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Entry 2019/05/19
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映画『炎の戦線エル・アラメイン』ネタバレあらすじと感想。戦車や機関銃などのイタリア軍の装備解説も

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  • 20231113

第2次世界大戦、北アフリカ戦線のイタリア軍将兵を描いた戦争ドラマ。

第2次世界大戦当初、ドイツ軍を中心とした枢軸側は破竹の勢いで進撃していました。しかしその攻勢は頂点に達し、連合軍が反撃に転じる時期を迎えます。

それが1942年の、ロシア戦線ではスターリングラードの戦いであり、アフリカ戦線ではエル・アラメインの戦いでした。

“砂漠の狐”ロンメル将軍率いるドイツ・アフリカ軍団。ロンメル将軍は、アメリカ映画『砂漠の鬼将軍』で主人公として描かれるなど、欧米の映画にも度々登場している人気の人物です。

そのアフリカ軍団が決定的に敗北し、攻守ところを変える事になった戦場がエル・アラメインです。かつて敗北の原因は、イタリア軍の敗走にあると信じられていた時期もありました。

その戦いをイタリア軍の視点から描いた、本格的な戦争映画が『炎の戦線 エル・アラメイン』です。

映画『炎の戦線 エル・アラメイン』の作品情報


【日本公開】
2004年(イタリア映画)

【原題】
El Alamein – La linea del fuoco

【監督・脚本】
エンツォ・モンテレオーネ

【キャスト】
パオロ・ブリググリア、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、エミリオ・ソルフリッツィ、シルヴィオ・オルランド、ロベルト・チトラン、ジュゼッペ・ツェデルナ

【作品概要】
1942年10月に、連合軍が大攻勢に転じたエル・アラメインの戦い。それを最前線に配置された、一人のイタリア軍兵士の目を通して描いた戦争映画。

本国イタリアでは、イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、撮影賞・編集賞・録音賞の3部門受賞を成し遂げた作品です。

主人公と行動を共にする、リッツォ曹長を演じるピエルフランチェスコ・ファヴィーノは、『ラッシュ プライドと友情』や『天使と悪魔』など、ハリウッド映画でも活躍する世界的俳優です。

映画『炎の戦線エル・アラメイン』のあらすじとネタバレ


1942年10月の北アフリカ戦線。バイクの後ろにまたがった1人の兵士、学生志願兵のセッラ(パオロ・ブリググリア)が最前線に到着します。

彼はドイツ・イタリア枢軸軍と連合軍がにらみ合う、エル・アラメイン戦線の地中海から最も離れた南端の、第14パヴィア歩兵師団の、第27連隊に配属されました。

負傷兵が次々後方に送られていく最前線。セッラは中隊への到着をフィオーレ中尉(エミリオ・ソルフリッツィ)に報告しますが、中尉は補充兵がたった彼1人であることに落胆します。

中尉の指示で、伍長に案内されリッツォ曹長(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)の分隊に向かうセッラ。中尉も伍長も彼の水筒の水をねだります。皆新鮮な真水に飢えていました。

突如飛んできたイギリス軍の砲弾に、伍長の体は跡形も無く吹き飛んでしまします。そこに現れ、セッラに運を1つ使ったな、と言うリッツォ曹長。最前線はセッラの想像以上に過酷な環境でした。

リッツォ曹長に塹壕を案内されるセッラ。敵陣の方が高地で、こちらからは敵は見えないが、敵からは見える不利な地形。また前の鉄条網の先には、地雷原が広がっていると説明するリッツオ。

リッツォは3つの注意を与えます。常に頭を低くしていろ。赤痢になっても報告するな、全員がかかっているからだ。サソリに気をつけろ、靴を履くときは要注意だ。

こうしてセッラの最前線での生活が始まります。一日に与えられる水は250cc。顔を洗うにも軍服の洗濯にも、水ではなく砂を使います。セッラは早速母に宛てて手紙を書きます。

時折陣地に降り注ぐ敵の砲弾。イタリア軍は装備も劣り対抗する大砲も無く、セッラたちは敵の砲撃にただ耐えるしかありません。

前線に現れたフィオーレ中尉に、敵の狙撃兵が現れたとの報告がもたらされます。中尉はルッソを、迫撃砲を持って来させるよう伝令に出します。

狙撃兵に負傷した兵を助けようとした衛生兵が射殺され、リッツォ曹長たちは怒りに燃えます。中尉の指示で敵の狙撃兵は、隠れていた残骸ごと迫撃砲で吹き飛ばされました。

照明弾に照らされた夜の塹壕で、砂と虫の混じる粥を食べる兵士たち。セッラがいつドイツ・イタリア軍が攻勢に転ずるのかを尋ねても、補給も途絶えがちな現状では現実味の無い話でした。

枢軸軍ははるか離れた港から補給を送っているのに対し、前線近い軍港から続々と物資を送ってくる連合軍。ロンメル将軍の作戦に期待する兵もいましたが、その言葉を信じる者は誰もいません。

生き残る事だけを考えろというリッツオ曹長。そこに爆発音が響きます。イギリス軍のトラックが地雷を踏んだのです。食糧が手に入るかもと、セッラら部下と共に現場へ向かうリッツォ。

鉄条網を越え、トラックに向かい地雷原を進むリッツォたち。ところがセッラが地雷を踏んでしまいます。セッラの報告に、リッツオが助けに向かいます。

地雷は300㎏以上の重さに反応する、対戦車用のものでした。人生に3回起きる奇跡の内、2回を使ってしまったなとセッラは仲間に言われます。

横転したトラックの脇に横たわるイギリス兵の遺体から、持ち物をあさるリッツォたち。セッラが調べたイギリス兵は重傷ですが生きていました。しかし彼らは、そこにイギリス兵を残して立ち去るしかありません。

塹壕に戻ったセッラは、3回起きる奇跡についてリッツォに尋ねます。リッツォ曹長も他の兵士も、一つ間違えば死ぬ経験を重ねていました。

皆人生に3回起きる奇跡を使い果たした、と語るリッツォたち。後は神に祈るしかない、と続けます。

陣地に物資を積んだ2台のトラックが迷い込みますが、積み荷は大量の靴磨き粉と一頭の馬。枢軸軍がエジプトのアレキサンドリアを占領した際に、パレードする兵が使う靴磨き粉と、ムッソリーニが乗る為の馬でした。

まともな物資も送らず、空軍の支援も無い中、馬鹿げた積み荷を見て怒るフィオーレ中尉。馬を射殺して肉を部下に与えようとしますが、馬の目を見てためらい、射殺を諦めます。

イギリス軍の砲撃は続き、仲間の兵士は1人、また1人と倒れ戦場に埋葬されます。部隊はどんどん弱体化していました。

ある日リッツォ曹長はセッラら部下と共に、トラックで水を受け取りに向かいます。与えられた水は、ガソリンを詰めるのに使用した缶に入っており、飲めたものではありませんでした。

ここから40㎞先は海。リッツォ曹長らは命令を無視して海に向かいます。目の前に広がる海に、皆歓声を上げ砂浜を駆け、軍服を脱ぎ捨てて全裸になり、我先にと海へ入ります。

砂浜に横たわり日光を浴びながら、戦争が終わるまで隠れているか、と語り合うリッツォたち。そこに現れた兵士にそこは地雷原だと注意され、慌てて飛び起きます。

陣地に戻ったセッラは、リッツォ曹長と戦争について語り合います。ある日前線の見張りに立ったセッラは、前線に迷い込んだラクダを見つけて射殺します。

ラクダの肉にありついて喜ぶ、リッツォ曹長や仲間の兵士たち。しかしフィオーレ中尉はセッラに、どこでラクダを射殺したかを尋ねます。

ラクダは前線の地雷原を越えて現れました。前線の地雷が除去され、その確認にラクダが放されたものとも考えられます。部下にそれを確認させ、改めて地雷を埋めさせるフィオーレ中尉。

フィオーレ中尉は敵の攻撃が迫っていると考えますが、軍の上層部は主要な街道が走る地中海沿岸、北側に敵の攻撃が集中すると判断し、そこに戦車を集めていました。

戦線南端のこの陣地は、敵が攻めてくれば味方の戦車も支援も無く、単独で戦う事になります。フィオーレ中尉はリッツォ曹長に、北側の崖になった低地を、敵の戦車が通行する事が可能か調べるよう命じます。セッラを連れ、北の荒野に向かうリッツォ曹長。

2人は灼熱の中を歩き、蜃気楼を目撃します。荒野の岩に刻まれた、大古の現地人の描いた絵を見つけたセッラ。ここはかつて緑に広がる草原だったとリッツォに説明します。

故郷では学ぶ機会が無かったと言うリッツォは、セッラの言葉に素直に感動を覚えます。さらに偵察を続ける2人はイタリア兵の遺体を見つけ、その場所に埋葬するのでした。

荒野で食事をとる2人。満月の10月23日の夜でした。この日は妻の誕生日、もう2年も妻と会っていないと語るリッツォ。

突然、地平線のかなたに閃光が光ります。それは連合軍がドイツ・イタリア枢軸軍の防衛線に向けた、激しい砲撃でした。ついに連合軍の大攻勢が始まったのです。

以下、『炎の戦線エル・アラメイン』ネタバレ・結末の記載がございます。『炎の戦線エル・アラメイン』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


リッツォ曹長とセッラが陣地に戻ると、中隊は激しい砲撃を受け、大きな損害を出していました。多くの兵士の遺体が崩れた陣地から掘り起こされ、埋葬されます。

大損害を受けた彼らの所属する第14パヴィア歩兵師団は、第185フォルゴーレ空挺師団と合流して陣地を守る事になったと、リッツォ曹長に告げるフィオーレ中尉。

フィオーレ中尉の部隊は移動を開始します。フォルゴーレ空挺師団の兵士から、戦車も無く戦い抜いた激戦の様子を聞かされ、彼らは新たな陣地の配置に付きます。

小銃と機関銃、迫撃砲だけが部隊の装備。月夜の中、敵を待ち構える彼らを激しい砲撃が襲います。砲撃が止むと、多数の戦車を先頭にして連合軍が攻めてきます。

支援も無いまま抵抗するイタリア軍兵士。リッツォは軽機関銃を射撃して抵抗しますが、数に勝る連合軍に飲み込まれ、次々倒れてゆく兵士たち。

夜が明け生き残った兵士の中に、セッラの姿もありました。多くの敵味方の遺体が残る戦場で、彼はリッツォとフィオーレ中尉と共に、重傷で後方に送られる兵士を見送ります。

それでも陣地を守っていたセッラたちは、敵の攻撃の無い日々を送ります。しかしその間に戦況は大きく動いていました。

フォルゴーレ空挺師団の将校から、ドイツ・アフリカ軍団が後退していると聞かされたフィオーレ中尉。戦線の北側では、戦車を装備した機動力のある部隊から退却を始めていたのです。

フィオーレの部隊も後退する事になりました。砂漠を進むセッラらが目にしたのは、西へと退却していくイタリア軍歩兵の長い列でした。

フィオーレの部隊の脇を退却するドイツ軍の車両が通り過ぎます。彼らに乗せてくれと叫びますが、ドイツ兵から罵声を浴びせられます。

イタリア軍のトラックが通り過ぎます。リッツォは運転手を捕まえ、乗せるよう頼みますが、兵士を満載したトラックにその余裕はありませんでした。

フィオーレ中尉は破壊された車両の傍らで、従兵を埋葬する将軍(シルヴィオ・オルランド)を見つけ敬礼します。手を貸そうと申し出る彼に、将軍は礼を言って断ります。

フィオーレらが去った後、長い付き合いだった従兵を、自らの手で埋葬した将軍は自決します。

野戦病院にたどり着いた一行は、軍医(ジュゼッペ・ツェデルナ)が手配してくれたトラックで、負傷兵と共に後方へ向かいますが、敵機に襲撃されます。

空襲を避け防空壕に向かうトラック。皆は飛び降りて防空壕に向かいますが、入口を兵士が守っています。それを押しのけ強引に防空壕に入るリッツォたち。

中にはイタリア軍の大佐(ロベルト・チトラン)とその側近がいました。その脇でセッラや兵たちは、空襲をやり過ごします。

空襲が終わるとトラックは破壊されていました。大佐はフィオーレ中尉に、イタリア兵たちはまだ希望を失っていないと告げると、自分たちだけ車両に乗って後退していきます。

照り付ける陽射しの中、西へと歩くフィオーレ中尉の部隊。皆邪魔になる荷物を捨て始めます。彼らの脇を、現地民の若者が1人黙々と歩き通り過ぎて行きます。

雨に打たれて生き返った一行。しかし次には砂嵐が彼らを襲います。オートバイに乗った伝令兵から敵が更に進んだ知らされ、味方にたどり着くには100㎞以上の距離を歩かねばならないと知ります。

夜、野営をしていた彼らの前に、連合軍の車両が現れ投降を呼びかけます。セッラとリッツォ曹長、フィオーレ中尉以外の兵は、皆投降して捕虜となりました。

残った3人は装備を捨て、灼熱の砂漠を歩いていきます。ついにフィオーレが倒れます。目の前に現れた放棄された車両群に、最後の希望を見出すセッラ。

トラックは動きませんが、中で見つけた水筒の水をフィオーレに与えるリッツォ。セッラが必死に操作していた、バイクのエンジンがついにかかります。

2人に乗る様に言うセッラ。しかしフィオーレはもう動けません。リッツォは中尉と共に残る事を決意し、セッラに1人で先に進み、また戻って来るように命じます。

涙を呑んで2人を残して去るセッラ。彼のバイクがただ1台、砂漠を走り抜けていきます。

1942年10月23日から11月4日まで続いた、連合軍のエル・アラメイン攻勢。10万4千名の枢軸軍将兵と19万5千名の連合軍将兵が戦い、枢軸軍は9千名が戦死、1万5千名が負傷、3万5千名が捕虜となり、連合軍は4千6百名が戦死、8千5百名が負傷しました。

ブレーシア・パヴィア歩兵師団、フォルゴーレ空挺師団からなるイタリア第10軍団は、南部戦線から退却中に壊滅しました。

エル・アラメインの古戦場に建つイタリア軍慰霊碑。亡くなった兵士の名が刻まれていますが、多くの名が“IGNOTO”(身元不明)と刻まれています。

映画『炎の戦線 エル・アラメイン』の感想と評価

イタリア軍の視点で描かれた北アフリカ戦線

日本でも抜群に知名度を持つ、アフリカ戦線で活躍したドイツ軍のロンメル将軍。

ロンメル将軍の、そしてドイツ軍の足を引っ張ったのが、“ヘタリア”ことイタリア軍、と俗に信じられてきましたが、現在その評価は変わりつつまります。


「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨 (角川新書)

ロンメル将軍が敵味方の将兵から慕われた、カリスマ的な人物だった事は間違いありませんが、名門貴族の出身では無い故の激しい出世欲、戦略的な視点に欠けた軍の運用など、“ロンメル神話”を否定する評価も広まりつつあります。

エル・アラメイン戦線でのイタリア軍の戦いぶりは、連合軍側からも高く評価され、映画で主人公たちが所属する、パヴィア歩兵師団と共に戦ったフォルゴーレ空挺師団の奮戦は有名です。

戦力比は兵力で1対13、戦車で1対70、対戦車装備も無い状態で、2度も敵を退けたフォルゴーレ師団は、チャーチルから「獅子の様に戦った」と評されました。

彼らが壊滅したのは、ドイツ戦車軍団が彼らを残して逃げ去った後です。そんな彼らの奮闘と、貧弱な装備と途絶えがちな補給に苦しむ姿を描いた、イタリア側視点ならではの戦争映画です。

登場するイタリア軍装備に注目

この作品はイタリア映画だけあって、その時代考証や装備、軍装の再現には注目すべき点が多数あります。

リッツォ曹長が戦場で使用する、横に固定弾倉が付いたユニークな機関銃、ブレタM30軽機関銃が大活躍するシーンは、他の映画に無い貴重なものです。

参考映像:ブレタM30軽機関銃操作・射撃動画

他にもフォルゴーレ空挺師団の将校が、さりげなくベレッタM38短機関銃を持っているなど、ガンマニアの方には色々な場面で、様々なイタリア軍銃器が多数登場する、目を閉じる暇の無い映画です。

各部隊の服装・装備の違いも緻密に再現し、劇中に登場する部隊や人物を的確に表現した演出は、この映画を公開時に解説した、日本のイタリア戦史研究家を唸らせています。

残念ながら戦車こそ現用戦車の流用ですが、その他イタリア軍車両も、当時使用された実車が多数登場しています。

オープニング、エンディングで主人公セッラの乗る、モト・グッチのアルチェ型500cc軍用バイクや、リッツオらが水の補給に行く際に乗る、ユニークなフロントが印象に残るSPA・L39軽トラックなど、様々な車両が登場し、マニアを飽きさせないでしょう。

作り手の時代考証への拘りが、細部まで徹底しているこの作品。イタリア軍ファンならずとも、戦争映画に興味のある方は必見です。

まとめ


何かと世界的にお荷物扱いとネタにされ、日本では“ヘタリア”という作品まで生んでしまった、第2次世界大戦のイタリア軍。

しかし『炎の戦線 エル・アラメイン』で描かれた彼らは、ネタで言われる「砂漠でパスタを茹でるイタリア軍」ではありません。補給にそんな余裕があれば、戦争に勝っていたでしょう。

補給も無く貧弱な装備で勇敢に戦った、彼らの姿を追体験するには最良の映画です。

なお、そうは言っても部隊ごとに制服が違ったり、羽根飾りの付いたヘルメットを被ったりしてるイタリア軍。流石お国柄なのか、ファッションセンスはドイツ軍・日本軍を上回っています。

砂漠で疲労困ぱいした主人公たちが、海を見て歓声を上げ、全裸となって海に入る、解放感溢れる素晴らしいシーンがあります。しかし劇場公開時はボカシが入って残念な状態でした。

映画におけるダメなボカシシーンの1つだと思いますが、テレビ放送やネット配信の際も、やっぱりボカすんでしょうね。

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