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Entry 2019/08/08
Update

映画『トリプル・スレット』感想と評価レビュー。世界的アクション俳優が魅せる究極の戦い

  • Writer :
  • 糸魚川悟

悪の陰謀に立ち向かうのは3人の戦士

『ワイルド・スピード スーパーコンボ』(2019)が公開され、ド派手なアクションに対する興奮が冷めやらぬ今日この頃。

しかし、9月6日によりシネマート新宿および、シネマート心斎橋にて、世界のアクション俳優が集結した熱狂間違いなしのアクション映画『トリプル・スレット』が日本に上陸。

正義と悪の拳がぶつかり合う、肉体派肉弾アクション映画『トリプル・スレット』の魅力を「出演俳優」にフォーカスしご紹介させていただきます。

映画『トリプル・スレット』の作品情報


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

【日本公開】
2019年(タイ・中国・アメリカ合作映画)

【原題】
Triple Threat

【監督】
ジェシー・V・ジョンソン

【キャスト】
イコ・ウワイス、トニー・ジャー、タイガー・チェン、スコット・アドキンス、セリーナ・ジェイド

映画『トリプル・スレット』のあらすじ


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

コリンズ(スコット・アドキンス)率いる傭兵部隊によって愛する妻を殺害されたジャカ(イコ・ウワイス)は復讐を誓います。

一方、傭兵部隊による非人道的作戦に参加していたパユ(トニー・ジャー)とロン(タイガー・チェン)はコリンズに意見したことで作戦の途中で殺害されかけますが、持ち前の身体能力を活かし逃げ延びることに成功していました。

妻が殺害された作戦に参加していたパユとロンを見つけ出したジャカは違法な地下闘技場で拳を交えることになり…。

格闘映画の歴史を変えた俳優たちが集結


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

アクション映画の転換期と呼ばれる作品が時代ごとに存在します。

複数台のカメラを利用した手法「バレットタイム」を映画界に浸透させた『マトリックス』(1999)は独特なカンフーアクションも話題となり、転換期を担う1つの作品となりました。

そんなSFアクション映画の金字塔『マトリックス』でカンフーアクションの指導を行ったタイガー・チェンが『トリプル・スレット』では主人公の1人として登場。

更に、スタントやCGを使わず撮影を行ったムエタイアクション映画『マッハ!』(2004)で話題となり『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)では敵役としても活躍したトニー・ジャーも主人公を務める本作は、正に世界のアクション映画の展示会のような作品。

今回は本作に登場する今最も熱い俳優イコ・ウワイスと、長くアメリカのアクションを支えてきた名優スコット・アドキンスについて深掘りしていきたいと思います。

イコ・ウワイス


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

世界を驚かせたインドネシアのバイオレンスアクション『ザ・レイド』(2012)。

主演のイコ・ウワイスはこの映画以降活躍の幅を世界に広げ、ハリウッドの大作映画で準主役級クラスの役を勝ち取るなど目を離せない俳優の1人と言えます。

「パージ」シリーズや「キャプテン・アメリカ」シリーズに出演するフランク・グリロと共演した『スカイライン -奪還-』(2018)では宇宙人と熾烈な戦いを繰り広げ、大物俳優マーク・ウォールバーグと共演した『マイル22』(2019)ではアクションだけでなく演技派な一面も覗かせたイコ・ウワイス。

『トリプル・スレット』では倫理観も何もかもを投げ捨て、復讐のために動くジャカの心理面もシラットを駆使し巨漢と戦うアクション面にも注目です。

スコット・アドキンス


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

10代で柔道、テコンドー、キックボクシングを会得し、その後世界の格闘術を次々とものにした俳優スコット・アドキンス。

ジャッキー・チェン主演の映画『アクシデンタル・スパイ』(2001)への出演を皮切りに俳優業に乗り出した彼はアクション俳優兼スタントマンとして長年アメリカの映画を支えることになります。

中でも『エクスペンダブルズ2』(2012)で見せたジェイソン・ステイサムとのラストバトルはキレのある2人の戦いに釘付けになるほど。

本作では邪魔者であれば無関係な人間でも簡単に殺害するヴィランとして主人公たちを追い詰める情け容赦のない恐ろしさを体現しており、終盤で見せる2対1の肉弾戦はアクション映画界の歴史に残したいほどの名バトルとなっています。

復讐と逃亡、2つの視線で描かれる壮絶な戦い


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

アクション映画としての魅力は画力だけでも伝わりそうな本作ですが、物語のサスペンス性もハラハラ感の多い見事な仕上がり。

口封じのためにコリンズに命を狙われるパユとロンは、同じくコリンズから狙われるシャオシャンと言う女性と出会い激しい3人で逃走劇を繰り広げます。

一方で復讐に燃えるジャカはパユやロンを利用し、傭兵部隊を一網打尽にするために様々な駆け引きをダーティな手法で繰り返します。

打倒コリンズに燃える3人の男と、3人の命を狙うコリンズ。

それぞれが持つ自身の実力を極限まで使った命のやり取りには熱くハラハラする成分が大量に詰め込まれていました。

まとめ


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

いかがでしたか。

カンフー、ムエタイ、シラット、キックボクシングと様々な格闘技を会得した俳優たちによる頂上決戦。

街の平和を守るため、復讐を成し遂げるため、自身の生き方を変えないためにぶつかりあう拳と銃弾の雨嵐。

『トリプル・スレット』は2019年9月6日よりシネマート新宿および、シネマート心斎橋にてロードショーです。


© 2018 TRIPLE THREAT HOLDINGS PTY LTD ALL RIGHTS RESERVED

【連載コラム】『SF恐怖映画という名の観覧車』記事一覧はこちら


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