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Entry 2017/11/25
Update

映画ジャスティスリーグあらすじネタバレと感想!ラスト結末も

  • Writer :
  • 馬渕一平

マーベルと双璧を成すDCコミックスのスーパーヒーローたちが結集!

今年一番の超大作映画『ジャスティス・リーグ』をご紹介します。

以下、あらすじや結末が含まれる記事となりますので、まずは『ジャスティス・リーグ』の作品情報をどうぞ!

1.映画『ジャスティス・リーグ』の作品情報


(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

【公開】
2017年(アメリカ映画)

【原題】
Justice League

【監督】
ザック・スナイダー→ジョス・ウェドン

【キャスト】
ベン・アフレック、ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス、ガル・ギャドット、エズラ・ミラー、ジェイソン・モモア、レイ・フィッシャー、ジェレミー・アイアンズ、ダイアン・レイン、コニー・ニールセン、J・K・シモンズ

【作品概要】
DCコミックスのスーパーヒーローたちが遂に一つの映画に集結!

バットマンをベン・アフレック、スーパーマンをヘンリー・カビル、ワンダーウーマンをガル・ガドット、フラッシュをエズラ・ミラー、アクアマンをジェイソン・モモア、サイボーグをレイ・フィッシャーが演じます。

その他、エイミー・アダムス、ダイアン・レイン、J・K・シモンズら脇を固める俳優陣も超豪華。

制作費が3億ドル(約341億円)とも報じられる超大作がついに日本上陸!

2.映画『ジャスティス・リーグ』のあらすじとネタバレ


(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

世界から希望の光が失われてしまった今こそ力を合わせる必要があるとバットマン/ブルース・ウェインは考えていました。

ブルースはわずかな手掛かりを頼りに、まずはアクアマン/アーサー・カリーを訪ね、超人チームを結成することを持ちかけますが、アーサーは返事をすることなく海に潜っていってしまいます。

その頃、ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンスの故郷であるセミッシラに地球支配を目論むステッペンウルフが襲来し、強力なエネルギーを生み出すマザーボックスを奪い取りました。すぐさまアマゾンの女王は娘のダイアナに危機が迫っていることを知らせるために火を灯します。

テレビのニュースでそのことを知ったダイアナはブルースの元を訪ね、マザーボックスを巡る出来事について語り出しました。

かつてステッペンウルフが地球を侵略しに来た時に、アマゾン・アトランティス・人間の三種族が結託して彼を退け、3つあったマザーボックスもそれぞれの種族が守ることになったのでした。

早くも一つ目のマザーボックスが奪われ、ブルースとダイアナは超人チーム結成を急ぎます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ジャスティス・リーグ』結末の記載がございます。『ジャスティス・リーグ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
早速、ブルースはフラッシュ/バリー・アレンの家に侵入。待ち構えて彼を誘おうとしたところ、バリーは友達が欲しかったと参加することを即答。

ダイアナはサイボーグ/ビクター”ヴィグ”ストーンと接触してチーム参加の説得を試みますが、彼は何も言わずその場から飛び去ってしまいました。

アーサーがアトランティスの王国に戻ると仲間が倒れており、ステッペンウルフがマザーボックスを奪おうとしていました。アーサーの抵抗むなしくそのままマザーボックスはステッペンウルフの手に渡ってしまいます。

マザーボックスを2つ取り返したステッペンウルフは、ロシアにある廃炉にアジトを作り、マザーボックスの完成を進めます。

ビクターの父がマザーボックスを利用したことをステッペンウルフに嗅ぎつけられ、研究所の人々が次々と誘拐されていました。

ゴードンがバッドシグナルを出すと、そこにはブルースとダイアナとバリー、そして父を誘拐されたビクターが集結。

4人で誘拐された場所に向かうと、ステッペンウルフが研究者たちを尋問していました。ビクターの父がその番になると、ビクターは攻撃を仕掛け、それに続いてダイアナとブルースも参戦。戦闘に不慣れなバリーはとにかく人命救助を優先します。

ステッペンウルフは壁に穴を空けてその場から逃げ出しました。波に飲み込まれそうになったところにアーサーが現れ、ブルースたちを救いました。

ビクターは父の研究室からマザーボックスを持ってくると、自らもその力によって死から復活したことを明かしました。

ブルースはそのマザーキューブの力を使えばスーパーマン/クラーク・ケントを生き返らせることが出来るのではないかと皆に提案します。ダイアナは反対しますが、結局スーパーマンを生き返らせる準備を始めます。

クラークの遺体をクリプトン星人の船に運び羊水の中に沈めると、ビクターが動力源を操作しますが、元になる電力が不足していました。

高速移動によって電気を発生させられるバリーが羊水に着く瞬間にマザーボックスに触れ、実験は成功。

無事にクラークは復活するも、その様子はどこか変でした。

記憶が混乱し闇雲に攻撃を始めた彼を皆で止めようとしますが、その力は圧倒的。

ブルースの執事であるアルフレッドがクラークの恋人ロイス・レーンを連れてくると、彼は落ち着きを取り戻し、そのまま二人で空の彼方に飛んでいってしまいます。

戦闘に気を取られていた間にステッペンウルフによって3つ目のマザーキューブも奪われてしまいました。

ステッペンウルフの居場所を突き止めたブルースたちはバットジェットでロシアに向かいます。

ブルースは街全体を包んでいるバリアを破壊して、特殊な電波でステッペンウルフの手下であるパラデーモンを集めます。

自らが犠牲になろうとしていたブルースでしたが、ダイアナたちは連携しパラデーモンを次々と倒し、彼を助けました。

マザーボックス3つが完全に融合する前に引き離す役目をビクターが担い、他の4人はステッペンウルフの注意を引くために戦いを挑みます。

苦戦する彼らの前にクラークが現れました。

クラークはその圧倒的な力で戦闘の手助けをすると、人命救助を優先するため、バリーと共に一旦その場から離れます。

二人で人々を助け出すと、クラークは再びマザーボックスの元に戻り、ビクターと協力して3つのマザーボックスを引き離すことに成功しました。

6人がかりでステッペンウルフを追い詰めると、その恐怖を感じたパラデーモンたちが彼に次々と襲いかかっていきます。

パラデーモンに身体を喰い尽くされながらステッペンウルフはその場から消え去りました。

超人たちはそれぞれ元の生活に戻っていき、ブルースはチームのための基地を造る計画を進めます。

ちょうどその頃、レックス・ルーサーは身代わりの人物と入れ替わり、収容されていた刑務所から脱走。レックスは自らの船にデスストローク/スレイド・ウィルソンを呼び、ヴィラン達のチーム作りを提案していました。

3.DCエクステンデッド・ユニバース(DC Extended Universe)とは


(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

DCエクステンデッド・ユニバースとは、DCコミックスのキャラクターたちが作品を超えてクロスオーバーする一連の映画シリーズのことです。

マーベルスタジオが手掛けるマーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)が大成功を飾り、ワーナー・ブラザースも同じ手法で映画化を進めました。

ところが第1作目の『マン・オブ・スティール』(2013年)、第2作目の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)、第3作目の『スーサイド・スクワッド』(2016年)、そのいずれも興行的にはある程度の成功を収めながらも批評的にはあまりいい評価を受けられず、MCUとは大きな差が生まれてしまっていました。

しかし、今年公開された第4作目の『ワンダー・ウーマン』は興行的にも批評的にも大成功。

そして、DCエクステンデッド・ユニバース版のアベンジャーズともいえる超大作『ジャスティス・リーグ』が満を辞して公開される運びとなりました。

色々と変更があったためまだ確実な予定が公表されているわけではありませんが、今後の公開スケジュールは下記になるようです。

6.『アクアマン』(2018年)
7.『シャザム』(2019年)
8.『ワンダーウーマン2』(2019年)
9.『サイボーグ』(2020年)
10.『グリーンランタン/コープス』(2020年)

その他にも『マン・オブ・スティール』、『スーサイド・スクワッド』、『ジャスティス・リーグ』の続編や、各ヒーローやヴィランたちの単体映画が予定されているそうです。

4.映画『ジャスティス・リーグ』の感想と評価


(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

この映画を語る上において監督の交代劇は外せません。

このユニバースをずっと支え続けてきたザック・スナイダーが家族の不幸によって本作の監督を降板。撮影は少しのシーンを残しほとんど撮り終えていたそうです。

その後を引き継いだのが、MCUの『アベンジャーズ』を監督したジョス・ウェドン。彼がいくつか追加シーンを撮影し、今年11月の公開に間に合わせました。

つまり、映画において一番重要である編集作業にザック・スナイダーは関わっていないということです。上映時間がDCEU最短の120分になったのもおそらくジョス・ウェドン寄りの編集でしょう。

今までの重厚な雰囲気に加え、コメディタッチの会話劇が含まれていたのもジョス・ウェドンのカラーだと思います。

このことからアメリカではファンの手で、ザックによるディレクターズ・カット版の公開を求める署名が起こっているそうです。

マーベルと違う毛色で売っていくとしたらそっち方向に寄りすぎてしまうのはよくないですが、今回のバランスは良かったと思います。

相変わらずヴィラン側の狙いがイマイチ分かりにくく、スーパーマン一人だけが強すぎるという問題はありますが・・・。

ただ、こういったスーパーヒーローものはアクション描写と各キャラクターが魅力的だったらバッチリなので個人的には全然楽しめました。

本作で新しく生まれたキャラクターの魅力を個人的にいくつか挙げていきます。

ワンダーウーマンが相変わらず魅力的なことはもうわかっているので、今回は除きますね。

まず一つ目はエズラ・ミラー演じるフラッシュ。

MCUにおけるスパイディのように危なっかしくて可愛らしく、このキャラクターが本作のコメディリリーフを担っていました。『X-MEN:フューチャー&パスト』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場したクイックシルバーもそうですが、高速移動描写がまずもって楽しく、その能力も仲間のサポートにはピッタリ。

二つ目はバットマンことブルース・ウェイン。

スーパーマンという圧倒的な存在を失った責任を一人で抱え込み、俺では皆をまとめるのは無理だという劣等感に苛まれ、挙句は勝手に犠牲になろうとしたり。皮肉を交えて能力は金持ちだと自分で言っていましたが、その言葉通り武装したただの40代のおじさんですからね。漂うその哀愁がよかったです。

超人チームの中で上記の二人は非常に人間臭い存在で本作におけるいいスパイスになっていました。

キャラクター以外で書くと、全体的に流れる生真面目さがこのユニバースの味だと思います。

人命救助のシーンをたくさん入れてヒーローの本来の存在意義を示すところも非常に素晴らしい。

個人的には、ぜひこの真面目で実直なヒーロー路線でこの後もユニバースを続けていって欲しいです。

まとめ


(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

DCEUは女性キャラクターから新たなスターが生まれています。

ハーレー・クイーンを演じるマーゴット・ロビー、
ワンダーウーマンを演じるガル・ガドット。

この二人を見つけ出しただけでもこのユニバースは大成功したと言えるのですが、まだ全体の決定打となる傑作が生まれていない気がします。

個人的には『ワンダー・ウーマン』の続編に大きな期待をしたいところです。

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