映画『ジョン・ウィック : パラベラム』は2019年10月に日本公開!
今回ご紹介するのは大人気アクションシリーズの第3弾、『ジョン・ウィック : パラベラム』です。
アメリカの映画館では全編にわたって歓声が止まなかった本作。
前作よりも全てにおいてパワーアップした魅力についてお伝えします。
映画『ジョン・ウィック : パラベラム』の作品情報
【日本公開】
2019年(アメリカ映画)
【原題】
John Wick: Chapter 3 – Parabellum
【監督】
チャド・スタエルスキ
【キャスト】
キアヌ・リーヴス 、ハル・ベリー 、イアン・マクシェーン 、ランス・レディック 、ローレンス・フィッシュバーン 、アーシア・ケイト・ディロン、アンジェリカ・ヒューストン 、マーク・ダカスコス 、ジェイソン・マンツォーカス、ヤヤン・ルヒアン、セセプ・アリフ・ラーマン 、タイガー・フー・チェン ボバン・マリヤノヴィッチ 、キャンディス・M・スミス
【作品概要】
主人公ジョン・ウィックを演じるのは前々作、前作に引き続き「マトリックス」シリーズや『コンスタンティン』(2005)でおなじみのキアヌ・リーブス。
新たにキャストに加わったのは「X-MEN」シリーズや『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)とアクション大作にも出演、また『チョコレート』(2001)でアカデミー賞主演女優賞をはじめ数々の賞を受賞しているハル・ベリー。
殺し屋達が集うコンチネンタルホテルのオーナーにはイアン・マクシェーン、コンシェルジュにはランス・レディック、地下犯罪情報組織を取り仕切るパワリー・キングには「マトリックス」シリーズでキアヌと共演している名優ローレンス・フィッシュバーン。
監督は「マトリックス」シリーズや『クロウ 飛翔伝説』(1994)等数々のアクション映画でスタントを務め、『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005)にも出演するチャド・スタエルスキです。
映画『ジョン・ウィック : パラベラム』のあらすじとネタバレ
前作の最後、殺しを禁じられているコンチネンタルホテル内部にて殺傷事件を起こしたため、今や世界中の殺し屋たちから狙われる羽目になったジョン・ウィック。
一時間だけ逃げる権利を与えられ、1,400万ドルの懸賞金がかかる中、彼はニューヨークの街を逃走していました。
迫る暗殺者を交わし、公共図書館に到着したジョンは、本の中に隠していた十字架のネックレスとメダルを取り戻します。
ジョンはカサブランカまで飛ぶための安全なチケットとして彼の十字架を受け入れてくれる理事の女性、アンジェリカに会うために先々で暗殺者たちと戦うことに。
アンジェリカはジョンが彼女の情けを使い果たしたことを示すために、彼の背中に烙印を押します。
一方、主席連合の審査員アーシアは、ニューヨーク・コンチネンタルのオーナーであるウィンストンと、地下犯罪情報組織のボスパワリー・キングの元を訪れました。
彼女は、ジョン・ウィックによるサンティーノ殺害を二人が手助けしたことを忠告し、彼らのポジションを捨てるか、それよりも最悪な結果に直面するかを決めるために7日間の猶予を与えると言います。
その頃、モロッコのカサブランカに着いたジョンは、元友人でありカサブランカ・コンチネンタルのマネージャーだったソフィアと再会。
彼は自分の聖印を見せ、主席連合の上位メンバーに彼の懸賞金を放棄することを求めたいと言いました。
ソフィアは彼をベラダという暗殺者の元へ連れて行きます。ベラダはジョンに、広大な砂漠を探し回れば長老を見つけることができるかもしれないと告げました。
この情報と引き換えに、ソフィアの番犬の一匹を渡すよう求めるベラダ。ソフィアが拒むと彼は犬を撃ち、ジョンは激昂したソフィアと共に、ベラダと手下たちを殺してその場を逃走しました。
ジョンへの借りを返したソフィアは砂漠に彼を置き去りにします。
砂漠を彷徨ったジョンは倒れてしまいますが、部下たちによって発見され、長老の元へ連れて行かれました。
ジョンは自分は妻との愛の記憶を“得る”ために生きることに自暴自棄になっていると長老に説明します。
長老はジョンの掟破りを許すことに同意しましたが、その代わりウィンストンを暗殺し、死ぬまで主席連合のために働くことを要求。
決意と責任を示すため、彼は左指を切断し、結婚指輪を長老に渡しました。
映画『ジョン・ウィック : パラベラム』の感想と評価
新たなキャスト、新たなキャラクターを迎えた『ジョン・ウィック : パラベラム』。
本作の第一の魅力はまず拡大する世界観にあります。
ニューヨークを飛び出しオリエンタルで妖艶な魅力を孕むカサブランカ、明らかになる個性豊かな主席連合のメンバー達。
主席連合理事の女性アンジェリカはバレエ団を所有しており、背中にタトゥーを施したバレリーナ達が舞う場面はバイオレンスなシーンと一転して幻想的で美しい、唯一無二の世界観が繰り広げられます。
ジョン・ウィックは今回、コンチネンタル内、公共図書館、ニューヨークの地下鉄と様々な場所で戦いを繰り広げられますが、どのシーンの装飾も意匠が凝らされており、一アクション映画を超えてフェティッシュで耽美な作品にまで昇華されていると言えます。
もう一つの魅力は『ブレードランナー』を想起させるネオ・ノワール的な色彩。
青や赤と単色で統一されたネオン、頽廃的な殺し屋の街に降り注ぐ雨。バイオレンスも前々作、前作と比べ格段にパワーアップしており、思わず目を背けたくなるほど強烈な描写も。
終盤でジョンと戦う殺し屋ゼロを演じるマーク・ダカスコスは10代の時にカンフーのヨーロッパ選手権で優勝した実績を持ち、『オンリー・ザ・ストロング』(1993)や『ダブルドラゴン』(1994)などの作品に多々出演するアクション俳優です。
本作がシリーズ初出演のハル・ベリーも犬たちと共に華麗なアクションを披露、拳を突き上げたくなるほどに格好いい姿を見せてくれます。
戦いの長いシークエンスが多く見受けられますが一秒たりとも緊張が抜けず画面に見入ってしまうのは、自身もスタントを務めてきた経歴があるチャド・スタエルスキ監督の手腕と豪華な俳優陣のなせる技、暴力的でありながら審美的な映像があるからこそでしょう。
まとめ
『ジョン・ウィック : パラベラム』日本公開は2019年の10月。
次々と展開される殺し屋たちとジョンの格闘、「自分は何を見ているんだ」とまで思わせる強烈な世界観に全身の血が沸騰間違いなしのアクション大作です。
ぜひ劇場の大スクリーンでヒートアップした映像に没入してみてください!