。
それゆえに「B: The Beginning」シリーズはまだまだ続いていくことが明らかですが、第2シーズンには多くの謎が残された状態となりました。
残された最も大きな謎は、物語の黒幕である国王が何を考え計画を実行したのかです。
作られた人間「レジー」の存在など国の暗部が明らかになり、国王は激しいバッシングを受けることになります。
本シーズンでは「ファウラ・ブランカ研究所」の襲撃も国王が指示したことが分かり、霧雨はその復讐として国王やその側近の殺害を目論んでいると、登場人物は推理していました。
しかし、実は霧雨の行動は国王が指示していたものであり、最終話に物語が大きくひっくり返されることになります。
生還したキースはニュースを見て危機感を募らせ、黒羽は最後の戦いで霧雨の何かを見て「あっ」と声を漏らします。
全ての謎が明かされる第3シーズンへの期待がより高まる第2シーズンでした。
まとめ
架空の国と進んだ科学技術を持つ世界観を描いた「SF」としての要素を持ちながら、神話や碑文を中心とした「ファンタジー」要素、そして事件の黒幕に迫る展開を描く「ミステリー」要素。
そこに主人公の黒羽による壮絶な戦いをメインとした「アクション」が加わった「B: The Beginning」シリーズは、さまざまなジャンルの面白い部分の詰め合わせのようなお得さのあるアニメシリーズ。
キャラクターの魅力がより引き出された第2シーズン『B: The Beginning Succession』は、前シーズンでその魅力に打たれた人には是非とも見てもらいたい作品となっていました。