無双が活躍する時代。 仁義のもと闘い抜け。
コーエーテクモゲームスの人気アクションゲーム「真・三國無双」。ゲーム発売20周年を記念し、香港・中国・日本の合作で実写映画化が実現しました。
中国三国時代の歴史書『三国志』をモチーフに、ゲームの世界独自の設定により、お気に入りの武将を操作、繰り広げられる戦闘の迫力で全世界で人気を博している「真・三國無双」。
映画化では、三国志ではお馴染み劉備、関羽、張飛を始め、呂布、曹操が活躍する「黄巾の乱」「虎牢関の戦い」の名場面を再現。
ゲームの世界さながらのパワーあふれる戦闘シーンに、忠義を持って戦いに挑む英雄たちの姿に、ゲーム好きならずとも楽しめる作品になっています。
映画『真・三國無双』の作品情報
【日本公開】
2021年(香港・中国・日本合作映画)
【監督】
ロイ・チョウ
【キャスト】
ルイス・クー、カリーナ・ラウ、ワン・カイ、トニー・ヤン、ハンギョン、ジャスティン・チャン、レイ・ロイ、ユエン・ウェンカン、グーリー・ナーザー、ラム・シュー、フィリップ・キョン、チョン・シウファイ、チョン・プイ
【作品概要】
全世界でシリーズ累計2100万本の販売実績を誇り、プレステ3・4、Nintendo Switchのソフトの他にもオンラインゲームでも人気のゲーム「真・三國無双」の実写映画化。
監督は『殺人鬼』(2010)『狼たちのノクターン 夜想曲』(2012)の香港出身のロイ・チョウ監督。出演には、『レクイエム 最後の銃弾』のルイス・クー、カリーナ・ラウ、ワン・カイ、韓国アイドルグループSUPER JUNIORの元メンバー・ハンギョンなど、アジアで活躍する実力派俳優が勢揃い。
音楽は、香港在住で映画のサウンドトラックやゲーム音楽を手掛けてきた、作曲家、編曲家、ピアニストとしてその実力が注目されている波多野裕介が担当。
映画『真・三國無双』のあらすじとネタバレ
世は後漢末期、朝廷は腐敗し民の怒りは膨れ上がっていました。道教の一派である太陽教の教祖・張角は、そんな民衆に教えを広め反乱を起こします。
迎え撃つ朝廷側の筆頭は西涼の太守・董卓。怪しげな術を使う張角軍に押される董卓軍の元に駆け付けたのは、義勇軍の劉備、関羽、張飛の三義兄妹でした。
彼らの力はすさまじく一気に形勢は逆転。見事、張角軍を打ちのめします。しかし、この戦い「黄巾の乱」を機に、後漢王朝の衰退はますます進んでいくのでした。
勝利を手にした董卓は、混乱に乗じてまだ幼い帝を都合の良いように扱い、実質政権を握ります。その横暴ぶりは目に余るものがありました。
政治家たちが董卓の行いに嘆き苦しむ中、ひとりの男が董卓暗殺に乗り出します。兵法にも長け、詩も読む文武両全の武将・曹操です。
酔いつぶれた董卓に近付き、名剣を抜く曹操。しかし、あと一息の所で董卓が目を覚まします。曹操は、咄嗟に「この名剣は贈り物」だと差し出し機転をきかせます。
しかし、董卓に遣える猛将・呂布の目は誤魔化せませんでした。呂布は名馬・赤兎馬にまたがり曹操を追いかけます。
森の中を疾走する二頭の馬。逃げ切ろうと必死に攻撃をかわす曹操に、呂布の長槍・爆雷方天戟が雷を放ちます。凄まじいパワーは、山もろとも崩れ落ちさせました。
一方その頃、黄巾の乱にて活躍した劉備、関羽、張飛は「反董卓連合」に加わるため旅路を急いでいました。
奥深い森「鋳剣砦」に迷い込んだ3人は、幻覚世界に引き込まれていました。出会ったのは鋳剣砦の主。運命に導かれし英傑たちに無双の力を秘めた武器を授けると言います。
聞けば、呂布も曹操もここを訪れたとか。目覚めるとそこには強化された各々の武器が置いてありました。硬い絆で結ばれた三義兄妹、董卓討伐を誓います。
山ごと崩れ落ちボロボロの曹操は、川のほとりで農民に発見され手当てを受けていました。董卓は曹操の死体が見つからないことから、多額の懸賞金をかけ追っ手を放ちます。
曹操を拾った農民は、懸賞金に目がくらみ曹操を役人に差し出しました。曹操の忠義心に感銘を受けた陳宮により、その場を免れた曹操でしたが、疑心案義になった曹操は辛い過ちを犯します。心を鬼にし、使命を果たすため前へと進みました。
「反董卓連合」の盟主となったのは、名門・袁家の出身である袁紹。洛陽に捕えられている幼き帝を助け、漢朝を取り戻す。曹操をはじめ17武将が顔を揃えました。
ここにやってきた劉備、関羽、張飛の3人しかいない義勇軍は、名門を重んじる面々に相手にされません。
曹操は、劉備の聡明さと熱意、関羽と張飛の劉備に対する忠義に触れ、連合への参加を認めさせます。これが曹操と劉備の運命の出逢いとなりました。
勢いをつける連合軍を潰しに董卓が送り込んだ武将は、怪力の大男・華雄。華雄は連合軍の目と鼻の先まで押し寄せ、一対一の大将勝負を申し付けます。
力自慢の大将が名乗りを上げては華雄に敗れていきます。うずうずする関羽に劉備が待ったをかけます。袁紹が困り果てた頃、劉備の策のもと、やっと関羽が動き出しました。
出陣を励まそうとする曹操の燗酒を、関羽は「終わってから頂く」と断り華雄の元へとはせ参じます。
関羽にとっては余裕の戦いです。関羽の長刀・天龍偃月刀が火を噴き華雄はあっけなく敗れます。陣地に戻った関羽に曹操が差し出した酒はまだ温かさが残っていました。
名立たる武将を減らした連合軍を見限り、去っていく軍もあります。これから洛陽に行くには虎牢関を通らなければなりません。策を講じる曹操と劉備。
その頃、連合軍を虎牢関で食い止めるため、いよいよあの男が動き出します。呂布は赤兎馬にまたがり駆け出しました。虎牢関の戦いが幕を開けます。
映画『真・三國無双』の感想と評価
世界中で大人気のゲーム「真・三國無双」が、香港・中国・日本の合作で実写映画化。アジア圏で活躍する豪華キャストの共演も見どころです。
ゲーム「真・三國無双」の魅力ある英雄たち、迫力あるアクションシーン、美しい風景、壮大なストーリーを見事に再現し、誰もが楽しめるアクションエンタテイメントになっています。
戦闘シーンでの立ち回りや武器使いは、さすがアクションの本場である中国、香港の実力が伺えます。
ゲームでの爽快感あふれる一騎当千アクションを最新鋭のVFXを使用し表現。それぞれのキャラの武器から発せられる得意技の数々にゲームファンなら堪らないシーンになっています。武器はもちろん鎧に兜など、ビジュアルでも楽しませてくれます。
また、歴史の中でも特に人気がある「三国志」。劉備、関羽、張飛の三義兄弟の絆の強さ、名馬・赤兎馬を乗りこなす無双の男・呂布、洛陽の最強暴君・董卓、後に魏の王となる野心家・曹操など、個性豊かな武将たちが続々と登場し、時代劇としても楽しめます。
物語は、三国時代突入へのきっかけとなった「黄巾の乱」から、反董卓連合の反乱「虎牢関の戦い」が描かれます。2人の無双、曹操と劉備が共に手を組み戦うストーリーにぐっと来ます。
国の安泰、民の平安を願い、熱い想いで立ち上がった武将たち。その仁義のもと、愛する人のため忠義を貫くもの、朝廷を見限り新たな国造りを目指す者、共に戦った者同士がのちに敵となる日がやってきます。
ゲームではその後の物語、歴史に残る合戦場面が数多く再現されています。映画化続編も期待してしまいます。
そして、映画実写化でのもうひとつの見どころが、壮大な自然風景です。
ゲーム内の壮大なフィールドを思わせる、リアルな大自然の風景に驚嘆です。中国とニュージーランドが映画のロケ地とあってそのスケールの大きさが際立ちます。
まとめ
コーエーエクモゲームスの人気アクションゲーム「真・三國無双」の実写映画化を紹介しました。
ゲームの世界から飛び出したような「三国志」の英雄たちが、一騎当千の迫力あるバトルを再現。
広大な土地でくり広げられる大勢の軍の戦い、強者同士の一騎打ち、仁義を尽くす武将たちの生き様など見どころ満載です。
ゲーム好き、歴史好きはもちろん、大人から子供まで楽しめる爽快アクション映画となっています。