福士蒼汰主演の映画『曇天に笑う』は、2018年3月21日より劇場公開。
発行部数120万部を超えた人気コミック『曇天に笑う』の実写映画化!
若手俳優の福士蒼汰が笑顔の印象的な主人公・曇天火演じ、演出は『亜人』や『幕が上がる』の本広克行監督。
映画のあらすじとキャスト紹介、感想をまとめてご紹介します。
CONTENTS
1.映画『曇天に笑う』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【監督】
本広克行
【キャスト】
福士蒼汰、中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、市川知宏、加治将樹、若山耀人、池田純矢、若葉竜也、奥野瑛太、宮下かな子、深水元基、山路和弘、東山紀之
【作品概要】
「月刊コミックアヴァルス」で2011~13年に連載され、14年にアニメ化、15年に舞台化された人気漫画「曇天に笑う」を、福士蒼汰の主演で実写映画化。
『亜人』や『幕が上がる』の演出で知られる本広克行監督の作品。
2.福士蒼汰のプロフィール
福士蒼汰(ふくしそうた)は、1993年5月30日に東京で生まれます。所属事務所は研音所属。MEN ON STYLEのメンバーです。
本作では主人公の曇三兄弟の長男、曇天火(くもうてんか)役を演じています。その魅力は何と言っても福士蒼汰のスマイル!
笑顔がとても印象的な役柄です。そんな主人公の天火も、かつては袂を分けた右大臣直属部隊・犲(やまいぬ)のメンバーとして活躍していました。
天火が部隊を辞めた理由とは何か、また部隊とのライバルの存在などが物語を盛り上げていくのかなどが本作の見どころになっています。
また、天火役を演じた福士蒼汰の俳優活躍は目覚ましく、2015年に『好きっていいなよ。』『イン・ザ・ヒーロー』『神さまの言うとおり』に出演した演技が評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
ドラマではイケメン排出で定評のある「平成ライダー」シリーズの1つ、『仮面ライダーフォーゼ』(2011)の如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ(声) 役を務めました。
また2013年にNHK朝の連続小説『あまちゃん』の種市浩一役で一躍有名になり、2015年に『恋仲』、2016年に『お迎えデス。』と『モンタージュ 三億円事件奇譚』などの主演を果たしました。
福士蒼汰からのメッセージ
福士蒼汰は『曇天に笑う』の世界観やそこにある思いについて、次のようなファンにメッセージを贈っています。
和と洋の混ざり合った文明開花の時代、僕が好きな時代の一つです。髷を結っている者がいる中でスーツを着た者、和洋折衷な服を着ている人々、とても素敵だと思います。タイトル通り「笑う」と言うことをテーマに曇天ワールドを作っていきたいと思います
福士蒼汰は明治維新後の文明開化時代が好きなようですね。混沌とした文化やファッションに魅力を感じているようです。
その混沌とした先行きがわからない時代であっても、天火のキャラクターが最も大切にする“笑う”ということを大切に演じたようですね。
だから、男子であったとしても福士蒼汰のスマイルに参ってまうのかもしれません。
映画のチラシにはこのよう台詞がありました、「笑え。運命なんて、バカ野郎だ。」。
鉄扇を片手に笑う、福士蒼汰に注目しましょう!
3.映画『曇天に笑う』のあらすじ
明治維新後の滋賀県の大津。
300年に一度蘇り、人に災いをもたらすという巨大な力を持つ大蛇(オロチ)。
大蛇復活の年、その力を阻止するために立ち上がった曇神社を継ぐ曇家の長男の曇天火、次男の空丸、三男の宙太郎の曇天三兄弟。
彼らとともに明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲(ヤマイヌ)は、相容れぬ意見の違いから、それぞれ違った方法で大蛇の力を再び封印し、国内に平和をもたらそうとしていた。
一方で最強の忍者集団・風魔一族は、その大蛇の復活の力を我がものにし、琵琶湖に浮かぶ島の監獄に収監された反乱分子や犯罪者とともに、明治政府を転覆させようと暗躍します。
しかも曇天三兄弟の思いも寄らない人物がその行く手を阻むのです。
今、曇天三兄弟vs犲vs風魔一族…三つ巴の戦いが始まる…。
4.映画『曇天に笑う』の感想と評価
見どころ1:本広組スタッフの意気込みと監督のリスペクトも⁈
本作『曇天に笑う』の冒頭シーンは明治維新後の町並み。そこを舞台に小悪党の捕物のエピソードからはじまります。
祭りの活気で賑わう町内を曇天三兄弟が見回り警護して、悪事を砕くのですが、実にスピーディーな展開です。
本広克行監督は実写のみならず、これまでにアニメやゲームの総監督や監修を務めた経験から、そのことが忌憚なく発揮されています。
どうしても時代劇のドラマや映画を視聴する際に、「あゝ、またこの時代劇セットか…」と、チョッと残念に感じてしまうのは筆者のみではないはず。
誰もが昨今の時代劇でおなじみの“あの橋とお堀”の撮影方法が、とてもユニークに制作されています。
詳細には書きませんが、ご覧いただいた観客のあなたも、「なるほどね!」と納得するはずです。
その特殊に撮影された長回しのショット素材に、ほかに撮影されたショットのスローモーション映像、クイック映像、ピント送り映像、POV(主観)映像などを、散りばめながら編集構成されています。
例えば、そのような裏方スタッフの表現アイデアを集結させたからこそ、福士蒼汰が本作のクランク・イン前から習っていたフィリピン武術カリを活かした鉄扇のアクションも華麗に見えるのです。
撮影キャメラマンを担当した神田創をはじめとする撮影部のみなさん、アクション監督の小池達朗、エディターの岸野由佳子に拍手を送りたいです。
予算の都合があったとしても、映画スタッフの心意気や工夫次第で面白い映画は作れる!といった意気込みを感じさせてくれます。
また、本広監督はこの町並みでの祭りの盛り上がりを、どのような気持ちで撮影されたかは定かではないものの、監督の恩師である今村昌平監督の1981年の日本版ミュージカル映画『ええじゃないか』をどこか彷彿させてくれます。
奇しくも本作『曇天に笑う』と『ええじゃないか』は配給は松竹。本広監督も意識をしたと想像に容易いですね。
また、この祭りの場面を盛り上げてくれるキャストやエキストラにも注目してください。
あんなグループやアイドルが出ていると思うかも⁈
見どころ2:曇天3兄弟の次男と三男に注目!
本広監督は曇天3兄弟の長男天火について、「太陽のような存在のど真ん中のヒーローであり、同時に責任感の強い三兄弟の長男として宿命に抗うために戦う哀しみや葛藤を抱える複雑で魅力的なキャラクター」と言っています。
それを演じた福士蒼汰についても、「誰もが認める天性の“スター”である福士さんの魅力と見事に共鳴しています」と語っています。
では太陽のような存在の長男天火を慕う次男空丸と三男は誰が演じたのでしょうか。
【曇家の次男空丸(中山優馬)】
曇3兄弟の次男の名前は曇空丸(くもうそらまる)、空丸を演じるのはジャニーズ所属の中山優馬。
天真爛漫な兄天火と憧れを持ちつつも、次男の勝気さを見せるのが空丸のキャラクターです。
また甘えん坊な三男の宙太郎に振り回されがちですが、自ら剣の技を磨き強くなることを意識していて、憧れの兄天火を越える強い意志を抱いています。
その役柄を文句なしに演じた中山優馬は、12歳のときにジャニーズ事務所に所属。
2008年にドラマ『バッテリー』で初出演にして主演を果たしました。
ジャニーズのアイドルといえばグループ活動かと思い込みがちですが、中山優馬は元NYCのメンバーですが、今ではソロ活躍をしています。
2016年に『ホーンテッド・キャンパス』にて八神森司役で主演を演じました。
【曇家の三男宙太郎(若山耀人)】
太陽のような存在の長男天火。そして負けん気強い次男空丸といった2人の兄に囲まれた甘えんぼうな性格の曇宙太郎(くもう ちゅうたろう)。
宙太郎を演じるのは2003年生まれの若山耀人、ワタナベエンターテインメント所属の俳優です。
2012年に9歳の時に子役としてドラマ『悪夢ちゃん』に出演。
その後、ドラマで主人公などの幼い頃を演じていて、2014年にNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の主人公の幼少期の万吉役で出演。同作品の主人公の嫡男の松寿丸役でふたたび出演していました。
映画では2016年に『ぼくが命をいただいた3日間』の主人公悠介役を演じて初主演。
今後の活動に期待の大きな子役です。きっと本作を見ると可愛らしさを感じる少年ですよ。
さて、曇天3兄弟の長男天火の笑顔に女性なら、うっとり。
また次男空丸は母性本能をくすぐる健気さが、印象的。
さらに三男宙太郎は、ただただ可愛い!こんな三兄弟がいたら、そりゃ最強でしょう。
本作『曇天に笑う』は、兄弟の絆の物語でもあり、何よりもまずは、曇天三兄弟に要注目です!
まとめ
本広克行監督は、マンガの実写が相次ぐ中、どうして自分にこの作品のオファーがきたのか深く考えたそうです。
その際に出した答えが、自分がこれまで関わってきたヒット作品も、“ほとんどは男たちの物語”だと気が付いたそうです。
そこで本広監督は次のような決意で本作『曇天に笑う』に挑んだようです。
「映画『曇天に笑う』は、自分の関わった作品を全て超える勢いで作っていきたいと思います!打倒『踊る大捜査線』!打倒『PSYCHO-PASS サイコパス』!原作の持つ素晴らしい世界観とドラマ性を大切にしつつ、大いに笑って泣けてハラハラできる、ど真ん中の“日本エンターテイメント”を作りたい。とにかく全力を尽くします!!」
本作は男三兄弟の絆の物語となっており、色恋といったものは登場しません。
しかも曇家の長男天火の天下無敵な笑顔に誘導されながら、コミカルに描かれつつも、男気にといった“男祭り”さながらのイケメン・パレードが魅力ある映画といえるでしょう。
曇天三兄弟のほかにもイケメンは揃っています。(別途記事でご紹介します!)
映画『曇天に笑う』は本広監督の言うように、「大いに笑って泣けてハラハラできる、ど真ん中の“日本エンターテイメント」。
福士蒼汰主演の映画『曇天に笑う』は、2018年3月21日より劇場公開です。
ぜひ、お見逃しなく!