スパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズ第8弾!
陸ばかりか海や空においてもイーサンのアクションが炸裂する。
トム・クルーズの代表作「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』。
この作品は、2023年公開の前作『『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』』とあわせて2部作として製作されました。
前作で全世界の運命を左右する鍵を手にしたイーサン・ハント。鍵を巡って二転三転するイーサンの運命が手に汗握るハードアクションと共に描かれています。
ハラハラドキドキのアクション映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』をネタバレありでご紹介します。
CONTENTS
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の作品情報
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
【日本公開】
2025年(アメリカ映画)
【原作】
ブルース・ゲラー
【原題】
Mission: Impossible – The Final Reckoning
【監督】
クリストファー・マッカリー
【脚本】
クリストファー・マッカリー、エリック・ジェンドレセン
【製作】
トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー
【キャスト】
トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ビング・レイムス、サイモン・ペッグ、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、ヘンリー・ツェーニー、マリエラ・ガリガ、ホルト・マッキャラニー、ジャネット・マクティア、ニック・オファーマン、ハンナ・ワディンガム、トラメル・ティルマン、シェー・ウィガム、グレッグ・ターザン・デイビス、チャールズ・パーネル、マーク・ゲイティス、ロルフ・サクソン、ルーシー・トゥルガグユク、アンジェラ・バセット
【作品概要】
本作は、1996年の第1作から約30年にわたり、大ヒットしているスパイアクションシリーズです。
前作『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』(2023)とあわせて2部作として製作された「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作です。『デッドレコニング PART ONE』から続く物語が展開。
本作では、主人公イーサン・ハント役のトム・クルーズをはじめ、サイモン・ペッグ、ビング・レイムスらおなじみのメンバーが集結。前作『デッドレコニング』から登場したヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフ、イーサイ・モラレスも続投します。
監督は、トム・クルーズ主演作で監督や脚本、製作を数多く担ってきたクリストファー・マッカリー。
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のあらすじとネタバレ
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
イーサン・ハントが苦難の末に2つの鍵を手に入れ、政府の命令に背いて逃亡してから2カ月が経過しました。
その頃、世界の片隅では、人類を滅ぼそうとする人工知能のエンティティが動き出していました。イーサンが手に入れた鍵は、人類を滅ぼそうとする人工知能のエンティティを破壊するのに必要な鍵でした。
エンティティの目的は、核保有国の核を支配し、世界に核を落として人類を滅亡させること。
エンティティはネットの情報操作をし、フェイクニュースを流したりして、エンティティ信者たちを激増させています。信者たちはエンティティ崇拝のもと、世界の終わりを叫び、世界は分断されていきます。
イーサンの前回のミッションは、すべての情報にアクセスできるエンティティを自分のものとするのに必要な鍵を回収することでした。
ミッションは成功したのですが、イーサンは鍵をアメリカ政府に渡せば政府がエンティティを利用して世界を支配してしまうと考え、どうすべきか迷って逃亡したのです。
政府から追いかけられるイーサンですが、エンティティがだんだんと力をつけて来るのを目の当たりにした大統領が、ついにイーサンに力を貸してほしいと依頼をします。
イーサンはミッションを実行するために、仲間のルーサーとベンジーと合流。ルーサーは、エンティティを混乱させるためのデジタル毒薬を作っていました。
まず、エンティティを利用して世界征服を企むガブリエルの行方を追うため、イーサンとベンジーは刑務所へ向かいます。
そこにはガブリエルの部下のパリスが収監されていました。イーサンは監視役のブリッグスを倒し、収監されているパリスを救出。同じく監視役をしていたドガも仲間に引き入れました。
パリスの話では、2つの鍵は沈没したセヴァストポリ号に積んであるエンティティの初期ソースコードが入ったディスク“ポトコヴァ”を取り出すときに必要になるのだそうです。
また、イーサンはパリスからロンドンのあるパーティーにガブリエルが来ると聞いて現地へ行きます。そこには、スリの名人・グレースも来ていたのですが、2人はガブリエルの部下に捕まってしまいます。
2人はガブリエルのアジトに連れていかれ、イーサンが所有する鍵を渡すよう言われますが、なんとか拘束を解いて敵を倒しました。ですが、その最中にガブリエルに逃げられてしまいます。
イーサンはそこでガブリエルがエンティティと交信するために使っていたポッドを発見します。交信用のヘルメットをかぶると、エンティティに予見された未来を見せられます。
それは、イーサンがエンティティを倒そうと行動すれば、大切な仲間が死ぬことになるという予見でした。
エンティティは「南アフリカにあるオフラインサーバー・ノアの箱舟(終末の保管庫)へ行き、エンティティのデータをそこに入れろ」とイーサンに迫ります。
仲間を助けるために、エンティティの思い通りに動けば、世界が核の炎に包まれます。ですが、イーサンは仲間も世界も救える道があると考えました。
その頃、ガブリエルはルーサーの隠れ家へ行き、エンティティを制御するために使うデジタル毒薬を奪いました。
一方、イーサンはエンティティに見せられた予見からルーサーが危ないと思い、彼を助けるために隠れ家へ向かいました。
イーサンがルーサーのアジトへ到着したとき、デジタル毒薬は奪われ、ルーサーは地下牢に閉じ込められていました。
さらにルーサーがそばにあるガブリエルが仕掛けた核爆弾を解除しなければ、地域一帯が破壊されてしまいます。
イーサンはルーサーから逃げろと言われて、泣く泣く脱出。ルーサーは核連鎖は止めましたが、雷管の起爆は避けれずに、爆死しました。
その後、イーサンはグレースたちと合流して、エンティティ破戒プランを話します。
イーサンが潜水艦でセヴァストポリ号が沈没した付近へ行き、グレースたちは別行動でセントマシュー島へ行って、セヴァストポリ号が沈没した際の衝撃音の記録から座標を調べて、イーサンへ送ります。
イーサンは沈没したセヴァストポリ号へ侵入し、2本の鍵を使って保管場所を開けてエンティティの初期ソースコードが入ったディスク“ポトコヴァ”を入手。
その後氷の海から浮上するイーサンを、発信機を頼りに穴をあけて救い上げ、用意した小型の減圧室に入れて助けるというものでした。
逃亡中のイーサンは、わざと逮捕されて大統領の前にやってきます。そして「世界を救うためには自分を信じるしかない」と言いました。
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の感想と評価
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
命がけのミッションは続く
前作『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』(2023)から続く物語。
エージェントのイーサン・ハントが手に入れた2つの鍵が、人工知能による‟人類滅亡の危機”を救うとわかりました。核爆弾の恐怖から人類を守るため、イーサンにまたしても命がけのミッションが課せられます。
ミッション遂行のために、イーサンは潜水服で北極海の海底へ潜り、広大な大自然が広がる南アフリカの洞窟へ行き、小型セスナ機の上で敵と取っ組み合いをします。
海の中での危険な潜水作業、陸地での銃撃戦、空中でのフライト戦。どれもみな一つ間違えれば命を落とす危険極まりない戦いで、迫力あるアクションシーンに釘付けになることでしょう。
命がけのアクションに惚れ惚れする一方、潜水服のヘルメットがイーサンの顔にピッタリと貼り付き、人相がまるで変って見えたり、小型セスナ機のフライトでは、風力をまともに受けたイーサンの髪がぺしゃんこになり、ほっぺたがちぎれんばかりに揺れたりと、イケメンイーサンが3枚目俳優に見えるシーンもあります。
どんな場面でも、自分の外見にかまっていられないほど、命がけで使命に燃えるイーサンの一途さが現れているようでした。
イーサンの思いに仲間が集う
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
これまでのイーサンの働きに対して、なぜか政府の役人たちはミッション成功を認めようとしません。
イーサン・ハントはエージェントであり、決して表に出てはいけない影の存在だから、その輝かしい業績も人々に知られてはならないのでしょうか。
世界の平和のため、あるいは今回のように世界戦争を阻止するためにイーサンは命を投げうっているのに、「こんな事態を招いたのは全部おまえの判断が間違ったからだ」と、責められます。
ですが、イーサンは‟大切な仲間よりも、良く知らない大勢の人の命を救うこと”に自分の使命を感じて動き出しました。
もちろん、過去を振り返って迷いも悩みもしますが、そんなイーサンの背中を押してくれたのは、明友ルーサーやベンジー、それに前作から命運を共にしているグレースたちでした。
彼らは、イーサンと出会って彼のアツい気持ちを理解し、力を貸すようになりました。作中でも見事な連係プレーで困難を乗り越えています。
一癖も二癖もある彼らですら魅かれる、イーサン・ハントの計り知れない魅力とパワー。これこそが、本シリーズを支えるコンセプトなのでしょう。
後半のセスナ機での空中バトルは、これまでもイーサンがやり遂げて来た危険なミッションの再現のようですが、やはり見応えたっぷりです。イーサンがどうやって生き延びるのか。ぜひダイナミックなスクリーンで見届けてください。
まとめ
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、シリーズ第8作目にふさわしいダイナミックなアクションが楽しめる作品でした。
アクション映画として贅沢を極めるシーンが次から次へと展開し、息つく間もなく2時間50分があっという間に過ぎます。
トム・クルーズのファンはもちろん、ファンならずとも、イーサンの活躍を固唾を飲んで見守ることは間違いありません。
これまでの作品から本作については、賛否両論いろいろな感想があるでしょうが、約30年にわたって人々から愛されているスパイアクションシリーズの集大成といっても過言ではないでしょう。
自分の仕事に悩みながらも、仲間たちに支えられて命がけのミッションを果たす、トム・クルーズ扮するイーサンの勇姿は変わりことなく、そんなところに観客は魅かれるので、楽しんで鑑賞できるのです。